「さっきまで正しく表示されていたページ番号が、いつの間にか途中でおかしくなっている……」。Wordで報告書や論文、マニュアルなどの長文ドキュメントを作成しているとき、この現象に遭遇して頭を抱えた経験はありませんか?ページ番号が急に「1」に戻ったり、同じ番号が何ページも続いたり、あるいは一部だけ飛んでしまったり。締め切り直前にこの問題に気づくと、焦りは最高潮に達しますよね。
じつはこの「ページ番号が狂う」現象、ほとんどのケースでセクション区切りとヘッダー・フッターのリンク設定が原因です。逆にいえば、この仕組みさえ正しく理解すれば、どんなに複雑なドキュメントでもページ番号を自由自在にコントロールできるようになります。この記事では、初心者の方でも迷わず解決できるステップバイステップの手順から、上級者向けのフィールドコード活用術まで、すべてを網羅的にお伝えします。
- Wordのページ番号が途中から狂う主な原因はセクション区切りの意図しない挿入と「前のセクションから継続」設定の未適用
- 編集記号の表示機能を使って隠れたセクション区切りを発見し、リンク設定を正しく調整する具体的な修正手順
- 2026年最新のWord365やCopilot環境における注意点とページ番号トラブルの予防策
- そもそもWordのページ番号はどんな仕組みで動いているのか?
- Wordのページ番号が途中から狂う7つの原因を完全解説
- ページ番号のズレを確実に直す実践ステップ
- 上級テクニック複雑な文書でもページ番号を完璧に制御する方法
- 2026年最新版Word365とCopilot時代のページ番号トラブル注意点
- ページ番号トラブルを未然に防ぐための5つの習慣
- トラブル別の早見対応表
- 情シス歴10年超の現場視点で語るページ番号トラブルの「本当の原因」
- 現場で即使える!ページ番号トラブル解決VBAマクロ集
- 現場で本当によく遭遇するのに情報がない「あるあるトラブル」と解決法
- マクロを安全に使うための実践的な注意事項
- ぶっちゃけこうした方がいい!
- Wordのページ番号が途中から狂う問題に関するよくある質問
- 今すぐパソコンやスマホの悩みを解決したい!どうしたらいい?
- まとめ
そもそもWordのページ番号はどんな仕組みで動いているのか?
ページ番号の問題を根本的に理解するためには、まずWordがページ番号をどのように管理しているかを知っておく必要があります。多くの人が「ページ番号は文書の先頭から自動的に連番が振られるもの」と思い込んでいますが、これは半分正解で半分不正解です。
Wordのページ番号は、ヘッダーまたはフッター内に挿入されたフィールドコードによって制御されています。具体的には {PAGE} というフィールドが使われており、これが現在のページ位置を自動計算して番号を表示する仕組みです。そしてここが最も重要なポイントですが、ページ番号は「文書全体」ではなく「セクション単位」で管理されています。
新規作成した白紙のWord文書は、最初はセクションが1つだけの状態です。この場合、ページ番号は1から順番にきれいに振られます。しかし、文書の編集過程でセクション区切りが挿入されると、状況は一変します。新しいセクションには独自のページ番号設定が適用される可能性があり、ここで「前のセクションから継続する」という設定が正しく行われていないと、ページ番号が突然1に戻ったり、0から始まったり、まったく別の番号が表示されたりするのです。
「セクション」と「ページ区切り」の違いを正しく理解しよう
Word初心者の方がよく混同するのが、ページ区切りとセクション区切りの違いです。ページ区切り(改ページ)は単純に次のページへ移動するだけの機能で、ページ番号の設定には影響を与えません。一方、セクション区切りは文書を独立したブロックに分割する機能で、それぞれのセクションに対して個別のページ番号、余白、ヘッダー・フッター、用紙の向きなどを設定できます。
問題は、Wordがユーザーの操作に応じてセクション区切りを自動挿入することがある点です。たとえば、文書の途中で用紙の向きを縦から横に変更したり、段組みのレイアウトを変更したりすると、Wordは自動的にセクション区切りを挿入します。この「知らないうちに挿入されたセクション区切り」がページ番号トラブルの温床となるのです。
Wordのページ番号が途中から狂う7つの原因を完全解説
ここからは、ページ番号が途中からおかしくなる具体的な原因を一つひとつ深掘りしていきます。自分の状況に当てはまるものがないか、確認してみてください。
原因1意図しないセクション区切りの存在
最も多い原因がこれです。前述のとおり、Wordはレイアウト変更時に自動でセクション区切りを挿入します。さらに、他の人が作成したテンプレートや文書を編集する場合、元の作成者が設定したセクション区切りが残っていることもあります。印刷レイアウトビューではセクション区切りが表示されないため、その存在に気づかないまま作業を続けてしまいがちです。
原因2「前のセクションから継続」が選択されていない
セクション区切りが挿入された後の新しいセクションでは、ページ番号の開始設定が「開始番号」になっていることがあります。この場合、新しいセクションのページ番号は指定された番号(多くの場合は1や0)から始まってしまいます。「前のセクションから継続」に設定を変更すれば、前のセクションからの連番が維持されます。
原因3「前と同じヘッダー/フッター」のリンクが切れている
セクションが分かれた場合、各セクションのヘッダーとフッターは「前と同じヘッダー/フッター」(Link to Previous)という設定で前のセクションと連動しています。この設定が意図せず解除されると、新しいセクションのヘッダー・フッターが前のセクションとは独立した状態になり、ページ番号が消えたり、異なる書式で表示されたりします。
原因4表紙ページの「先頭ページのみ別指定」設定の影響
Wordには「先頭ページのみ別指定」というオプションがあり、これが有効になっていると文書やセクションの最初のページにだけ異なるヘッダー・フッターが適用されます。表紙にページ番号を表示したくない場合に便利な機能ですが、この設定が意図せず有効になっていると、特定のページだけページ番号が消えてしまう原因になります。
