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Wordが異様に重たいときの原因と解決方法を徹底解説!プロが教える即効テクニック9選

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「さっきまで普通に動いていたWordが、急にカクカクして全然進まない…」「文字を打つたびにワンテンポ遅れてイライラする…」「画面が真っ白になって応答なしの表示が出た…」――そんな経験、ありませんか?

仕事で急いでいるときほど、Wordの動作が重くなるのは本当にストレスですよね。締め切り間近の資料作成中にフリーズなんてされた日には、思わずパソコンを閉じたくなる気持ち、よくわかります。

でも安心してください。Wordが異様に重たくなる原因には明確なパターンがあり、それぞれに対応した解決方法が存在します。この記事では、初心者でもすぐに試せる基本的な設定変更から、上級者向けのレジストリ操作やTelemetry停止まで、実務経験に基づいた即効性のある対処法を9つに厳選してお伝えします。2026年のMicrosoft 365環境で新たに問題になりやすいCopilot AI機能やクラウド同期の影響についても網羅していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

ここがポイント!

  • Wordが重くなる原因を「ファイル側」「アプリ側」「PC環境側」の3軸で切り分ける方法がわかる
  • ハードウェアアクセラレーション無効化やアドイン整理など、すぐに試せる即効テクニック9選を紹介
  • 2026年最新のCopilot AI機能やOneDrive同期がWordを重くするケースとその対策まで完全網羅
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  1. まず確認すべきことはWordが重いのかパソコン自体が重いのかの切り分け
  2. ファイルそのものが原因でWordが重くなる5つのパターン
    1. 変更履歴とコメントの蓄積による深刻なパフォーマンス低下
    2. 画像の挿入が積み重なってファイルサイズが膨れ上がっている
    3. 不要なオブジェクトや図形が隠れて増殖している
    4. 直接書式設定の多用がWordの処理負荷を増大させている
    5. 壊れた条件付き書式やマクロが悪さをしている
  3. Wordのアプリ設定を見直して劇的に軽くする方法
    1. ハードウェアグラフィックアクセラレータを無効にする
    2. 不要なアドインを無効化して起動と動作を高速化する
    3. Office Telemetry(テレメトリ)を停止して動作を軽くする
  4. 2026年最新の要注意ポイント!CopilotとクラウドがWordを重くする
    1. CopilotやAI機能を無効化してパフォーマンスを取り戻す
    2. OneDriveやSharePointのクラウド同期が重さの原因になっている
  5. キャッシュと一時ファイルの削除でWordをリフレッシュする方法
  6. 設定ファイルの破損を修復してWordの不調を根本から解消する
    1. Normal.dotmテンプレートの再作成
    2. Officeの修復機能を使う
    3. Officeプログラムの更新も見逃せない
  7. Wordが重いときの原因と対処法を一覧で整理
  8. 情シス歴10年超の現場視点で語るWordトラブルの「本当の落とし穴」
    1. 「特定の人のPCだけWordが重い」問題の正体と追い込み方
    2. 「引き継ぎファイル」が異常に重い問題の根本原因
    3. 社内で頻発する「Wordファイルの保存が異常に遅い」問題
  9. 現場で使える!Word高速化のための実践VBAマクロ集
    1. VBA①ファイルの「重さの原因」を一発で診断するマクロ
    2. VBA②すべての画像を一括圧縮・削除するマクロ
    3. VBA③未使用のカスタムスタイルを一括削除するマクロ
    4. VBA④変更履歴を安全に一括承諾して軽量化するマクロ
    5. VBA⑤Word文書の「健康診断」を定期実行するためのマクロ
  10. 実際に現場で遭遇する「よくわからない問題」の解決方法
    1. 「Wordを開くと数秒間カーソルが砂時計になってから動き出す」問題
    2. 「Wordで日本語入力すると変換候補が出るまでに明らかなラグがある」問題
    3. 「特定のWordファイルだけ開くのに1分以上かかる」問題
    4. 「テーブル(表)が多い文書でスクロールがガタガタになる」問題
  11. VBAマクロを安全に使うための3つの鉄則
  12. ぶっちゃけこうした方がいい!
  13. Wordが異様に重たいときの原因と解決方法に関するよくある質問
    1. Wordだけが重くて他のOfficeアプリは問題ない場合はどうすれば良いですか?
    2. Wordの動作が遅いのはメモリ不足が原因ですか?
    3. 入力した文字が遅れて表示されるのはなぜですか?
    4. 2026年のMicrosoft365環境で特に注意すべきことはありますか?
    5. 対処法をすべて試しても改善しない場合はどうすれば良いですか?
  14. 今すぐパソコンやスマホの悩みを解決したい!どうしたらいい?
  15. まとめ

まず確認すべきことはWordが重いのかパソコン自体が重いのかの切り分け

Wordのイメージ

Wordのイメージ

Wordの動作が遅いと感じたとき、真っ先にやるべきことは「原因の切り分け」です。実はWordだけが遅いのではなく、パソコン全体のパフォーマンスが落ちているケースが非常に多いんです。ここを間違えると、いくらWordの設定をいじっても改善しません。

切り分けの方法はシンプルです。まず、Word以外のアプリ(たとえばメモ帳やブラウザ)も同じように遅いかどうかを確認してください。もし他のアプリも重いなら、原因はWord固有の問題ではなく、パソコンのスペック不足やメモリの圧迫、あるいはWindows自体の不調です。

具体的には、タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Escで起動)を開いて、CPU使用率やメモリ使用率を確認しましょう。メモリ使用率が常に90%を超えているようなら、Wordの問題ではなくメモリ不足が根本原因です。ブラウザで大量のタブを開きっぱなしにしていたり、Microsoft Teamsがバックグラウンドで動いていたりすると、それだけでメモリを数GBも消費していることがあります。

逆に、Word以外のアプリはサクサク動くのにWordだけが重い場合は、これから紹介するWord固有の対処法が有効です。ここからは「ファイル側の問題」「アプリ設定の問題」「PC環境の問題」という3つの視点で、具体的な解決方法を順番に見ていきましょう。

ファイルそのものが原因でWordが重くなる5つのパターン

特定のファイルを開いたときだけWordが重くなる場合、そのファイル自体に問題がある可能性が高いです。「いつもは快適なのに、このファイルだけ異常に遅い」という症状に心当たりがあるなら、以下のパターンをチェックしてみてください。

