「このファイルはブロックされました」というエラーメッセージがWordで突然表示されて、途方に暮れたなんてことありませんか?メールで受け取った大切な資料が開けない、昨日まで普通に使っていたファイルが急に編集できなくなった、取引先から送られてきた契約書が保存できない…。こうした状況は仕事の効率を大幅に下げるだけでなく、締め切りに間に合わないという致命的な問題を引き起こすこともあります。実はこのエラー、Microsoftが意図的に設けたセキュリティ機能が原因なのですが、その仕組みを正しく理解している人はごくわずかです。この記事では、ファイルがブロックされる本当の理由から、状況に応じた具体的な解除方法まで、徹底的に解説していきます。
- Wordでファイルがブロックされる原因は主にセキュリティ設定、レジストリポリシー、保護ビューの3種類
- トラストセンターのファイル制限機能やプロパティのブロック解除で大半の問題は解決可能
- 2025年以降のセキュリティ強化により旧形式の.docファイルは特に影響を受けやすい状況
- Wordでファイルがブロックされる本当の原因を徹底解説
- トラストセンターのファイル制限機能で解除する手順
- ファイルのプロパティからブロックを解除する方法
- 保護ビューの設定を確認して編集を有効にする
- OneDriveとの同期問題が原因の場合の対処法
- 2025年以降のセキュリティアップデートで変わったこと
- 信頼できる場所への追加でブロックを回避する方法
- 埋め込みファイルやリンクファイルがブロックされる場合の対処
- マクロがブロックされる問題への対処法
- VBAを使ったブロック解除の自動化テクニック
- PowerShellとバッチファイルで一括処理する実践的な方法
- 現場で本当によくある困った状況とその具体的な対処法
- レジストリを直接編集して恒久的に解決する上級者向け方法
- IT管理者が知っておくべきグループポリシー設定のコツ
- ぶっちゃけこうした方がいい!
- Wordでファイルがブロックされる問題に関する疑問解決
- 今すぐパソコンやスマホの悩みを解決したい!どうしたらいい?
- まとめ
Wordでファイルがブロックされる本当の原因を徹底解説
Wordでファイルがブロックされる現象には、実は複数の原因が存在します。多くの人が「パソコンの調子が悪いのかな」と勘違いしてしまいますが、これはMicrosoftが設けたセキュリティ機能が正常に動作した結果なのです。ウイルスやマルウェアから大切なデータを守るために、Officeは不審なファイルを自動的にブロックする仕組みを持っています。
ファイルがブロックされる主な原因として、まず挙げられるのがレジストリポリシー設定です。企業のIT部門がグループポリシーで特定のファイル形式を制限している場合、個人では解除できないケースもあります。次に多いのがファイル制限機能の設定で、Word自体が持つセキュリティ機能により古い形式のファイルが自動的にブロックされることがあります。特にWord97-2003形式の.docファイルは、構造的な脆弱性を持っているため、最新のWordではブロック対象になりやすいのが実情です。
さらに、インターネットからダウンロードしたファイルや、メールの添付ファイルにはZone Identifierと呼ばれる情報が付与されます。Windowsはこの情報をもとに「このファイルは外部から来た危険な可能性があるもの」と判断し、ブロックをかけるのです。2025年4月のセキュリティアップデートではリモートコード実行の脆弱性への対策が強化され、2026年1月現在もこの傾向は続いています。
トラストセンターのファイル制限機能で解除する手順
最も確実な解決方法は、トラストセンター(セキュリティセンター)の設定を変更することです。この方法は根本的な解決策となりますが、セキュリティリスクが伴うことも理解しておく必要があります。
まず、Wordを起動してファイルメニューをクリックします。ファイルが開けない状態であれば、新規の空白文書を開いてから操作を始めてください。続いて左下にあるオプションを選択し、オプションウィンドウが開いたら左側のメニューからトラストセンター(またはセキュリティセンター)をクリックします。次にトラストセンターの設定ボタンを押してください。
トラストセンターウィンドウでは、左メニューからファイル制限機能の設定を選択します。ここには様々なファイル形式が一覧表示されており、それぞれに「開く」と「保存」のチェックボックスがあります。チェックが入っているとそのファイル形式はブロックされるという意味なので、開けないファイルの形式に対応するチェックボックスを外してください。特にWord97-2003の文書やテンプレート形式は、ブロック対象になっていることが多いため、優先的に確認することをおすすめします。
設定変更後はOKボタンを2回クリックして画面を閉じ、ブロックされていたファイルを再度開いてみてください。この操作で解決するケースが非常に多いですが、注意点として、既定でブロックされているファイル形式を有効にするとセキュリティが低下する可能性があることを覚えておきましょう。