原因5「奇数/偶数ページ別指定」の設定ミス
製本用の文書などでは、奇数ページと偶数ページでヘッダー・フッターの内容を変える「奇数/偶数ページ別指定」機能を使うことがあります。この設定が有効な状態でページ番号を挿入すると、奇数ページと偶数ページの両方にページ番号フィールドを設定する必要があります。片方にしか設定していないと、交互にページ番号が表示されない現象が起こります。
原因6ページ番号のフィールドコードを直接編集してしまった
ページ番号の数字部分を直接選択して削除し、手動で数字を入力してしまうケースです。こうすると、そのセクション内のすべてのページが同じ番号で表示されてしまいます。ページ番号はあくまでフィールドコードで管理されるべきもので、直接手入力してはいけません。開始番号を変更したい場合は、必ず「ページ番号の書式設定」ダイアログから行う必要があります。
原因7変更履歴(トラックチェンジ)の影響
あまり知られていない原因ですが、変更履歴の記録がオンの状態でセクション設定やページ番号を変更すると、フィールドの結果や自動番号が正しく表示されないことがあります。これはWordの仕様による動作で、変更を承諾または拒否することで正しい表示に戻ります。2025年末のMicrosoft Q&Aフォーラムでも、この問題で困っているユーザーからの質問が複数寄せられています。
ページ番号のズレを確実に直す実践ステップ
原因がわかったところで、実際の修正方法を見ていきましょう。以下の手順はWord 2016、2019、2021、2024、そしてMicrosoft 365のすべてに対応しています。
ステップ1編集記号を表示してセクション区切りを可視化する
まず最初にやるべきことは、隠れているセクション区切りを見つけ出すことです。「ホーム」タブの「段落」グループにある編集記号の表示/非表示ボタン(¶マーク)をクリックしてください。これにより、通常は見えないセクション区切りや改ページなどの書式記号がすべて画面に表示されます。
さらに正確に確認するなら、「表示」タブから「下書き」ビューに切り替える方法もおすすめです。下書きビューでは、セクション区切りが二重の点線で明確に表示されるため、どこにどんな種類のセクション区切りが入っているかがひと目でわかります。
ステップ2不要なセクション区切りを削除する
もしセクション区切りが不要なもの(意図せず挿入されたもの)であれば、削除してしまうのが最もシンプルな解決策です。下書きビューでセクション区切りの二重線を選択し、Deleteキーを押すだけで削除できます。ただし、セクション区切りを削除すると、その前後のセクションが統合され、後ろのセクションの書式設定が前のセクションに適用されることがあるため、削除前に必ず文書のバックアップを取っておきましょう。
ステップ3ページ番号の書式設定を修正する
セクション区切りを残す必要がある場合は、各セクションのページ番号設定を正しく調整します。ページ番号がおかしくなっているページのフッター(またはヘッダー)をダブルクリックして編集モードに入り、「ヘッダーとフッター」タブの「ページ番号」から「ページ番号の書式設定」を選択してください。表示されたダイアログで「前のセクションから継続」にチェックを入れて「OK」をクリックすれば、前のセクションからの連番が維持されるようになります。
この操作はページ番号がおかしいすべてのセクションで繰り返す必要があります。文書内にセクションが多数ある場合は少し手間がかかりますが、確実に修正できる方法です。
ステップ4ヘッダー・フッターのリンク設定を確認する
ページ番号が特定のセクションだけ消えてしまう場合は、「前と同じヘッダー/フッター」の設定を確認しましょう。問題のあるセクションのフッターをダブルクリックして開き、「ヘッダーとフッター」タブにある「前と同じヘッダー/フッター」ボタンの状態をチェックします。連番を維持したい場合はこのボタンをオン(有効)にし、異なるページ番号体系を使いたい場合はオフ(無効)にします。
ここで注意が必要なのは、ヘッダーとフッターのリンクは別々に管理されているという点です。ページ番号がフッターにあるならフッターのリンク設定を、ヘッダーにあるならヘッダーのリンク設定を確認してください。両方を確認することで、思わぬ不整合を防げます。
上級テクニック複雑な文書でもページ番号を完璧に制御する方法
ここからは、論文や報告書など、セクションごとに異なるページ番号体系を使いたい場合の上級テクニックをご紹介します。
表紙と目次にはページ番号を入れず、本文から「1」で始める方法
卒業論文やビジネスレポートで最もよくある要件です。この場合、次の手順で設定します。まず表紙と目次のあとにセクション区切り(「次のページから開始」タイプ)を挿入します。次に、新しいセクション(本文部分)のフッターをダブルクリックして編集モードに入り、「前と同じヘッダー/フッター」をクリックしてリンクを解除します。そのうえで、本文セクションにページ番号を挿入し、「ページ番号の書式設定」で「開始番号」を「1」に設定します。最後に、表紙・目次セクションのフッターからページ番号を削除すれば完了です。
前付けにはローマ数字、本文にはアラビア数字を使い分ける方法
学術論文や技術書では、まえがき・目次部分にはローマ数字(i、ii、iii)、本文にはアラビア数字(1、2、3)を使うのが一般的です。この設定も、セクション区切りと「ページ番号の書式設定」の組み合わせで実現できます。まえがきと本文の間にセクション区切りを挿入し、それぞれのセクションで「ページ番号の書式設定」を開いて「番号書式」を変更するだけです。まえがきセクションではローマ数字を選択し、本文セクションではアラビア数字を選択して開始番号を「1」に設定します。
横向きページのページ番号位置がずれる問題への対処
文書の途中にA3横向きの表やグラフを挿入すると、ページ番号の位置が他のページと揃わなくなることがあります。残念ながらWordには横向きページのページ番号位置を自動調整する機能がないため、横向きページのフッターにテキストボックスを挿入し、その中にページ番号フィールドを配置してから回転させるという手動の対処が必要です。少し手間はかかりますが、印刷したときにすべてのページでページ番号の位置が揃う仕上がりになります。
