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Windows11でローカルアカウントをMicrosoftアカウントへ変更できない原因と7つの解決策

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「Microsoftアカウントでのサインインに切り替える」をクリックしたのに、灰色の画面が一瞬出て消えてしまう。パスワードを何度入力しても「問題が発生しました」と表示される。こんな経験はありませんか?

実はこのトラブル、Windows11ユーザーの間でかなり多く報告されています。とくに2025年後半にリリースされたWindows11バージョン25H2以降、Microsoftがアカウント管理の仕組みを大きく変更したことで、以前はスムーズにできていた切り替え操作でもエラーが出るケースが急増しました。この記事では、実際に世界中のフォーラムや公式サポートに寄せられた事例をもとに、原因の特定方法から確実な解決手順までを徹底的に解説します。パソコンが苦手な方でも順番に試せば必ず前に進めますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

ここがポイント!

  • ローカルアカウントからMicrosoftアカウントへ切り替えられない主な原因7パターンの特定方法。
  • エラー別の具体的な解決手順と、どうしても直らないときの最終手段。
  • 切り替え後にやるべきBitLocker回復キーの取得やPIN設定などの重要な初期対応。
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  1. そもそもローカルアカウントとMicrosoftアカウントは何が違うの?
  2. Windows11でローカルアカウントからMicrosoftアカウントへ切り替える正しい手順
  3. 切り替えできない7つの原因と具体的な解決策
    1. 原因1ビルトインAdministratorアカウントでサインインしている
    2. 原因2標準ユーザーの権限しかない
    3. 原因3「問題が発生しました」とエラーが表示される
    4. 原因4ウイルス対策ソフトが通信をブロックしている
    5. 原因5インターネット接続が不安定または切断されている
    6. 原因6職場や学校の管理ポリシーで制限されている
    7. 原因7Microsoftアカウント自体に問題がある
  4. どうしても解決しないときの最終手段
    1. 新しいローカルアカウントを作成して切り替える方法
    2. Windowsの上書きインストール(修復インストール)
    3. クリーンブートで原因を切り分ける方法
  5. 切り替え成功後に必ずやるべき3つのこと
    1. BitLocker回復キーの取得と保存
    2. 本人確認の完了
    3. PINの確認と管理
  6. Windows11バージョン25H2で知っておくべき最新の注意点
  7. 情シス歴10年超の現場視点で教えるプロの診断テクニック
    1. まず最初にやるべきはイベントビューアーの確認
    2. dsregcmdコマンドでデバイスの登録状態を丸裸にする
  8. PowerShellで一発解決!プロが使うアカウント管理コマンド集
    1. 現在のアカウント状態を正確に把握する
    2. 新しい管理者アカウントをPowerShellで作成する
    3. ビルトインAdministratorの有効・無効を確認・切り替えする
  9. プロファイル破損を疑ったときのレジストリ確認術
    1. ProfileListレジストリで破損を見分ける
  10. データを失わずにアカウントを移行する具体的な手順
    1. robocopyコマンドでデータを安全にコピーする
    2. アプリの設定を個別に移行するコツ
  11. 実際の現場でよく遭遇する「謎のトラブル」とその対処法
    1. 切り替えボタンを押すと灰色の画面が一瞬出て消える現象
    2. 子供がMinecraftにサインインしたらアカウントが乗っ取られた問題
    3. パスワードが正しいのに「正しくありません」と表示される問題
    4. WACのキャッシュが原因で認証がループする問題
  12. 切り替え前に必ず実施すべきバックアップ手順
    1. システムの復元ポイントを手動で作成する
    2. レジストリのエクスポートを取っておく
  13. 会社のパソコンで切り替えできないときに確認すべきポイント
    1. グループポリシーによる制限を確認する方法
    2. Microsoft Entra ID(旧Azure AD)参加デバイスの場合
  14. 知っておくと便利なWindows11のアカウント関連設定
    1. Windows Helloを使ったパスワードレスサインインの設定
    2. パスキーを設定してさらにセキュリティを強化する
    3. 家族のアカウントを適切に分離・管理する方法
  15. ぶっちゃけこうした方がいい!
  16. Windows11でMicrosoftアカウントへの変更に関するよくある質問
    1. 切り替えるとデータやアプリは消えてしまいますか?
    2. 切り替え後にローカルアカウントへ戻すことはできますか?
    3. 「Microsoftアカウントでのサインインに切り替える」が表示されないのはなぜですか?
    4. 携帯電話のメールアドレスでMicrosoftアカウントを作れますか?
    5. パスワードが合っているのに「デバイス用に入力したパスワードが正しくありません」と出るのはなぜですか?
  17. 今すぐパソコンやスマホの悩みを解決したい!どうしたらいい?
  18. まとめ

