Word文書の編集履歴を自動で取得したいと思ったことはありませんか?特に、法律文書や契約書など、変更履歴を正確に管理する必要がある場合、手作業では手間がかかります。そこで登場するのが「Word VBA(Visual Basic for Applications)」です。今回は、初心者の方でもわかりやすく、Word VBAを使って変更履歴を取得する方法をご紹介します。
Word VBAとは?
Word VBAとは、Microsoft Wordに組み込まれているプログラミング言語で、文書の自動処理やカスタマイズを可能にします。例えば、繰り返し作業の自動化や、特定の条件に基づく処理などを行うことができます。
変更履歴とは?
変更履歴とは、文書に加えられた変更(挿入、削除、書式変更など)を記録する機能です。これにより、誰が、いつ、どのような変更を行ったかを追跡できます。特に、複数人での文書作成やレビュー時に役立ちます。
VBAで変更履歴を取得する基本的な方法
Word VBAを使用して変更履歴を取得するには、主に以下の方法があります。
変更履歴の数を取得する
文書内の変更履歴の数を取得するには、以下のコードを使用します。
vba
MsgBox ActiveDocument.Revisions.Count
このコードを実行すると、文書内の変更履歴の総数がメッセージボックスに表示されます。
変更履歴の詳細情報を取得する
各変更履歴の詳細情報(作成者、変更内容、日付など)を取得するには、以下のコードを使用します。
vba
Dim rev As Revision
For Each rev In ActiveDocument.Revisions
MsgBox "作成者: " & rev.Author & vbCrLf & _
"変更内容: " & rev.Range.Text & vbCrLf & _
"日付: " & rev.Date
Next rev
このコードを実行すると、文書内の各変更履歴について、作成者、変更内容、日付が順番に表示されます。
変更履歴を受け入れる(反映する)
変更履歴を文書に反映させるには、以下のコードを使用します。
vba
ActiveDocument.Revisions.AcceptAll
このコードを実行すると、文書内のすべての変更履歴が受け入れられ、変更内容が文書に反映されます。
実際の使用例
例えば、法律文書や契約書など、複数人でのレビューが行われる文書では、変更履歴を正確に管理することが重要です。VBAを使用することで、手作業では見落としがちな変更履歴も漏れなく取得・反映することができます。
よくある質問や疑問
Q1: VBAのコードをどこに入力すればよいですか?
VBAのコードは、Wordの「開発」タブから「Visual Basic」を選択し、VBAエディタを開いて入力します。新しいモジュールを挿入し、その中にコードを記述してください。
Q2: 変更履歴を特定の範囲だけ取得することはできますか?
はい、可能です。例えば、選択範囲内の変更履歴を取得するには、以下のコードを使用します。
vba
Dim rev As Revision
For Each rev In Selection.Range.Revisions
MsgBox "作成者: " & rev.Author & vbCrLf & _
"変更内容: " & rev.Range.Text & vbCrLf & _
"日付: " & rev.Date
Next rev
Q3: 変更履歴をExcelに出力することはできますか?
はい、可能です。以下のコードを使用すると、変更履歴の情報をExcelに出力できます。
vba
Dim rev As Revision
Dim i As Integer
i = 1
For Each rev In ActiveDocument.Revisions
Cells(i, 1).Value = rev.Author
Cells(i, 2).Value = rev.Range.Text
Cells(i, 3).Value = rev.Date
i = i + 1
Next rev
このコードを実行すると、Excelの1列目に作成者、2列目に変更内容、3列目に日付が順番に表示されます。
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まとめ
Word VBAを使用することで、文書の変更履歴を効率的に取得・管理することができます。特に、複数人での文書作成やレビューが行われる場合、VBAを活用することで作業の効率化が図れます。初心者の方でも、基本的なコードを覚えることで、さまざまな自動化が可能になります。
他にも疑問やお悩み事があれば、お気軽にLINEからお声掛けください。





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