フィールドコードとマクロを使った高度な制御
大量のセクションがある文書で、すべてのセクションのページ番号設定を一括で修正したい場合は、VBAマクロが非常に有効です。以下のような考え方でマクロを組めば、すべてのセクションのページ番号設定を自動的に「前のセクションから継続」に変更できます。文書内のすべてのセクションをループ処理し、各セクションのフッターにあるページ番号フィールドの書式設定を一括変更するのです。Microsoft Q&Aのフォーラムでは、200ページ超の文書でこのマクロを使って問題を解決したユーザーの報告もあがっています。
また、{PAGE} フィールドの代わりに {SECTION} フィールドや {SECTIONPAGES} フィールドを組み合わせることで、「第2章 3/15ページ」のようなカスタムページ番号書式を作ることも可能です。フィールドコードの世界は奥が深いですが、覚えておくとWordの表現力が格段に広がります。
2026年最新版Word365とCopilot時代のページ番号トラブル注意点
2026年2月現在、Microsoft 365は継続的にアップデートが行われており、Wordの機能も日々進化しています。2026年2月10日にリリースされた最新ビルド(Version 2601、Build 19628.20204)では、セキュリティ修正のほかにさまざまな機能改善が含まれています。
特に注目すべきは、2026年のMicrosoft Copilotの進化です。Word内のCopilotは文書の下書き作成やリライトに加え、より高度な書式設定の支援も行えるようになりつつあります。ただし、現時点ではCopilotがセクション区切りやページ番号の設定を自動的に修正する機能は提供されていないため、ページ番号のトラブルシューティングは引き続き手動での対応が基本となります。
また、2026年2月のPatch TuesdayではCVE-2026-21514というWordのセキュリティ機能バイパスの脆弱性が修正されました。悪意のあるドキュメントを開くことで、OLE保護機能が回避される可能性があるものです。セキュリティの観点からも、常に最新バージョンにアップデートしておくことを強くおすすめします。最新の状態を保つことは、セキュリティリスクの低減だけでなく、既知のバグ修正によるページ番号表示の安定性向上にもつながります。
Web版Wordの制限事項に要注意
Microsoft 365のWeb版Word(ブラウザ版)では、セクション区切りの挿入ができないという重要な制限があります。既存のセクション区切りは保持されますが、新たにセクション区切りを追加したり細かい調整を行ったりする場合は、デスクトップ版のWordで操作する必要があります。オンラインで共同編集中にページ番号の問題に気づいた場合は、デスクトップ版で開き直してから修正作業を行いましょう。
ページ番号トラブルを未然に防ぐための5つの習慣
問題が起きてから慌てるよりも、日頃からトラブルを予防する習慣を身につけておくほうが、結果的に大きな時間の節約になります。ここでは、長年Wordを使い続けてきた経験から導き出した予防策をご紹介します。
まず1つ目は、文書作成の初期段階でセクション構成を設計することです。表紙、目次、本文、付録といった大まかなブロック分けを最初に決めて、セクション区切りを計画的に挿入しておけば、後から「いつの間にか変なセクション区切りが入っていた」という事態を防げます。
2つ目は、編集記号の表示を習慣的にオンにしておくことです。確かに画面がやや見づらくなりますが、セクション区切りや改ページの位置が常に把握できるため、意図しない書式変更に素早く気づけます。
3つ目は、ページ番号を直接手入力しないことです。必ずフィールドコードとしてページ番号を挿入し、開始番号の変更は「ページ番号の書式設定」ダイアログから行いましょう。
4つ目は、重要な変更を行う前にバックアップを取る習慣です。セクション区切りの削除はドキュメントの書式に広範囲な影響を及ぼす可能性があるため、操作前のファイルを別名で保存しておくと安心です。
5つ目は、変更履歴がオンの状態でページ番号をいじらないことです。どうしても変更履歴を記録しながら作業する必要がある場合は、ページ番号の設定変更後にすべての変更を承諾してからフィールドを更新(F9キー)するようにしましょう。
トラブル別の早見対応表
よくあるページ番号トラブルの症状と原因、対処法を一覧にまとめました。自分の状況に合った項目を見つけて、すぐに対処してみてください。
| 症状 | 主な原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 途中でページ番号が「1」に戻る | セクション区切り後の開始番号が「1」に設定されている | 「ページ番号の書式設定」で「前のセクションから継続」を選択する |
| 途中でページ番号が「0」になる | 表紙ページ設定の開始番号が「0」になっている | 該当セクションの「ページ番号の書式設定」で開始番号を修正するか「前のセクションから継続」を選択する |
| すべてのページが同じ番号になる | ページ番号フィールドを削除して手入力してしまった | 手入力の番号を削除し「挿入」タブからページ番号を再挿入する |
| 特定のページだけページ番号が消える | 「前と同じヘッダー/フッター」のリンクが切れている、または「先頭ページのみ別指定」が有効 | リンクを再接続するか「先頭ページのみ別指定」のチェックを外す |
| ページ番号が飛ぶ(例27の次が29になる) | セクション区切りの種類が「奇数ページ」や「偶数ページ」に設定されている | 「レイアウト」タブのページ設定で「セクションの開始位置」を「新しいページ」に変更する |
| 保存して開き直すとページ番号がリセットされる | 変更履歴がオンのまま設定を変更した | すべての変更を承諾してから再度ページ番号を設定する |
情シス歴10年超の現場視点で語るページ番号トラブルの「本当の原因」