そもそもローカルアカウントとMicrosoftアカウントは何が違うの?

Windowsのイメージ

Windowsのイメージ

解決策に入る前に、まずはこの2つのアカウントの違いをしっかり理解しておきましょう。違いがわかると、なぜ切り替えでエラーが起きるのかも見えてきます。

ローカルアカウントは、そのパソコン1台だけで使えるアカウントです。インターネットに接続していなくても作成でき、プライバシーを重視する方や、共有パソコンを簡単に管理したい方に向いています。ただし、Microsoft Storeでのアプリ購入やOneDriveによるクラウド同期など、Microsoftが提供するオンラインサービスの多くは利用できません。

一方でMicrosoftアカウントは、メールアドレスとパスワードをマイクロソフト社に登録して作成するアカウントです。複数のパソコンやデバイスで同じアカウントを使えば、ブラウザのお気に入りやアプリの設定、壁紙まで自動で同期されます。Xbox Game Passの利用やMicrosoft 365との連携など、Microsoftのエコシステムをフル活用するには必須のアカウントといえるでしょう。

比較項目 ローカルアカウント Microsoftアカウント
利用範囲 作成したパソコン1台のみ 複数のデバイスで共有可能
インターネット接続 不要 初回設定時に必要
設定の同期 できない クラウド経由で自動同期
Microsoft Storeの利用 制限あり フルに利用可能
OneDriveとの連携 別途サインインが必要 自動で連携される
パスワード回復 回復手段が限られる オンラインで回復可能

こうした仕組みの違いがあるため、切り替え時にはインターネット接続の状態、アカウントの権限、既存の資格情報など、さまざまな条件をクリアする必要があります。ひとつでも条件が欠けていると、エラーが発生してしまうわけです。

Windows11でローカルアカウントからMicrosoftアカウントへ切り替える正しい手順

まず、正常に動作する場合の基本手順を確認しましょう。ここがずれていると、そもそもエラーの原因を正しく特定できません。

  1. スタートボタンをクリックして「設定」を開きます。キーボードの
    Windowsキー + I

    でも開けます。

  2. 左側メニューから「アカウント」をクリックし、右側に表示される「ユーザーの情報」を選択します。
  3. 「アカウントの設定」という項目の中にある「Microsoftアカウントでのサインインに切り替える」というリンクをクリックします。
  4. Microsoftアカウントのメールアドレスを入力して「次へ」をクリックし、続いてパスワードを入力して「サインイン」を押します。
  5. 「Microsoftアカウントを使用してこのコンピューターにサインインする」という画面が表示されるので、現在のローカルアカウントのパスワードを入力して「次へ」をクリックします。ローカルアカウントにパスワードを設定していない場合は空欄のまま進めます。
  6. PINの作成画面が表示されるので、4桁以上の数字を設定して「OK」をクリックします。
  7. 「ユーザーの情報」画面にMicrosoftアカウントの名前やメールアドレスが表示されていれば、切り替え完了です。

この手順通りに操作して問題なく完了するのが本来の流れです。しかし、途中でエラーが出たり、そもそも「Microsoftアカウントでのサインインに切り替える」というリンクが表示されなかったりする場合は、次のセクションで原因を探っていきましょう。