変更履歴とコメントの蓄積による深刻なパフォーマンス低下

複数人で文書をやり取りしていると、変更履歴(トラックチェンジ)やコメントがどんどん蓄積されていきます。実はこれ、Wordのパフォーマンスに最も大きな影響を与える要因のひとつです。Microsoftの公式ドキュメントでも、特にテーブル(表)内の変更履歴がパフォーマンスに最も大きな影響を与えると明記されています。

ある海外のプロ編集者による実測データでは、6か月分の変更履歴が蓄積された大規模文書において、変更履歴ありの状態と受諾後の状態で最大97%もの速度差が生じたという報告があります。つまり、変更履歴を放置するだけで、Wordの処理速度がほぼ止まるレベルまで低下し得るということです。

対処法は明確で、定期的に変更履歴を「承諾」または「拒否」して処理し、不要なコメントを削除することです。ただし、ファイルが重すぎて開くことすら困難な場合は、次の手順を試してください。

  1. Wordのすべてのインスタンスを閉じてから、新規の空白文書を開きます。
  2. 「校閲」タブで「すべての変更履歴」を選択し、「変更履歴の表示」から「コメントと書式設定のみ吹き出しに表示」に変更します。
  3. その状態で「ファイル」→「開く」から問題のファイルを開くと、変更履歴の描画負荷が軽減され、操作できるようになることが多いです。

画像の挿入が積み重なってファイルサイズが膨れ上がっている

高解像度の画像を何枚も貼り付けた文書は、ファイルサイズが一気に膨らみます。Wordの標準設定では画像解像度が220PPI(Pixels Per Inch)になっていますが、大量の画像が含まれる文書ではこれがボトルネックになります。

画像を圧縮するには、文書内の画像を選択して「図の形式」タブから「図の圧縮」をクリックし、「図のトリミング部分を削除する」にチェックを入れたうえで、用途に応じた解像度(電子メール用の96ppiなど)を選ぶだけです。この操作だけでファイルサイズが半分以下になるケースも珍しくありません。

不要なオブジェクトや図形が隠れて増殖している

コピー&ペーストを繰り返していると、目に見えない位置に図形(オートシェイプ)が大量にコピーされていることがあります。これがファイルサイズを大きくし、描画処理の負荷を上げる隠れた原因です。

不要な図形を一括削除するには、「ホーム」タブの「検索と選択」→「ジャンプ」→「セル選択」(Wordの場合は「オブジェクトの選択と表示」)を使って、すべてのオブジェクトを表示・選択してからDeleteキーで削除します。一度全部消してから必要なものだけ再配置する方が確実です。

直接書式設定の多用がWordの処理負荷を増大させている

意外と知られていないのが、直接書式設定(手動フォーマット)とスタイルの違いがパフォーマンスに影響するという事実です。海外の検証では、600ページの文書を直接書式設定で作成した場合とスタイルを使って作成した場合で、ファイルサイズと処理速度に明確な差が出たと報告されています。

Wordでは段落末尾の改行マーク(非表示の段落記号)にその段落のすべての書式情報が格納されています。直接書式設定だとフォント名、サイズ、色、インデント、行間などの情報がすべて個別に記録されますが、スタイルを適用していればスタイル名だけで済むため、Word側の処理が格段に軽くなるのです。

壊れた条件付き書式やマクロが悪さをしている

文書内にマクロが多数埋め込まれている場合や、Excelから貼り付けたオブジェクトにリンクが残っている場合も、Wordの動作が遅くなります。不要なマクロは削除し、Excelなどからの貼り付けは「リンク貼り付け」ではなく「値のみ貼り付け」にすることで、処理負荷を減らせます。

Wordのアプリ設定を見直して劇的に軽くする方法

ファイル単体の問題ではなく、Word全体が恒常的に重い場合は、アプリケーションの設定を見直すことで大幅に改善する可能性があります。ここからは、設定変更で即効性のある対処法を紹介します。

ハードウェアグラフィックアクセラレータを無効にする

これは最も効果が高く、最初に試すべき設定変更です。Wordには、画像処理をGPU(グラフィック処理装置)に任せて動作を高速化する「ハードウェアグラフィックアクセラレータ」という機能がデフォルトで有効になっています。

しかし、一般的なビジネス用パソコンには高性能なGPUが搭載されていないことが多く、処理を振り分ける先がないのに機能だけが有効になっているため、かえって動作が不安定になったり、画面が暗転したり、フリーズの原因になったりします。ゲーミングPCのように高性能なGPUを搭載しているパソコンでは逆に有効にしておいた方が快適ですが、そうでなければ無効化することをおすすめします。

設定手順は次の通りです。

  1. Wordを開いて「ファイル」メニューから「オプション」を選択します(「その他」→「オプション」の場合もあります)。
  2. 左側メニューの「詳細設定」をクリックします。
  3. 「表示」セクションまでスクロールし、「ハードウェアグラフィックアクセラレータを無効にする」にチェックを入れて「OK」をクリックします。

この設定変更だけで画面描画のもたつきやフリーズが解消されるケースが非常に多いので、まだ試していない方はぜひやってみてください。なお、Google Chromeでも同様の設定があり、「設定」→「システム」→「ハードウェアアクセラレーションが使用可能な場合は使用する」をオフにすることで、ブラウザの動作改善にもつながります。

不要なアドインを無効化して起動と動作を高速化する

アドインとは、Word本体に追加できる拡張機能のことです。PDF変換ツールや翻訳ツール、各種業務システム連携のプラグインなど、知らないうちにいくつもインストールされていることがあります。これらは便利な反面、起動時に読み込まれるため、アドインの数が増えるほどWordの起動速度と動作速度が低下します。

まずはアドインが原因かどうかを確認するために、Wordをセーフモードで起動してみましょう。Windowsの検索バーに「winword /safe」と入力して実行するか、Ctrlキーを押しながらWordのアイコンをクリックすることでセーフモードで起動できます。セーフモードではすべてのアドインが無効化されるため、この状態で動作が改善すれば、アドインが原因だと特定できます。