ファイルのプロパティからブロックを解除する方法
インターネットや他のコンピューターから取得したファイルには、Windowsが自動的にブロック属性を付与します。この場合、ファイルのプロパティから個別に解除することで問題が解決します。
解除したいファイルをエクスプローラーで見つけたら、そのファイルを右クリックしてプロパティを選択します。プロパティ画面の全般タブを確認すると、画面下部に「セキュリティ: このファイルは他のコンピューターから取得したものです。このコンピューターを保護するため、このファイルへのアクセスはブロックされる可能性があります。」というメッセージとともにブロックの解除というチェックボックスが表示されている場合があります。このチェックボックスにチェックを入れて適用をクリックすれば、ブロックが解除されます。
この方法は個別のファイルに対して有効ですが、複数のファイルを一度に解除したい場合は少し工夫が必要です。PowerShellを使用すれば、フォルダ内のすべてのファイルに対して一括でブロック解除を行うことも可能です。具体的には、PowerShellを管理者権限で起動し、対象フォルダに移動してからGet-ChildItem | Unblock-Fileというコマンドを実行します。これで、指定したフォルダ内のすべてのファイルからZone Identifierが削除されます。
保護ビューの設定を確認して編集を有効にする
保護ビューは、潜在的に危険なファイルを読み取り専用モードで開くことで、コンピューターを保護する機能です。インターネットからダウンロードしたファイル、メール添付ファイル、OneDriveの他人の共有ファイルなどを開くと、この保護ビューが有効になることがあります。
保護ビューで開かれたファイルには、ドキュメントの上部に黄色またはピンク色のバーが表示されます。「注意 – インターネットから入手したファイルは、ウイルスに感染している可能性があります。編集する必要がなければ、保護ビューのままにしておくことをお勧めします。」といったメッセージとともに、編集を有効にするボタンが表示されます。ファイルが信頼できるものであれば、このボタンをクリックすることで通常の編集モードに切り替わります。
保護ビューの設定を恒久的に変更したい場合は、トラストセンターの保護ビューセクションで設定を変更できます。「インターネットから取得したファイルの保護ビューを有効にする」「安全でない可能性のある場所から取得したファイルの保護ビューを有効にする」「Outlook の添付ファイルの保護ビューを有効にする」という3つのオプションがあり、これらのチェックを外すことで保護ビューを無効化できます。ただし、この設定変更はセキュリティリスクを高めるため、十分な注意が必要です。
OneDriveとの同期問題が原因の場合の対処法
Microsoft 365アプリでOneDriveに同期したファイルを保存しようとしたとき、「アップロードがブロックされました」というエラーが表示されることがあります。これは、OneDriveとWordで異なるアカウントを使用している場合に発生する典型的な問題です。
たとえば、OneDriveには会社のアカウントでサインインしているのに、Wordには個人のMicrosoftアカウントでサインインしている状況では、Wordが使用しているアカウントにはOneDriveへのアップロード権限がないため、保存がブロックされてしまいます。
この問題を解決するには、まずタスクバーの通知領域にあるOneDriveアイコンをクリックし、設定を開いてアカウントタブで現在サインインしているアカウントを確認します。次に、影響を受けているMicrosoft 365アプリを開き、ファイルからアカウントを選択します。接続済みサービスの項目で、OneDriveのアカウントと一致しないアカウントを削除し、同じアカウントで再度サインインすることで問題が解決します。
それでも解決しない場合は、OneDriveの同期を一時停止し、資格情報マネージャーからOneDriveやMicrosoftOfficeに関連する資格情報を削除してから、OneDriveとWordを再起動してみてください。資格情報マネージャーは、Windows検索で「資格情報マネージャー」と入力すれば見つかります。
2025年以降のセキュリティアップデートで変わったこと
2025年以降、Microsoftはセキュリティ対策を大幅に強化しています。特に注目すべきは、バージョン2505以降のWordで旧形式の.docファイルを開く際の挙動が変わったことです。これまで問題なく開けていた.docファイルが、突然「このファイル形式はブロックされています」というエラーで開けなくなるケースが報告されています。
この変更は、バグではなく意図的なセキュリティ強化です。旧形式の.docファイルは、現代のXMLベースの.docx形式とは構造が大きく異なり、悪意のあるコードを埋め込まれやすいという脆弱性を持っています。実際に2025年4月のセキュリティアップデートでは、Wordのリモートコード実行の脆弱性(CVE-2025-27747など)への対策が施されました。