切り替えできない7つの原因と具体的な解決策

世界中のWindows11ユーザーから報告されているトラブル事例を分析すると、切り替えに失敗する原因は大きく7つに分類できます。自分の症状に近いものから順に確認してみてください。

原因1ビルトインAdministratorアカウントでサインインしている

意外と多いのがこのケースです。Windowsには通常の「管理者アカウント」とは別に、ビルトインAdministratorという特殊なアカウントが存在します。これはシステムの復旧作業などに使う緊急用のアカウントで、Microsoftアカウントと紐づけることはできません。

自分がビルトインAdministratorかどうかを確認するには、コマンドプロンプトを開いて

whoami

と入力してください。結果が

コンピュータ名\Administrator

と表示された場合は、これが原因です。

解決方法は、まずビルトインAdministratorを無効にして、通常の管理者権限を持つローカルアカウントを作成することです。コマンドプロンプトを管理者として開き、

net user Administrator /active:no

と入力してAdministratorを無効化したあと、新しいユーザーアカウントを作成してそちらからMicrosoftアカウントへの切り替えを試みてください。

原因2標準ユーザーの権限しかない

アカウントの種類を変更できるのは管理者権限を持つユーザーだけです。自分のアカウントが「標準ユーザー」になっていると、設定画面に切り替えオプションが表示されないことがあります。

確認方法は簡単です。

Windowsキー + R

を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、

netplwiz

と入力してEnterを押します。表示されたウィンドウで自分のアカウントを選択し、「プロパティ」を開いて「グループメンバーシップ」タブを確認してください。「管理者」になっていなければ、管理者権限のある別のアカウントからログインして、自分のアカウントを管理者に昇格させる必要があります。

原因3「問題が発生しました」とエラーが表示される

パスワードの入力まで進んだのに、最後の最後で「問題が発生しました。もう一度やり直してください」と表示されるパターンです。これはユーザープロファイルが破損している可能性が高いトラブルです。

まず試してほしいのが、資格情報マネージャーの整理です。コントロールパネルから「資格情報マネージャー」を開き、「Windows資格情報」の中にある「汎用資格情報」を確認します。切り替えようとしているMicrosoftアカウントに関連するエントリがあれば、それを削除してからパソコンを再起動してください。その後、もう一度切り替えを試みます。

それでもダメな場合は、システムファイルの修復を行います。コマンドプロンプトを管理者として開き、以下のコマンドを順番に実行してください。

sfc /scannow

dism /online /cleanup-image /CheckHealth

dism /online /cleanup-image /restorehealth

これらのコマンドは、Windowsのシステムファイルに破損がないかチェックし、問題が見つかれば自動的に修復してくれます。完了後にパソコンを再起動して、再度切り替えを試してみましょう。

原因4ウイルス対策ソフトが通信をブロックしている

ローカルアカウントからMicrosoftアカウントへの切り替えは、マイクロソフトのサーバーと通信する必要があります。サードパーティ製のウイルス対策ソフトがこの通信をブロックしていると、認証が完了せずにエラーになることがあります。

ノートンやマカフィー、ESETなどをお使いの場合は、一時的にリアルタイム保護を無効にしてから切り替えを試してみてください。切り替えが成功したら、忘れずにウイルス対策ソフトを有効に戻しましょう。それでも解決しない場合は、ウイルス対策ソフトを一旦アンインストールしてから試す方法も有効です。

原因5インターネット接続が不安定または切断されている

当たり前のようですが、見落としがちなポイントです。Microsoftアカウントへの切り替えには安定したインターネット接続が不可欠です。Wi-Fiの電波が弱かったり、VPNを使っていたり、プロキシ設定が入っていたりすると、認証サーバーとの通信がうまくいかないことがあります。

可能であれば、Wi-FiではなくLANケーブルで有線接続した状態で切り替えを試してみてください。また、VPNやプロキシを利用している場合は一時的にオフにすることで解決する場合があります。