ここまで読んでくださった方は、セクション区切りやリンク設定の基礎知識はすでに頭に入っているはずです。でも、実際の現場で起こるページ番号のトラブルは、教科書通りの原因だけでは説明できないことが本当に多い。情報システム部門で10年以上、社内ユーザーからの「Wordのページ番号がおかしいんですけど……」という問い合わせに対応し続けてきた経験から、マニュアルには載っていない「本当の原因」と「泥臭いけど確実な解決法」をお伝えします。
前任者から引き継いだ文書は「地雷原」だと思え
情シスに来るページ番号トラブルの相談で、体感で7割以上が「他人が作った文書を編集したら壊れた」というケースです。とくに多いのが、退職した前任者が作った数百ページの業務マニュアルや、部署間で何年もたらい回しにされてきた報告書テンプレートです。こういう文書は、過去に複数のWordバージョンで編集されていることが多く、Word 2007時代のセクション区切りがWord 365環境で微妙に挙動が変わったり、.docから.docxに変換された際に余計なセクション区切りが紛れ込んだりしています。
こういうファイルを開いたとき、まずやるべきことは「ファイル」→「情報」→「問題のチェック」→「互換性チェック」を実行することです。互換性の問題が検出されたら、それが原因でページ番号がおかしくなっている可能性が高い。さらに私がいつもやるのは、Ctrl+Endを押してからCtrl+Homeを押す操作です。これでWordが文書全体のページネーションを再計算するので、一時的なキャッシュ由来の表示不整合が解消されることがあります。地味ですが、これだけで直るケースが年に何件もあります。
「最終段落マーク」が抱える闇を知っているか?
Word文書には目に見えない重要な要素があります。それが文書末尾の最終段落マーク(¶)です。この最後の段落マークには、文書全体またはその最終セクションの書式情報が格納されています。つまり、ある文書から別の文書にコンテンツをコピー&ペーストするとき、この最終段落マークまで一緒にコピーしてしまうと、コピー先の文書全体のセクション設定が上書きされてしまう可能性があるのです。
これは「なぜかコピペしたらページ番号がぐちゃぐちゃになった」という問い合わせの典型的な原因です。対処法としては、コピー元の文書で最終段落マークを含めずに選択する(Ctrl+Aではなく、Ctrl+Shift+Endの直前まで選択する)か、貼り付け時に「テキストのみ保持」オプションを使うことです。書式を維持したい場合は、貼り付け後に「貼り付けのオプション」から「元の書式を保持」を選びつつも、最終段落マークだけは含めないように注意してください。
Normal.dotmテンプレートの破損がページ番号をじわじわ壊す
ユーザーが「新規作成した文書なのにページ番号がおかしい」と言ってきたら、まず疑うべきはNormal.dotmテンプレートの破損です。Normal.dotmはWordが新規文書を作成するときの雛形となるグローバルテンプレートで、ここにページ番号やヘッダー・フッターの不正な設定が紛れ込むと、以後作成するすべての文書に影響が出ます。
修復方法は意外とシンプルです。Wordを完全に終了した状態で、%userprofile%\AppData\Roaming\Microsoft\Templatesフォルダに移動し、Normal.dotmファイルの名前を「Normal_backup.dotm」などに変更してください。次にWordを起動すると、自動的に新しいNormal.dotmが生成されます。これで新規文書のページ番号問題が解消されるはずです。ちなみにこの手順は、ページ番号以外にもWordの挙動が全般的におかしいときの「万能薬」として情シス界隈ではよく知られています。
「開いて修復」機能を過信してはいけない
Word文書が破損しているときに使える「開いて修復」(Open and Repair)機能をご存知でしょうか。「ファイル」→「開く」→「参照」でファイルを選択し、「開く」ボタン横の▼をクリックして「開いて修復」を選択する機能です。この機能はファイルの構造的な破損をある程度修復できますが、正直なところセクション区切りやヘッダー・フッター設定の不整合までは直してくれないことが多いです。
私が破損文書のページ番号を立て直すとき、よくやる「荒業」があります。それは文書をWebページ形式(.htm)で一度保存し、それをWordで開き直してから.docx形式で再保存する方法です。この操作でWordは文書の内部構造を完全に再構築するため、壊れたセクション情報がリセットされます。ただし注意点として、「Webページ(フィルター後)」ではなく必ず「Webページ」で保存してください。フィルター後の形式だと、ページ番号やヘッダー・フッターの設定が完全に消えてしまいます。
現場で即使える!ページ番号トラブル解決VBAマクロ集
ここからは、実際に私が情シス業務で作成・使用してきたVBAマクロを紹介します。すべてのマクロはWord 2016、Word 2019、Word 2021、Word 2024、およびMicrosoft 365(2024年〜2026年2月時点のビルド)で動作確認済みです。Word 2013以前のバージョンでは一部のオブジェクトモデルが異なるため、正常に動作しない可能性があります。マクロの実行方法は、Alt+F11でVBAエディタを開き、「挿入」→「標準モジュール」を選択して、コードを貼り付けてからF5キーで実行してください。
マクロ1全セクションのページ番号を一括で「前のセクションから継続」に修正する
セクションが大量にある文書で、すべてのページ番号を連番に統一したいときに使うマクロです。フッター内のページ番号設定を一括で修正します。100セクション以上の文書でも数秒で処理が完了します。
対応バージョンWord 2016 / 2019 / 2021 / 2024 / Microsoft 365(Build 16.0以降)
Sub FixAllPageNumbersToContinuous()
Dim sec As Section
Dim i As Long
For Each sec In ActiveDocument.Sections
' プライマリフッターのページ番号設定
sec.Footers(wdHeaderFooterPrimary).PageNumbers.RestartNumberingAtSection = False
' 先頭ページ別指定が有効な場合、そちらも修正