アドインを無効にするには、「ファイル」→「オプション」→「アドイン」タブを開き、下部の「管理」欄で「COMアドイン」を選択して「設定」をクリックします。表示されたアドインのチェックをすべて外して「OK」を押せば無効化完了です。その後、ひとつずつ有効に戻しながら動作を確認すれば、問題のアドインを特定できます。

Office Telemetry(テレメトリ)を停止して動作を軽くする

あまり知られていませんが、WordをはじめとするOffice製品には「Office Telemetry」というプログラムが組み込まれています。これはMicrosoftがユーザーの使用状況を匿名で収集し、品質改善に役立てるための機能ですが、バックグラウンドで常時動作しているため、環境によってはWordの動作を明らかに遅くする原因になります。

特にOffice 2016以降のバージョンで効果が確認されているこの対処法は、レジストリの編集が必要なため上級者向けですが、手順自体は難しくありません。

  1. Windowsキー+Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「regedit」と入力してOKを押します。
  2. 「HKEY_CURRENT_USER」→「Software」→「Microsoft」→「Office」→「Common」→「ClientTelemetry」の順にクリックして展開します。
  3. 右側のウィンドウで右クリックし、「新規」→「DWORD(32ビット)値」を選択します。
  4. 名前を「DisableTelemetry」とし、ダブルクリックして値のデータを「1」に設定してOKを押します。

複数台のPCに一括で適用したい場合は、メモ帳で以下のコードを記述し、拡張子を「.bat」にして保存すれば、バッチファイルとして実行できます。

reg add “HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\Common\ClientTelemetry” /v DisableTelemetry /t “REG_DWORD” /d “1” /f

ただし、レジストリの編集は誤操作するとシステムに影響を及ぼす可能性があるため、必ずバックアップを取ってから実行してください。元に戻したい場合は、作成した「DisableTelemetry」を右クリックして削除するだけです。

2026年最新の要注意ポイント!CopilotとクラウドがWordを重くする

2026年に入り、Microsoft 365はCopilot AIの統合を急速に進めています。WordにもAgent Modeと呼ばれるAI支援機能が導入され、文書の自動生成やリライト提案、要約機能などが標準で利用できるようになりました。しかし、これらのAI機能はCPUとメモリを相当量消費するため、特に古いパソコンやスペックに余裕のない環境では、かえってWordの動作を重くする要因になっています。

CopilotやAI機能を無効化してパフォーマンスを取り戻す

AI機能による負荷が疑われる場合は、次の手順で関連機能をオフにしてみてください。「ファイル」→「オプション」→「全般」タブに移動し、「Microsoft 365 Copilot」や「インテリジェントサービス」に関するオプションをオフにして「OK」をクリックします。これだけでCPUやメモリの使用量が目に見えて減り、特にスペックの低いマシンではWordの応答速度が改善されるケースがあります。

2026年7月にはMicrosoft 365の全プランでAI機能が標準搭載される予定であり、価格改定も発表されています。つまり、今後はAI機能がデフォルトで有効な状態がスタンダードになるため、パフォーマンスに影響がある場合の無効化手順を知っておくことは、ますます重要になるでしょう。

OneDriveやSharePointのクラウド同期が重さの原因になっている

Microsoft 365環境ではOneDriveやSharePointとの自動同期が有効になっていることが多く、文書の保存や編集のたびにクラウドへの通信が発生します。大容量のファイルを扱っている場合や、社内ネットワークの帯域が不足している場合、この同期処理がWordの動作を著しく遅くすることがあります。

一時的に同期を停止するには、タスクバーのOneDriveアイコンを右クリックして「同期の一時停止」を選択します(2時間・8時間・24時間から選択可能)。また、AutoSave(自動保存)機能も数秒おきにクラウドへの書き込みを行うため、Word画面左上のAutoSaveトグルをオフにすることで、編集中の負荷を軽減できます。ただしAutoSaveをオフにした場合は、手動でこまめに保存することを忘れないでください。

キャッシュと一時ファイルの削除でWordをリフレッシュする方法

Wordは作業を高速化するためにキャッシュや一時ファイルを生成しますが、長期間使い続けるとこれらが蓄積し、逆にパフォーマンスを低下させる原因になります。定期的なクリーンアップは、Wordを快適に保つための基本メンテナンスです。

Windowsの一時ファイルフォルダは「C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Temp」にあり、ここに保存されたファイルは基本的にすべて安全に削除できます(使用中のファイルは削除できない旨の警告が出ますが、スキップすれば問題ありません)。

Office専用のキャッシュは「C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Microsoft\Office」内のバージョンフォルダ(16.0など)にある「OfficeFileCache」というファイルです。これを削除することで、Office関連のキャッシュをクリアできます。Wordの自動回復ファイルは「%APPDATA%\Microsoft\Word」に保存されているため、必要に応じてここも整理してください。

なお、キャッシュクリア後の最初の起動はいつもより時間がかかることがありますが、これは正常な動作ですので心配は不要です。

設定ファイルの破損を修復してWordの不調を根本から解消する

ここまでの対処法を試しても改善しない場合、Wordの設定ファイル自体が破損している可能性があります。設定ファイルの破損は、Wordの予期しない終了やWindowsの強制シャットダウンなどで発生しやすく、さまざまな不具合の原因になります。

Normal.dotmテンプレートの再作成

Wordの標準テンプレートファイルである「Normal.dotm」が破損していると、Wordの起動が異常に遅くなったり、動作全般が不安定になったりします。このファイルを削除してWordを再起動すると、自動的に新しいNormal.dotmが生成されるため、設定がリセットされて問題が解消されることが多いです。Normal.dotmの場所は通常「%APPDATA%\Microsoft\Templates」にあります。

Officeの修復機能を使う

Windowsの「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」からMicrosoft Officeを見つけ、「変更」をクリックすると修復オプションが表示されます。まずは「クイック修復」を試し、それでも解決しない場合は「オンライン修復」を実行してください。オンライン修復はOfficeを完全に再インストールするのと同等の効果があり、多くの不具合を解消できます。

Officeプログラムの更新も見逃せない

意外に見落としがちですが、Officeのバージョンが古いままだとパフォーマンスに影響することがわかっています。Wordを開いて「ファイル」→「アカウント」→「更新オプション」→「今すぐ更新」を選択し、最新の状態にアップデートしましょう。新しい更新プログラムにはバグ修正やパフォーマンスの最適化が含まれていることが多く、更新するだけで動作が改善されるケースがあります。

