「パソコンがクラッシュして再起動したら、Wordに見覚えのない回復ファイルが表示された…。これって使っても大丈夫なの?」そんな不安を感じたことはありませんか?大切なレポートや仕事の資料を作成中に予期せぬシャットダウンが起きると、誰しも焦ってしまうものです。実は、この回復ファイルを正しく扱えば、あなたの貴重なデータを救出できる可能性が非常に高いのです。
- 回復されたWordファイルは基本的に使用して問題なく、むしろ積極的に活用すべき安全機能
- 回復ファイルを開いたら内容確認後すぐに「名前を付けて保存」で新規ファイルとして保存が必須
- 自動回復機能の設定を5分間隔に変更することでデータ損失リスクを最小化できる
- 結論から言うと回復されたWordは使って大丈夫です
- なぜWordは回復ファイルを作成するのか
- 回復されたWordファイルの種類と見分け方
- 回復されたWordファイルを安全に使う具体的手順
- 回復ファイルが破損していた場合の対処法
- 今後のトラブルを防ぐための設定と習慣
- 現場で本当に役立つVBAコードで回復リスクを激減させる
- 誰も教えてくれない現場あるあるトラブルと解決法
- マクロ有効ファイルやテンプレートの回復で注意すべきこと
- 共同編集中のトラブルと回復の落とし穴
- Mac版Wordでの回復ファイルの扱いはここが違う
- ぶっちゃけこうした方がいい!
- 回復されたWordは使っていいのかに関する疑問解決
- 今すぐパソコンやスマホの悩みを解決したい!どうしたらいい?
- まとめ
結論から言うと回復されたWordは使って大丈夫です
まず安心していただきたいのは、回復されたWordファイルは使用して全く問題ないということです。むしろ、これはMicrosoftが長年かけて開発してきたAutoRecover(自動回復)機能の恩恵であり、あなたの作業を守るために存在する正規のセーフティネットなのです。
回復ファイルが表示されるということは、Wordが予期しない終了から復帰した際に、自動的にバックアップされていたデータを検出したことを意味します。電源障害、システムクラッシュ、アプリケーションのフリーズなど、様々なトラブルから作業内容を救出するために設計された機能なので、積極的に活用しましょう。
ただし、回復ファイルをそのまま放置することはおすすめしません。回復されたファイルは一時的な状態であり、次回Wordを正常に終了した際に削除される可能性があります。回復ファイルを開いたら、必ず内容を確認し、問題なければすぐに「名前を付けて保存」で正式なファイルとして保存してください。
なぜWordは回復ファイルを作成するのか
Microsoft Wordには、ユーザーの作業を保護するために2つの重要な自動保存機能が搭載されています。これらの仕組みを理解することで、回復ファイルへの不安が解消されるはずです。
AutoSaveとAutoRecoverの違いを理解しよう
AutoSave(自動保存)は、Microsoft 365のサブスクリプションで利用できる機能で、OneDriveやSharePointに保存されたファイルに対してリアルタイムで変更を保存します。インターネットに接続している限り、数秒ごとにクラウドへ同期されるため、ほぼ完璧にデータを保護できます。
一方、AutoRecover(自動回復)は、ローカルディスクやネットワーク共有フォルダに保存されたファイルに対して動作します。デフォルトでは10分ごとに自動回復用ファイル(.asdファイル)を作成し、予期しない終了が発生した場合にこのファイルから作業を復元できます。回復ファイルとして表示されるのは、主にこのAutoRecover機能によって保存されたデータです。
回復ファイルが作成されるタイミング
回復ファイルは以下のような状況で作成され、次回Word起動時に検出されます。電源障害による突然のシャットダウン、Windowsのフリーズやブルースクリーン、Wordアプリケーションの応答停止、システムの予期しない再起動などが発生した場合に、AutoRecoverファイルがあなたの作業を守ってくれるのです。
重要なのは、正常にWordを終了した場合や「保存しない」を選択して閉じた場合は、AutoRecoverファイルが削除されることです。これはWordが「ユーザーが意図的に保存しないことを選んだ」と判断するためです。したがって、回復機能を過信せず、こまめな手動保存を習慣づけることが大切です。
回復されたWordファイルの種類と見分け方
Wordの回復機能では、いくつかの種類のファイルが生成されます。それぞれの特徴を知っておくと、より適切に対処できます。
拡張子.asdの自動回復ファイル