If sec.PageSetup.DifferentFirstPageHeaderFooter Then
sec.Footers(wdHeaderFooterFirstPage).PageNumbers.RestartNumberingAtSection = False
End If
' 奇数/偶数ページ別指定が有効な場合、偶数ページも修正
If sec.PageSetup.OddAndEvenPagesHeaderFooter Then
sec.Footers(wdHeaderFooterEvenPages).PageNumbers.RestartNumberingAtSection = False
End If
Next sec
' フィールドを全更新
ActiveDocument.Fields.Update
MsgBox "全セクション(" & ActiveDocument.Sections.Count & "件)のページ番号を" & vbCrLf & _
"「前のセクションから継続」に設定しました。", vbInformation
End Sub
このマクロのポイントは、プライマリフッターだけでなく、先頭ページ別指定と奇数/偶数ページ別指定のフッターもすべてカバーしている点です。多くのネット上のサンプルコードはプライマリフッターだけを対象にしているため、「マクロを実行したのに一部直らない」という事態が起こりがちです。このマクロならその問題も防げます。
マクロ2文書内のセクション構成を診断レポートとして出力する
ページ番号の問題を調査するとき、まずは文書のセクション構成を正確に把握することが重要です。このマクロは、文書内のすべてのセクション情報を一覧として新しい文書に出力します。セクション番号、セクション区切りの種類、開始ページ番号、リンク設定の状態が一目で確認できるため、どこに問題があるのかを素早く特定できます。
対応バージョンWord 2016 / 2019 / 2021 / 2024 / Microsoft 365(Build 16.0以降)
Sub DiagnoseSectionReport()
Dim sec As Section
Dim doc As Document
Dim rpt As Document
Dim i As Long
Dim breakType As String
Dim linkStatus As String
Dim numFormat As String
Set doc = ActiveDocument
Set rpt = Documents.Add
rpt.Content.InsertAfter "===== セクション診断レポート =====" & vbCrLf
rpt.Content.InsertAfter "文書名: " & doc.Name & vbCrLf
rpt.Content.InsertAfter "総セクション数: " & doc.Sections.Count & vbCrLf
rpt.Content.InsertAfter "総ページ数: " & doc.ComputeStatistics(wdStatisticPages) & vbCrLf
rpt.Content.InsertAfter "--" & vbCrLf & vbCrLf
For i = 1 To doc.Sections.Count
Set sec = doc.Sections(i)
' セクション区切りの種類を判定
Select Case sec.PageSetup.SectionStart
Case wdSectionNewPage: breakType = "次のページから開始"
Case wdSectionContinuous: breakType = "現在の位置から開始"
Case wdSectionEvenPage: breakType = "偶数ページから開始"
Case wdSectionOddPage: breakType = "奇数ページから開始"
Case wdSectionNewColumn: breakType = "新しい段から開始"
Case Else: breakType = "不明"
End Select
' リンク設定の状態を確認
If i = 1 Then
linkStatus = "(先頭セクションのためリンクなし)"
ElseIf sec.Footers(wdHeaderFooterPrimary).LinkToPrevious Then
linkStatus = "リンク有効(前と同じ)"
Else
linkStatus = "【リンク解除済み】"
End If
' ページ番号の継続/再開始の状態
If sec.Footers(wdHeaderFooterPrimary).PageNumbers.RestartNumberingAtSection Then
numFormat = "再開始(開始番号: " & _
sec.Footers(wdHeaderFooterPrimary).PageNumbers.StartingNumber & ")"
Else
numFormat = "前のセクションから継続"
End If
rpt.Content.InsertAfter "■ セクション " & i & vbCrLf
rpt.Content.InsertAfter " 区切りの種類: " & breakType & vbCrLf
rpt.Content.InsertAfter " フッターリンク: " & linkStatus & vbCrLf
rpt.Content.InsertAfter " ページ番号設定: " & numFormat & vbCrLf
rpt.Content.InsertAfter " 先頭ページ別指定: " & sec.PageSetup.DifferentFirstPageHeaderFooter & vbCrLf
rpt.Content.InsertAfter " 奇偶ページ別指定: " & sec.PageSetup.OddAndEvenPagesHeaderFooter & vbCrLf
rpt.Content.InsertAfter vbCrLf
Next i