企業環境では、IT部門がグループポリシーオブジェクト(GPO)を通じて、これらのセキュリティ設定を組織全体に適用していることがあります。その場合、ファイル制限機能の設定画面でチェックボックスがグレーアウトして変更できない状態になります。このような状況では、個人での対処は難しく、IT管理者に相談する必要があります。
また、2025年10月14日をもってOffice 2016および2019のサポートが終了することも重要なポイントです。サポート終了後も使い続けると、新たに発見されたセキュリティ脆弱性への対策が行われなくなるため、ウイルス感染や情報漏洩のリスクが高まります。古いバージョンのOfficeを使用している場合は、Microsoft 365への移行を検討することをおすすめします。
信頼できる場所への追加でブロックを回避する方法
頻繁に使用するフォルダがある場合、そのフォルダを信頼できる場所として登録することで、そのフォルダ内のファイルはブロックされなくなります。これは、毎回ブロック解除の操作をする手間を省ける便利な方法です。
設定手順は、まずWordを開いてファイル→オプション→トラストセンター→トラストセンターの設定と進みます。左メニューから信頼できる場所を選択し、新しい場所の追加ボタンをクリックします。参照ボタンで信頼したいフォルダを選択し、この場所のサブフォルダーも信頼するにチェックを入れると、そのフォルダ配下のすべてのフォルダも信頼されます。
ただし、ネットワーク上の場所を信頼できる場所として追加する場合は注意が必要です。「プライベートネットワーク上にある信頼できる場所を許可する(推奨しません)」というオプションにチェックを入れる必要がありますが、これはセキュリティリスクを高める設定であるため、本当に必要な場合にのみ使用してください。
埋め込みファイルやリンクファイルがブロックされる場合の対処
Word文書内に埋め込まれたExcelシートやVisioオブジェクトを開こうとしたときに、同様のブロックエラーが発生することがあります。この場合、エラーを引き起こしているのは埋め込み元のアプリケーションのファイル制限設定です。
たとえば、Word文書にVisioオブジェクトが埋め込まれており、それを開こうとしてエラーが出た場合、WordではなくVisioのトラストセンターでファイル制限機能の設定を変更する必要があります。同様に、エラーメッセージに「Excel」と表示される場合は、Excelの設定を確認してください。
この問題は見落としやすく、Word側の設定をいくら変更しても解決しないため、エラーメッセージをよく読んで、どのアプリケーションが原因となっているかを正確に把握することが重要です。
マクロがブロックされる問題への対処法
最近のWordでは、「セキュリティリスク: Microsoftはマクロの実行をブロックしました。このファイルのソースが信頼されていません。」というメッセージが頻繁に表示されるようになりました。これは2022年以降に強化されたマクロセキュリティ機能によるもので、インターネットからダウンロードしたファイルに含まれるマクロは、既定でブロックされます。
マクロを有効にするには、いくつかの方法があります。最も簡単なのは、ファイルのプロパティから先述のブロック解除を行う方法です。ファイルを右クリックしてプロパティを開き、「ブロックの解除」にチェックを入れることで、そのファイル内のマクロが実行可能になります。
また、ファイルを信頼できる場所に移動してから開くことでも、マクロを実行できるようになります。ただし、マクロは悪意のあるコードを実行する手段として悪用されることが多いため、提供元が信頼できる場合にのみ有効化するようにしてください。出所不明なファイルのマクロを安易に有効にすると、Emotetなどのマルウェアに感染するリスクがあります。
VBAを使ったブロック解除の自動化テクニック
毎回ファイルのプロパティを開いてブロック解除するのは、正直かなり面倒です。特に業務で大量のファイルを扱う場合、一つずつ手作業で解除していたら日が暮れてしまいます。ここでは、VBAを使ってこの作業を自動化する方法を紹介します。実際に私も現場で使っているコードなので、すぐに活用できるはずです。
単一ファイルのブロックを解除するVBAコード
まず最もシンプルな、1つのファイルに対してブロック解除を行うVBAコードから見ていきましょう。このコードは、Windowsが付与するZone.Identifierという代替データストリーム(ADS)を削除することで、ブロックを解除します。
' 単一ファイルのブロック解除
Public Sub UnblockSingleFile(ByVal filePath As String)
Dim fso As Object
Const ForWriting = 2
Set fso = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")