.asdファイルは、AutoRecover機能によって定期的に保存される一時ファイルです。「AutoRecovery save of ドキュメント名.asd」という命名規則で作成され、通常はC:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Wordに保存されています。Word起動時に自動的に検出され、ドキュメントの回復作業ウィンドウに表示されます。このファイルを直接開くこともできますが、開いた後は必ず.docx形式で保存し直してください。
拡張子.wbkのバックアップファイル
.wbkファイルは、Wordのバックアップコピー機能によって作成されるファイルです。この機能を有効にするには、「ファイル」→「オプション」→「詳細設定」→「保存」セクションで「常にバックアップコピーを作成する」にチェックを入れる必要があります。.wbkファイルは元のドキュメントと同じフォルダに「バックアップ~ドキュメント名.wbk」という名前で保存されます。
拡張子.tmpの一時ファイル
Wordは作業中に.tmpファイルを作成することがあります。これらは通常、一時フォルダ(%TEMP%)に保存され、Wordが正常に終了すれば自動的に削除されます。しかし、クラッシュ後にはこれらのファイルが残っている場合があり、拡張子を.docxに変更して開くことで、内容を救出できる可能性があります。
回復されたWordファイルを安全に使う具体的手順
回復ファイルを発見したら、以下の手順で安全に活用しましょう。焦らず、一つずつ確認していくことが大切です。
ドキュメントの回復作業ウィンドウからの復元
Wordがクラッシュ後に再起動すると、画面左側に「ドキュメントの回復」作業ウィンドウが自動的に表示されます。ここには回復可能なファイルが一覧表示され、各ファイル名の後ろには「オリジナル」または「回復済み」というステータスが表示されます。「オリジナル」は最後に手動保存した状態のファイル、「回復済み」は自動回復によって保存されたファイルを意味します。
復元したいファイルをクリックして内容をプレビューし、問題なければ「名前を付けて保存」で新しいファイルとして保存します。複数のバージョンがある場合は、タイムスタンプを確認して最も新しいものを選ぶのが一般的です。ただし、最新版が破損している可能性もあるため、一つ前のバージョンも念のため確認することをおすすめします。
手動で回復ファイルを探す方法
ドキュメントの回復作業ウィンドウが表示されない場合でも、手動で回復ファイルを探すことができます。Wordを開き、「ファイル」→「情報」→「文書の管理」→「保存されていない文書の回復」を選択します。これにより、未保存のドキュメントが保存されているフォルダが開きます。
また、Windowsのスタートメニューから検索ボックスに「.asd」と入力してEnterキーを押すと、システム内の.asdファイルを検索できます。見つかったファイルは、Wordの「開く」→「参照」から「すべてのファイル」を選択して開くことができます。
回復ファイルが破損していた場合の対処法
残念ながら、回復ファイルが破損していて正常に開けないケースもあります。しかし、諦めるのはまだ早いです。Wordには破損ファイルを修復するための機能がいくつか用意されています。
開いて修復機能を試す
Wordの「開いて修復」機能は、破損したファイルを自動的に修復しながら開く機能です。「ファイル」→「開く」→「参照」で破損ファイルを選択し、「開く」ボタンの横にある下矢印をクリックして「開いて修復」を選択します。軽度の破損であれば、この方法で内容を回復できる可能性が高いです。
任意のファイルからテキストを回復する
書式やレイアウトは失われますが、テキスト内容だけでも救出したい場合は、「任意のファイルからテキストを回復」オプションを使用します。「ファイル」→「開く」→「参照」で、ファイルの種類を「任意のファイルからテキストを回復」に変更してからファイルを選択します。この方法では画像や表、書式設定は失われますが、文章の本文を抽出できる可能性があります。
以前のバージョンから復元する
Windows 10以降では、ファイル履歴機能が有効になっていれば、ファイルの以前のバージョンを復元できます。エクスプローラーで該当ファイルを右クリックし、「プロパティ」→「以前のバージョン」タブを開くと、バックアップされたバージョンの一覧が表示されます。復元したいバージョンを選んで「復元」をクリックすれば、その時点の状態に戻すことができます。
今後のトラブルを防ぐための設定と習慣
回復ファイルのお世話にならないためには、事前の備えが重要です。以下の設定と習慣を身につけて、大切なデータを守りましょう。
