SSDの起動トラブルでお悩みですか?そんなこと聞くのは無粋でしたね。じゃなきゃこんな記事見てないと思います。本記事では、SSDが起動しない原因を徹底解説します。初心者からIT専門家まで、全てのユーザーに役立つ具体的な解決策をご紹介しますので、困っている方は最後までお付き合いいただければと存じます。
そもそもSSDが起動しない原因ってなに?
SSDの起動問題の主な原因は以下の通りです。
- クローン作業の不備 (32%)
- BIOS設定の問題 (28%)
- パーティション属性の誤り (18%)
- ファイルシステムの破損 (12%)
- システムファイルの損傷 (10%)
主な原因は「クローン作業の不備」と「BIOS設定の問題」の2つになりますが、こんな専門用語だされても意味わかんないですよね。
ちょっとこの2つだけはもう少しわかりやすく説明しますね。
クローン作業とは、古いハードディスクの内容を新しいSSDにそっくりコピーすることです。パソコンを買い替えたり、SSDに換装したりする際によく行われます。
クローン作業の不備が起こる主な理由は「コピーが不完全で、重要なファイルが欠けている」「コピー中にエラーが発生した」「使用したクローンソフトウェアに問題があった」自分でSSDを載せ替えた場合に起きる可能性が高いエラーです。もちろん、やってもらった場合も同じです。
この場合、新しいSSDに必要な情報が正しくコピーされていないため、パソコンが起動できなくなることがあります。
BIOSの設定は、パソコンの電源を入れた直後に動作し、ハードウェアの初期化やOSの起動などを行うパソコンの基本的な動作を制御するソフトウェアの設定のことを言います。
BIOS設定の問題が起こる主な理由としては「起動順序が正しく設定されていない(新しいSSDが優先されていない)」「SSDの接続モード(AHCI/IDEなど)が正しく設定されていない」「セキュアブート機能が有効になっていて、新しいSSDを認識できない」などがあります。これも自分でSSDを載せ替えた場合に発生することが多く設定が適切でないと、BIOSがSSDを正しく認識できず、起動に失敗することがあります。
新品の組みあがったパソコンを購入した人には縁のない話ではありますが、今や自作パソコンを作ったり、自分で修理したりする人も増えてますから、このあたりでつまづく人もいます。
じゃあ解決方法は?
じゃあ、具体的にどんなことをしていけばいいのか。解決策についてお話していきたいと思います。
それぞれ1つ1つ試してみて、問題が解決するかを確認してください。
手順1:BIOS設定の確認
BIOSでSSDが正しく認識され、起動順序が適切に設定されているか確認します。
- PCを再起動し、BIOSに入る(通常はF2キーまたはDeleteキー メーカーによってちょっと違います)
- 「Boot」または「Boot Order」セクションを探す
- SSDを第一起動デバイスとして設定
- 変更を保存して終了
手順2:Windows修復ツールの使用
Windows 11の回復環境(WinRE)を使用して、システムファイルを修復します。
- 検索バーに「回復オプション」と入力し、「開く」を選択します。
- 「PCの起動をカスタマイズする」配下の「今すぐ再起動」を選択します。
- 再起動後にWindows回復環境 (Windows RE) が起動しますので画面の指示に従って修復を実行してください。
手順3:パーティション属性の修正
コマンドプロンプトを使用して、システムパーティションをアクティブに設定します。
- 検索バーに「コマンドプロンプト」と入力し、右クリックして「管理者として実行」を選択します。
- 下記のコマンドを実行してください。
/* コマンド */
diskpart
list disk
select disk XXX
list partition
select partition YYY
active
exit
XXXはSSDの番号、YYYはシステムパーティションの番号を入力してください。
手順4:ファイルシステムの修復
チェックディスクツールを使用してファイルシステムを修復します。
コマンドプロンプトで下記のコマンドを実行してください。
/* コマンド */
chkdsk C: /f /r
Cはシステムドライブのレターです。
手順5:高度なクローニング技術を使う
セクターバイセクターのクローニングを行い、隠しパーティションも含めて完全に複製します。
- Clonezillaなどの高度なツールを使用
