Wordで複数バージョンの文書を簡単に比較・一括処理する方法

皆さん、Wordで文書を作成していると、複数のバージョンができてしまい、どこが変更されたのか分からなくなることはありませんか？特に、修正や更新が頻繁に行われる文書では、変更箇所を確認するのが大変ですよね。今回は、そんなお悩みを解決するために、Wordの「文書比較」機能を使って、複数のバージョンを簡単に比較し、一括処理する方法をご紹介します。

Wordの「文書比較」機能とは？
1. 文書比較の手順
複数のWord文書を一括処理する方法
1. Excelマクロを活用した一括処理
よくある質問や疑問
1. Q1: 文書比較機能は、Wordのどのバージョンで利用できますか？
2. Q2: 文書比較を行う際、元の文書と変更された文書のどちらを先に開くべきですか？
今すぐ解決したい！どうしたらいい？
まとめ

Wordの「文書比較」機能とは？

Wordのイメージ

まず、Wordには「文書比較」という便利な機能が備わっています。この機能を使うと、2つの文書を比較して、どこが変更されたのかを一目で確認できます。例えば、元の文書と修正後の文書を比較すると、追加された部分や削除された部分が明確に表示されます。

文書比較の手順

では、具体的な手順を見ていきましょう。

Wordを起動し、比較したい2つの文書のうち、どちらか1つを開きます。
上部のメニューから「校閲」タブをクリックします。
「比較」グループの中にある「比較」ボタンをクリックし、ドロップダウンメニューから「比較」を選択します。
「文書の比較」ダイアログボックスが表示されるので、「元の文書」と「変更された文書」をそれぞれ指定します。
設定が完了したら、「OK」ボタンをクリックします。

これで、2つの文書の違いが表示され、どこが変更されたのかを簡単に確認できます。

複数のWord文書を一括処理する方法

さて、2つの文書の比較方法は分かりましたが、複数の文書を一括で処理したい場合はどうすれば良いのでしょうか？例えば、複数の文書の変更履歴を一括で承諾したり、PDFに変換したりする場合です。

Excelマクロを活用した一括処理

実は、Excelのマクロ機能を使って、複数のWord文書を一括で処理することが可能です。以下に、その手順を簡単にご紹介します。

まず、処理したいWord文書を1つのフォルダにまとめます。
次に、Excelを起動し、「Alt」キーと「F11」キーを同時に押して、VBAエディターを開きます。
「挿入」メニューから「標準モジュール」を選択し、新しいモジュールを追加します。
追加されたモジュールに、以下のようなマクロコードを入力します。

vbaコード

Sub WordDocumentsBatchProcess()

    Dim folderPath As String

    Dim fileName As String

    Dim wordApp As Object

    Dim wordDoc As Object
    ' 処理するフォルダのパスを指定

    folderPath = "C:\Your\Folder\Path\"
    ' Wordアプリケーションを起動

    Set wordApp = CreateObject("Word.Application")

    wordApp.Visible = False
    ' フォルダ内のすべてのWord文書を処理

    fileName = Dir(folderPath & "*.docx")

    Do While fileName <> ""

        Set wordDoc = wordApp.Documents.Open(folderPath & fileName)
        ' ここに各文書に対して行いたい処理を記述

        ' 例: 変更履歴の承諾

        wordDoc.AcceptAllRevisions
        ' PDFとして保存

        wordDoc.SaveAs2 folderPath & Replace(fileName, ".docx", ".pdf"), 17
        wordDoc.Close SaveChanges:=False

        fileName = Dir

    Loop