原因6職場や学校の管理ポリシーで制限されている

会社や学校から支給されたパソコンの場合、グループポリシーやMDM(モバイルデバイス管理)によってアカウントの切り替えが制限されていることがあります。Azure ADやMicrosoft Intuneで管理されているデバイスでは、管理者が意図的にこの機能を無効にしているケースも珍しくありません。

「設定」→「アカウント」→「職場または学校にアクセスする」を開いて、組織のアカウントが接続されていないか確認しましょう。接続されている場合は、組織のIT管理者に相談する必要があります。個人の判断で設定を変更すると、業務に支障が出る可能性もあるので注意してください。

原因7Microsoftアカウント自体に問題がある

切り替え先のMicrosoftアカウントがロックされていたり、二段階認証の設定に問題があったり、別のパソコンで同じアカウントがすでにサインイン済みだったりすると、切り替えに失敗することがあります。

まずはブラウザからMicrosoftアカウントの公式サイトにサインインできるか確認してください。正常にサインインできるなら、アカウント自体には問題がありません。サインインできない場合は、パスワードのリセットやアカウントのロック解除を行ってから再度試しましょう。また、仕事用のドメインアカウント(○○@会社名.co.jpなど)は個人用のMicrosoftアカウントとは仕組みが異なるため、切り替え時に「そのMicrosoftアカウントは存在しません」というエラーが出ることがあります。

どうしても解決しないときの最終手段

上記の7つの対処法をすべて試しても解決しない場合は、もう少し踏み込んだ方法を検討する必要があります。ここからは上級者向けの内容になりますが、できるだけわかりやすく説明します。

新しいローカルアカウントを作成して切り替える方法

現在のユーザープロファイルが壊れている可能性がある場合、新しいローカルアカウントを作成してそちらでMicrosoftアカウントへの切り替えを試す方法が有効です。「設定」→「アカウント」→「家族とその他のユーザー」→「アカウントの追加」から、「このユーザーのサインイン情報がありません」→「Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する」と進んで新しいローカルアカウントを作ります。作成したアカウントに管理者権限を付与してからサインインし、Microsoftアカウントへの切り替えを試してください。成功した場合は、元のアカウントのユーザーフォルダ(

C:\Users\元のユーザー名

)から必要なデータを新しいアカウントにコピーしましょう。

Windowsの上書きインストール(修復インストール)

システムファイルの深刻な破損が原因の場合は、Windowsの修復インストールが最も確実な方法です。マイクロソフトの公式サイトからWindows11のインストールメディアをダウンロードし、「今すぐアップグレード」を選択して上書きインストールを実行します。この方法ならアプリやデータを残したまま、システムファイルだけを修復できます。ただし、念のためバックアップは必ず取っておきましょう。

クリーンブートで原因を切り分ける方法

どのソフトウェアが干渉しているかわからない場合は、クリーンブートで起動してから切り替えを試す方法があります。

Windowsキー + R

msconfig

と入力し、「システム構成」を開きます。「サービス」タブで「Microsoftのサービスをすべて隠す」にチェックを入れてから「すべて無効」をクリック。「スタートアップ」タブから「タスクマネージャーを開く」をクリックし、すべてのスタートアップ項目を無効にします。再起動後、最小限のサービスだけが動いている状態で切り替えを試してみてください。

切り替え成功後に必ずやるべき3つのこと

無事にMicrosoftアカウントへの切り替えが完了したら、すぐにやっておくべき大切な作業が3つあります。これを怠ると、あとで困る場面が出てくるので要注意です。

BitLocker回復キーの取得と保存

一部のパソコンでは、Microsoftアカウントでサインインした時点でデバイスの暗号化(BitLocker)が自動的にオンになります。これ自体はセキュリティ上良いことですが、パソコンを初期化したりWindowsの回復環境を使ったりするときに回復キーの入力を求められることがあります。回復キーがわからないとパソコンにアクセスできなくなるため、切り替え直後に必ず取得しておきましょう。「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「デバイスの暗号化」から確認できます。取得した回復キーは、USBメモリや紙に印刷して、パソコンとは別の安全な場所に保管してください。