' ファイルの存在確認
If Not fso.FileExists(filePath) Then
MsgBox "指定されたファイルが見つかりません: " & filePath, vbExclamation
Exit Sub
End If
' Zone.Identifierストリームを空にしてブロック解除
On Error Resume Next
With fso.OpenTextFile(filePath & ":Zone.Identifier:$DATA", ForWriting, True)
.Write ""
End With
On Error GoTo 0
MsgBox "ブロックを解除しました: " & filePath, vbInformation
Set fso = Nothing
End Sub
' 使用例
Sub TestUnblock()
Call UnblockSingleFile("C:\Users\Username\Downloads\重要文書.docx")
End Sub
このコードのポイントは、FileSystemObjectを使って代替データストリームにアクセスしている点です。Zone.Identifierストリームを空の文字列で上書きすることで、Windowsは「このファイルは外部から来たものではない」と認識するようになります。
フォルダ内の全ファイルを一括ブロック解除するVBAコード
次に、指定したフォルダ内にあるすべてのファイルのブロックを一括で解除するコードです。サブフォルダも含めて再帰的に処理することができます。
' フォルダ内の全ファイルを一括ブロック解除(サブフォルダ対応)
Public Sub UnblockAllFilesInFolder(ByVal folderPath As String, Optional ByVal includeSubfolders As Boolean = True)
Dim fso As Object
Dim folder As Object
Dim file As Object
Dim subfolder As Object
Dim processedCount As Long
Const ForWriting = 2
Set fso = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")
' フォルダの存在確認
If Not fso.FolderExists(folderPath) Then
MsgBox "指定されたフォルダが見つかりません: " & folderPath, vbExclamation
Exit Sub
End If
Set folder = fso.GetFolder(folderPath)
processedCount = 0
' フォルダ内の全ファイルを処理
For Each file In folder.Files
On Error Resume Next
With fso.OpenTextFile(file.Path & ":Zone.Identifier:$DATA", ForWriting, True)
.Write ""
End With
On Error GoTo 0
processedCount = processedCount + 1
Next file
' サブフォルダも処理する場合
If includeSubfolders Then
For Each subfolder In folder.SubFolders
Call UnblockAllFilesInFolder(subfolder.Path, True)
Next subfolder
End If
MsgBox processedCount & " 個のファイルのブロックを解除しました。", vbInformation
Set fso = Nothing
End Sub
' 使用例
Sub TestUnblockFolder()
Call UnblockAllFilesInFolder("C:\Users\Username\Downloads", True)
End Sub
Windows APIを使った確実なブロック解除コード
上記のコードはZone.Identifierストリームを空にするだけですが、完全に削除したい場合はWindows APIのDeleteFile関数を使う方法があります。こちらの方がより確実にブロックを解除できます。
' Windows API宣言(64bit/32bit両対応)
#If VBA7 Then
Private Declare PtrSafe Function DeleteFile Lib "kernel32" _
Alias "DeleteFileA" (ByVal lpFileName As String) As Long
#Else
Private Declare Function DeleteFile Lib "kernel32" _
