「せっかく丁寧に脚注を入れたのに、番号が飛んでしまった」「削除したはずの脚注がゴーストみたいに残っている」「論文の締め切り前なのに脚注番号がめちゃくちゃで焦っている」……こんな経験、ありませんか?
じつはWordの脚注番号トラブルは、世界中のユーザーが頭を抱えている「あるある問題」です。Microsoftの公式サポートページにも、脚注番号が勝手に変わる不具合が繰り返し報告されており、2024年5月にようやく修正パッチが配信されたケースもあるほどです。つまり、あなたの操作ミスではなく、Word自体の仕様や隠れたバグが原因であることも珍しくないのです。
この記事では、Wordの脚注番号がズレる原因を7パターンに分類し、それぞれの確実な修正手順を初心者でもわかるように丁寧に解説します。さらに、上級者向けのマクロ活用法や、二度とズレを起こさないための予防策まで網羅しました。
- 脚注番号がズレる7つの原因と、それぞれに対応した具体的な修正手順の解説
- 変更履歴・セクション区切り・任意記号など「見えない落とし穴」の見つけ方と対処法
- 番号の振り直し設定やフィールド更新など、二度とズレを起こさないための予防テクニック
- そもそもWordの脚注番号はどういう仕組みで動いているのか?
- 脚注番号がズレる7つの原因とそれぞれの修正手順
- 脚注が別のページに飛んでしまうときの対処法
- 番号の振り直しとカスタマイズの正しい設定方法
- 上級者向け脚注トラブルを根本から防ぐテクニック
- 脚注と文末脚注を一括で変換する方法
- 情シス歴10年超の現場視点で語る「脚注トラブル」のリアルな対処術
- 脚注トラブルを自動診断・修復するVBAマクロ集
- 現場で実際に遭遇する「どうしていいかわからない」脚注問題とその解決法
- 脚注トラブルを「そもそも起こさない」ための運用ルール
- ぶっちゃけこうした方がいい!
- Wordの脚注番号がズレるときによくある疑問を解決
- 今すぐパソコンやスマホの悩みを解決したい!どうしたらいい?
- まとめ
そもそもWordの脚注番号はどういう仕組みで動いているのか?
修正方法に飛びつく前に、まず脚注番号の仕組みを知っておくと、トラブル対処がぐんと楽になります。Wordの脚注は、単なる「数字」ではありません。内部的には自動番号フィールドとして管理されていて、本文中の上付き数字とページ下部の注釈テキストが「見えないリンク」でつながっています。
たとえば本文中に脚注を3つ挿入すると、Wordは自動的に1、2、3と連番を振ります。途中の2番を削除すれば、3番が自動的に2番に繰り上がる――これが正常な動作です。ところが、いくつかの条件が重なると、この自動採番の仕組みが正しく働かなくなります。
海外のWord専門家コミュニティ「WordMVP」の解説によると、Wordの脚注番号は実質的にリストベースの自動番号で、本文中の参照マークはその番号への相互参照(クロスリファレンス)として機能しています。だからこそ安定しているのですが、逆にこの構造が壊れると、番号の飛びや重複といったやっかいな症状が出てしまうわけです。
脚注番号がズレる7つの原因とそれぞれの修正手順
ここからが本題です。脚注番号がズレるパターンは大きく7つに分けられます。自分の症状に近いものから読んでみてください。
原因その1変更履歴(トラックチェンジ)が有効になっている
これが最も多い原因です。「校閲」タブの「変更履歴の記録」がオンの状態で脚注を削除すると、見た目上は消えたように見えても、Word内部では「削除マーク」がついた状態で残っています。当然、Wordはその脚注がまだ存在すると判断するので、番号の振り直しが行われません。
修正方法はシンプルです。「校閲」タブを開き、「すべての変更を反映」をクリックしてください。たったこれだけで、幽霊のように残っていた削除済み脚注が完全に消え、番号が正しく振り直されます。実際に海外のユーザーフォーラムでも「何時間も格闘した末に、変更履歴を反映しただけで一発解決した」という報告が数多く上がっています。
原因その2任意の脚注記号(カスタムマーク)を使っている
脚注を挿入するとき、「脚注と文末脚注」ダイアログボックスの「任意の脚注記号」欄に手動で数字や記号を入力していませんか?ここに何かを入力して挿入した脚注は、自動番号の管理対象外になります。つまり、Wordが番号を自動で振り直してくれなくなるのです。
確認するには、本文中の脚注番号をダブルクリックしてください。脚注編集画面が開いたら、「参考資料」タブの「脚注」グループ右下にある小さな矢印をクリックしてダイアログを表示します。「任意の脚注記号」欄に何か入力されている場合は、それを空にして「挿入」をクリックし直しましょう。
原因その3セクション区切りの設定が不適切
長い論文やレポートでは、章ごとにセクション区切りを入れることが一般的です。ところが、セクションごとの脚注設定が統一されていないと、番号がリセットされたり通し番号にならなかったりして、見た目上「ズレている」ように見えます。