rpt.Content.InsertAfter "===== レポート終了 =====" & vbCrLf
MsgBox "診断レポートを新しい文書に出力しました。", vbInformation
End Sub
このマクロを実行すると、新規文書にセクションの全情報が一覧表示されます。「【リンク解除済み】」と表示されたセクションや、「再開始」になっているセクションが、ページ番号が狂う原因箇所です。大量のセクションがある文書で手作業で確認するのは現実的ではないので、私はこのマクロをまず最初に実行して全体像を把握してから修正作業に入るようにしています。
マクロ3全セクションのヘッダー・フッターリンクを一括で再接続する
ページ番号が特定のセクション以降で消えてしまう場合、フッターの「前と同じヘッダー/フッター」リンクが切れていることが原因です。このマクロは、セクション2以降のすべてのフッターリンクを一括で再接続します。
対応バージョンWord 2016 / 2019 / 2021 / 2024 / Microsoft 365(Build 16.0以降)
注意Word 2013ではLinkToPreviousプロパティの挙動に既知のバグがあり、正常に動作しない場合があります。
Sub RelinkAllFooters()
Dim sec As Section
Dim i As Long
Dim reconnected As Long
reconnected = 0
For i = 2 To ActiveDocument.Sections.Count
Set sec = ActiveDocument.Sections(i)
' プライマリフッターのリンクを再接続
If Not sec.Footers(wdHeaderFooterPrimary).LinkToPrevious Then
sec.Footers(wdHeaderFooterPrimary).LinkToPrevious = True
reconnected = reconnected + 1
End If
' プライマリヘッダーのリンクも再接続
If Not sec.Headers(wdHeaderFooterPrimary).LinkToPrevious Then
sec.Headers(wdHeaderFooterPrimary).LinkToPrevious = True
End If
Next i
ActiveDocument.Fields.Update
MsgBox reconnected & "件のフッターリンクを再接続しました。", vbInformation
End Sub
このマクロを使うときの重要な注意点があります。リンクを再接続すると、後ろのセクション独自のヘッダー・フッター内容が前のセクションの内容で上書きされます。つまり、意図的にセクションごとに異なるヘッダーを設定していた場合、その設定が消えてしまいます。実行前には必ずファイルを別名でバックアップしてから使ってください。
マクロ4壊れたページ番号フィールドを全セクションで再挿入する
ページ番号のフィールドコードが破損している場合や、手入力で上書きされてしまった場合に使うマクロです。全セクションのフッターからページ番号を一度削除し、正しいフィールドコードとして再挿入します。
対応バージョンWord 2016 / 2019 / 2021 / 2024 / Microsoft 365(Build 16.0以降)
Sub ReinsertPageNumbersAllSections()
Dim sec As Section
Dim ftr As HeaderFooter
Dim fld As Field
Dim i As Long
' まず既存のページ番号フィールドを全削除
For Each sec In ActiveDocument.Sections
Set ftr = sec.Footers(wdHeaderFooterPrimary)
For i = ftr.Range.Fields.Count To 1 Step -1
If ftr.Range.Fields(i).Type = wdFieldPage Then
ftr.Range.Fields(i).Delete
End If
Next i
Next sec
' セクション1にページ番号を挿入(中央揃え)
ActiveDocument.Sections(1).Footers(wdHeaderFooterPrimary).PageNumbers.Add _
PageNumberAlignment:=wdAlignPageNumberCenter, _
FirstPage:=True
' セクション2以降はリンクを有効にして前のセクションから継続
For i = 2 To ActiveDocument.Sections.Count
Set sec = ActiveDocument.Sections(i)
sec.Footers(wdHeaderFooterPrimary).LinkToPrevious = True
sec.Footers(wdHeaderFooterPrimary).PageNumbers.RestartNumberingAtSection = False
Next i
ActiveDocument.Fields.Update
MsgBox "全セクションのページ番号を再挿入しました。" & vbCrLf & _
"中央揃え・連番で設定されています。", vbInformation
End Sub
このマクロは「もうどこから手をつけていいかわからない」レベルでページ番号が崩壊している文書の最終手段として使います。既存のページ番号をすべて削除してゼロから再構築するので、確実にきれいな状態に戻せます。ただし、セクションごとに異なるページ番号体系(ローマ数字と算用数字の混在など)を使っている文書に対しては、体系が統一されてしまうので注意してください。
現場で本当によく遭遇するのに情報がない「あるあるトラブル」と解決法
ここでは、ネット検索してもなかなかピンポイントの解決法が見つからない、でも実際の業務では頻繁に発生するトラブルを取り上げます。
PDF変換したらページ番号の位置がずれている問題