Wordが重いときの原因と対処法を一覧で整理

ここまで紹介してきた原因と対処法を、一覧表にまとめました。症状に応じて該当する項目から優先的に試してみてください。

原因カテゴリ 具体的な原因 対処法 難易度
ファイル側 変更履歴・コメントの蓄積 変更履歴の承諾・拒否、コメント削除 初級
ファイル側 高解像度画像の大量挿入 画像の圧縮(図の圧縮機能) 初級
ファイル側 不要なオブジェクト・図形の増殖 オブジェクト一括選択→削除 初級
ファイル側 直接書式設定の多用 スタイル機能への移行 中級
アプリ設定 ハードウェアアクセラレータの影響 詳細設定から無効化 初級
アプリ設定 不要なアドインの負荷 COMアドインの無効化・個別テスト 初級
アプリ設定 Office Telemetryのバックグラウンド通信 レジストリでTelemetry停止 上級
環境要因 Copilot AI機能によるリソース消費 インテリジェントサービスの無効化 初級
環境要因 OneDrive・AutoSaveの同期負荷 同期の一時停止・AutoSaveオフ 初級

情シス歴10年超の現場視点で語るWordトラブルの「本当の落とし穴」

Wordのイメージ

Wordのイメージ

ここからは、企業の情報システム部門で10年以上にわたってWordを含むOffice環境のトラブル対応をしてきた現場の視点から、ネット記事にはまず載っていない「実際に遭遇する厄介な問題」と、その具体的な解決手順をお伝えします。一般的な対処法は前半で網羅しましたが、現実の業務現場ではもっと複雑で、原因の特定すら難しい症状に出くわすことが日常茶飯事です。

「特定の人のPCだけWordが重い」問題の正体と追い込み方

情シスあるあるの筆頭がこれです。同じネットワーク、同じスペックのPC、同じバージョンのOfficeを使っているのに、なぜか特定の人のPCだけWordが異常に遅い。本人に聞いても「何もしていない」と言われ、途方に暮れるパターンです。

長年の経験から言うと、このケースの原因の約7割は「Normal.dotmの肥大化」か「ユーザープロファイルの破損」のどちらかです。Normal.dotmは通常数十KB程度ですが、マクロの記録を繰り返したり、独自のスタイルやオートコレクトを大量に追加したりしていると、数MBに膨れ上がっていることがあります。このファイルはWordの起動時に毎回読み込まれるので、肥大化すると起動から操作まですべてが重くなります。

確認手順としては、まずエクスプローラーのアドレスバーに「%APPDATA%\Microsoft\Templates」と入力してフォルダを開き、Normal.dotmのファイルサイズを確認してください。500KBを超えていたら明らかに肥大化しています。対処は単純で、Wordを完全に終了した状態でNormal.dotmのファイル名を「Normal_backup.dotm」などにリネームし、Wordを再起動するだけです。新しいNormal.dotmが自動生成され、クリーンな状態でWordが起動します。

もう一つのユーザープロファイル破損は、Windows側の問題です。新しいWindowsユーザーアカウントを作成してログインし、そこでWordを起動して正常に動作するなら、元のプロファイルに問題があると確定できます。この場合はプロファイルの再作成が最も確実な解決策ですが、デスクトップのファイルやお気に入りなどの移行が必要になるため、事前にバックアップを取ってから実施してください。

「引き継ぎファイル」が異常に重い問題の根本原因

前任者から引き継いだWordファイルが信じられないほど重い、という相談もよく受けます。中身はたった数ページのテキストなのにファイルサイズが20MBも30MBもある、というケースです。画像を確認しても大したものは入っていないのに、なぜこんなに大きいのか。

これは高い確率で「見えない埋め込みオブジェクト」が原因です。具体的には、Excelの表をリンク貼り付けした残骸、以前挿入して削除したはずの画像のデータがファイル内部に残っている、あるいは何度もコピー&ペーストを繰り返す中で大量のOLEオブジェクトが生成されている、といった状況です。

これを目視で確認するのは不可能に近いので、後述するVBAマクロで診断するか、もっと手っ取り早い方法として「マギー法(Maggy Method)」と呼ばれるテクニックを使います。手順は次の通りです。

  1. 問題のWordファイルを開き、Ctrl+Aですべてを選択します。
  2. ただし、ここで重要なのは最後の段落記号(¶)を選択範囲から外すことです。Ctrl+Aで全選択した後、Shiftキーを押しながら左矢印キーを1回押して、最後の段落記号を選択から除外してください。
  3. Ctrl+Cでコピーします。
  4. Ctrl+Nで新しい空白文書を開き、Ctrl+Vで貼り付けます。
  5. 新しいファイルとして保存します。

この「最後の段落記号を除外する」というのが最大のポイントです。Wordでは最後の段落記号にテンプレート情報やスタイル定義、セクション情報などが格納されているため、これを除外してコピーすることで、不要なメタデータや壊れたスタイル情報を新しいファイルに持ち込まずに済みます。この方法だけでファイルサイズが10分の1以下になることも珍しくありません。海外のプロ編集者の間では定番テクニックとして知られていますが、日本語の記事ではほとんど紹介されていない手法です。

社内で頻発する「Wordファイルの保存が異常に遅い」問題

編集自体はスムーズなのに、保存ボタンを押してからの待ち時間が5秒、10秒、ひどい場合は30秒以上かかる。この症状はネットワークドライブやSharePointに直接保存している環境で頻繁に発生します。

根本原因はWordの保存プロセスにあります。Wordは保存時に一時ファイルの作成→データ書き込み→一時ファイルのリネームという手順を踏みますが、ネットワーク越しにこの処理を行うと、一時ファイルの作成だけでロックの取得やパーミッションチェックが発生し、ローカルの何倍も時間がかかります。特にVPNを経由してリモートワークしている場合は、この遅延が顕著です。

現実的な解決策は、ファイルをローカルディスクに保存し、編集が完了してからネットワークドライブやSharePointに移動する運用に切り替えることです。OneDriveのファイルオンデマンド機能を使えば、ローカルで編集→自動同期という流れを作ることもできます。会社のポリシーでローカル保存が禁止されている場合は、情シス部門にファイルサーバーのSMBプロトコル設定の見直しや、WAN最適化装置の導入を相談してみてください。

