Word VBAで文字列の折り返しを一括で変更する方法

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Word文書で複数の図形や表、テキストボックスの文字列の折り返し設定を一度に変更したいとき、VBA(Visual Basic for Applications)を使うと効率的です。特に、複数のオブジェクトに対して同じ設定を適用する場合、手動での操作よりも遥かに迅速に作業を進めることができます。

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Word VBAで文字列の折り返しを変更する基本の流れ

Wordのイメージ

Wordのイメージ

まず、Word VBAを使って文字列の折り返しを変更する基本的な流れを理解しましょう。

VBAエディターを開く

Wordを開いた状態で、キーボードの「Alt」キーを押しながら「F11」キーを押すと、VBAエディターが開きます。

新しいモジュールを挿入する

VBAエディターが開いたら、左側の「挿入」メニューから「モジュール」を選択します。これで新しいモジュールが作成されます。

コードを記述する

以下のコードを新しいモジュールに貼り付けてください。

vba
Sub 文字列の折り返しを変更する()
Dim shp As Shape
For Each shp In ActiveDocument.Shapes
If shp.Type = msoTextBox Then
shp.TextFrame.TextRange.ParagraphFormat.WordWrap = True
End If
Next shp
End Sub

このコードは、アクティブなWord文書内のすべてのテキストボックスに対して、文字列の折り返し設定を有効にします。

実行する

コードを貼り付けたら、VBAエディターの上部にある「実行」ボタン(緑色の再生ボタン)をクリックするか、キーボードの「F5」キーを押して実行します。

図形や表の文字列の折り返しを変更する方法

図形や表の文字列の折り返し設定を変更する場合、少し異なるアプローチが必要です。

図形の文字列の折り返しを変更する

以下のコードを使用すると、文書内のすべての図形に対して文字列の折り返しを設定できます。

vba
Sub 図形の文字列の折り返しを変更する()
Dim shp As Shape
For Each shp In ActiveDocument.Shapes
If shp.Type = msoTextBox Then
shp.WrapFormat.Type = wdWrapSquare
End If
Next shp
End Sub

このコードでは、図形の文字列の折り返しを「四角形(Square)」に設定しています。必要に応じて、`wdWrapSquare` を他の定数(例`wdWrapTight` や `wdWrapThrough`)に変更することができます。

表の文字列の折り返しを変更する

表内のセルに対して文字列の折り返しを設定するには、以下のコードを使用します。

vba
Sub 表の文字列の折り返しを変更する()
Dim tbl As Table
Dim row As row
For Each tbl In ActiveDocument.Tables
For Each row In tbl.Rows
row.WrapAroundText = True
Next row
Next tbl
End Sub

このコードは、文書内のすべての表の行に対して文字列の折り返しを有効にします。

よくある質問や疑問

Q1: 文字列の折り返し設定を無効にするにはどうすればよいですか?

文字列の折り返し設定を無効にするには、以下のようにコードを変更します。

vba
shp.TextFrame.TextRange.ParagraphFormat.WordWrap = False

または

vba
shp.WrapFormat.Type = wdWrapNone

これにより、テキストボックスや図形の文字列の折り返しが無効になります。

Q2: 特定の図形や表だけに設定を適用するにはどうすればよいですか?

特定の図形や表に対して設定を適用するには、条件を追加して対象を絞り込むことができます。例えば、図形の名前や表のインデックス番号を指定して、特定のオブジェクトにのみ設定を適用できます。

Q3: 変更した設定を元に戻すにはどうすればよいですか?

変更を元に戻すには、Undo(元に戻す)機能を使用するか、変更前の状態を記録しておき、必要に応じてその状態に戻すコードを実行することができます。

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まとめ

Word VBAを使用することで、複数の図形や表、テキストボックスの文字列の折り返し設定を一括で変更することができます。これにより、手動での設定作業を効率化し、文書のレイアウトを統一することができます。初心者の方でも、VBAエディターを開いてコードを貼り付け、実行するだけで簡単に操作できます。

他にも疑問やお悩み事があれば、お気軽にLINEからお声掛けください。

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