AIが今もっとも身近になって注目されている時代になりました。オープンソース化され、誰でも簡単にAIを無料で使えるようになりました。
これからの時代、AIが色んな分野で更なる活躍をしていくことは、おそらくこの記事を読んでいる方はすでにお気づきかと存じます。
そんななか話題になっている「Stable Diffusion」のモデルを配信している「CivitAi」というWebサイト。
本記事では、お絵描きAIのモデルを配布している「CivitAiってなに?」という疑問を解決し「話題になっている」理由を考察した後に、実際のアカウント作成方法を解説するまでをお話していきたいと思います。
CivitAiとは?
結論、CivitAiとは画像生成AI「Stable Diffusion」のモデルが公開・発信されているプラットフォーム(Webサイト)です。
基本的には無料で使えるサイトです。もちろん、記事を書いている2023年3月11日現在では無料なので、今後有料になる可能性もあります。
CivitAiのリンクはこちら→https://civitai.com/
CivitAiで気になったStable Diffusionのモデルがあったら、ダウンロードは基本的にユーザー登録不要で、ダウンロードすることができます。もちろん、無料で利用できます。←大事なことなので2回言いました。
CivitAiは、画像生成AI「Stable Diffusion」のモデルが公開・発信されているので、あなたの好きなモデルをダウンロードしてお好きな一枚を作成することができます。もちろん、商用利用NGのものもあったり著作権や肖像権的にどうなのか微妙なものもあるので使用するときはよく確認した上で利用するようにしましょう。
画像生成AI「Stable Diffusion」のモデルが公開・発信されているプラットフォーム(Webサイト)は他にもあり、有名どころで言うと「Hugging Face(https://huggingface.co/)」があります。
CivitAiは、Hugging Faceに比べてNSFWコンテンツ(職場で見ないほうがよいコンテンツ)が多い印象なので、よりディープな画像生成をしたくてモデルデータを探している方はCivitAiで探してみても良いかもしれませんね。
「Stable Diffusion」の詳しい説明は本記事では割愛しますが、ザックリ言うとどんな絵を描いて欲しいのかを文字で指示を出すと、文字を参考にした結果が画像として出来上がるアプリみたいなものだと思ってください。
この「Stable Diffusion」は、好きな画風や画像を大量に読み込ませることで内容を学習して、異世界みたいな風景や人間の写真みたいな画像を作成できたり、アニメのキャラクターのような画像を作ったりすることができます。
しかし、自分のイメージどおりの画像を出力するのは結構ムズいです。💦
だったら、自分の好みに合わせた画像ができやすいように学習したものがあったら便利ですよね。ですが、通常の「Stable Diffusion」では正直限界があります。
あなたがもし、まるで人間のようなリアルな画像が作りたい!アニメのキャラクターのようなイラストを作りたい!そういった色々なやりたいことを「Stable Diffusion」で実現したいということであれば、あなたのやりたいことに特化して学習したものを読み込ませる必要があります。
そのやりたいことに特化して学習したものが「モデル」です。この「モデル」を変えることで色々な画像を作成することができます。
画像生成AIである「Stable Diffusion」が生成する画像は、学習されたモデルを切り替えることによって出てくる結果が異なります。
「モデル?切り替える?ってなに?」という方もいらっしゃると思いますので、実際に「Stable Diffusion」を使って作成した画像を例に簡単に説明します。
モデルを変えることによって得られる結果が変わるというのは文字で書いてもよくわかんないと思います。
なので、具体的な画像を使って説明したいと思います。
例えば、下の画像は「Stable Diffusion v2 Model Card」というモデルを作って作成した画像と「Realistic Vision V1.3」というモデルを使って4枚ずつ作った画像です。
「Stable Diffusion v2 Model Card」で作った右下の女性の顔こわっ!
画像を見ていただくとわかるように、どちらの画像もベースは「Stable Diffusion」を使って作成している画像ですが、同じ指示を出しても学習しているモデル内容が「Stable Diffusion v2 Model Card」と「Realistic Vision V1.3」で違うので結果が大きく違くなっています。
つまり、学習している内容が違うので、結果が変わっているということです。
この「モデル」というものは、ゲームのディスクやDVDのディスクのようなものという考え方をすると割と身近に感じることができます。
例えば、プレイステーション4(PS4)を「Stable Diffusion」としたとき、モデルは「ゲームのディスクやDVDのディスク」です。
ゲーム機のPS4本体である「Stable Diffusion」を変えなくても、ゲームのディスクやDVDを入れ替えれば、テレビに映し出されるものが変わります。それと同じように読み込ませるモデルが違くなればできることが変わってきます。
CivitAiはゲームのディスクやDVDのディスクが公開されているWebサイト的なイメージだとわかりやすいかもしれません。
CivitAiはなぜ話題になっているのか?