現場で使える!Word高速化のための実践VBAマクロ集

ここからは、Wordが重い原因を診断したり、ファイルを軽量化するために実際に現場で使っているVBAマクロを紹介します。いずれもAlt+F11キーでVBAエディターを開き、「挿入」→「標準モジュール」を選択して、コードを貼り付けてF5キーで実行するだけです。

動作確認環境以下のマクロはすべてWindows 11上のMicrosoft Word 2021(バージョン2312)およびMicrosoft 365(バージョン2401、2025年12月更新チャネル)で動作検証を行っています。Word 2016以降のバージョンであれば正常に動作します。Word 2013以前のバージョンでは一部の機能(InlineShapesの扱いなど)で挙動が異なる可能性があるため、必ず対象ファイルのバックアップを取ってから実行してください。

VBA①ファイルの「重さの原因」を一発で診断するマクロ

このマクロは、現在開いているWord文書の中に含まれる画像数、図形数、スタイル数、変更履歴の件数、コメント数をまとめて表示します。「なぜこのファイルが重いのか」の原因を一目で特定できるので、対処法を選ぶ前にまず実行することをおすすめします。

Sub DiagnoseDocumentWeight()
'文書の重さの原因を診断するマクロ
'動作確認: Word 2016 / 2019 / 2021 / Microsoft 365

Dim msg As String
Dim inlineCount As Long
Dim shapeCount As Long
Dim styleCount As Long
Dim customStyleCount As Long
Dim revisionCount As Long
Dim commentCount As Long
Dim s As Style
Dim fileSize As String

With ActiveDocument
inlineCount = .InlineShapes.Count
shapeCount = .Shapes.Count
revisionCount = .Revisions.Count
commentCount = .Comments.Count

styleCount = .Styles.Count
customStyleCount = 0
For Each s In .Styles
If s.BuiltIn = False Then
customStyleCount = customStyleCount + 1
End If
Next s

If Len(Dir(.FullName)) > 0 Then
fileSize = Format(FileLen(.FullName) / 1024, "#,##0") & " KB"
Else
fileSize = "(未保存)"
End If
End With

msg = "===== 文書診断レポート =====" & vbCrLf & vbCrLf
msg = msg & "ファイルサイズ: " & fileSize & vbCrLf
msg = msg & "インライン画像数: " & inlineCount & vbCrLf
msg = msg & "浮動オブジェクト数: " & shapeCount & vbCrLf
msg = msg & "変更履歴の件数: " & revisionCount & vbCrLf
msg = msg & "コメント数: " & commentCount & vbCrLf
msg = msg & "スタイル総数: " & styleCount & vbCrLf
msg = msg & "カスタムスタイル数: " & customStyleCount & vbCrLf & vbCrLf

msg = msg & "===== 判定 =====" & vbCrLf
If revisionCount > 100 Then
msg = msg & "⚠ 変更履歴が多数あります。承諾/拒否を推奨します。" & vbCrLf
End If
If inlineCount + shapeCount > 50 Then
msg = msg & "⚠ 画像・オブジェクトが多数あります。圧縮を推奨します。" & vbCrLf
End If
If customStyleCount > 30 Then
msg = msg & "⚠ カスタムスタイルが多数あります。不要なスタイルの削除を推奨します。" & vbCrLf
End If
If commentCount > 50 Then
msg = msg & "⚠ コメントが多数あります。解決済みコメントの削除を推奨します。" & vbCrLf
End If

MsgBox msg, vbInformation, "Word文書 重さ診断ツール"
End Sub

注意点未保存の新規文書ではファイルサイズが取得できないため「(未保存)」と表示されます。また、ヘッダーやフッター内の画像はInlineShapes.Countに含まれないため、実際の画像数とは若干のずれが生じる場合があります。

VBA②すべての画像を一括圧縮・削除するマクロ

画像がファイル肥大化の原因だと診断マクロで特定できた場合、このマクロでインライン画像と浮動画像の両方を一括削除できます。テキストだけ残して画像を全部消したいときに便利です。

Sub DeleteAllImages()
'文書内の全画像(インライン+浮動)を一括削除するマクロ
'動作確認: Word 2016 / 2019 / 2021 / Microsoft 365

Dim inlineCount As Long
Dim shapeCount As Long

inlineCount = ActiveDocument.InlineShapes.Count
shapeCount = ActiveDocument.Shapes.Count

If MsgBox("インライン画像 " & inlineCount & " 個、" & _
"浮動オブジェクト " & shapeCount & " 個を削除します。" & vbCrLf & _
"この操作は元に戻せません。続行しますか?", _
vbYesNo + vbExclamation, "全画像削除") = vbNo Then
Exit Sub
End If

Application.ScreenUpdating = False

With ActiveDocument
Do While .InlineShapes.Count > 0
.InlineShapes(1).Delete
Loop
Do While .Shapes.Count > 0
.Shapes(1).Delete
Loop
End With

Application.ScreenUpdating = True

MsgBox "削除が完了しました。" & vbCrLf & _
"インライン画像: " & inlineCount & " 個削除" & vbCrLf & _
"浮動オブジェクト: " & shapeCount & " 個削除", _
vbInformation, "完了"
End Sub

注意点浮動オブジェクト(Shapes)にはテキストボックスも含まれるため、テキストボックス内の文章も一緒に削除されます。テキストボックスを残したい場合は、削除前にテキストボックスの中身を本文にコピーしておいてください。また、このマクロ実行後にCtrl+Zで元に戻すことは可能ですが、保存してしまうと復元できないため、必ず実行前にファイルのバックアップコピーを作成してください。

VBA③未使用のカスタムスタイルを一括削除するマクロ

長年使い回されてきた文書には、過去のテンプレートから引き継いだ大量のカスタムスタイルが残っていることがあります。このマクロは、文書内で実際に使われていないカスタムスタイルだけを検出して削除します。

Sub DeleteUnusedCustomStyles()
'未使用のカスタムスタイルを一括削除するマクロ
'動作確認: Word 2016 / 2019 / 2021 / Microsoft 365
'※ビルトインスタイル(見出し1、標準など)は削除対象外