Alias "DeleteFileA" (ByVal lpFileName As String) As Long
#End If
' APIを使った確実なブロック解除
Public Function UnblockFileAPI(ByVal filePath As String) As Boolean
Dim result As Long
' Zone.Identifierストリームを完全に削除
result = DeleteFile(filePath & ":Zone.Identifier:$DATA")
UnblockFileAPI = (result <> 0)
End Function
' フォルダ内一括処理(API版)
Public Sub UnblockDirectoryAPI(ByVal folderPath As String, Optional ByVal fileFilter As String = "*")
Dim fileName As String
Dim fullPath As String
Dim successCount As Long
Dim failCount As Long
' パスの末尾にバックスラッシュを追加
If Right(folderPath, 1) <> "\" Then folderPath = folderPath & "\"
fileName = Dir(folderPath & "*." & fileFilter)
Do While fileName <> vbNullString
If fileName <> "." And fileName <> ".." Then
fullPath = folderPath & fileName
If UnblockFileAPI(fullPath) Then
successCount = successCount + 1
Else
failCount = failCount + 1
End If
End If
fileName = Dir
Loop
MsgBox "処理完了" & vbCrLf & _
"成功: " & successCount & " 件" & vbCrLf & _
"失敗: " & failCount & " 件", vbInformation
End Sub
' 使用例Wordファイルのみを対象にする場合
Sub TestUnblockWordFiles()
Call UnblockDirectoryAPI("C:\Users\Username\Downloads", "docx")
End Sub
PowerShellとバッチファイルで一括処理する実践的な方法
VBAを使わずに、Windowsに標準搭載されているPowerShellで処理する方法も非常に便利です。特に、定期的にダウンロードフォルダをクリーンアップしたい場合や、IT管理者がユーザーに簡単なスクリプトを配布したい場合に重宝します。
PowerShellワンライナーでブロック解除
PowerShellにはUnblock-Fileというコマンドレットが標準で用意されています。これを使えば、コマンド一発でブロック解除が可能です。
# 単一ファイルのブロック解除
Unblock-File -Path "C:\Users\Username\Downloads\重要文書.docx"
# フォルダ内の全ファイルを一括解除
Get-ChildItem -Path "C:\Users\Username\Downloads" -Recurse | Unblock-File
# Wordファイルのみを対象にする場合
Get-ChildItem -Path "C:\Users\Username\Downloads" -Filter "*.docx" -Recurse | Unblock-File
# 複数の拡張子を対象にする場合
Get-ChildItem -Path "C:\Users\Username\Downloads" -Include "*.docx","*.xlsx","*.pptx" -Recurse | Unblock-File
ダブルクリックで実行できるバッチファイルの作成
毎回PowerShellを起動するのが面倒な場合は、バッチファイルを作成しておくと便利です。以下の内容をメモ帳に貼り付けて、UnblockDownloads.batという名前で保存してください。
@echo off
chcp 65001 > nul
echo ========================================
echo ダウンロードフォルダのブロック解除ツール
echo ========================================
echo.
echo 処理を開始します...
powershell -ExecutionPolicy Bypass -Command "Get-ChildItem -Path '%USERPROFILE%\Downloads' -Recurse | Unblock-File"
echo.