自動回復の間隔を短くする
デフォルトでは10分間隔の自動回復を、5分以下に設定することを強くおすすめします。「ファイル」→「オプション」→「保存」で「自動回復用データを保存する間隔」を変更できます。間隔を短くすることで、万が一のクラッシュ時にも失われるデータを最小限に抑えられます。
OneDriveやSharePointを活用する
Microsoft 365を利用している場合は、ファイルをOneDriveやSharePointに保存してAutoSaveを有効にすることで、ほぼリアルタイムでの自動保存が可能になります。さらに、クラウド上にはバージョン履歴が保存されるため、誤って上書きした場合でも以前のバージョンに戻すことができます。
定期的な手動保存を習慣づける
どんなに優れた自動保存機能があっても、Ctrl+Sによる手動保存の習慣に勝るものはありません。段落を書き終えたとき、重要な編集をしたとき、席を離れる前など、区切りのタイミングで保存キーを押す癖をつけましょう。これが最も確実なデータ保護の方法です。
現場で本当に役立つVBAコードで回復リスクを激減させる
ここからは、Wordの標準機能だけでは物足りないという方のために、実務で即使えるVBAコードを紹介します。これらのマクロを導入すれば、回復ファイルに頼る機会そのものを大幅に減らせます。VBAと聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、コピー&ペーストで簡単に使えるので安心してください。
保存するたびに日付時刻付きバックアップを自動作成するマクロ
このマクロを設定すると、Ctrl+Sで保存するたびに、別フォルダに「ファイル名_20260125_143052.docx」のような形式でバックアップが自動作成されます。上書き保存で過去の内容が消えてしまう心配がなくなる、非常に実用的なコードです。
Sub AutoBackupOnSave()
Dim backupPath As String
Dim backupFileName As String
Dim originalName As String
Dim timeStamp As String
'保存先フォルダを指定(存在しない場合は作成される)
backupPath = Environ("USERPROFILE") & "\Documents\WordBackups\"
'フォルダが存在しなければ作成
If Dir(backupPath, vbDirectory) = "" Then
MkDir backupPath
End If
'元のファイル名から拡張子を除去
originalName = Left(ActiveDocument.Name, InStrRev(ActiveDocument.Name, ".") - 1)
'タイムスタンプを生成
timeStamp = Format(Now, "yyyymmdd_hhnnss")
'バックアップファイル名を作成
backupFileName = backupPath & originalName & "_" & timeStamp & ".docx"
'現在の文書をバックアップとして保存
ActiveDocument.SaveAs2 FileName:=backupFileName, FileFormat:=wdFormatXMLDocument
'元のファイルパスに戻して保存
ActiveDocument.SaveAs2 FileName:=ActiveDocument.FullName
End Sub
このマクロを使うには、Alt+F11でVBAエディタを開き、「ThisDocument」にコードを貼り付けます。さらに、Document_Beforeイベントに組み込むことで、保存操作のたびに自動実行させることも可能です。
指定分数ごとに強制保存する安心マクロ
標準のAutoRecoverは一時ファイルへの保存ですが、このマクロは元のファイル自体を定期的に上書き保存します。「気づいたら2時間保存してなかった」という悲劇を防げます。
Dim SaveInterval As Date
Sub StartAutoSave()
'3分ごとに保存(時間を変更する場合はここを編集)
SaveInterval = Now + TimeValue("00:03:00")
Application.OnTime SaveInterval, "PerformAutoSave"
MsgBox "3分ごとの自動保存を開始しました", vbInformation
End Sub
Sub PerformAutoSave()