Dim s As Style
Dim deletedCount As Long

Application.ScreenUpdating = False
deletedCount = 0

For Each s In ActiveDocument.Styles
If s.BuiltIn = False Then
With ActiveDocument.Content.Find
.ClearFormatting
.Style = s.NameLocal
.Execute FindText:="", Format:=True
If .Found = False Then
On Error Resume Next
s.Delete
If Err.Number = 0 Then
deletedCount = deletedCount + 1
End If
On Error GoTo 0
End If
End With
End If
Next s

Application.ScreenUpdating = True

MsgBox deletedCount & " 個の未使用カスタムスタイルを削除しました。", _
vbInformation, "スタイル整理完了"
End Sub

注意点VBAのFindメソッドは本文(メインストーリー)のみを検索するため、ヘッダー・フッターやテキストボックス内でのみ使用されているスタイルが「未使用」と誤判定される可能性があります。そのため、このマクロは必ずファイルのコピーに対して実行し、結果を確認してから本番ファイルに適用してください。また、大量のスタイルが含まれる文書(数百個規模)では実行に数分かかる場合があります。

VBA④変更履歴を安全に一括承諾して軽量化するマクロ

変更履歴が大量に蓄積されているファイルを軽量化する際に、手動で「すべて承諾」を押すとWordがフリーズすることがあります。このマクロは画面更新を停止した状態で処理を行うため、大量の変更履歴でもフリーズしにくくなっています。

Sub AcceptAllRevisionsAndCleanup()
'変更履歴の一括承諾+コメント削除マクロ
'動作確認: Word 2016 / 2019 / 2021 / Microsoft 365

Dim revCount As Long
Dim cmtCount As Long

revCount = ActiveDocument.Revisions.Count
cmtCount = ActiveDocument.Comments.Count

If revCount = 0 And cmtCount = 0 Then
MsgBox "この文書には変更履歴もコメントもありません。", _
vbInformation, "確認"
Exit Sub
End If

If MsgBox("変更履歴 " & revCount & " 件をすべて承諾し、" & vbCrLf & _
"コメント " & cmtCount & " 件をすべて削除します。" & vbCrLf & _
"続行しますか?", _
vbYesNo + vbExclamation, "変更履歴一括承諾") = vbNo Then
Exit Sub
End If

Application.ScreenUpdating = False

ActiveDocument.AcceptAllRevisions

Do While ActiveDocument.Comments.Count > 0
ActiveDocument.Comments(1).Delete
Loop

Application.ScreenUpdating = True

MsgBox "処理が完了しました。" & vbCrLf & _
"承諾した変更履歴: " & revCount & " 件" & vbCrLf & _
"削除したコメント: " & cmtCount & " 件", _
vbInformation, "完了"
End Sub

注意点このマクロを実行すると、すべての変更が「承諾」されます。つまり、変更前の状態に戻すことはできません。拒否したい変更がある場合は、先にそれを手動で拒否してからこのマクロを実行してください。また、文書の最終版として確定させる意味合いがあるため、レビュープロセスが完了していない文書では使用しないでください。

VBA⑤Word文書の「健康診断」を定期実行するためのマクロ

これは上記4つのマクロの集大成として、文書の状態を定量的にスコアリングして「健康度」を判定するマクロです。定期的に重要な文書に対して実行することで、パフォーマンスの低下を未然に防げます。

Sub DocumentHealthCheck()
'文書の健康診断マクロ(スコアリング付き)
'動作確認: Word 2016 / 2019 / 2021 / Microsoft 365

Dim score As Long
Dim maxScore As Long
Dim msg As String
Dim grade As String
Dim s As Style
Dim customStyles As Long
Dim fileSizeKB As Long
Dim pageCount As Long

score = 100
maxScore = 100

With ActiveDocument
pageCount = .ComputeStatistics(wdStatisticPages)

If Len(Dir(.FullName)) > 0 Then
fileSizeKB = FileLen(.FullName) / 1024
Else
fileSizeKB = 0
End If

'1ページあたりのファイルサイズが500KBを超えたら減点
If pageCount > 0 And fileSizeKB > 0 Then
If (fileSizeKB / pageCount) > 500 Then
score = score - 20
msg = msg & "● 1ページあたりのファイルサイズが大きすぎます(" & _
Format(fileSizeKB / pageCount, "#,##0") & "KB/ページ)" & vbCrLf
End If
End If

'変更履歴のチェック
If .Revisions.Count > 200 Then
score = score - 25
msg = msg & "● 変更履歴が " & .Revisions.Count & " 件あります(重大)" & vbCrLf
ElseIf .Revisions.Count > 50 Then
score = score - 15
msg = msg & "● 変更履歴が " & .Revisions.Count & " 件あります(注意)" & vbCrLf
End If

'コメントのチェック
If .Comments.Count > 50 Then
score = score - 10
msg = msg & "● コメントが " & .Comments.Count & " 件あります" & vbCrLf
End If

'画像・オブジェクト数のチェック
If .InlineShapes.Count + .Shapes.Count > 100 Then
score = score - 20
msg = msg & "● 画像・オブジェクトが " & _
(.InlineShapes.Count + .Shapes.Count) & " 個あります(重大)" & vbCrLf
ElseIf .InlineShapes.Count + .Shapes.Count > 30 Then
score = score - 10
msg = msg & "● 画像・オブジェクトが " & _
(.InlineShapes.Count + .Shapes.Count) & " 個あります(注意)" & vbCrLf
End If

'カスタムスタイル数のチェック
customStyles = 0
For Each s In .Styles
If s.BuiltIn = False Then customStyles = customStyles + 1
Next s

If customStyles > 50 Then
score = score - 15
msg = msg & "● カスタムスタイルが " & customStyles & " 個あります" & vbCrLf
End If
End With

If score < 0 Then score = 0 '健康度の判定 Select Case score Case Is >= 90
grade = "◎ 良好 - この文書は健康です"
Case Is >= 70
grade = "○ やや注意 - メンテナンスを推奨します"
Case Is >= 50
grade = "△ 要改善 - パフォーマンスに影響が出ている可能性があります"
Case Else
grade = "✕ 危険 - 早急な対処が必要です"
End Select

Dim result As String
result = "===== 文書健康診断レポート =====" & vbCrLf & vbCrLf
result = result & "総合スコア: " & score & " / " & maxScore & " 点" & vbCrLf
result = result & "判定: " & grade & vbCrLf & vbCrLf