echo 処理が完了しました。
echo ダウンロードフォルダ内のファイルのブロックを解除しました。
pause
このバッチファイルをデスクトップに置いておけば、ダブルクリックするだけでダウンロードフォルダ内のすべてのファイルのブロックが解除されます。
特定フォルダを監視して自動でブロック解除するスクリプト
さらに一歩進んで、ダウンロードフォルダを常時監視し、新しいファイルが追加されたら自動的にブロック解除するPowerShellスクリプトも紹介します。これは正直かなり便利で、一度設定すれば手動でブロック解除する必要がほぼなくなります。
# AutoUnblock.ps1 - フォルダ監視&自動ブロック解除スクリプト
$watchPath = "$env:USERPROFILE\Downloads"
$watcher = New-Object System.IO.FileSystemWatcher
$watcher.Path = $watchPath
$watcher.Filter = "*.*"
$watcher.IncludeSubdirectories = $true
$watcher.EnableRaisingEvents = $true
$action = {
$path = $Event.SourceEventArgs.FullPath
Start-Sleep -Milliseconds 500 # ファイル書き込み完了を待つ
if (Test-Path $path) {
Unblock-File -Path $path -ErrorAction SilentlyContinue
Write-Host "ブロック解除: $path" -ForegroundColor Green
}
}
Register-ObjectEvent $watcher "Created" -Action $action | Out-Null
Write-Host "監視を開始しました: $watchPath" -ForegroundColor Cyan
Write-Host "終了するには Ctrl+C を押してください"
while ($true) { Start-Sleep -Seconds 1 }
現場で本当によくある困った状況とその具体的な対処法
ここからは、私が実際に現場で何度も遭遇してきた「よくある困った状況」と、その解決方法を体験ベースでお話しします。マニュアルには載っていない、リアルな対処法をまとめました。
会社のPCと自宅のPCで挙動が全然違う問題
テレワークが増えてから、「会社のPCでは開けるのに、自宅のPCでは開けない」という相談が本当に増えました。この原因の多くは、会社のPCにはIT部門がグループポリシーで特定の設定を適用しているからです。
自宅PCで同じような環境を再現するには、まずトラストセンターの設定を確認し、会社PCと同じ「信頼できる場所」を追加することから始めてください。また、自宅PCでOneDriveを使用している場合、会社のアカウントと個人のアカウントが混在していることが原因のケースも多いです。OneDriveの設定画面で、どのアカウントでサインインしているかを必ず確認しましょう。
Teamsでダウンロードしたファイルが毎回ブロックされる問題
Microsoft Teamsからダウンロードしたファイルは、ほぼ確実にブロックされます。これはTeamsがファイルをダウンロードする際に、自動的にZone.Identifierを付与するからです。社内の信頼できる同僚から共有されたファイルなのに、毎回「このファイルはブロックされました」と表示されるのは、正直ストレスですよね。
この問題への対処法として最も効果的なのは、Teamsのファイルをブラウザで直接開くのではなく、デスクトップアプリで開く設定にすることです。Teamsの設定画面で「ファイル」セクションを開き、「Office ファイルを開く方法」を「デスクトップアプリ」に変更してください。また、ダウンロード先フォルダを信頼できる場所として登録しておくのも有効です。
メール添付ファイルが開けない・保存できない問題
Outlookで受け取った添付ファイルが開けない、または開けても編集・保存ができないという問題は、企業環境で特に頻発します。これは、Outlookが添付ファイルを一時フォルダに展開する際に、保護属性が付与されるためです。
最も確実な対処法は、添付ファイルを一度ローカルに保存してから開くことです。直接ダブルクリックで開くのではなく、右クリックして「名前を付けて保存」を選び、自分が管理しているフォルダ(できれば信頼できる場所として登録済みのフォルダ)に保存してから開いてください。この一手間で、多くの問題が解消されます。
共有フォルダ上のファイルだけがブロックされる問題
ローカルのファイルは問題ないのに、社内のファイルサーバーやNAS上のファイルを開こうとするとブロックされる…というケースもあります。これは、Windowsが共有フォルダを「インターネットゾーン」や「制限付きサイト」として扱っている可能性があります。
この場合の対処法は、インターネットオプションでローカルイントラネットの設定を確認することです。コントロールパネルから「インターネットオプション」を開き、「セキュリティ」タブで「ローカル イントラネット」を選択、「サイト」→「詳細設定」で、該当するファイルサーバーのアドレス(例file://fileserver や \\\\fileserver)を追加してください。
zipを解凍したらファイルが全部ブロックされている問題
インターネットからダウンロードしたzipファイルを解凍すると、中のファイルがすべてブロックされている…という経験、ありませんか?これは、zipファイル自体にZone.Identifierが付いていると、解凍されたファイルにも同じ属性が継承されるためです。
解決策は単純で、zipファイルを解凍する前にブロック解除することです。zipファイルのプロパティを開き、「ブロックの解除」にチェックを入れてから解凍すれば、中のファイルにはZone.Identifierが付与されません。これを知っているだけで、かなりの手間が省けます。
レジストリを直接編集して恒久的に解決する上級者向け方法
ここからは上級者向けの内容になります。レジストリを直接編集することで、Officeのファイル制限設定を恒久的に変更できます。ただし、レジストリの編集を誤るとシステムに深刻な問題を引き起こす可能性があるため、必ずバックアップを取ってから作業してください。
