パソコンの調子が悪くて、思い切ってマザーボードを交換したけれど、いざ起動してみると「このデバイスのセキュリティ設定が変更されたため、セットアップした暗証番号（PIN）が使えなくなりました」と表示されてしまった…そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。
特に、パソコンに詳しくない方にとっては、PINが使えないとログインすらできず、どうすればよいのか途方に暮れてしまいますよね。そこで、今回はそのような状況に直面した際の対処法を、初心者の方にもわかりやすく、親しみやすい語り口でご紹介します。
マザーボード交換後にPINが使えなくなる理由
Windowsのイメージ
まず、なぜマザーボードを交換するとPINが使えなくなるのでしょうか？
マザーボードはパソコンの心臓部とも言える重要な部品で、CPUやメモリ、ストレージなどと密接に連携しています。Windows 11では、セキュリティを強化するために、PIN（個人識別番号）やWindows Helloといったサインイン方法が導入されています。これらの設定は、マザーボードの情報と紐づけられているため、マザーボードを交換すると、これらの設定が無効化されてしまうのです。
PINが使えないときの対処法
では、PINが使えないときにはどうすればよいのでしょうか？
インターネットに接続してMicrosoftアカウントでサインイン
まず、パソコンをインターネットに接続しましょう。Wi-Fiや有線LANを利用して、インターネットに接続します。その後、Microsoftアカウントでサインインを試みてください。サインインが成功すれば、PINの再設定が可能になります。
ローカルアカウントでサインイン
もしMicrosoftアカウントでのサインインがうまくいかない場合は、ローカルアカウントでのサインインを試みてください。ローカルアカウントとは、インターネットに接続せず、パソコン本体にのみ保存されているアカウントです。ローカルアカウントでサインインできれば、PINの再設定や削除が可能になります。
セーフモードでの起動とPINの削除
もし上記の方法でも解決しない場合は、セーフモードでパソコンを起動し、PINを削除する方法があります。セーフモードは、Windowsを最小限の状態で起動するモードで、通常の起動ではアクセスできない設定を変更することができます。セーフモードで起動した後、「設定」→「アカウント」→「サインインオプション」からPINを削除することができます。
マザーボード交換前に確認しておくべきポイント
マザーボードを交換する前に、以下の点を確認しておくと、後のトラブルを防ぐことができます。
- Microsoftアカウントとの紐付け
Windows 11では、Microsoftアカウントとパソコンのライセンスが紐づけられています。マザーボードを交換しても、Microsoftアカウントにサインインしていれば、ライセンスの再認証がスムーズに行えます。 - PINやWindows Helloの設定
マザーボードを交換する前に、PINやWindows Helloの設定を削除しておくと、交換後のトラブルを避けることができます。 - ドライバーの準備
新しいマザーボードに対応したドライバーをあらかじめダウンロードしておくと、交換後のセットアップがスムーズに進みます。
よくある質問や疑問
Q1: マザーボード交換後にインターネットに接続できない場合、PINの再設定はどうすればよいですか？
インターネットに接続できない場合でも、ローカルアカウントでサインインすることで、PINの再設定や削除が可能です。セーフモードでの起動も検討してみてください。
Q2: OEM版のWindowsでもマザーボード交換後にライセンス認証は可能ですか？
OEM版のWindowsは、特定のハードウェアに紐づけられているため、マザーボード交換後にライセンス認証が無効になる可能性があります。しかし、故障による交換の場合は、Microsoftサポートに相談することで対応可能な場合もあります。
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まとめ
マザーボードを交換した際にPINが使えなくなるのは、Windows 11のセキュリティ機能が原因です。しかし、インターネットに接続してMicrosoftアカウントでサインインすることで、PINの再設定が可能になります。もしそれが難しい場合は、ローカルアカウントでのサインインやセーフモードでの起動を試みてください。
パソコンのトラブルは、慌てずに一つ一つ対処していくことが大切です。もし他にも疑問やお悩み事があれば、お気軽にLINEからお声掛けください。
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