皆さん、Excelを使っていて「#DIV/0!」や「#N/A」といったエラー表示に困ったことはありませんか?これらのエラーは、数式やデータの不備が原因で表示されるものですが、見た目が気になりますよね。今回は、これらのエラーを簡単に非表示にする方法を、初心者の方にもわかりやすく解説します。
エラー表示の原因と種類
まず、これらのエラーがなぜ表示されるのか、その原因と種類を見てみましょう。
#DIV/0! エラーとは?
これは、数式で「0」で割り算をしようとしたときに表示されるエラーです。例えば、セルに「10」、セルB1に「0」と入力し、セルC1に「=/B1」と入力すると、このエラーが表示されます。ゼロで割ることは数学的に不可能なので、このようなエラーが出るんですね。
#N/A エラーとは?
このエラーは、VLOOKUP関数などで指定した値が見つからないときに表示されます。例えば、商品コードを検索して商品名を表示させるとき、該当する商品コードがデータ内に存在しない場合にこのエラーが出ます。
エラーを非表示にする方法
では、これらのエラーを非表示にする具体的な方法を見ていきましょう。
IFERROR関数を使ってエラーを非表示にする
Excel 2007以降のバージョンでは、IFERROR関数を使うことで簡単にエラーを非表示にできます。この関数は、数式がエラーの場合に指定した値を表示し、エラーでない場合は通常の計算結果を表示します。
例えば、先ほどの「=/B1」の例でエラーを非表示にするには、以下のように入力します。
=IFERROR(/B1, "")
この数式では、をB1で割った結果がエラーの場合、空白(””)を表示します。エラーでない場合は、計算結果が表示されます。
ISERROR関数とIF関数を組み合わせてエラーを非表示にする
Excel 2003以前のバージョンや、より細かい制御をしたい場合には、ISERROR関数とIF関数を組み合わせる方法があります。
例えば、同じく「=/B1」の例でエラーを非表示にするには、以下のように入力します。
=IF(ISERROR(/B1), "", /B1)
この数式では、をB1で割った結果がエラーの場合、空白を表示し、エラーでない場合は計算結果を表示します。
具体的な使用例
実際に、これらの関数を使ってエラーを非表示にする手順を見てみましょう。
- まず、セルA1に「10」、セルB1に「0」を入力します。
- 次に、セルC1に「=IFERROR(A1/B1, “計算エラー”)」と入力します。
- Enterキーを押すと、セルC1には「計算エラー」と表示されます。
このように、IFERROR関数を使うことで、エラー時に任意のメッセージを表示することも可能です。
よくある質問や疑問
Q1: IFERROR関数はどのバージョンのExcelで使えますか?
IFERROR関数は、Excel 2007以降のバージョンで使用できます。Excel 2003以前のバージョンでは、ISERROR関数とIF関数を組み合わせて同様の処理が可能です。
Q2: エラーを非表示にすると、問題に気づかなくなるのでは?
確かに、エラーを非表示にすると見逃す可能性があります。重要なデータを扱う場合は、エラーを非表示にするのではなく、エラーの原因を特定して修正することをおすすめします。
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まとめ
今回は、Excelで表示される計算エラーを非表示にする方法をご紹介しました。IFERROR関数やISERROR関数を活用することで、見た目をすっきりさせることができます。ぜひ試してみてくださいね。他にも疑問やお悩み事があればお気軽にLINEからお声掛けください。
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