Word VBAで特定のページを選択する方法【初心者向け解決ガイド】

Wordで大量の文書を扱う際、特定のページを選択して編集や削除を行いたい場面があります。そんなときに役立つのが「Word VBA（Visual Basic for Applications）」です。今回は、初心者の方でもわかりやすく、特定のページを選択する方法をご紹介します。

なぜWord VBAでページを選択するのか？
Word VBAで特定のページを選択する基本のコード
複数ページを一度に選択する方法
ページ全体を選択する方法
ページごとに処理を繰り返す方法
よくある質問や疑問
今すぐ解決したい！どうしたらいい？
まとめ

なぜWord VBAでページを選択するのか？

Wordのイメージ

例えば、長い文書の中から特定のページだけを編集したい場合、手動でカーソルを移動させるのは非常に手間がかかります。そこで、VBAを使うことで、指定したページを自動で選択し、効率的に作業を進めることができます。

Word VBAで特定のページを選択する基本のコード

まずは、最も基本的な方法からご紹介します。

Sub 特定ページを選択する()

    ActiveDocument.Bookmarks("\Page").Select

End Sub

このコードを実行すると、カーソルが現在位置しているページ全体を選択します。例えば、カーソルが5ページ目にあるときにこのマクロを実行すると、5ページ目が選択されます。

複数ページを一度に選択する方法

次に、複数のページを一度に選択する方法をご紹介します。

Sub 複数ページを選択する()

    Dim startPage As Integer

    Dim endPage As Integer

    Dim endPos As Long
    startPage = InputBox("開始ページを入力してください")

    endPage = InputBox("終了ページを入力してください")
    ' 印刷レイアウト表示に変更

    ActiveWindow.View.Type = wdPrintView
    ' 終了ページの末尾位置を取得

    Selection.GoTo What:=wdGoToPage, Which:=wdGoToAbsolute, Count:=endPage + 1

    endPos = Selection.Start - 1
    ' 開始ページの先頭にカーソルを移動

    Selection.GoTo What:=wdGoToPage, Which:=wdGoToAbsolute, Count:=startPage

' 選択範囲を終了ページの末尾まで拡張 Selection.End = endPos End Sub

このコードでは、開始ページと終了ページをユーザーに入力してもらい、その範囲を自動で選択します。例えば、10ページ目から15ページ目までを選択したい場合に便利です。

ページ全体を選択する方法

特定のページだけでなく、文書全体や特定のページを丸ごと選択したい場合もあります。そんなときには以下のコードを使用します。

Sub ページ全体を選択する()

    ActiveWindow.View.Type = wdPrintView

    ActiveDocument.Bookmarks("\Page").Range.Select

End Sub

このコードでは、カーソルが現在位置しているページ全体を選択します。例えば、カーソルが3ページ目にあるときにこのマクロを実行すると、3ページ目全体が選択されます。

ページごとに処理を繰り返す方法

文書内のすべてのページに対して同じ処理を繰り返し行いたい場合、以下のようなコードを使用します。

Sub ページごとに処理する()

    Dim pg As Page

    With ActiveWindow

        .View.Type = wdPrintView

        For Each pg In .ActivePane.Pages

            pg.Rectangles(1).Range.Select

            ' ここに処理を追加

        Next pg

    End With

End Sub

このコードでは、文書内のすべてのページを順番に選択し、指定した処理を行います。例えば、各ページの内容を確認したり、特定の書式を適用したりする際に役立ちます。