Word VBAでナビゲーションウィンドウを自動表示する方法

Wordのナビゲーションウィンドウは、長文の文書を扱う際に目次のように活用でき、文書内を素早く移動するのに非常に便利です。特に、見出しを使って文書を構造化している場合、この機能は大いに役立ちます。今回は、初心者の方でも簡単に実行できるように、VBA（Visual Basic for Applications）を使ってWordを開いたときにナビゲーションウィンドウを自動で表示する方法をご紹介します。

ナビゲーションウィンドウとは？
VBAでナビゲーションウィンドウを自動表示する方法
ナビゲーションウィンドウを特定の表示状態で開く方法
ナビゲーションウィンドウを閉じる方法
ナビゲーションウィンドウの表示状態を保存する方法
よくある質問や疑問
今すぐ解決したい！どうしたらいい？
まとめ

ナビゲーションウィンドウとは？

Wordのイメージ

ナビゲーションウィンドウは、文書の構造をツリー状に表示する機能です。見出しをクリックすることで、文書内の該当箇所にジャンプすることができます。これにより、長い文書でも目的の場所に素早くアクセスでき、作業効率が大幅に向上します。

VBAでナビゲーションウィンドウを自動表示する方法

Wordを開いたときにナビゲーションウィンドウを自動で表示させるためには、以下のVBAコードを使用します。

Sub AutoOpen()

    ActiveWindow.DocumentMap = True

End Sub

このコードは、Wordが開かれたときにナビゲーションウィンドウを表示するものです。特定の文書だけでなく、すべての文書に適用したい場合は、Wordの「Normal.dotm」というテンプレートにこのコードを追加することで、全ての新規文書に適用されます。

ナビゲーションウィンドウを特定の表示状態で開く方法

ナビゲーションウィンドウには、「見出し」「ページ」「検索結果」など、複数の表示モードがあります。VBAを使って、開いたときに特定のモードで表示させることも可能です。

例えば、「見出し」モードで開く場合は、以下のコードを使用します。

Sub AutoOpen()

    ActiveWindow.DocumentMap = True

    ' 他の設定が必要な場合はここに追加

End Sub

ただし、ナビゲーションウィンドウの表示モードを直接VBAで設定することは難しい場合があります。その場合は、手動で設定を行ってください。

ナビゲーションウィンドウを閉じる方法

ナビゲーションウィンドウを閉じるには、以下のVBAコードを使用します。

Sub CloseNavPane()

    ActiveWindow.DocumentMap = False

End Sub

このコードを実行すると、ナビゲーションウィンドウが閉じられます。

ナビゲーションウィンドウの表示状態を保存する方法

ナビゲーションウィンドウの表示状態を保存するには、文書を閉じる前にナビゲーションウィンドウを表示させておくことが必要です。Wordは、最後に開いていた状態を記憶しており、次回起動時にその状態で開かれます。

よくある質問や疑問

Q1: VBAコードをどこに追加すればよいですか？

VBAコードは、「Alt + F11」で開く「Visual Basic for Applications」エディタに追加します。特定の文書に適用する場合は、その文書の「ThisDocument」オブジェクトにコードを追加します。全ての新規文書に適用する場合は、「Normal.dotm」テンプレートに追加します。