Word VBAで図形を自在に操作！初心者でもできる形の追加・配置・書式設定ガイド

Wordの文書に図形を追加したいけれど、マウス操作だけでは限界を感じていませんか？そこで登場するのが「Word VBA（Visual Basic for Applications）」です。VBAを使えば、図形の追加から配置、書式設定までを自動化でき、作業効率が格段にアップします。今回は、初心者の方でも安心して始められるよう、わかりやすく解説します。

Word VBAで図形を追加する基本の流れ
図形の位置を指定する方法
図形の書式を設定する方法
図形をページ上の固定位置に配置する方法
よくある質問や疑問
今すぐ解決したい！どうしたらいい？
まとめ

Word VBAで図形を追加する基本の流れ

Wordのイメージ

Word VBAを使って図形を追加するには、まずVBAエディタを開き、以下のコードを入力します。

VBAエディタを開くには、Wordで「Alt + F11」を押します。
新しいモジュールを挿入するには、「挿入」→「モジュール」を選択します。
以下のコードを入力します

Sub 図形を追加する()

    ActiveDocument.Shapes.AddShape msoShapeRectangle, 100, 100, 200, 100

End Sub

このコードを実行すると、文書の指定した位置に四角形が追加されます。

図形の位置を指定する方法

図形の位置を指定するには、

Left

と

Top

プロパティを使います。これらは、図形の左上隅の位置をポイント単位で指定します。

Sub 図形の位置を指定する()

    Dim shp As Shape

    Set shp = ActiveDocument.Shapes.AddShape(msoShapeRectangle, 0, 0, 100, 100)

    shp.Left = 100 ' 左から100ポイントの位置

    shp.Top = 100  ' 上から100ポイントの位置

End Sub

このコードを実行すると、文書の左上から100ポイントの位置に四角形が追加されます。

図形の書式を設定する方法

図形の書式を設定するには、

Fill

、

Line

、

Shadow

などのプロパティを使用します。例えば、図形の塗りつぶし色を変更するには、以下のようにします。

Sub 図形の塗りつぶし色を変更する()

    Dim shp As Shape

    Set shp = ActiveDocument.Shapes.AddShape(msoShapeRectangle, 0, 0, 100, 100)

    shp.Fill.ForeColor.RGB = RGB(255, 0, 0) ' 赤色に設定

End Sub

このコードを実行すると、赤色に塗りつぶされた四角形が文書に追加されます。

図形をページ上の固定位置に配置する方法

図形をページ上の固定位置に配置するには、

RelativeHorizontalPosition

と

RelativeVerticalPosition

プロパティを使用します。例えば、ページの左上に図形を配置するには、以下のようにします。

Sub 図形をページ上の固定位置に配置する()

    Dim shp As Shape

    Set shp = ActiveDocument.Shapes.AddShape(msoShapeRectangle, 0, 0, 100, 100)

    shp.RelativeHorizontalPosition = wdRelativeHorizontalPositionPage

    shp.RelativeVerticalPosition = wdRelativeVerticalPositionPage

    shp.Left = 50 ' 左から50ポイントの位置

    shp.Top = 50  ' 上から50ポイントの位置

End Sub

このコードを実行すると、ページの左上から50ポイントの位置に四角形が追加され、テキストの追加や編集を行ってもその位置に固定されます。

よくある質問や疑問

Q1: VBAのコードを実行するにはどうすればよいですか？

VBAエディタでコードを入力したら、「F5」キーを押すか、エディタの「実行」ボタンをクリックすることで実行できます。

Q2: 図形のサイズを変更するにはどうすればよいですか？

図形の

Width

と

Height

プロパティを設定することで、サイズを変更できます。例えば、幅を200ポイント、高さを150ポイントにするには、以下のようにします。

shp.Width = 200

shp.Height = 150

Q3: 複数の図形を同時に操作する方法はありますか？

はい、

ShapeRange

オブジェクトを使用することで、複数の図形を同時に操作できます。例えば、選択したすべての図形の塗りつぶし色を赤にするには、以下のようにします。

Selection.ShapeRange.Fill.ForeColor.RGB = RGB(255, 0, 0)

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まとめ

Word VBAを使うことで、図形の追加から配置、書式設定までを自動化でき、作業効率が大幅に向上します。初心者の方でも、基本的なコードを覚えることで、さまざまな操作が可能になります。ぜひ、今回紹介したコードを試してみてください。

他にも疑問やお悩み事があればお気軽にLINEからお声掛けください。