本人確認の完了

切り替え後、「ユーザーの情報」画面に「お使いのデバイス間でパスワードを同期するために本人確認をしてください」と表示される場合があります。「確認する」ボタンをクリックし、セキュリティコードの受信方法(メールまたはSMS)を選択して、届いたコードを入力すれば完了です。本人確認を済ませないと、パスワードの同期やWindows Helloの設定など一部の機能が制限されるため、早めに対応しておきましょう。

PINの確認と管理

切り替え時に設定したPINは、以降のサインイン時にパスワードの代わりに使う暗証番号です。4桁以上の数字で設定しますが、「英字と記号を含める」にチェックを入れればより複雑なPINも設定可能です。PINはそのパソコン専用の認証情報なので、Microsoftアカウントのパスワードとは別物です。両方をしっかり覚えておくか、安全な場所にメモしておくことをおすすめします。

Windows11バージョン25H2で知っておくべき最新の注意点

2025年後半にリリースされたWindows11バージョン25H2では、マイクロソフトがローカルアカウントに関するポリシーをさらに厳格化しています。新規インストール時にローカルアカウントを作成するための従来のワークアラウンド(インターネット切断やbypassnroコマンドなど)が順次無効化されつつあり、マイクロソフトは公式にMicrosoftアカウントでのセットアップを推奨する姿勢を強めています。

ただし、すでにローカルアカウントで使用しているパソコンをWindows Updateで25H2にアップグレードした場合は、既存のローカルアカウントはそのまま維持されます。強制的にMicrosoftアカウントへの移行を迫られることはありませんので安心してください。問題が起きるのは、主に新規インストールやOOBE(初期セットアップ画面)での話です。

また、2026年1月にリリースされた累積更新プログラム(KB5074109)の適用後に、一部の認証関連アプリでエラーが発生するという既知の問題が報告されています。この問題はその後のアウトオブバンド更新(KB5078127)で修正されていますので、切り替え作業を行う前には必ずWindows Updateを最新の状態にしておくことが重要です。

情シス歴10年超の現場視点で教えるプロの診断テクニック

Windowsのイメージ

Windowsのイメージ

ここからは、企業のIT部門で10年以上にわたりWindowsの運用管理をしてきた経験をベースに、他のサイトではまず書かれていない「現場で本当に使える診断テクニック」をお伝えしていきます。一般的なトラブルシューティング記事は「設定画面を開いて、ここをクリック」という手順の羅列で終わりがちですが、それだけでは解決しないケースが山ほどあるのが現実です。ここでは、問題の根本原因を特定するための「調べ方」そのものにフォーカスします。

まず最初にやるべきはイベントビューアーの確認

アカウント切り替えに失敗したとき、エラーメッセージが「問題が発生しました」だけでは何もわかりませんよね。実は、Windowsは裏側で詳細なエラーログをしっかり記録しています。それを見るのがイベントビューアーです。

キーボードで

Windowsキー + X

を押して「イベントビューアー」を選択してください。開いたら、左側のツリーから「アプリケーションとサービスログ」→「Microsoft」→「Windows」→「User Device Registration」と進みます。ここに記録されているイベントID 204やイベントID 305のエントリを探してください。これらには、認証失敗の詳細な原因コードが記録されています。

たとえば、エラーコードに0x801c0021が含まれていれば、デバイス登録サービス(DRS)への接続に失敗していることがわかります。0x80072ee2ならネットワークのタイムアウトです。このコード番号をマイクロソフトのエラールックアップツールで検索すれば、ピンポイントで原因にたどり着けます。「問題が発生しました」の裏側には、こういう具体的な原因が隠れているわけです。

dsregcmdコマンドでデバイスの登録状態を丸裸にする

情シスの現場で最もよく使うのが、

dsregcmd /status

コマンドです。これはデバイスがAzure ADやローカルドメインにどう接続されているかを一発で確認できる診断コマンドで、アカウント切り替えのトラブルシューティングにおいて極めて強力な武器になります。