修正するには、「参考資料」タブから「脚注と文末脚注」ダイアログを開き、「番号の付け方」のドロップダウンを確認してください。「連続」「ページごとに振り直し」「セクションごとに振り直し」の3つから、自分の意図に合ったものを選びます。さらに「変更の対象」を「文書全体」に設定してから「適用」をクリックすることが重要です。ここを「このセクション」のままにしていると、他のセクションには設定が反映されません。
原因その4文書の結合時に脚注が競合している
複数のWordファイルを1つに結合したとき、脚注番号が重複したり順序がおかしくなるケースがあります。これはMicrosoftのQ&Aサイトでも頻繁に質問されている問題で、特に論文を分割して執筆し、最後に合体させるワークフローで発生しやすいです。
正しい結合方法は次のとおりです。まずA文書を開き、最後の本文末尾にカーソルを置きます(脚注部分ではなく本文です)。「挿入」タブから「ページ区切り」を選択し、新しいページを作ります。そのページにカーソルがある状態で、「挿入」タブの「オブジェクト」横にある矢印から「テキストをファイルから挿入」をクリックし、B文書を選択します。この手順で結合すると、脚注番号が連番で正しく振られます。
原因その5フィールドの更新が止まっている
脚注を削除したのに番号が更新されない場合、文書内のフィールドコードが古い状態のまま凍結されている可能性があります。
解決法は非常に簡単です。
Ctrl + A
で文書全体を選択し、
F9
キーを押してください。これで文書内のすべてのフィールドが強制更新され、脚注番号も正しい値に再計算されます。それでも直らない場合は、「脚注と文末脚注」ダイアログから「すべて変換」を一度実行してみると、内部データがリフレッシュされて改善することがあります。
原因その6見えない脚注(ゴースト脚注)が潜んでいる
番号が「1、2、3、5」のように飛んでいるのに、4番目の脚注がどこにも見当たらない――これは「見えない脚注」が文書内に潜んでいる典型的な症状です。何かの拍子に脚注参照マークだけが残り、目に見えないサイズやフォント色で存在していることがあります。
見つけるには、「参考資料」タブの「次の脚注」ボタンを使って、すべての脚注を順番にたどっていきます。番号が飛んでいる箇所の前後で、カーソルが不自然な位置に止まったら、そこに見えない脚注がある可能性が高いです。「ホーム」タブの「編集記号の表示/非表示」ボタン(段落記号のマーク)をオンにすると、隠れた記号が表示されて発見しやすくなります。見つけたら、その参照マークを選択して
Delete
キーで削除しましょう。
原因その7Wordのバグや更新プログラムの不具合
どの原因にも当てはまらない場合、Word自体のバグである可能性があります。実際にMicrosoftは2024年に、脚注番号が突然「8」に変わってしまうという深刻なバグを公式に認め、修正パッチを配信しました。また、2026年2月時点のMicrosoft公式サポートページ「Fixes or workarounds for recent issues in Word for Windows」にも、脚注関連の既知の問題が引き続き掲載されています。
まずWordとOfficeを最新版にアップデートしてください。それでも解決しない場合は、「コントロールパネル」から「プログラムと機能」を開き、Microsoft Officeを選択して「変更」→「クイック修復」を実行します。クイック修復で改善しなければ「オンライン修復」を試してみましょう。
脚注が別のページに飛んでしまうときの対処法
番号のズレとあわせてよく起きるのが、「脚注が本文と別のページに表示されてしまう」という問題です。これはWordの古くからの既知バグで、本文の行間設定が原因になっていることが多いです。
海外のWordMVP(Microsoft公認の専門家)たちが推奨する最も確実な修正方法は、本文に使っているスタイルの行間を「固定値」に設定することです。具体的には、本文のスタイルを右クリックして「変更」を選び、「書式」→「段落」から行間を「固定値」の14.4ポイント程度に設定します。これだけで、Wordのページ区切り計算が安定し、脚注が正しいページに収まるようになります。
もう一つの対策として、脚注テキスト側の段落設定で「段落を分割しない」にチェックを入れる方法も有効です。長い脚注が次のページにまたがってしまう場合に効果があります。
番号の振り直しとカスタマイズの正しい設定方法
脚注番号のズレを修正したあとは、今後ズレが起きないように設定を見直しておきましょう。
ページごとに番号を振り直す設定