On Error Resume Next
'文書が開かれていて、かつ変更がある場合のみ保存
If Documents.Count > 0 Then
If ActiveDocument.Saved = False Then
ActiveDocument.Save
Debug.Print "自動保存実行: " & Now
End If
End If
'次の保存をスケジュール
SaveInterval = Now + TimeValue("00:03:00")
Application.OnTime SaveInterval, "PerformAutoSave"
End Sub
Sub StopAutoSave()
On Error Resume Next
Application.OnTime SaveInterval, "PerformAutoSave", , False
MsgBox "自動保存を停止しました", vbInformation
End Sub
StartAutoSaveを実行すると3分ごとの自動保存が始まり、StopAutoSaveで停止できます。間隔を変更したい場合は「00:03:00」の部分を「00:05:00」(5分)などに変更してください。
すべての開いているWordファイルを一括保存するマクロ
複数のWordファイルを同時に開いて作業している方には、このマクロが便利です。一発ですべてのドキュメントを保存できます。
Sub SaveAllOpenDocuments()
Dim doc As Document
Dim savedCount As Integer
savedCount = 0
For Each doc In Documents
On Error Resume Next
If doc.Path <> "" Then '一度も保存されていないファイルは除外
doc.Save
savedCount = savedCount + 1
End If
On Error GoTo 0
Next doc
MsgBox savedCount & "個のドキュメントを保存しました", vbInformation
End Sub
回復ファイルの保存場所を一発で開くマクロ
「回復ファイルってどこにあるの?」と毎回探すのは面倒ですよね。このマクロを実行すれば、AutoRecoverファイルの保存フォルダが即座に開きます。
Sub OpenAutoRecoverFolder()
Dim autoRecoverPath As String
'Wordの設定から自動回復ファイルの場所を取得
autoRecoverPath = Application.Options.DefaultFilePath(wdAutoRecoverPath)
If autoRecoverPath <> "" Then
Shell "explorer.exe " & Chr(34) & autoRecoverPath & Chr(34), vbNormalFocus
Else
MsgBox "自動回復ファイルの場所が設定されていません", vbExclamation
End If
End Sub
古いバックアップを自動削除して容量を節約するマクロ
バックアップを取り続けるとディスク容量を圧迫します。このマクロは、指定日数より古いバックアップファイルを自動削除します。
Sub CleanOldBackups()
Dim backupPath As String
Dim fileName As String
Dim fileDate As Date
Dim daysToKeep As Integer
Dim deletedCount As Integer
backupPath = Environ("USERPROFILE") & "\Documents\WordBackups\"
daysToKeep = 30 '30日より古いファイルを削除
deletedCount = 0
fileName = Dir(backupPath & "*.docx")
Do While fileName <> ""
fileDate = FileDateTime(backupPath & fileName)
If DateDiff("d", fileDate, Now) > daysToKeep Then
Kill backupPath & fileName
deletedCount = deletedCount + 1
End If
fileName = Dir()
Loop
MsgBox deletedCount & "個の古いバックアップを削除しました", vbInformation
End Sub