ファイル制限設定のレジストリキー
Wordのファイル制限設定は、以下のレジストリキーに保存されています。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Word\Security\FileBlock
このキーの配下に、各ファイル形式に対応するDWORD値が存在します。値が「0」の場合はブロックなし、「1」の場合は開くことをブロック、「2」の場合は保護ビューで開く、という意味になります。
レジストリファイル(.reg)を使った一括設定
以下の内容をUnblockWord.regという名前で保存し、ダブルクリックで実行すると、Word 97-2003形式のファイルに対するブロックを解除できます。
Windows Registry Editor Version 5.00
"Word2Files"=dword:00000000
"Word2000Files"=dword:00000000
"Word6Files"=dword:00000000
"Word95Files"=dword:00000000
"Word97Files"=dword:00000000
"OpenDocumentTextFiles"=dword:00000000
Office 2019やMicrosoft 365を使用している場合は「16.0」の部分はそのままで問題ありません。Office 2016も同様です。ただし、組織のグループポリシーで上書きされている場合は、この設定は反映されないことがあります。
IT管理者が知っておくべきグループポリシー設定のコツ
組織全体でファイルブロックの問題に対処する場合、個々のユーザーに設定変更をさせるのではなく、グループポリシーで一元管理するのが効率的です。ここでは、IT管理者向けにGPO設定のポイントをまとめます。
管理用テンプレートの入手と設定パス
Office用のグループポリシー管理用テンプレート(ADMX/ADML)は、Microsoftの公式サイトからダウンロードできます。テンプレートをインストール後、グループポリシー管理コンソールで以下のパスから設定を行います。
ユーザーの構成 → 管理用テンプレート → Microsoft Word 2016 → Word のオプション → セキュリティ → セキュリティ センター → ファイル制限機能の設定
ここで各ファイル形式に対して、「ブロックしない」「保護ビューで開く」「保護ビューで開き、編集を許可する」「完全にブロックする」のいずれかを選択できます。
信頼できる場所の一括設定
ユーザーごとに信頼できる場所を設定させるのではなく、GPOで組織全体の共有フォルダを信頼できる場所として登録することも可能です。設定パスは以下の通りです。
ユーザーの構成 → 管理用テンプレート → Microsoft Word 2016 → Word のオプション → セキュリティ → セキュリティ センター → 信頼できる場所
「信頼できる場所 #1」から「信頼できる場所 #20」まで、最大20箇所の信頼できる場所を登録できます。各ポリシーで「パス」「サブフォルダーも許可する」「日付」「説明」を設定できるので、組織の共有フォルダやプロジェクトフォルダを事前に登録しておくと、ユーザーからの問い合わせが大幅に減少します。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまで色々な解決方法を紹介してきましたが、ぶっちゃけ言わせてもらうと、根本的な対策を一度しっかりやってしまえば、あとは楽です。毎回プロパティを開いてブロック解除したり、トラストセンターをいじったりするのは、正直時間の無駄なんですよね。
個人的に一番おすすめなのは、ダウンロードフォルダ自体を信頼できる場所として登録してしまうこと。これ一つで、ダウンロードしたファイルのブロック問題の8割は解決します。「でもセキュリティが…」という心配もあるかもしれませんが、正直なところ、今どきの環境ではウイルス対策ソフトがリアルタイムでスキャンしているし、怪しいファイルはそもそもダウンロード前にブロックされます。Officeのファイル制限機能は、20年前の古いファイル形式を使った攻撃を想定した古い仕組みで、現代のセキュリティ対策としてはやや時代遅れな面があります。
もう一つ言いたいのは、.docファイルはさっさと.docxに変換してしまえということ。古い.doc形式のファイルを大事に保管している人がいますが、セキュリティリスクの観点からも、ファイルサイズの観点からも、.docx形式に変換してしまった方が圧倒的にメリットがあります。Word自体が.doc形式をブロックしようとしているのは、それだけその形式が危険だからです。この機会に、古いファイルの整理も兼ねて一括変換してしまいましょう。
そして企業のIT管理者の方へ。社員から「ファイルが開けない」という問い合わせが頻発しているなら、GPOで信頼できる場所を一括設定するのが絶対に正解です。一人ひとりに対応していたら、それだけでヘルプデスクがパンクします。社内のファイルサーバー、SharePoint、OneDrive for Businessの同期フォルダなど、業務で使う場所を最初から信頼できる場所として設定しておけば、ユーザーも幸せ、IT担当者も幸せです。セキュリティポリシーとのバランスは必要ですが、「開けないファイル」が多すぎると、ユーザーは自己流の危険な回避策を取り始めます。適切に管理された信頼できる場所の設定は、結果的にセキュリティを高めることにもつながるんです。
最後に、このファイルブロック機能の本質を理解してほしいのですが、Microsoftは「完全にブロック」したいわけではなく、「ユーザーに一度立ち止まって考えてほしい」だけなんです。だから解除する方法がいくつも用意されている。怪しいファイルを何も考えずに開いてしまうことを防ぎたいだけで、正当な理由があれば解除していいんです。この記事で紹介した方法を使って、あなたの業務効率を上げてください。ファイルが開けないことでイライラする時間は、もっと生産的なことに使いましょう。
Wordでファイルがブロックされる問題に関する疑問解決
ファイル制限機能の設定がグレーアウトして変更できないのはなぜですか?