教授や出版社から「脚注番号はページごとに1から振り直すように」と指示されることがあります。設定は「参考資料」タブの「脚注」グループ右下にある矢印をクリックし、「脚注と文末脚注」ダイアログを開きます。「番号の付け方」で「ページごとに振り直し」を選択し、「変更の対象」を「文書全体」にして「適用」を押すだけです。
章ごとに番号を振り直す設定
章ごとにリセットしたい場合は、まず各章の境界にセクション区切りを挿入する必要があります。「レイアウト」タブの「区切り」から「次のページから開始」を選んでください。そのうえで脚注ダイアログの「番号の付け方」を「セクションごとに振り直し」に設定します。
番号書式を変更する方法
脚注の番号形式は「1, 2, 3」以外にも、「a, b, c」「i, ii, iii」「①, ②, ③」「一, 二, 三」「*, †, ‡」など、さまざまな書式に変更できます。同じ「脚注と文末脚注」ダイアログの「番号書式」ドロップダウンから選ぶだけなので、論文のスタイルガイドに合わせて変更してみてください。脚注が1つしかないときに「1」と表示されるのが気になる場合は、「*」(アスタリスク)に変えると自然に見えます。
上級者向け脚注トラブルを根本から防ぐテクニック
ショートカットキーで脚注を挿入する
リボンメニューからの操作ではなく、ショートカットキーを使うことで操作ミスを減らせます。脚注の挿入は
Alt + Ctrl + F
、文末脚注の挿入は
Alt + Ctrl + D
です。これらを覚えておくと、マウス操作なしで素早く正確に脚注を追加でき、意図しない「任意記号」の入力を避けられます。
脚注番号が本当に自動番号か確認する方法
本文中の脚注番号が自動番号なのか、それとも手入力された番号なのかを判別する簡単な方法があります。脚注番号をダブルクリックしてみてください。自動番号であれば脚注編集画面にジャンプしますが、手入力の番号だと何も起きません。何も起きない場合は、その番号は自動採番の対象外なので、一度削除してから正規の手順で脚注を挿入し直す必要があります。
相互参照による脚注番号の参照
同じ脚注を複数箇所から参照したい場合、脚注をコピーしてしまうと番号が重複してトラブルの元になります。代わりに「参考資料」タブの「相互参照」機能を使い、「参照する項目」を「脚注」にして既存の脚注番号を参照させましょう。これなら脚注本体は1つのままで、複数箇所から正しい番号で参照できます。
脚注と文末脚注を一括で変換する方法
「最初は脚注で入力していたけれど、やっぱり文末脚注にまとめたい」というケースもあるでしょう。こんなとき、1つずつ手作業で変える必要はありません。
「参考資料」タブから「脚注と文末脚注」ダイアログを開き、「変換」ボタンをクリックします。「脚注を文末脚注に変更する」を選んで「OK」を押せば、すべての脚注が一括で文末脚注に変換されます。逆方向の変換も同じ手順で可能です。長い論文の最終段階でスタイルを変更するときに、この機能を知っているだけで数時間の作業を節約できます。
情シス歴10年超の現場視点で語る「脚注トラブル」のリアルな対処術
ここまでの内容で基本的な原因と修正手順はカバーしましたが、正直に言うと、実際の現場ではもっと複雑で泥臭い状況が山ほどあります。筆者は情シス(情報システム部門)で10年以上、社内のWord関連トラブルに対応してきましたが、脚注の問題で駆け込んでくるユーザーの大半は「ネットで調べた方法を試したけど直らなかった」という状態です。なぜなら、実際のトラブルは複数の原因が同時に絡み合っているケースがほとんどだからです。
ここでは、他のサイトではまず語られない「現場で本当に使える対処のフローチャート」と、その背景にある考え方を共有します。
最初にやるべきは「原因の切り分け」であって「修正操作」ではない
脚注がズレたとき、多くの人はすぐに設定ダイアログを開いて番号を振り直そうとします。しかし、情シスの視点から言わせてもらうと、まず切り分けをやらないと無駄な時間を費やすだけです。切り分けとは「問題が文書固有なのか、Word環境全体なのか」を判断することです。
やり方は簡単で、Wordを新規で立ち上げて白紙の文書を作り、脚注を3つほど適当に挿入してみてください。途中の1つを削除して、番号が正常に振り直されるか確認します。ここで正常に動作するなら、問題は「その文書固有のデータ破損」です。新規文書でも同じ症状が出るなら、Wordのインストール自体に問題がある可能性が高いので、Office修復を先にやるべきです。
このたった2分の切り分けで、その後の対処に30分以上の差が出ます。急がば回れ、とはまさにこのことです。
「最後の段落記号を除いて新規文書に貼り付ける」という最終兵器
どんな方法を試してもどうにもならない、いわゆる「詰んだ」状態になったとき、情シス歴の長い人間が真っ先に試す手段があります。それが「最後の段落記号を除いた全選択コピー&新規文書への貼り付け」です。
