Wordの差し込み印刷でデータソースを活用する方法

皆さん、こんにちは。今日は、Wordの差し込み印刷機能を使って、Excelなどのデータソースから情報を取り込み、効率的に文書を作成する方法をご紹介します。これをマスターすれば、大量の宛名ラベルや案内状作成がとても簡単になりますよ。

差し込み印刷とは？
差し込み印刷の基本的な手順
よくある質問や疑問
1. 差し込み印刷で日付や数値の書式が崩れる場合の対処法は？
2. 差し込み印刷で特定の条件に応じて表示内容を変えることはできますか？
今すぐ解決したい！どうしたらいい？
まとめ

差し込み印刷とは？

Wordのイメージ

まず、差し込み印刷とは何かをご説明します。これは、Wordで作成したテンプレート文書に、ExcelやAccessなどのデータソースから情報を差し込んで、個別の文書を自動的に作成する機能です。例えば、100人の顧客に案内状を送る場合、1つ1つ手作業で作成するのは大変ですよね。でも、差し込み印刷を使えば、テンプレートとデータを組み合わせて、一度に100通の個別の案内状を作成できます。

差し込み印刷の基本的な手順

では、具体的な手順を見ていきましょう。

1. データソースの準備

まず、Excelで差し込みたい情報をまとめます。例えば、以下のような「顧客リスト.xlsx」というファイルを作成します。

氏名	住所	電話番号
山田太郎	東京都新宿区1-1-1	03-1234-5678
鈴木花子	神奈川県横浜市2-2-2	045-9876-5432

このように、1行目に項目名（ヘッダー）、2行目以降にデータを入力します。

2. Wordでテンプレート文書を作成

次に、Wordで差し込み先となるテンプレート文書を作成します。例えば、以下のような案内状を作ります。



拝啓
平素よりお世話になっております。
このたび、新商品のご案内を差し上げたく、ご連絡いたしました。
ぜひご検討ください。

敬具

3. データソースとテンプレートの連携

ここからがポイントです。Wordのテンプレート文書に、先ほど作成したExcelのデータを差し込みます。

Wordのメニューから[差し込み文書]タブをクリックします。
[宛先の選択]をクリックし、[既存のリストを使用]を選択します。
先ほど作成した「顧客リスト.xlsx」を選び、[開く]をクリックします。
[テーブルの選択]ダイアログが表示されたら、使用するシート名を選択し、[OK]をクリックします。

これで、WordとExcelのデータが連携されました。

4. 差し込みフィールドの挿入

次に、テンプレート文書にデータを差し込む位置を指定します。

文書内で、氏名を挿入したい場所にカーソルを置きます。
[差し込みフィールドの挿入]をクリックし、[氏名]を選択します。すると、文書内に《氏名》と表示されます。
同様に、住所や電話番号を挿入したい場所にカーソルを置き、対応するフィールドを挿入します。

5. プレビューと印刷

最後に、差し込み結果を確認し、印刷します。

[結果のプレビュー]をクリックすると、実際にデータが差し込まれた状態で表示されます。
問題がなければ、[完了と差し込み]をクリックし、[文書の印刷]を選択します。
印刷範囲を指定し、[OK]をクリックすると、各データが差し込まれた文書が印刷されます。

よくある質問や疑問

差し込み印刷で日付や数値の書式が崩れる場合の対処法は？

Excelで作成したデータを差し込む際、日付や数値の書式が正しく表示されないことがあります。この場合、Word側でフィールドコードを編集し、適切な書式を設定する必要があります。例えば、日付を「2025年2月25日」の形式で表示したい場合、フィールドコードを編集して \@ "yyyy年M月d日" と指定します。