皆さん、Excelを使っていて「特定の条件に合うデータだけを取り出したい」と思ったことはありませんか?例えば、売上データから特定の商品だけを抽出したり、社員リストから特定の部署のメンバーだけを表示したりする場面です。そんなときに役立つのが、FILTER関数です。
FILTER関数とは?
FILTER関数は、指定した条件に一致するデータを抽出するためのExcelの新しい関数です。従来のフィルター機能と異なり、元のデータを変更せずに、別の場所に抽出結果を表示できるのが特徴です。これにより、元のデータを保持しつつ、必要な情報だけを効率的に取り出すことが可能となります。
FILTER関数の基本的な使い方
まずは、FILTER関数の基本的な使い方を見てみましょう。以下のような社員リストがあるとします。
名前 | 部署 | 年齢 |
---|---|---|
田中 | 営業 | 35 |
佐藤 | 開発 | 28 |
鈴木 | 営業 | 42 |
高橋 | 人事 | 30 |
このリストから、「営業」部署の社員だけを抽出したい場合、以下の手順で行います。
- 抽出結果を表示したいセルを選択します。
- そのセルに、以下のようにFILTER関数を入力します。
=FILTER(B3:D6, C3:C6="営業", "該当なし")
- Enterキーを押すと、「営業」部署の社員だけが表示されます。
このように、FILTER関数を使うと、特定の条件に合致するデータを簡単に抽出できます。
複数の条件でデータを抽出する
FILTER関数は、複数の条件を組み合わせてデータを抽出することも可能です。例えば、「営業」部署かつ年齢が30歳以上の社員を抽出したい場合、以下のように入力します。
=FILTER(B3:D6, (C3:C6="営業")*(D3:D6>=30), "該当なし")
この数式では、条件を「*」でつなぐことで、AND条件(両方の条件を満たす)を指定しています。
FILTER関数のメリット
FILTER関数を使うことで、以下のようなメリットがあります。
- 動的なデータ抽出元のデータが更新されると、FILTER関数の結果も自動的に更新されます。
- 複数条件の柔軟な設定AND条件やOR条件を簡単に設定できます。
- 他の関数との組み合わせSORT関数やUNIQUE関数と組み合わせることで、さらに高度なデータ操作が可能です。
よくある質問や疑問
FILTER関数が使えない場合はどうすればいいですか?
FILTER関数は、Microsoft 365やExcel 2021以降のバージョンで利用可能です。もし古いバージョンのExcelを使用している場合は、従来のフィルター機能やVLOOKUP関数を活用してデータを抽出する方法があります。
FILTER関数とフィルター機能の違いは何ですか?
フィルター機能は、元のデータ自体を絞り込む操作を行いますが、FILTER関数は元のデータを保持したまま、別の場所に抽出結果を表示できます。これにより、元のデータを変更せずに作業を進めることが可能となります。
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まとめ
FILTER関数を活用することで、Excelでのデータ抽出作業が格段に効率化されます。ぜひこの機会にFILTER関数をマスターして、日々の業務に役立ててください。他にも疑問やお悩み事があればお気軽にLINEからお声掛けください。
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