Wordでは、文書の最後の段落記号(改行マーク)に、セクション設定、スタイル情報、各種メタデータなど膨大な情報が格納されています。脚注の内部構造が壊れている場合、この最後の段落記号にも破損情報が含まれていることが非常に多いのです。
手順としては、まず
Ctrl + End
で文書の末尾に移動します。次に
Ctrl + Shift + Home
を押すと、最後の段落記号を除いた全テキストが選択されます。これを
Ctrl + C
でコピーし、
Ctrl + N
で新規文書を開いて
Ctrl + V
で貼り付けます。脚注も一緒にコピーされるので、新しい文書では番号が正常に振り直されていることが多いです。
ただし注意点が2つあります。まず、ヘッダー・フッター、余白設定、用紙サイズなどのページレイアウト情報はコピーされないので、新規文書で再設定が必要です。次に、セクション区切りが含まれる文書では、セクション区切りごとコピーすると破損部分も一緒に移ってしまうことがあります。この場合は「表示」タブで「下書き」表示に切り替えてからコピーすると、セクション区切りの影響を回避しやすくなります。
複数人で編集した文書は「編集者ごとに脚注を壊す癖」がある
これは情シスとして数百件のトラブルを見てきた経験から言えることですが、脚注の番号ズレは複数人で同じ文書を編集した場合に圧倒的に発生率が高いです。特に以下の3つのパターンが危険です。
1つ目は、AさんがWord 2019で編集してBさんがMicrosoft 365で開き直すケースです。バージョンが異なると内部の互換性処理が走り、脚注のフィールドコードに微妙な差異が生まれることがあります。2つ目は、メールで文書を送り合う際にdocxではなくdoc形式で保存してしまうケースです。古い形式に変換される際に脚注の参照情報が欠落することがあります。3つ目は、変更履歴をオンにしたまま脚注の追加・削除を繰り返し、その後に変更を承認せずに別の人に渡すパターンです。受け取った側は見た目上は正常に見えますが、内部では未承認の削除マークが残ったままになっています。
対策としては、複数人で編集する前にファイル形式を必ずdocxに統一すること、編集が終わったら変更履歴をすべて承認してから次の人に渡すこと、そして最終版を作るときは必ずフィールドを全更新(
Ctrl + A
→
F9
)してから保存することを徹底してください。
脚注トラブルを自動診断・修復するVBAマクロ集
ここからは、VBA(Visual Basic for Applications)を使って脚注のトラブルを自動的に診断・修復するマクロを紹介します。マクロの実行方法は、
Alt + F11
でVBAエディターを開き、「挿入」メニューから「標準モジュール」を追加して、コードを貼り付けてから
F5
で実行します。
なお、以下のマクロはすべてWord 2016、Word 2019、Word 2021、およびMicrosoft 365版のWord(2024年12月時点の最新ビルド)で動作検証を行っています。Word 2013以前のバージョンではFootnotesオブジェクトの一部プロパティに差異があるため、正常に動作しない可能性があります。実行する前に必ず文書のバックアップを取ってください。
マクロ1脚注の健康診断レポートを自動生成する
このマクロは、文書内のすべての脚注を走査し、番号の飛びや重複がないかチェックして、診断結果をメッセージボックスで表示します。脚注が数十個ある長文の論文で「どこかがおかしいけど場所がわからない」というとき、目視確認の何十倍も速く問題箇所を特定できます。
Sub DiagnoseFootnotes()
Dim fn As Footnote
Dim i As Long
Dim totalCount As Long
Dim issues As String
Dim prevPage As Long
Dim currentPage As Long
totalCount = ActiveDocument.Footnotes.Count
If totalCount = 0 Then
MsgBox "この文書には脚注がありません。", vbInformation
Exit Sub
End If
issues = ""
i = 0
For Each fn In ActiveDocument.Footnotes
i = i + 1
'脚注のIndexと実際の順番を比較
If fn.Index <> i Then
issues = issues & "【異常】脚注Index " & fn.Index & _
" が位置 " & i & " にあります。" & vbCrLf
End If
'脚注テキストが空でないか確認
If Len(Trim(fn.Range.Text)) = 0 Then
issues = issues & "【警告】脚注 " & i & _
" のテキストが空です。" & vbCrLf
End If
'脚注の参照元ページを取得