誰も教えてくれない現場あるあるトラブルと解決法
ここからは、マニュアルには載っていないけど実際の現場で頻繁に遭遇する困った状況とその解決法を、体験ベースでお伝えします。「あー、これ私もなったことある!」という方、きっと多いはずです。
回復ファイルを開いたら文字化けだらけだった場合
回復ファイルを開いたら、文章が「□□□□」や意味不明な記号だらけになっていた…。これは本当に心が折れる瞬間です。この現象は、ファイルの一部が破損しているか、エンコーディングの問題で発生します。
まず試してほしいのが、別のエンコーディングで開き直す方法です。「ファイル」→「オプション」→「詳細設定」→「全般」セクションで「ファイルを開くときにファイル形式の変換を確認する」にチェックを入れます。その後、問題のファイルを開くと、エンコーディングを選択するダイアログが表示されます。「日本語(シフトJIS)」や「Unicode(UTF-8)」など、いくつかのオプションを試してみてください。
それでもダメな場合は、テキストエディタ(メモ帳やサクラエディタ)で.asdファイルを直接開いてみましょう。XMLベースのファイルなので、タグの間に挟まれた本文テキストだけでも救出できることがあります。完璧ではありませんが、ゼロから書き直すよりはマシです。
回復ファイルのサイズが0KBになっている悪夢
フォルダを開いたら回復ファイルが存在するのに、サイズが0KB…。これはファイルの書き込み途中でクラッシュしたことを意味し、残念ながら中身は空っぽです。この場合、その回復ファイル自体からの復旧は諦めるしかありません。
ただし、まだ希望はあります。Windowsの「ファイル履歴」やOneDriveの「バージョン履歴」を確認してください。また、同じフォルダに「~$ファイル名.docx」という隠しファイルが残っていることがあります。これはWordの作業用一時ファイルで、ごく稀に有用なデータが含まれています。エクスプローラーの「表示」→「隠しファイル」にチェックを入れて確認してみましょう。
ドキュメントの回復作業ウィンドウが出てこない問題
「クラッシュ後にWordを再起動したのに、回復ウィンドウが表示されない!」これは意外と多い相談です。考えられる原因はいくつかあります。
まず、AutoRecoverが無効になっている可能性をチェックしてください。「ファイル」→「オプション」→「保存」で「自動回復用データを保存する間隔」にチェックが入っているか確認します。次に、AutoRecoverファイルの保存場所が存在しないフォルダに設定されていないかも確認しましょう。
また、Wordのアドインが競合して回復機能を妨げていることもあります。Ctrlキーを押しながらWordを起動すると、セーフモードで起動できます。セーフモードで回復ウィンドウが表示される場合は、アドインが原因です。一つずつアドインを無効にして、問題のあるものを特定してください。
回復後に画像だけが消えている謎現象
文章は復活したのに、挿入していた画像がすべて消えている…。これは回復ファイルの制限によるもので、特にリンク貼り付けした画像で発生しやすいです。
対策として、重要な画像は必ず「図として貼り付け」(埋め込み)するようにしましょう。また、画像を多用するドキュメントでは、画像ファイルを別フォルダにもまとめて保存しておくと、最悪の場合でも手動で再挿入できます。
もし消えた画像を取り戻したい場合は、.docxファイルの拡張子を.zipに変更して解凍してみてください。「word/media」フォルダ内に埋め込み画像が保存されていることがあります。回復ファイル(.asd)でも同様の方法が使えることがありますが、成功率はファイルの破損状況によります。
複数バージョンの回復ファイルがあってどれを選べばいいかわからない
ドキュメントの回復作業ウィンドウに3つも4つもファイルが並んでいると、どれが正解かわからなくなりますよね。基本的にはタイムスタンプが最も新しいものを選ぶのがセオリーですが、必ずしもそれが最良とは限りません。
おすすめの方法は、すべてのバージョンを一旦別名で保存することです。「回復1.docx」「回復2.docx」のように保存し、それぞれの内容を比較します。最新版が途中で破損している場合、一つ前のバージョンの方が使えるデータが多いこともあります。急いでいると焦って一つだけ選んでしまいがちですが、ここは慎重に行きましょう。
ネットワークドライブ上のファイルで回復が効かない問題
会社のファイルサーバーやNAS上で作業していると、AutoRecoverが正常に機能しないことがあります。これはネットワーク遅延やアクセス権限の問題が原因です。
