初心者でもできる！Word VBAで「レイアウトオプション」を自動設定する方法

Wordで文書を作成していると、画像や図形の配置に悩むことがありますよね。特に、画像を挿入した際に「レイアウトオプション」が表示され、手動で設定するのが面倒に感じる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、初心者でも簡単にできる方法として、Word VBAを使って「レイアウトオプション」を自動で設定する方法をご紹介します。

レイアウトオプションとは？
VBAを使ってレイアウトオプションを自動設定する方法
便利な活用法
よくある質問や疑問
今すぐ解決したい！どうしたらいい？
まとめ

レイアウトオプションとは？

Wordのイメージ

まず、「レイアウトオプション」について簡単に説明します。これは、Wordに画像や図形を挿入した際に、その配置や文字との関係を設定するための機能です。例えば、画像を文字の前面に配置したり、文字列と折り返して配置したりすることができます。

VBAを使ってレイアウトオプションを自動設定する方法

Word VBAを使うと、手動で設定することなく、画像や図形のレイアウトオプションを自動で設定することができます。以下の手順で設定してみましょう。

開発タブを表示する

まず、Wordのリボンに「開発」タブを表示させます。これを行うことで、VBAの編集画面にアクセスできるようになります。

Wordを開き、左上の「ファイル」タブをクリックします。
「オプション」を選択し、「リボンのユーザー設定」をクリックします。
右側の「主タブ」欄で「開発」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。

VBAエディタを開く

次に、VBAエディタを開きます。

リボンに追加された「開発」タブをクリックします。
「Visual Basic」をクリックして、VBAエディタを開きます。

モジュールを挿入する

VBAエディタで新しいモジュールを挿入します。

VBAエディタの左側の「Microsoft Word オブジェクト」内で、任意の文書を右クリックします。
「挿入」から「モジュール」を選択します。

コードを入力する

新しく挿入されたモジュールに、以下のコードを入力します。

vba

Sub SetLayoutOptions()

    Dim shp As Shape

    For Each shp In ActiveDocument.Shapes

        If shp.Type = msoPicture Then

            shp.WrapFormat.Type = wdWrapSquare ' 文字列と折り返し

            shp.WrapFormat.Side = wdWrapBoth ' 両側に折り返し

            shp.RelativeHorizontalPosition = wdRelativeHorizontalPositionMargin

            shp.RelativeVerticalPosition = wdRelativeVerticalPositionParagraph

            shp.Left = wdShapeLeft

            shp.Top = wdShapeTop

        End If

    Next shp

End Sub

このコードは、文書内のすべての画像に対して、文字列と折り返し、両側に折り返し、ページの余白を基準に配置する設定を行います。