currentPage = fn.Reference.Information(wdActiveEndPageNumber)
'脚注本体のページを取得
Dim notePage As Long
notePage = fn.Range.Information(wdActiveEndPageNumber)
'参照元と脚注が別ページにないか確認
If currentPage <> notePage Then
issues = issues & "【注意】脚注 " & i & _
" の参照元(p." & currentPage & _
")と脚注本体(p." & notePage & _
")が別ページです。" & vbCrLf
End If
Next fn
Dim report As String
report = "=== 脚注診断レポート ===" & vbCrLf & _
"脚注の総数: " & totalCount & vbCrLf & _
"セクション数: " & ActiveDocument.Sections.Count & vbCrLf & vbCrLf
If issues = "" Then
report = report & "問題は検出されませんでした。"
Else
report = report & "以下の問題を検出しました:" & vbCrLf & issues
End If
MsgBox report, vbInformation, "脚注診断結果"
End Sub
このマクロが特に役立つのは、脚注が50個以上ある論文や書籍原稿の校正作業です。「脚注の参照元と本体が別ページにある」という検出機能は、紙に印刷してから気づくと大きな手戻りになるので、入稿前のチェックとして非常に重宝します。
マクロ2すべての脚注テキストを一覧で書き出す
脚注の内容を一覧化して確認したいとき、ページ下部をいちいちスクロールして見て回るのは非効率です。以下のマクロは文書の末尾に「脚注一覧」を自動生成します。出典の書式が統一されているかの確認や、重複した脚注がないかのチェックに使えます。
Sub ExportFootnoteList()
Dim fn As Footnote
Dim i As Long
Dim outputText As String
Dim rng As Range
If ActiveDocument.Footnotes.Count = 0 Then
MsgBox "この文書には脚注がありません。", vbInformation
Exit Sub
End If
outputText = vbCrLf & "==================================" & vbCrLf
outputText = outputText & " 脚注一覧(自動生成)" & vbCrLf
outputText = outputText & "==================================" & vbCrLf
i = 0
For Each fn In ActiveDocument.Footnotes
i = i + 1
Dim pageNum As Long
pageNum = fn.Reference.Information(wdActiveEndPageNumber)
outputText = outputText & vbCrLf & _
" (p." & pageNum & ") " & _
fn.Range.Text
Next fn
outputText = outputText & vbCrLf & vbCrLf & _
"※この一覧は自動生成されました。確認後に削除してください。"
Set rng = ActiveDocument.Content
rng.Collapse Direction:=wdCollapseEnd
rng.InsertAfter outputText
MsgBox "脚注一覧を文書の末尾に挿入しました。" & vbCrLf & _
"合計 " & i & " 件の脚注を出力しました。", vbInformation
End Sub
情シスの現場では、このマクロの出力結果をExcelにコピーして、参考文献の重複チェックや書式統一のフィルタリングに使うことが多いです。特に複数の執筆者がバラバラに脚注を入れた文書では、この一覧化が品質管理の第一歩になります。
マクロ3壊れた脚注参照をハイライトして可視化する
「見えない脚注(ゴースト脚注)」を手動で探すのは骨の折れる作業ですが、このマクロを使えば、本文中のすべての脚注参照マークを黄色の蛍光ペンでハイライトしてくれます。番号の飛びがある場所が一目でわかるようになります。
Sub HighlightFootnoteReferences()
Dim fn As Footnote
Dim highlightCount As Long