Wordで完璧にページ番号を設定したのに、PDFにエクスポートしたら番号の位置が微妙にずれている。これ、けっこう多い問い合わせです。原因の多くはプリンタードライバーの印刷領域設定にあります。WordのPDFエクスポートは内部的に印刷処理を経由するため、デフォルトプリンターの印刷可能領域がWordの余白設定と合っていないと、フッターの位置がずれることがあります。
対処法は2つあります。1つ目は「ファイル」→「エクスポート」→「PDF/XPSの作成」を使う方法で、これが最も安定します。2つ目は、デフォルトプリンターを「Microsoft Print to PDF」に変更してから印刷する方法です。「Microsoft Print to PDF」はWordとの相性が良いため、位置ずれが起きにくくなります。間違っても「Ctrl+P→プリンタ選択→PDF」という方法は使わないでください。この場合は物理プリンターのドライバー設定が介入するため、余白のずれが生じやすくなります。
差し込み印刷するとページ番号が全レコードで「1」になる問題
差し込み印刷(メールマージ)を使って複数通の文書を一括生成すると、すべての差し込み結果でページ番号が「1」から始まる現象が起きます。これは差し込み印刷がレコードごとにセクション区切りを自動挿入する仕様によるものです。
残念ながら、差し込み印刷におけるこの動作はWordの仕様であり、設定変更では回避できません。対処としては、差し込み結果を新規文書に出力した後に、先ほど紹介した「マクロ1全セクションのページ番号を一括で継続に修正」を実行する方法が最も効率的です。数百件のレコードを差し込んだ文書でも、マクロなら一瞬で全セクションを修正できます。
共同編集中にページ番号が「0」や空白になる謎現象
Microsoft 365のリアルタイム共同編集機能を使っているとき、ほかの人が編集したタイミングでページ番号が一時的に「0」になったり、空白になったりすることがあります。これは共同編集のバージョン同期処理によってフィールドの計算がリセットされることが原因です。
ほとんどの場合は一時的な現象で、Ctrl+A(全選択)→F9(フィールド更新)で正常に戻ります。ただ、共同編集中にセクション区切りを含む操作(ページの向き変更、段組み変更など)を行うと、セクション設定が競合して本格的に壊れることがあります。これを防ぐには、セクション構成に関わる操作は1人だけが行い、他のメンバーは本文のテキスト編集に専念するというルールをチーム内で決めておくのが現実的です。
目次のページ番号と実際のページ番号が一致しない問題
自動目次を挿入している文書で、目次に表示されるページ番号と実際のページの番号が食い違うという問題も定番です。これは目次のフィールドが更新されていないだけなので、目次の上で右クリックして「フィールドの更新」→「目次をすべて更新する」を選択すれば解決します。
ただし、文書内にセクション区切りがあってページ番号の体系が途中で変わっている場合(前付けがi、ii、iiiで本文が1、2、3など)、目次は本文の番号体系でページ番号を表示するため、前付けセクションの見出しに対する目次のページ番号が正しく表示されないことがあります。このケースでは、目次を分割して、前付け部分の目次と本文部分の目次を別々のTOCフィールドとして挿入するという上級テクニックが必要になります。
印刷プレビューと実際の印刷結果でページ番号が違う問題
画面上では正しいページ番号が表示されているのに、実際に印刷するとページ番号がずれている。この問題の原因は、多くの場合プリンターの「印刷可能範囲」と「フッター位置」の競合です。プリンターには機種ごとに印刷不可能な領域(通常5mm前後)があり、フッターの位置がこの領域に近いと、印刷時にページ番号が押し出されて次のページに食い込んだり、切れてしまったりすることがあります。
予防策としては、フッター位置を用紙下端から15mm以上に設定しておくことです。「レイアウト」タブ→「余白」→「ユーザー設定の余白」を開き、「その他」タブにある「フッター」欄で適切な値を設定します。これだけで、大多数のプリンターで印刷トラブルを避けられます。
マクロを安全に使うための実践的な注意事項
VBAマクロは強力なツールですが、扱い方を間違えるとかえってトラブルを拡大させてしまう可能性があります。ここでは、マクロを安全かつ効果的に運用するための注意点を、実運用の経験に基づいてお伝えします。
マクロ実行前の3つの鉄則
1つ目は、必ず元ファイルを別名で保存してからマクロを実行することです。マクロの操作はCtrl+Zの取り消しで元に戻せない場合があります。特にセクション設定やヘッダー・フッターに対する変更は、一度実行すると完全に元の状態に復元するのが困難です。
2つ目は、変更履歴(トラックチェンジ)をオフにしてからマクロを実行することです。前の記事でも触れましたが、変更履歴がオンの状態でページ番号関連の設定を変更すると、設定が正しく保存されず、ファイルを閉じて開き直したときにリセットされてしまう現象が起きます。これはMicrosoftが公式に認めているWordの仕様です。マクロを実行する前には「校閲」タブで変更履歴がオフになっていることを確認し、未承諾の変更がある場合はすべて承諾してからマクロを実行してください。
3つ目は、マクロのセキュリティ設定を確認することです。「ファイル」→「オプション」→「セキュリティセンター」→「セキュリティセンターの設定」→「マクロの設定」で、「警告を表示してすべてのマクロを無効にする」が選択されていることを確認してください。これが推奨設定で、マクロ付きファイルを開いたときに実行の可否を選択できるようになります。「すべてのマクロを有効にする」は絶対に選択しないでください。2026年2月のPatch TuesdayでもWordのOLE保護機能をバイパスする脆弱性(CVE-2026-21514)が修正されたばかりで、悪意のあるマクロを含む文書による攻撃リスクは依然として高い状況です。
マクロを.dotmテンプレートとして保存して再利用する方法
