Wordで文書を作成していると、知らないうちに不要なスタイルが増えてしまい、文書が重くなったり、見た目が乱れたりすることがあります。特に、他の文書からコピー&ペーストを繰り返すと、意図しないスタイルが混入してしまうことがあります。そんなとき、不要なスタイルを一括で削除できれば、文書がすっきりと整理され、作業効率も向上します。
今回は、初心者の方でも安心してできる、Wordのスタイルを一括削除する方法をご紹介します。
スタイルとは?
まず、スタイルとは、文字や段落に適用する書式設定のことです。例えば、見出し1、見出し2、本文など、文書の構造を整えるために使用されます。スタイルをうまく活用すると、文書全体の統一感が生まれ、編集も簡単になります。
しかし、不要なスタイルが増えてしまうと、文書が重くなったり、見た目が乱れたりする原因となります。そこで、不要なスタイルを削除することが重要です。
不要なスタイルを一括削除する方法
不要なスタイルを一括で削除するには、VBA(Visual Basic for Applications)という機能を使います。VBAを使うことで、文書内で使用されていないスタイルを自動的に検出し、削除することができます。
以下の手順で実行できます。
- Wordを開き、削除したいスタイルが含まれている文書を開きます。
- キーボードの「Alt」キーと「F11」キーを同時に押して、VBAの編集画面を開きます。
- 編集画面の左側にある「ThisDocument」をダブルクリックします。
- 右側の白い部分に、以下のコードをコピー&ペーストします。
Sub delete_style()
Dim aSty As Style
Dim sMsg As String
For Each aSty In ActiveDocument.Styles
Select Case aSty.Type
Case wdStyleTypeParagraph, wdStyleTypeParagraphOnly, wdStyleTypeCharacter
If aSty.InUse = True And aSty.BuiltIn = False Then
With ActiveDocument.Content.Find
.ClearFormatting
.Text = ""
.Style = aSty
.Execute Format:=True
If .Found = False Then
sMsg = sMsg & aSty.NameLocal & vbCrLf
aSty.Delete
End If
End With
End If
End Select
Next aSty
If sMsg <> "" Then
MsgBox "以下のスタイルを削除しました" & vbCrLf & sMsg, _
vbInformation, "スタイルの削除"
End If
Set aSty = Nothing
End Sub
- コードを貼り付けたら、上部の「実行」ボタンをクリックします。
- 処理が完了すると、削除したスタイルの名前が表示されます。確認後、「OK」をクリックして完了です。





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