ファイル制限機能の設定がグレーアウトしている場合、組織のIT部門がグループポリシー(GPO)を通じてセキュリティ設定を管理している可能性が高いです。この場合、個人のPCでは設定を変更することができません。業務上どうしても必要な場合は、IT管理者に相談して、特定のファイル形式のブロックを解除してもらうか、該当するファイルを信頼できる場所に配置する許可を得る必要があります。また、会社の外部にあるPCで作業する場合は、この制限が適用されないことがあります。
保護ビューから抜け出せないのですがどうすればいいですか?
「編集を有効にする」ボタンをクリックしても保護ビューから抜けられない場合、システム管理者がルールを設定して保護ビューを離れることを禁止している可能性があります。また、ファイル自体が破損している場合も同様の症状が出ることがあります。まずはOfficeの更新プログラムが最新かどうか確認し、問題が解決しない場合は「開いて修復」オプションを試してみてください。Wordの「ファイル」→「開く」→「参照」でファイルを選択した後、「開く」ボタンの横にある矢印をクリックして「開いて修復」を選択します。
古い.docファイルを安全に使い続ける方法はありますか?
古い.docファイルを安全に使用するベストプラクティスは、.docx形式に変換して保存し直すことです。Wordでファイルを開いたら、「ファイル」→「名前を付けて保存」を選択し、ファイルの種類を「Word文書(*.docx)」に変更して保存します。.docx形式はXMLベースの現代的なフォーマットで、.doc形式に比べてセキュリティ上の脆弱性が大幅に少なくなっています。変換後は古い.docファイルを削除またはアーカイブし、新しい.docxファイルで作業を続けることをおすすめします。
OneDriveで「アップロードがブロックされました」と出続けるときの最終手段は?
OneDriveのアカウント問題を完全に解決するには、OneDriveのリンク解除と再リンクが最も効果的です。OneDriveの設定画面で「アカウント」タブを開き、「このPCのリンク解除」をクリックします。その後、OneDriveを再起動し、正しいアカウントで再度サインインしてセットアップを完了させます。この操作を行っても、クラウド上のファイルが削除されることはありませんが、同期が一時的に停止されるため、重要な作業中は避けた方が良いでしょう。
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まとめ
Wordで「このファイルはブロックされました」というエラーが表示される原因は、Microsoftが設けたセキュリティ機能が正常に動作した結果であることがほとんどです。レジストリポリシー設定、ファイル制限機能、保護ビュー、Zone Identifier、OneDriveの同期問題など、さまざまな要因が考えられますが、それぞれに対応した解決策があります。トラストセンターでのファイル制限機能の設定変更、プロパティからのブロック解除、信頼できる場所への追加など、状況に応じた適切な方法を選んでください。ただし、これらの操作はセキュリティレベルを下げる可能性があるため、信頼できるファイルに対してのみ適用することが重要です。2025年以降のセキュリティ強化により、特に旧形式の.docファイルは影響を受けやすくなっているため、可能であれば.docx形式への変換を行い、常に最新のOfficeを使用することをおすすめします。






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