Word VBAで画像を差し替える方法

Word文書で画像を差し替えたいと思ったことはありませんか？特に、複数の画像を一括で変更したい場合、手作業では時間がかかりますよね。そこで登場するのが、VBA（Visual Basic for Applications）という自動化ツールです。今回は、初心者の方でもわかりやすく、VBAを使ってWord文書内の画像を差し替える方法をご紹介します。

VBAとは？
画像を差し替えるVBAコードの基本
複数の画像を一括で差し替える方法
画像の配置やサイズを調整する方法
よくある質問や疑問
今すぐ解決したい！どうしたらいい？
まとめ

VBAとは？

Wordのイメージ

VBAとは、Microsoft Office製品に組み込まれているプログラミング言語で、日常的な作業を自動化するために使用されます。例えば、Excelでのデータ入力や、Wordでの文書作成など、繰り返し行う作業をVBAを使って効率化できます。

画像を差し替えるVBAコードの基本

まず、VBAを使ってWord文書内の画像を差し替える基本的なコードをご紹介します。

Sub 画像を差し替える()

    Dim 画像 As InlineShape

    Dim 新しい画像 As InlineShape

    Dim 画像パス As String
    ' 差し替えたい画像のパスを指定

    画像パス = "C:\画像\新しい画像.jpg"
    ' 最初の画像を取得

    Set 画像 = ActiveDocument.InlineShapes(1)
    ' 画像を削除

    画像.Delete
    ' 新しい画像を挿入

    Set 新しい画像 = ActiveDocument.InlineShapes.AddPicture(画像パス)

' 画像のサイズを調整（必要に応じて）新しい画像.LockAspectRatio = True 新しい画像.Width = 100 ' 幅を100ポイントに設定 End Sub

このコードでは、Word文書内の最初の画像を指定した新しい画像に差し替えています。画像のパスやサイズは、必要に応じて変更してください。

複数の画像を一括で差し替える方法

複数の画像を一度に差し替えたい場合、以下のようなコードを使用できます。

Sub 画像を一括で差し替える()

    Dim 画像 As InlineShape

    Dim 新しい画像パス As String

    Dim 画像フォルダ As String

    Dim ファイル名 As String

    Dim i As Integer
    ' 画像が保存されているフォルダのパスを指定

    画像フォルダ = "C:\画像\"
    ' フォルダ内の画像ファイルを順番に処理

    ファイル名 = Dir(画像フォルダ & "*.jpg")

    i = 1

    Do While ファイル名 <> ""

        ' 画像を取得

        Set 画像 = ActiveDocument.InlineShapes(i)
        ' 新しい画像のパスを作成

        新しい画像パス = 画像フォルダ & ファイル名
        ' 画像を削除

        画像.Delete
        ' 新しい画像を挿入

        ActiveDocument.InlineShapes.AddPicture 新しい画像パス

' 次の画像ファイルへファイル名 = Dir i = i + 1 Loop End Sub

このコードでは、指定したフォルダ内のすべてのJPEG画像を順番に差し替えています。画像の順番やフォルダのパスは、実際の環境に合わせて変更してください。

画像の配置やサイズを調整する方法

画像を差し替えた後、配置やサイズを調整したい場合は、以下のプロパティを使用します。

ここがポイント！

LockAspectRatio: 画像の縦横比を固定するかどうかを設定します。
Width / Height: 画像の幅や高さを設定します。
Top / Left: 画像の位置を設定します。
WrapFormat: 画像のテキストの折り返し方法を設定します。

例えば、画像の縦横比を固定し、幅を100ポイント、高さを自動で調整する場合は、以下のように記述します。

画像.LockAspectRatio = True

画像.Width = 100

画像.Height = -1 ' 高さを自動調整

また、画像のテキストの折り返し方法を「上下」に設定する場合は、以下のように記述します。

画像.WrapFormat.Type = wdWrapTopBottom

よくある質問や疑問

Q1: VBAを使うにはどうすればいいですか？

Wordを開き、「開発」タブから「Visual Basic」を選択し、VBAエディタを開きます。新しいモジュールを挿入し、上記のコードを貼り付けて実行できます。

Q2: 画像の差し替えがうまくいきません。

画像のパスやファイル名が正しいか確認してください。また、画像の形式（JPEG、PNGなど）が対応しているかも確認してください。

Q3: 他の形式の画像（例えば、Wordの図形）を差し替える方法はありますか？

はい、Wordの図形（Shape）を操作する方法もあります。図形の場合、

ActiveDocument.Shapes

を使用して操作します。

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まとめ

VBAを使うことで、Word文書内の画像を効率的に差し替えることができます。初心者の方でも、基本的なコードを覚えることで、作業の効率化が図れます。ぜひ、上記のコードを参考にして、自分の作業に役立ててください。

他にも疑問やお悩み事があれば、お気軽にLINEからお声掛けください。

Word VBAで画像を差し替える方法｜初心者向け解説