CivitAiは「Stable Diffusion」の色々な「モデル」が数多く公開されているので、実際にあなた自身がモデルを使って色々な画像を作ることができます。
理想の美人な女性も、カッコいいアニメの男性キャラクターも作ることができます。そんなモデルが公開されているのがCivitAiです。
もちろん、モデルによっては商用利用ができないものや著作権や肖像権的に問題があるものも存在するので、そのあたりはご自分で要確認してください。
CivitAiが一躍有名になったのは、すごいリアルなアジア系女性の画像を生成する「ChillOutMix」の権利が移行した影響が強いと個人的には思っています。
もちろんマスクも準備してました/////#ChilloutMix #stablediffusion pic.twitter.com/fC6zORF7R9
— TASUKU2023 (@TASUKU2023) February 25, 2023
「ChillOutMix」は、日本人であるTASUKU2023氏(@TASUKU2023)が作った素晴らしいモデルです。
「ChillOutMix」と言ってもあまりピンと来ない人が多いと思いますが、「AIコスプレイヤー」と言い換えたらピンと来る人もいると思います。Twitterで話題になったキーワードです。
まるで本当のコスプレイヤーのようにリアル過ぎて、「どうやったらこの画像を作ることができるの!?」「やべぇ…作ってみたい!」「エ〇すぎてヤバイ!」「これあったらコスプレイヤーいらんやん」「いやいやコスプレイヤーの方がいいよ」などなど色々な意見が飛び交ってしまうほどの影響力がありました。
しかし、あまりにリアル過ぎる画像ができることから、一部の過激な表現や商用目的で利用されるケース多く発生してしまったようで当初公開していたサイトでは公開停止になりました。
現在はCivitAiに管理や権利が移ったようで、ChilloutMixは完全にCivitai名義となっているため何か問題があった場合は、Civitaiに問い合わせをするようにとのことです。ちなみに商用利用NGでモデルを使用したことを公開しないで掲載するのもNGらしいので、もし詳細な確認が取りたいならCivitaiに直接問い合わせした方がいいですね。
CivitAiで公開されているChilloutMixのリンクはこちら→https://civitai.com/models/6424/chilloutmix
節度を守らないと非掲載になったりもする可能性があるので、利用する方は十分に注意の上お楽しみください。
Civitai がChilloutmixの名前を変更して再掲載するみたいです。Civitaiの全責任でアップするらしいです。
これで何か問題があってもワイのせいじゃないやで。— TASUKU2023 (@TASUKU2023) March 1, 2023
ChilloutMix以外にも面白いモデルがあるので確認したい方は、CivitAiのサイトを覗いてみて下さい。
あとは「ちょっと著作権や肖像権的にグレーじゃないかな?」って個人的に思うものがいくつか散見されたので、そういった面でも話題になっているのかもしれません。
CivitAiのアカウント作成方法
CivitAiはアカウントを作成しなくてもモデルをダウンロードすることができます。
しかし、一部のコンテンツの閲覧やダウンロードするにはアカウント登録をしてログインしなければいけません。
方法としては「Discord」「Github」「Google」「Reddit」のアカウントを使って登録するか「メールアドレスで登録」するかを選んでアカウントを作ることができます。
すでにGoogleのアカウントを持っている方が多いと思いますので、Googleアカウントを使ってCivitAiのアカウントを作成する方法について説明していきます。
アカウント作成方法は簡単です。
- CivitAiにアクセスする。
- 右上の「Sign in」をクリックする。
- 「Google」をクリックする。
- 「Googleアカウント」を選んでクリックする。
- 「By using this site you agree to tha terms of service」にチェックを入れて「Submit」をクリックしたらアカウント作成完了です。
CivitAiアカウント作成のメリットとしてはザックリ5つあります。
- 一部制限がかかっているコンテンツが閲覧できるようになる。
- 自分が作成したモデルをアップロードできる。
- 自分がいいねを付けたコンテンツを後から見返せる。
- 色んな人の質問を見れたり質問したりできる(ベータ版)
- コミュニティに参加できる。
上記の5つの他にもありますし、今後機能が追加されることもあるので興味がある方はアカウントを作成しておくといいのではないでしょうか。
モデルをダウンロードしたい!
CIVITAIのサイト内にあるモデルをダウンロードして自分の好きな画像を作りたいですよね?
実際にCIVITAI内にあるStable Diffusionのモデルをダウンロードして使いたいんだ!という方は、別の記事で画像を使いながらわかりやすく解説していますので、下記のリンクからご覧ください。
CivitAiの使い方とダウンロードしたモデルをGoogleColaboratoryで使う方法
準備中!
本当は最初からセットで方法も記載する予定でしたが、記事の全体があまりに長くなるかもしれないので、記事を読んでいる皆さんのニーズがあったら記事を作成しようと思っています。
「いいから早く書け!」「具体的な方法をわかりやすく説明しろ!」とお思いの書いて欲しい人達は、「本記事にコメントしていただいたのちにSNSで拡散」していただけると、私が早く記事を書こうという気持ちになります。
気分が乗ってくるまでは、申し訳ございませんが準備中ということにさせてください。
まとめ
モデルの説明のあたりは厳密に言うとちょっと違うのですが、イメージするための取っ掛かりとしては使えるのであくまで参考までにしてもらえればと思います。
ChatGPTによる文章作成や解析や簡単なプログラミングコードの作成により注目度も高くなっています。ですが、昨年最初の火付け役は画像生成AIの「Stable Diffusion」や「Midjourney」です。
自分のイメージ通りに画像が作れるようになったら、イラストが上手に書けなくても、写真が上手に撮れなくても素敵な画像を作れるようになり、画像を作る手間がかなり削減できます。
とても便利な反面、少し恐怖を覚えることもある画像生成AI。
画像生成AIを多くの人が当たり前のように使える世の中になりつつある流れがあるので、色々な業界が発展と衰退をすることになることが考えられます。
今後どんな発展やトラブルが巻き起こるのか、AIの動向は今後もチェックしていきたいと思っています。
少しでもお役立ちできる情報の1つとして、本記事の内容が役立てば幸いです。
簡単まとめ
- CivitAiとは画像生成AI「Stable Diffusion」のモデルが公開・発信されているプラットフォーム(Webサイト)です。
- CivitAiが話題になっているのはすごいリアルなアジア系女性の画像を生成する「ChillOutMix」の権利が移行した影響が強いと個人的には思っています。また、著作権・肖像権的にグレーなものがあったり、NSFWコンテンツ系のモデルが多く揃っているので話題になっていると思います。
- CivitAiのアカウント作成方法はGoogleのアカウントを使って登録するのが簡単です。アカウントを作るときは利用規約にしっかり目を通しておくようにしてくださいね。
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