Word VBAでセンチメートルをポイントに変換する方法

Wordで文書を作成しているとき、レイアウトや図形のサイズを指定する際に「ポイント（pt）」という単位がよく使われます。ですが、普段は「センチメートル（cm）」で測ることが多いですよね。そこで、Word VBAを使ってセンチメートルをポイントに変換する方法をご紹介します。

センチメートルとポイントの違いとは？

Wordのイメージ

まず、センチメートルとポイントの違いを簡単に説明します。1センチメートルは約28.35ポイントに相当します。つまり、1cm ≒ 28.35ptです。この換算を使って、センチメートルで指定したサイズをポイントに変換することができます。

Word VBAには、センチメートルをポイントに変換するための便利なメソッドが用意されています。それが「Application.CentimetersToPoints」です。このメソッドを使うと、センチメートルで指定した値を簡単にポイントに変換できます。

例えば、1.5センチメートルをポイントに変換するには、以下のように記述します。

vba

Dim pt As Single

pt = Application.CentimetersToPoints(1.5)

このコードを実行すると、変数`pt`には1.5センチメートルをポイントに換算した値が格納されます。

では、実際にこのメソッドを使って、Word文書のレイアウトを調整してみましょう。例えば、段落のインデントをセンチメートル単位で指定したい場合、以下のように記述します。

vba

ActiveDocument.Paragraphs(1).FirstLineIndent = Application.CentimetersToPoints(2.5)

このコードは、アクティブな文書の1番目の段落の最初の行のインデントを2.5センチメートルに設定します。

単位の確認: WordのVBAでは、図形の位置やサイズなどがポイント単位で指定されます。センチメートルで指定したい場合は、必ず「Application.CentimetersToPoints」を使ってポイントに変換してください。

他の単位との換算: 同様に、インチやミリメートルなど、他の単位からポイントへの変換も可能です。例えば、1インチは72ポイントに相当します。

「Application.CentimetersToPoints」メソッドは、センチメートルをポイントに変換する際に高い精度を提供します。通常の文書作成やレイアウト調整には十分な精度です。

はい、あります。例えば、1インチは72ポイントに相当します。ミリメートルをポイントに変換するには、1ミリメートルは約2.8346ポイントです。

センチメートルをポイントに変換する際は、常に「Application.CentimetersToPoints」メソッドを使用してください。手動で換算する場合、誤差が生じる可能性があります。

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