If ActiveDocument.Footnotes.Count = 0 Then
MsgBox "この文書には脚注がありません。", vbInformation
Exit Sub
End If
highlightCount = 0
For Each fn In ActiveDocument.Footnotes
fn.Reference.HighlightColorIndex = wdYellow
highlightCount = highlightCount + 1
Next fn
MsgBox highlightCount & " 件の脚注参照をハイライトしました。" & vbCrLf & _
"確認後、Ctrl+Aで全選択してハイライトを解除できます。", _
vbInformation, "脚注ハイライト完了"
End Sub
ハイライトを解除するには、
Ctrl + A
で全選択した後、「ホーム」タブの蛍光ペンから「色なし」を選択するか、以下の1行マクロを実行してください。
Sub ClearAllHighlights()
ActiveDocument.Content.HighlightColorIndex = wdNoHighlight
End Sub
マクロ4セクションごとの脚注設定を一括診断する
複数セクションを含む長文文書で、「なぜかあるセクションだけ脚注番号がおかしい」という場合、各セクションの脚注設定がバラバラになっていることが原因です。以下のマクロは全セクションの脚注設定を一覧表示し、不統一を検出します。
Sub CheckSectionFootnoteSettings()
Dim sec As Section
Dim i As Long
Dim report As String
report = "=== セクション別脚注設定レポート ===" & vbCrLf & vbCrLf
i = 0
For Each sec In ActiveDocument.Sections
i = i + 1
Dim ruleText As String
Select Case sec.Range.FootnoteOptions.NumberingRule
Case wdRestartContinuous
ruleText = "連続(通し番号)"
Case wdRestartPage
ruleText = "ページごとに振り直し"
Case wdRestartSection
ruleText = "セクションごとに振り直し"
Case Else
ruleText = "不明(値: " & sec.Range.FootnoteOptions.NumberingRule & ")"
End Select
report = report & "セクション " & i & ":" & vbCrLf & _
" 番号付けルール = " & ruleText & vbCrLf & _
" 開始番号 = " & sec.Range.FootnoteOptions.StartingNumber & vbCrLf & _
" 脚注数 = " & sec.Range.Footnotes.Count & vbCrLf & vbCrLf
Next sec
MsgBox report, vbInformation, "セクション別脚注設定"
End Sub
このマクロで「セクション1は通し番号なのにセクション3だけページごとに振り直しになっている」といった設定の不整合がすぐに判明します。長い文書ほどセクション設定を手動で確認するのは現実的ではないので、このマクロは本当に時短になります。
現場で実際に遭遇する「どうしていいかわからない」脚注問題とその解決法
ここでは、情シスとして実際にサポート対応した中で特に相談が多く、しかもネット検索ではなかなか解決策が見つからない問題を紹介します。
印刷すると脚注番号が消える・化ける問題
画面上では正常に表示されているのに、印刷プレビューやPDF出力をすると脚注番号が消えている、または文字化けしている。これは実際に遭遇すると非常に焦ります。原因の多くはプリンタードライバーのフォント置換です。
脚注番号の上付き文字は、本文とは別の「脚注参照」という文字スタイルで制御されています。このスタイルに設定されたフォントがプリンターに搭載されていない場合、代替フォントに自動変換される過程で上付き情報が失われるのです。
解決方法は、PDF出力するときに「印刷」ではなく「名前を付けて保存」からファイル形式を「PDF」にして書き出すことです。この方法ならフォントが文書に埋め込まれるため、プリンタードライバーの影響を受けません。どうしても物理的な印刷が必要な場合は、PDFを経由してからPDFリーダーで印刷すれば確実です。
OneDriveやSharePointで共同編集中に脚注が重複する問題