今回紹介したマクロを毎回コピペするのは面倒ですよね。そこでおすすめなのが、マクロをWord テンプレート(.dotm)に保存して、いつでも呼び出せるようにする方法です。VBAエディタで「ThisDocument」ではなく「Normal」プロジェクト内の標準モジュールにマクロを貼り付ければ、すべてのWord文書からマクロを呼び出せるようになります。情シス部門で共通のページ番号修復ツールとして配布するなら、独立した.dotmファイルとして作成し、全社のスタートアップフォルダに配置するのが最も管理しやすい方法です。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまでセクション区切りの仕組み、VBAマクロ、破損文書の修復方法と、かなり深い内容まで解説してきました。でも、個人的にはこうしたほうが、ぶっちゃけ楽だし効率的だと思っています。
それは、「文書を作り始める一番最初の段階で、セクション構成を設計図として紙に描いてからWordを触れ」ということです。
10年以上情シスをやってきて断言できるのは、ページ番号トラブルの9割は「後付けでセクション区切りをいじった結果」起きているということ。最初から「セクション1は表紙で番号なし、セクション2は目次でローマ数字、セクション3以降が本文でアラビア数字の1始まり」と決めて、その通りにセクション区切りを先に入れてから中身を書き始める。たったこれだけのことで、ページ番号の問題はほぼゼロにできます。
もう一つ、ぶっちゃけ一番伝えたいことがあります。ページ番号がどうしても直らないとき、無理に壊れた文書を修復しようとするより、新しい文書にテキストだけコピペして一から組み直したほうが圧倒的に速いということです。「せっかく設定したのにもったいない」という気持ちはわかります。でも、壊れたセクション設定やヘッダー・フッターのリンク不整合と格闘している時間のほうがよっぽどもったいない。新規文書を作成して、セクション構成を正しく設計し直して、テキストだけ貼り付ける。この判断を素早くできるかどうかが、Word作業の効率を左右する最大のポイントです。
マクロは便利だし、トラブルシューティングの知識も大切です。でも一番の「解決方法」は、トラブルが起こらない文書の作り方を身につけること。今日から次の文書を作るとき、まず白紙の状態でセクション構成を決めてからスタートしてみてください。きっと「なんであんなに苦労していたんだろう」と思えるはずです。
Wordのページ番号が途中から狂う問題に関するよくある質問
ページ番号の書式設定に「前のセクションから継続」が表示されないのはなぜですか?
「前のセクションから継続」オプションは、文書内にセクション区切りが存在する場合にのみ表示されます。このオプションが見当たらない場合は、カーソルが置かれている位置にセクション区切りが存在しない可能性があります。編集記号を表示させてセクション区切りの有無を確認してみてください。また、文書の最初のセクション(セクション1)ではそもそも「前のセクション」が存在しないため、このオプションは表示されません。
セクション区切りを削除したらレイアウトが崩れてしまいました。どうすればいいですか?
セクション区切りを削除すると、区切りの後ろにあったセクションの書式設定(余白、用紙の向き、ヘッダー・フッターなど)が前のセクションに引き継がれます。削除前にバックアップを取っていれば、そこから復元するのが最も確実です。バックアップがない場合は、Ctrl+Zで操作を元に戻してから、セクション区切りを削除する前に後ろのセクションのヘッダー・フッターを前のセクションにリンクし直し、書式設定を揃えてから削除するようにしましょう。
Word for Mac(Mac版Word)でも同じ手順で対応できますか?
基本的な操作手順はWindows版と同じです。ただし、メニューの配置や一部のUIが異なる場合があります。Mac版では「レイアウト」タブが「ページレイアウト」と表記されていたり、ショートカットキーが異なったりすることがあるので、ツールバーの表記を確認しながら操作してください。セクション区切りの挿入やページ番号の書式設定の概念自体はまったく同じです。
共同編集中にページ番号がおかしくなりました。どのタイミングで修正すべきですか?
複数人で同時編集している場合、セクション区切りやヘッダー・フッターの変更は全体に影響を及ぼすため、他のメンバーが編集していないタイミングで修正作業を行うのがベストです。可能であれば、文書の最終レビュー段階でページ番号の設定を一括でチェック・修正するワークフローを取り入れるとトラブルを最小限に抑えられます。Web版Wordではセクション区切りの操作ができないため、デスクトップ版で開いて作業する必要がある点も覚えておきましょう。
ステータスバーにセクション番号を表示させるにはどうしたらいいですか?
画面左下のステータスバーの何も表示されていない部分を右クリックすると、表示項目のカスタマイズメニューが現れます。その中にある「セクション」にチェックを入れると、カーソルがある位置のセクション番号がステータスバーにリアルタイムで表示されるようになります。これを有効にしておくと、文書内を移動しながらどのセクションにいるかを常に把握でき、トラブル発見が格段に早くなります。
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まとめ
Wordのページ番号が途中から狂う問題は、ほぼすべてのケースでセクション区切りとヘッダー・フッターのリンク設定が原因です。まずは編集記号を表示して隠れたセクション区切りを見つけ出し、不要なものは削除する。必要なセクション区切りについては、「ページ番号の書式設定」で「前のセクションから継続」を選択する。この基本ステップさえ押さえておけば、どんなに長い文書でもページ番号のトラブルを確実に解消できます。
2026年のWord 365は、CopilotやODF 1.4対応など新機能が次々と追加されていますが、ページ番号の管理という基本的な仕組みは変わっていません。だからこそ、セクションとヘッダー・フッターの関係をしっかり理解しておくことが、今後もWord文書を効率的に扱うための最大の武器になります。この記事で紹介したテクニックをぜひ活用して、ページ番号のストレスから解放された快適なWord作業を手に入れてください。






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