コマンドプロンプトを開いて

dsregcmd /status

と入力すると、大量の情報が出力されます。その中で注目すべきポイントは以下の3つです。

まず「Device State」セクション。ここのAzureAdJoinedがYESになっていたら、すでにAzure ADに参加済みということです。会社の管理下に入っている可能性が高く、個人でアカウントを自由に切り替えられない原因はこれかもしれません。DomainJoinedがYESなら、Active Directoryドメインに参加しています。どちらもNOなら純粋なワークグループ環境なので、アカウント切り替えに組織の制限はかかっていないはずです。

次に「User State」セクション。WorkplaceJoinedがYESになっている場合、Microsoftアカウントの情報がすでにデバイスに登録されている状態です。これが原因で「Microsoftアカウントでのサインインに切り替える」リンクが表示されず、代わりに「すべてのMicrosoftアプリへのログインを自動的に停止」が表示されることがあります。

そして「SSO State」セクション。AzureAdPrtがYESならPrimary Refresh Token(PRT)を取得済み。NOなら認証トークンの取得に失敗しています。PRTの問題が疑われる場合は、パソコンをロック→ロック解除するだけでPRTの更新が試行されるので、まずそれを試してください。

PowerShellで一発解決!プロが使うアカウント管理コマンド集

GUIの設定画面ではうまくいかないとき、PowerShellを使えば裏側から直接操作できることがあります。ここでは、アカウント切り替えのトラブル時に実際に役立つPowerShellコマンドを紹介します。すべて管理者権限でPowerShellを起動してから実行してください。起動方法は、

Windowsキー + X

を押して「ターミナル(管理者)」を選択するのが一番早いです。

現在のアカウント状態を正確に把握する

まず、今サインインしているアカウントの種類と権限を正確に確認しましょう。以下のコマンドを実行してください。

Get-LocalUser | Select-Object Name, Enabled, PrincipalSource, LastLogon | Format-Table -AutoSize

このコマンドは、パソコンに登録されているすべてのローカルユーザーアカウントを一覧表示します。PrincipalSourceの列が「Local」ならローカルアカウント、「MicrosoftAccount」ならMicrosoftアカウントと紐づいたアカウントです。EnabledがTrueのアカウントだけが有効になっています。

さらに、自分のアカウントがどのグループに所属しているかも確認しましょう。

Get-LocalGroupMember -Group "Administrators"

ここに自分のアカウント名が表示されていなければ、管理者権限がないためにアカウントの切り替えが制限されている可能性があります。

新しい管理者アカウントをPowerShellで作成する

GUIからアカウントを追加できないとき、PowerShellなら2つのコマンドで管理者アカウントを作成できます。

$Password = Read-Host -AsSecureString "パスワードを入力してください"

New-LocalUser -Name "NewAdmin" -Password $Password -FullName "新しい管理者" -Description "トラブルシューティング用" -AccountNeverExpires

Add-LocalGroupMember -Group "Administrators" -Member "NewAdmin"

この3行で、「NewAdmin」という名前の管理者アカウントが作成されます。名前やパスワードは自分で適切なものに変更してください。このアカウントでサインインしてからMicrosoftアカウントへの切り替えを試せば、プロファイル破損が原因のケースを切り分けられます。

ビルトインAdministratorの有効・無効を確認・切り替えする

前のセクションでも触れましたが、ビルトインAdministratorの問題は本当に多いです。以下のコマンドで状態を確認してください。

Get-LocalUser -Name "Administrator" | Select-Object Name, Enabled

Enabledが「True」になっていたら有効化されています。これが原因でMicrosoftアカウントへの切り替えができない場合は、以下のコマンドで無効にしてください。

Disable-LocalUser -Name "Administrator"

無効にしたあとは一度サインアウトして、通常の管理者アカウントでサインインし直してから切り替えを試みましょう。

プロファイル破損を疑ったときのレジストリ確認術

ユーザープロファイルの破損が原因でアカウント切り替えに失敗しているかどうかを判別する方法があります。ちょっと上級者向けですが、ここを見ればプロファイルの状態が一目瞭然なので、知っておいて損はありません。