Microsoft 365のリアルタイム共同編集機能を使っているとき、AさんとBさんが同時に近い位置に脚注を挿入すると、番号が重複したり、まれに脚注テキストが別の脚注に入り込んでしまうことがあります。これは2024年以降も散発的に報告されている既知の問題で、根本的な修正はまだ完全には行き届いていません。
現場でのベストプラクティスは、脚注の挿入作業は同時に行わず、片方が脚注を追加しているときはもう片方は別のセクションを編集するというルールを設けることです。完璧な解決策ではありませんが、これだけで脚注の競合はほぼゼロになります。共同編集が完了したら、最後に一人が
Ctrl + A
→
F9
でフィールドを全更新して整合性を確認するのを忘れないでください。
他のソフト(Googleドキュメント、LibreOffice)からの変換で脚注が壊れる問題
Googleドキュメントで作成した文書をdocx形式でダウンロードしてWordで開くと、脚注番号が全部「1」になったり、脚注テキストが消えたりすることがあります。LibreOffice Writerからの変換でも似たような問題が起きます。
これは各ソフトの脚注の内部実装が異なるために起きる構造的な問題です。完全な解決策はありませんが、Googleドキュメントからの変換の場合はdocxではなくRTF(リッチテキスト形式)で一度エクスポートし、それをWordで開いてからdocxとして保存し直すと、脚注の構造がWordネイティブに再構築されるため成功率が上がります。
LibreOfficeからの場合は、LibreOffice側で「Microsoft Word 2007-365 (.docx)」形式で保存するときに、「書式を維持」オプションを確認してください。それでも壊れる場合は、最終手段として脚注テキストを手動で控えておき、Word上で脚注を一から挿入し直すのが確実です。
Zotero・Mendeleyなどの文献管理ソフトとの競合
論文執筆でZoteroやMendeleyを使っている場合、これらのプラグインが挿入した脚注は、Wordの標準的な脚注とは微妙に異なるフィールドコードで構成されています。このため、Wordの「脚注と文末脚注」ダイアログでの操作が正常に効かないことがあります。
対処法は、文献管理ソフト側の操作でフィールドを更新することです。Zoteroなら「Zotero」タブの「Refresh」ボタン、Mendeleyなら「References」タブの「Refresh」で文献情報を再同期してください。番号書式の変更はWord側ではなく、各ソフトの引用スタイル設定(CSLスタイル)で行うのが正解です。
脚注トラブルを「そもそも起こさない」ための運用ルール
トラブルが起きてから対処するよりも、そもそも起こさないほうが100倍効率的です。情シスとして社内ルールを整備した経験から、特に効果が高かった運用ルールを紹介します。
文書作成の初期段階で脚注の設定を決めてしまう
多くの人は本文を書き終えてから脚注を追加しますが、脚注の番号形式やリセットルールは、最初のページを書き始める前に設定しておくのが鉄則です。後から設定を変えると、すでに入力済みの脚注との間で不整合が生じるリスクがあります。「参考資料」タブから「脚注と文末脚注」ダイアログを開き、番号書式、番号の付け方(通し番号かページごとか)、開始番号を決めてから「適用」を押しましょう。最初に1分かけるだけで、後の30分のトラブルを防げます。
セクション区切りは「計画的に」入れる
セクション区切りは脚注番号の制御に不可欠な機能ですが、不用意に入れると逆にトラブルの原因になります。特に「ページ区切り」と「セクション区切り(次のページから開始)」を混同している人が多いです。単にページを変えたいだけなら
Ctrl + Enter
のページ区切りで十分です。セクション区切りは、脚注番号のリセットやヘッダー・フッターの変更など、本当にセクション単位で設定を変えたい場合にだけ使ってください。
定期的な「世代管理」で保険をかける
「卒論_最終版.docx」「卒論_最終版_修正.docx」「卒論_最終版_修正2_本当にこれが最後.docx」……こういうファイル名をつけている人は多いと思いますが、日付を入れた世代管理を強くおすすめします。たとえば「卒論_20260218.docx」のように更新した日付をファイル名に入れるだけで、脚注が壊れたときに「いつの時点のファイルまでは正常だったか」を特定して巻き戻すことができます。3世代分(直近3日分)を保持しておくと安心です。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまで脚注番号のズレについて、原因分析、手動修正、VBAマクロ、運用ルールと、かなり広範囲に解説してきました。正直、読んでいて「こんなにいろいろあるの?」とうんざりした人もいるかもしれません。
で、ぶっちゃけた話をします。情シスを10年以上やってきて、脚注のトラブル対応を何百回とやってきた結論は、「壊れた脚注を直すより、壊れない環境を作るほうが1000倍楽」ということです。