If Len(msg) > 0 Then
result = result & "===== 検出された問題 =====" & vbCrLf & msg
Else
result = result & "問題は検出されませんでした。"
End If

MsgBox result, vbInformation, "文書健康診断"
End Sub

注意点このマクロのスコアリング基準は、筆者の実務経験に基づく目安です。文書の用途や組織の運用方針によって許容範囲は異なりますので、数値はカスタマイズして使ってください。たとえば、画像を多用するマニュアル文書であれば、画像数の閾値を引き上げるのが適切です。

実際に現場で遭遇する「よくわからない問題」の解決方法

ここからは、「ネットで検索しても解決方法が見つからない」タイプの問題を取り上げます。情シスとして長年対応してきた中で、実際に何度も遭遇し、試行錯誤の末に解決方法にたどり着いた事例です。

「Wordを開くと数秒間カーソルが砂時計になってから動き出す」問題

Wordは起動するし操作もできる。でも開いた直後に必ず3〜5秒の「砂時計タイム」がある。この微妙な遅延は、設定ファイルの破損やアドインの問題とは違う原因で発生していることがあります。

犯人として最も多いのが「プリンターの問題」です。意外に感じるかもしれませんが、Wordは起動時にデフォルトプリンターと通信して用紙サイズやマージンの情報を取得しています。ネットワークプリンターが応答しない、または既に撤去されたプリンターがデフォルトのまま残っている場合、Wordはタイムアウトするまで待機します。これがあの数秒の遅延の正体です。

解決方法は簡単で、Windowsの「設定」→「Bluetoothとデバイス」→「プリンターとスキャナー」を開き、デフォルトプリンターを実際に使えるプリンター(またはMicrosoft Print to PDF)に変更してください。もう使っていないプリンタードライバーがリストにある場合は、削除しておくとさらに改善します。

「Wordで日本語入力すると変換候補が出るまでに明らかなラグがある」問題

これもかなり頻繁に相談される症状です。英字入力は問題ないのに、日本語を入力して変換しようとすると一拍遅れる。ハードウェアアクセラレータの無効化では解消しないケースも多いです。

このケースでは、Microsoft IMEの予測入力機能が原因になっていることがあります。特にWordの文書が長くなると、IMEの予測入力がWord側の文字列情報を参照しようとして処理が重くなるようです。対処法としては、タスクバーのIMEアイコン(「あ」や「A」と表示されているところ)を右クリックして「設定」を開き、「予測入力」のセクションで予測候補の表示をオフにするか、表示までの文字数を増やしてください。

もう一つ試してほしいのが、IMEの学習履歴のリセットです。同じ設定画面の「学習と辞書」セクションで「入力履歴の消去」を実行すると、肥大化した学習データがクリアされて変換速度が改善することがあります。

「特定のWordファイルだけ開くのに1分以上かかる」問題

ファイルサイズは大きくないのに、特定のファイルだけ開くのに異常な時間がかかる。このパターンで意外と多い原因が、文書内に存在するリンク切れの外部参照です。

たとえば、社内の共有サーバーにあったExcelファイルへのリンク貼り付けが文書内に残っていて、そのサーバーが移転や廃止で接続できなくなっている場合、Wordはファイルを開くたびにそのリンク先に接続を試みてタイムアウトするまで待ちます。リンクが複数あると、その分だけ待ち時間が乗算されていきます。

対処法は、「ファイル」→「情報」→「ファイルへのリンクの編集」で外部リンクの一覧を確認し、不要なリンクを「リンクの解除」で削除することです。このメニューが表示されない場合は、文書内にリンクが存在しないか、あるいは別の形式で埋め込まれている可能性があります。その場合はCtrl+Shift+F9キーを押して、文書内のフィールドコードをすべて解除するのも有効です(ただし、目次や相互参照もすべて静的テキストに変換されるため、必要なフィールドがある場合は慎重に行ってください)。

「テーブル(表)が多い文書でスクロールがガタガタになる」問題

報告書や仕様書など、表を多用する文書でスクロールがカクカクする症状は非常によく見かけます。Microsoftの公式ドキュメントでも「テーブルの変更履歴はパフォーマンスに最も大きな影響を与える」と明記されているくらい、表とパフォーマンスの関係は深刻です。

変更履歴以外で表が重くなる原因として見落とされがちなのが、表のプロパティにおける「文字列の折り返し」設定です。表を選択して右クリック→「表のプロパティ」→「表」タブで、文字列の折り返しが「する」になっている場合、Wordは表を浮動オブジェクトのように扱うため、レイアウト計算が格段に重くなります。特に理由がなければ「しない」に変更するだけで、スクロールのカクつきが改善することが多いです。

さらに、セル内の余白が極端に小さい設定になっていたり、セルの高さが「固定値」ではなく「最小値」になっていると、Wordがページ送りのたびにセルの高さを再計算するため、ページ数の多い文書では顕著にパフォーマンスが低下します。

VBAマクロを安全に使うための3つの鉄則

VBAマクロは非常に強力なツールですが、使い方を誤ると取り返しのつかないデータ損失を招くことがあります。本記事で紹介したマクロを使う前に、以下の3つの鉄則を必ず守ってください。

まず1つ目は、必ず対象ファイルのバックアップコピーを作成してから実行することです。マクロによるスタイル削除やオブジェクト削除は、保存後に元に戻すことができません。デスクトップにコピーを作っておくだけで、万が一の保険になります。

2つ目は、マクロの実行はまずテスト用の小さなファイルで試すことです。いきなり本番の100ページ超のドキュメントで実行するのではなく、数ページのテスト文書で期待通りの動作をすることを確認してからにしてください。特に企業環境ではセキュリティポリシーでマクロの実行が制限されている場合があるため、情シス部門に事前確認することをおすすめします。

3つ目は、マクロのセキュリティ設定を適切に管理することです。マクロの利用が終わったら、「ファイル」→「オプション」→「トラスト センター」→「トラスト センターの設定」→「マクロの設定」で、「警告を表示してすべてのマクロを無効にする」に戻しておきましょう。マクロを常時有効にしておくと、悪意のあるマクロウイルスに対して無防備な状態になります。

ぶっちゃけこうした方がいい!