根本的な解決策は、ネットワークドライブ上のファイルを直接編集するのではなく、一度ローカルにコピーして作業し、完了後にネットワークドライブに戻すワークフローに変えることです。面倒に感じるかもしれませんが、大事なファイルを失うリスクを考えれば、この一手間は惜しくないはずです。
どうしてもネットワーク上で直接作業したい場合は、AutoRecoverファイルの保存場所をローカルドライブ(Cドライブなど)に変更しておきましょう。「ファイル」→「オプション」→「保存」→「自動回復用ファイルの場所」で設定できます。
Wordがフリーズして強制終了したら回復ファイルも道連れになった
最悪のパターンがこれです。Wordがフリーズしている最中にAutoRecoverの保存タイミングが来てしまい、書き込み途中でクラッシュすると、回復ファイル自体が破損します。
予防策として、Wordがフリーズしたらすぐに強制終了しないことを心がけてください。まず5分程度は待ってみましょう。重い処理をしているだけで、待てば復帰することも多いです。それでもダメな場合は、タスクマネージャーで「応答なし」になっているか確認し、本当に回復不能と判断してから終了させます。
また、大容量のファイル(画像が大量にある、100ページ超えなど)を扱う場合は、作業を始める前にコピーを作成しておくことを強くおすすめします。
マクロ有効ファイルやテンプレートの回復で注意すべきこと
.docm(マクロ有効文書)や.dotx/.dotm(テンプレート)の回復には、通常の.docxとは異なる注意点があります。
まず、回復された.docmファイルをそのまま.docxとして保存してしまうと、マクロがすべて消えます。「名前を付けて保存」の際に、ファイルの種類を「Word マクロ有効文書 (*.docm)」に必ず変更してください。
テンプレートファイルの場合、回復後は「テンプレートとして保存」を選択しないと、通常の文書ファイルになってしまいます。また、テンプレートに含まれるスタイルやマクロ、クイックパーツなどが正しく復元されているか、回復後に必ず確認しましょう。
セキュリティの観点では、出所が不明な回復ファイル(例えばメールで送られてきたものなど)を開く際は、マクロを有効にする前に内容を確認することが重要です。悪意のあるマクロが含まれている可能性もゼロではありません。
共同編集中のトラブルと回復の落とし穴
Microsoft 365のリアルタイム共同編集機能を使っているときに問題が発生すると、状況がさらに複雑になります。
共同編集中はAutoSaveが有効になっているため、基本的には変更がリアルタイムでクラウドに保存されます。しかし、ネットワーク接続が不安定な状態で編集を続けると、「競合」が発生することがあります。この場合、「自分の変更を保持」か「サーバーの変更を保持」かを選択するダイアログが表示されます。
重要なのは、競合が発生したら焦って選択しないことです。まず両方のバージョンを確認し、どちらに重要な変更が含まれているかを判断してから選択しましょう。場合によっては、一方を選択した後、もう一方のバージョンをSharePointやOneDriveのバージョン履歴から取得し、手動でマージすることも検討してください。
また、共同編集中に自分のWordがクラッシュした場合、他の編集者には特に影響はありません。自分が再接続すれば、他の人の変更はすべて反映された状態で表示されます。ただし、クラッシュ直前の自分の編集内容が反映されているかは確認が必要です。
Mac版Wordでの回復ファイルの扱いはここが違う
Mac版のWordを使っている方は、Windows版とは回復ファイルの場所や挙動が異なる点に注意が必要です。
Mac版のAutoRecoverファイルは、~/Library/Containers/com.microsoft.Word/Data/Library/Preferences/AutoRecovery/に保存されます。このフォルダはFinderでは通常表示されないため、「移動」メニュー→「フォルダへ移動」から上記パスを入力してアクセスします。
また、Mac版ではTime Machineとの連携が強力です。Time Machineを有効にしていれば、ファイルの任意の時点の状態に戻すことができます。Finderで該当ファイルを選択した状態でTime Machineを起動すると、そのファイルの過去のバージョンを一覧表示できます。
Mac特有の問題として、iCloudドライブとの同期中にWordがクラッシュすると、ファイルの整合性が崩れることがあります。重要な作業をする際は、iCloud同期を一時的にオフにするか、ローカルフォルダで作業することを検討してください。
ぶっちゃけこうした方がいい!