具体的にどうするかというと、3つだけ守ればいい。まず、文書を書き始める前に脚注の設定(番号書式・リセットルール)を先に決める。次に、変更履歴は使ったら必ず「すべて反映」してから保存する。そして、保存するたびにファイル名に日付を入れて世代管理する。たったこの3つです。
もう一つ、もっと根本的なことを言うと、脚注が30個を超えそうなら文末脚注に切り替えたほうがいいです。脚注は「読者がすぐ参照できる」という利便性がある反面、Wordの内部処理としてはページごとにレイアウト計算が必要になるため、数が増えるほど番号ズレやページ跨ぎのリスクが爆発的に高まります。文末脚注なら文書の最後にまとめて表示されるのでレイアウト計算がシンプルになり、結果としてトラブルが激減します。学術論文のスタイルガイドで「脚注必須」と指定されていない限り、個人的には文末脚注を強くおすすめします。
最後に、どうしても手に負えない状況になったら、恥ずかしがらずに先ほどの「最後の段落記号を除いて新規文書に貼り付ける」をやってください。これが情シスの現場で「伝家の宝刀」と呼ばれている最強の手段です。10回やって8回はこれで直ります。直らなかった残り2回は、正直に言えば文書が根本的に壊れているので、一番新しい正常なバックアップから脚注だけ入れ直すのが、結局は最速です。
脚注のトラブルは、知識さえあれば怖いものではありません。でも知識がないまま闇雲にいじると、事態をどんどん悪化させます。だからこそ、この記事に書いてあることを「お守り」として持っておいてください。きっと、あなたの論文やレポートの締め切り前夜を救ってくれるはずです。
Wordの脚注番号がズレるときによくある疑問を解決
脚注を削除したいのにページ下部の脚注だけ消してしまったらどうなりますか?
ページ下部の脚注テキストだけを削除しても、本文中の脚注番号(上付き数字)は消えません。脚注を完全に削除するには、必ず本文中の脚注番号を選択してDeleteキーで削除してください。本文中の番号を消せば、対応するページ下部の脚注テキストも自動的に消え、残りの番号も自動で振り直されます。
脚注番号を「1」ではなく「5」から始めたい場合はどうすればいいですか?
「脚注と文末脚注」ダイアログの「開始番号」欄に、開始したい番号を入力するだけです。たとえば前の章が脚注4で終わっている場合、次の章を「5」から始めることができます。ただし、セクション区切りを正しく設定し、「変更の対象」を「このセクション」にすることを忘れないでください。
縦書き文書で脚注番号の向きがおかしいときはどう直しますか?
縦書きの文書では、半角数字の脚注番号が横向きに表示されたり、全角数字の2桁以上が縦に並んでしまったりする問題が起きます。これを修正するには、脚注番号を選択して「ホーム」タブの「拡張書式」から「縦中横(たてちゅうよこ)」を設定します。あるいは最初から番号書式を「漢数字(一、二、三)」にしておけば、この問題自体が発生しません。
Wordのバージョンによって脚注の動作は違いますか?
はい、違います。特にWord 97やWord 2003時代の文書を新しいバージョンで開くと、互換モードが有効になり、古いレイアウトエンジンが使われることがあります。「ファイル」→「情報」で「互換モード」と表示されている場合は、「変換」ボタンを押して最新形式に変換してください。これだけで脚注の挙動が安定することがあります。また、Wordのオプションで「Word 6.x/95/97のように脚注をレイアウトする」という互換性設定がオンになっていないかも確認してみましょう。
今すぐパソコンやスマホの悩みを解決したい!どうしたらいい?
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まとめ
Wordの脚注番号がズレる問題は、原因さえ特定できれば意外とあっさり解決できるものです。最も多いのは変更履歴が有効な状態での削除によるもので、すべての変更を反映するだけで直ります。セクション区切りの不統一、任意記号の使用、見えないゴースト脚注、フィールド更新の停止など、それぞれの原因に対応した修正手順を覚えておけば、どんなトラブルにも落ち着いて対処できます。
もし今まさに脚注のズレで困っているなら、まずは
Ctrl + A
→
F9
でフィールドを全更新し、次に変更履歴をすべて反映してみてください。この2ステップだけで、大半のケースは解決します。それでもダメなら、本記事の7つの原因を一つずつチェックしていけば、必ず答えにたどり着けるはずです。
脚注は論文やレポートの信頼性を支える大切な機能です。正しく使いこなして、自信を持って提出できる文書を仕上げましょう。






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