こんにちは!今回は、Android StudioでNDK(Native Development Kit)を設定する方法について、初心者の方にもわかりやすく解説します。特に、パソコンやスマホの操作に不安がある方でも安心して進められるように、丁寧に説明しますので、ぜひ最後までご覧ください。
NDKって何?
まず、NDKとは何かをご説明します。
NDKは、AndroidアプリにCやC++といったプログラミング言語で書かれたコードを組み込むためのツールセットです。これにより、ゲームや高性能なアプリケーションの開発が可能になります。
NDKを使うメリット
NDKを使うことで、以下のようなメリットがあります。
- パフォーマンスの向上計算処理を高速化できるため、ゲームや音声処理などで効果的です。
- 既存のC/C++ライブラリの活用他のプロジェクトで作成したC/C++のコードを再利用できます。
- ハードウェアへのアクセスセンサーやカメラなど、デバイスの機能を直接操作できます。
NDKのインストール手順
それでは、Android StudioでNDKをインストールする手順を見ていきましょう。
- Android Studioを起動まず、Android Studioを開きます。
- SDK Managerを開く画面上部のメニューから「Tools」→「SDK Manager」を選択します。
- SDK Toolsタブを選択「SDK Tools」タブをクリックします。
- NDKとCMakeを選択リストから「NDK (Side by side)」と「CMake」にチェックを入れます。
- インストール開始画面下部の「OK」ボタンをクリックし、インストールを開始します。
- インストール完了インストールが完了したら、「Finish」をクリックして終了します。
これで、NDKとCMakeのインストールが完了しました。
特定のNDKバージョンを使用する方法
プロジェクトによっては、特定のNDKバージョンを使用する必要がある場合があります。そんなときは、以下の手順で設定できます。
- プロジェクトのbuild.gradleファイルを編集プロジェクト内の「build.gradle」ファイルを開きます。
- ndkVersionを指定以下のように、使用したいNDKのバージョンを指定します。
android {
ndkVersion "21.3.6528147"
}
これで、指定したバージョンのNDKが使用されます。
NDKを使った簡単なネイティブコードの作成
次に、NDKを使って簡単なネイティブコードを作成してみましょう。
- ネイティブソースファイルの作成プロジェクトの「app/src/main/cpp」フォルダ内に「native-lib.cpp」ファイルを作成します。
- コードの記述以下のコードを「native-lib.cpp」ファイルに記述します。
#include
#include
extern "C" JNIEXPORT jstring JNICALL
Java_com_example_helloworld_MainActivity_stringFromJNI(
JNIEnv* env,
jobject /* this */) {
std::string hello = "Hello from C++";
return env->NewStringUTF(hello.c_str());
}
- CMakeLists.txtの作成プロジェクトの「app」フォルダ内に「CMakeLists.txt」ファイルを作成し、以下の内容を記述します。
コメント