さて、ここまで回復ファイルの仕組みから、VBAによる対策、現場でのトラブル対処法まで詳しく解説してきました。最後に、長年Wordと格闘してきた経験から、ぶっちゃけた本音をお伝えします。
正直に言うと、回復ファイルに頼る時点で負けなんです。回復機能は素晴らしいセーフティネットですが、あくまで「最後の砦」であって、日常的にお世話になるものじゃない。本当にデータを守りたいなら、回復機能の設定をいじり回すより、保存を習慣化する方がよっぽど確実です。
私が実際にやっているのは超シンプルで、句点を打ったらCtrl+S。これだけ。文章を書いていて「。」を打つたびに、反射的に左手がCtrl+Sを押すように体に染み込ませました。最初は意識的にやっていましたが、1週間もすれば無意識にできるようになります。この習慣だけで、過去5年間、回復ファイルのお世話になったことは一度もありません。
あと、OneDriveのAutoSaveを毛嫌いしている人が多いけど、これ本当にもったいない。「勝手に保存されると困る」という意見を聞きますが、バージョン履歴があるので過去の状態にいつでも戻せます。むしろ、ローカル保存で回復ファイル頼みにするより、よっぽど安全です。食わず嫌いせずに、一度試してみてほしい。
VBAマクロについても言わせてもらうと、導入できる人は絶対に使った方がいい。でも、マクロを設定する時間があるなら、その時間で保存の習慣をつけた方が早いというのも事実。マクロは「保険の保険」くらいに考えておくのがちょうどいいです。
最後に一つ、これだけは覚えておいてください。回復ファイルが存在するということは、あなたの作業を救えるチャンスがあるということ。パニックにならず、この記事で紹介した方法を一つずつ試せば、高確率でデータを取り戻せます。でも、本当の勝者は回復ファイルを使わずに済んでいる人。今日から、Ctrl+Sを打つ癖をつけてみませんか?
回復されたWordは使っていいのかに関する疑問解決
回復されたファイルを保存しないで閉じたらどうなりますか?
回復されたファイルを確認せずに閉じてしまった場合、次回Word起動時に「後でファイルを確認しますか?」という選択肢が表示されます。「はい、後でファイルを確認します」を選べば、AutoRecoverファイルは保持されます。しかし、「いいえ、ファイルを削除します」を選ぶと、回復ファイルは完全に削除されてしまいます。判断に迷う場合は、必ず「はい」を選択しておきましょう。
回復ファイルに最新の編集内容が反映されていません
AutoRecoverは設定された間隔(デフォルト10分)でのみ保存されるため、最後の自動保存から現在までに行った編集は含まれていない可能性があります。これは仕様であり、バグではありません。より新しいデータを保護するには、自動回復の間隔を短くするか、OneDriveでのAutoSaveを活用してください。
回復されたファイルと元のファイルの両方が表示されていますがどちらを使うべきですか?
ドキュメントの回復作業ウィンドウに複数のバージョンが表示されている場合は、まず両方を開いて内容を比較することをおすすめします。タイムスタンプを確認し、より新しく、かつ内容が正確なものを選びましょう。どちらを残すか判断に迷う場合は、両方を別名で保存しておくと安心です。
回復ファイルが毎回表示されて煩わしいのですがどうすれば止まりますか?
回復ファイルが頻繁に表示される場合、Wordが正常に終了できていない可能性があります。タスクマネージャーでWordのプロセスが残っていないか確認し、残っている場合は終了してください。また、アドインの競合やWordの破損が原因の場合もあるため、Wordをセーフモードで起動して問題が解消されるか確認することも有効です。
今すぐパソコンやスマホの悩みを解決したい!どうしたらいい?
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まとめ
回復されたWordファイルは、Microsoftが用意した正規のセーフティネットであり、安心して使用できるものです。クラッシュや予期しない終了から大切な作業を守るために存在する機能ですから、表示されたら積極的に内容を確認し、問題なければ新しいファイルとして保存しましょう。
ただし、回復機能を過信することは禁物です。自動回復の間隔を5分以下に短縮し、OneDriveでのAutoSaveを活用し、何よりもCtrl+Sによる手動保存を習慣づけることが、データ損失を防ぐ最善の策です。今日からぜひ実践して、安心してWord作業に取り組んでください。






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