知られざる！Excel小数点以下切り捨ての最強テクニック【TRUNC関数と他の関数の違いを徹底解説】

Excelで数値の「小数点以下を切り捨てたい！」と思ったことはありませんか？意外に思えるかもしれませんが、Excelには数種類の「切り捨て」関数があり、それぞれに使いどころがあります。その中でもTRUNC関数は特に便利で、状況に応じて非常に柔軟に使える関数です。

この記事では、TRUNC関数を最大限に活用する方法を、初心者でも理解しやすいように解説します。また、TRUNC関数だけでなく、似たような機能を持つ他の関数との違いや、実際にどんな場面で活用できるのかを詳しく紹介します。最後には、よくある質問にもお答えするので、ぜひ最後までご覧ください。

TRUNC関数の基本的な使い方とその魅力

TRUNC関数は、指定した桁数で数値を切り捨てる関数です。シンプルで使いやすいこの関数ですが、実はとても多用途で、使いこなすとかなり強力です。

TRUNC関数の構文と基本的な使い方

TRUNC関数の構文は非常に簡単です。基本の構文は以下の通りです。

ここで、数値は切り捨てたい元の数値を指定します。そして、桁数は切り捨てる位置を指定します。例えば、「小数点以下2桁まで切り捨てる」場合は、「=TRUNC(157.876, 2)」と入力することで、結果は「157.87」になります。

TRUNC関数の特徴とは？

TRUNC関数は、単純に小数点以下を「切り捨てる」だけのシンプルな動作ですが、使うシーンによって非常に便利になります。以下のようなケースで活躍します。

TRUNC関数と他の関数の違いを理解しよう

Excelには、TRUNC関数以外にも切り捨てに使える関数がいくつかあります。特にINT関数とROUNDDOWN関数は、TRUNC関数と似たような挙動をしますが、微妙に異なる点があります。

INT関数との違い

INT関数は、数値を最も近い整数に切り捨てる関数です。TRUNC関数と似ていますが、大きな違いがあります。それは「負の数」の取り扱いです。TRUNC関数は「0に向かって切り捨て」ますが、INT関数は「より小さい整数に切り捨てます」。

例えば、TRUNC関数で-3.5を切り捨てると-3になりますが、INT関数で-3.5を切り捨てると-4になります。このように、負の数を扱う際には、関数の違いに注意が必要です。

ROUNDDOWN関数との違い

ROUNDDOWN関数も、指定した桁数で数値を切り捨てる関数です。TRUNC関数とほぼ同じ動作をしますが、ROUNDDOWN関数は「数値を丸めずに絶対的に切り捨てる」意味合いがあります。使い方としては、TRUNC関数とROUNDDOWN関数はほぼ同等の結果を得られますが、関数名の意味に応じて使い分けることができます。

TRUNC関数の実際の活用シーン

TRUNC関数を使う場面はさまざまですが、いくつかの実践的なケースを挙げてみましょう。

合計値から小数点以下を切り捨てる

例えば、複数の数値を合計した結果、細かい小数が出てきてしまった場合、TRUNC関数を使って整数部分だけを取り出すことができます。

この式を使うことで、A1からA10までの合計結果から小数点以下を切り捨て、整数部分だけを得ることができます。

特定の条件で小数点以下を切り捨てる

特定の条件に応じて小数点以下を切り捨てたい場合、IF関数と組み合わせて使うこともできます。例えば、値が一定の数値を超えたときだけ切り捨てを行いたいときには、以下のように記述します。

この式は、A1の値が1000より大きい場合に100の位で切り捨てを行い、それ以下の場合は元の値をそのまま表示します。

Excel小数点以下切り捨てに関する疑問解決

TRUNC関数を使っていると、いくつかの疑問が湧くかもしれません。よくある質問をいくつか挙げ、解決策をお伝えします。

TRUNC関数で時刻を切り捨てるとどうなる？

TRUNC関数は、時刻データに対して適用すると、時刻部分が切り捨てられてしまいます。例えば、時刻「15:30:00」の場合、TRUNC関数を適用すると「0」となってしまいます。この場合、HOUR関数を使用して時刻部分を抽出するのが適切です。

TRUNC関数と四捨五入はどう違う？

TRUNC関数は単純に切り捨てますが、四捨五入を行いたい場合は、ROUND関数やROUNDUP関数を使用します。目的に応じて適切な関数を使い分けることが重要です。

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まとめ

TRUNC関数は、Excelでの数値処理において非常に強力で柔軟なツールです。小数点以下の切り捨てだけでなく、他の関数と組み合わせることで、さまざまなシーンで役立ちます。TRUNC関数の特徴や使い方、他の関数との違いを理解することで、より効率的にExcelを活用できるようになるでしょう。

もし、数値処理を行う際に「切り捨て」が必要な場面があれば、ぜひTRUNC関数を試してみてください。そして、あなたの仕事をより効率的に進めるために、関数をうまく活用しましょう。