- コマンドラインオプションを活用して詳細設定を行う
手順6:ブートローダーの再構築
BCD(Boot Configuration Data)ストアを再構築します。
/* コマンド */
bootrec /rebuildbcd
bootrec /fixmbr
bootrec /fixboot
上記の手順は、Windowsのブート(起動)プロセスに問題がある場合の修復方法になります。
上記だけだとよくわかんないよ!って方のために少しだけ補足します。
BCD(Boot Configuration Data)ストアとは、Windowsの起動に必要な情報を保存している場所です。パソコンの電源を入れてからWindowsが起動するまでの過程を制御する重要なデータが含まれています。
BCDストアを再構築する理由としては、パソコンが正常に起動しない場合、BCDストアが壊れていることがあります。再構築することで、起動の問題を解決できる可能性があるからです。
上記紹介したコマンドは、Windowsの回復環境(Windows RE)やコマンドプロンプトで実行します。
/* コマンド */
bootrec /rebuildbcd
↑BCDストアを再構築します。起動に必要な情報を再設定し、正しく起動できるようにします。
bootrec /fixmbr
↑MBR(Master Boot Record)を修復します。ハードディスクの最初の部分にある重要な起動情報を修復します。
bootrec /fixboot
↑ブートセクターを修復します。Windowsの起動に必要な基本的な情報を修復します。
これらのコマンドを順番に実行することで、Windowsの起動に関する多くの問題を解決できる可能性があります。
注意点としては、上記のコマンドは、Windowsが起動しない深刻な問題がある場合にだけ使用してください。正しく実行するには、Windowsの回復環境にアクセスする必要があります。コマンドを見ても意味わかんないという初心者の方が自分で行うのは難しい場合があるので、可能であれば身近にいる経験者や専門家に話をすることをお勧めします。もちろんコメント書いてくれれば私でも大丈夫ですよー。
予防策とメンテナンスってあるの?
SSDの寿命を延ばし、起動問題を予防するための方法をいくつかご紹介します。
- 定期的なバックアップ: 週1回以上のフルバックアップを推奨
- SSD最適化: Windows 11の最適化ツールを使用(週1回)
- ファームウェア更新: メーカーの公式サイトで最新のファームウェアを確認(月1回)
- 温度管理: PCケース内の適切な空気循環を確保
- S.M.A.R.T.監視: CrystalDiskInfoなどのツールでSSDの健康状態を定期チェック
よくある質問(FAQ)
ここではよくある質問や疑問に答えていきたいと思います。
SSDとHDDの違いは何ですか?
SSDは可動部品がなく、データの読み書きが高速です。一方、HDDは磁気ディスクを使用し、より大容量ですが速度は遅くなります。
SSDの寿命はどれくらいですか?
一般的なSSDの寿命は8-10年程度ですが、使用頻度や書き込み量によって変わります。
SSDのクローンは必要ですか?
新しいSSDに移行する際、データとシステムを完全に移行するためにクローンは有効な方法です。絶対に必要かと言われるとケースバイケースですが、以前の環境を引き継ぎたいのであれば必須です。
まとめと次のステップ
SSDの起動問題は、適切な知識と手順があれば、多くの場合解決可能です。本記事で紹介した方法を順に試し、問題が解決しない場合は記事一番下にあるコメント欄にコメントをすることをおすすめします。
SSDテクノロジーは日々進化しています。最新の情報を常にキャッチアップし、適切なメンテナンスを行うことで、快適なPC環境を維持できます。
次のステップは以下のようなことをしましょう。
- 定期的なバックアップ計画を立てる
- SSDの健康状態監視ツールをインストール
- Windows Updateを有効にし、最新の状態を維持
- 不要なソフトウェアや一時ファイルを定期的に削除
- PCの冷却システムを最適化し、SSDの温度管理を徹底
本記事の情報があなたのSSD起動問題の解決に役立つことを願っています。さらに詳しい情報や個別のサポートが必要な場合は、お気軽にお問い合わせください。
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