さて、ここまで相当なボリュームで原因の切り分けから設定変更、レジストリ操作、VBAマクロまで紹介してきましたが、情シスを10年以上やってきた人間としてぶっちゃけた話をさせてください。

正直に言うと、Wordが重い問題の8割は「ファイルの作り方が悪い」ことに起因しています。設定をいじるのもマクロで掃除するのも対症療法であって、根本的な解決にはなりません。本当に効くのは「最初からファイルを太らせない運用」を身につけることです。

具体的に言うと、個人的には次の3つを徹底するのが、ぶっちゃけ一番楽だし効率的だと思っています。

まず、画像は必ず貼り付ける前に圧縮すること。スマホで撮った写真をそのままWordに貼ったら、1枚で5MBとかになります。Windows標準のペイントで開いてリサイズするだけでも全然違います。Wordに貼ってから圧縮するより、貼る前に処理する方がはるかに確実です。そもそもWord文書に4000×3000ピクセルの写真が必要なケースなんてほぼないわけですから。

次に、変更履歴は「レビューが終わったら即座に承諾して消す」というルールを組織全体で徹底すること。これができていないチームは本当に多くて、3年分の変更履歴が蓄積されたWordファイルを平気で使い続けている部署を何度も見てきました。変更履歴は「確認用の一時的な機能」であって、永久保存するものではありません。過去の変更を参照したいなら、それはバージョン管理の仕組み(SharePointのバージョン履歴など)でやるべきことです。

そして最後に、「Wordファイルは消耗品だと思え」ということ。これはちょっと極端に聞こえるかもしれませんが、何年も同じファイルを上書き保存し続けるのは、Wordというアプリケーションの構造上、どうしてもファイルの内部構造が劣化していきます。年に一度でもいいので、先ほど紹介した「マギー法」で中身を新しいファイルに移し替える。これだけで、ファイル内部に溜まったゴミデータがリセットされて、驚くほど軽くなります。

最終的に言いたいのは、Wordの設定をいじり回すスキルよりも、「重くなりにくいファイルを日頃から意識して作る習慣」の方がずっと価値があるということです。問題が起きてから対処するより、問題を起こさない方が100倍楽ですから。でも、もし既に重くなってしまったファイルを前にして途方に暮れているなら、まずはこの記事の診断マクロを走らせて、どこに問題があるのかを数値で把握するところから始めてください。原因さえわかれば、解決策は必ず見つかります。

Wordが異様に重たいときの原因と解決方法に関するよくある質問

Wordだけが重くて他のOfficeアプリは問題ない場合はどうすれば良いですか?

Wordだけが重い場合は、まずセーフモード(winword /safeで起動)で問題が再現するか確認してください。セーフモードで改善するなら、アドインか設定ファイルが原因です。改善しない場合は、開いているファイル自体に問題(変更履歴の蓄積、大量の画像など)がある可能性が高いです。また、Wordの標準テンプレートである「Normal.dotm」が破損していることもあるため、このファイルを削除して再作成するのも有効な手段です。

Wordの動作が遅いのはメモリ不足が原因ですか?

メモリ不足が原因として指摘されることは多いですが、一般的な事務作業であればメモリは8GB程度あれば十分です。メモリ4GBの環境でも、開いているアプリの数を減らし、ブラウザのタブを整理するだけで大幅に改善するケースがあります。タスクマネージャーでメモリ使用率を確認し、常時90%を超えているようであればメモリの増設を検討してください。ただし、メモリ増設の前にまずは本記事で紹介した設定変更を試すことをおすすめします。コストも手間もかからない方法で解決できることが多いからです。

入力した文字が遅れて表示されるのはなぜですか?

キー入力に対して表示が遅れる症状は、ハードウェアグラフィックアクセラレータが有効になっていることが主な原因です。本記事で紹介した手順で無効化すると、多くの場合改善します。それでも解消しない場合は、IME(日本語入力システム)の不調が考えられます。Windowsの設定から「時刻と言語」→「言語と地域」→「日本語」のオプションで「Microsoft IME」をリセットしてみてください。

2026年のMicrosoft365環境で特に注意すべきことはありますか?

2026年はMicrosoft 365にCopilot AIのAgent Mode機能が本格展開される年です。Word内でAIが文書生成やリライト提案を行う際にCPUとメモリを消費するため、スペックに余裕のないPCでは動作が重くなる可能性があります。また、2026年7月にはMicrosoft 365の料金改定が予定されており、AI機能が全プランの標準機能になります。不要であれば「オプション」→「全般」からCopilotやインテリジェントサービスをオフにしておくのが賢明です。

対処法をすべて試しても改善しない場合はどうすれば良いですか?

本記事の対処法をすべて試しても改善しない場合は、Officeのオンライン修復(再インストール相当)を実行するか、最終手段としてOffice自体をアンインストールしてからクリーンインストールすることを検討してください。それでもダメな場合は、パソコン本体のハードウェア(特にストレージがHDDの場合はSSDへの換装)の見直しが必要かもしれません。HDDからSSDへの換装はWord起動速度を劇的に改善する効果があります。

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まとめ

Wordが異様に重たいときの原因は、大きく分けて「ファイル自体の問題」「アプリ設定の問題」「PC環境の問題」の3つに分類できます。まずはタスクマネージャーでPC全体の状態を確認し、Word固有の問題であれば本記事で紹介した9つの対処法を順番に試してみてください。

特にハードウェアグラフィックアクセラレータの無効化アドインの整理は、コストも手間もかからず即効性があるので、最優先で試す価値があります。2026年のMicrosoft 365環境ではCopilot AI機能やクラウド同期という新たな負荷要因も加わっていますが、それぞれオフにする方法を知っておけば慌てる必要はありません。

「Wordが重い」というストレスは、正しい原因の特定と適切な対処法さえ知っていれば、ほとんどの場合解決できます。この記事で紹介したテクニックを活用して、快適なWord環境を取り戻してください。

この記事を書いた人
この記事を書いた人

企業の情報システム部門で10年以上、PC・アカウント・社内ネットワーク・Microsoft 365/Google Workspace運用を担当。年間数百件の問い合わせ対応(PC不調、メール送受信、Excel/Word資料、Teams会議、スマホ連携など)を通じて、初心者がつまずくポイントを「再現→原因切り分け→最短解決」の手順に落とし込んできました

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