ProfileListレジストリで破損を見分ける

レジストリエディターを開きます(

Windowsキー + R

regedit

と入力)。以下のパスに移動してください。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList

ここにはS-1-5-21-で始まるキーがいくつか並んでいます。これがユーザーアカウントのSID(セキュリティ識別子)です。それぞれのキーをクリックして、右側ペインのProfileImagePathを確認してください。これが

C:\Users\あなたのユーザー名

を指しているものが、今使っているアカウントに対応するエントリです。

ここでチェックすべきは3つあります。ひとつ目は、同じSIDに.bakがついたキーがないかどうか。もし「S-1-5-21-xxxxxxxxxx」と「S-1-5-21-xxxxxxxxxx.bak」の両方が存在していたら、Windowsがプロファイルの読み込みに失敗して一時プロファイルを作ってしまった痕跡です。

ふたつ目は、Stateの値。正常な場合は「0」です。「0」以外の値が入っていたら、プロファイルに何らかの問題が発生しています。

みっつ目は、RefCountの値。これも正常時は「0」です。0でない場合はプロファイルが正しくアンロードされていない状態を示しています。

.bakキーが存在する場合の修復方法は、まず.bakがついていない方のキー名に「.old」を追加してリネームし、次に.bakキーから「.bak」を取り除いてリネームします。その後StateとRefCountをどちらも「0」に変更してからパソコンを再起動してください。ただし、レジストリ操作は一歩間違えるとパソコンが起動しなくなる可能性があるので、必ず事前にレジストリのバックアップを取ってから作業しましょう。バックアップは、レジストリエディターの「ファイル」→「エクスポート」から行えます。

データを失わずにアカウントを移行する具体的な手順

プロファイルが完全に壊れてしまい、どうしても既存のアカウントからMicrosoftアカウントに切り替えられない場合は、新しいアカウントを作成してデータを移行するのが最も確実な方法です。ここでは、実際の現場で何十回と繰り返してきた手順をそのままお伝えします。

robocopyコマンドでデータを安全にコピーする

エクスプローラーでのドラッグ&ドロップは、ファイル数が多いと途中で止まったりエラーが出たりして不安定です。プロはデータ移行にrobocopyコマンドを使います。管理者権限のコマンドプロンプトを開いて、以下のように実行してください。

robocopy "C:\Users\旧ユーザー名\Desktop" "C:\Users\新ユーザー名\Desktop" /E /COPY:DAT /R:3 /W:5

robocopy "C:\Users\旧ユーザー名\Documents" "C:\Users\新ユーザー名\Documents" /E /COPY:DAT /R:3 /W:5

robocopy "C:\Users\旧ユーザー名\Downloads" "C:\Users\新ユーザー名\Downloads" /E /COPY:DAT /R:3 /W:5

robocopy "C:\Users\旧ユーザー名\Pictures" "C:\Users\新ユーザー名\Pictures" /E /COPY:DAT /R:3 /W:5

/E

はサブフォルダを含むすべてのファイルをコピー、

/COPY:DAT

はデータ・属性・タイムスタンプを保持、

/R:3

はエラー時のリトライ回数を3回に制限、

/W:5

はリトライ間隔を5秒に設定するオプションです。コピー完了後に結果が表示されるので、失敗したファイルがないか確認してください。

ここで重要な注意点があります。NTUSER.DATファイルは絶対にコピーしてはいけません。このファイルはユーザーのレジストリハイブそのもので、破損したプロファイルのNTUSER.DATを新しいアカウントにコピーすると、破損もそのまま引き継がれてしまいます。同様に、AppData\Local\Tempフォルダや、AppData\Local\Packages内のキャッシュファイルも基本的にはコピーしないほうが安全です。

アプリの設定を個別に移行するコツ

メールのデータやブラウザのお気に入りなど、アプリごとの設定データはそれぞれの方法で移行する必要があります。Microsoft Edgeを使っている場合は、Microsoftアカウントでサインインするだけでお気に入りやパスワードが自動で同期されるので一番楽です。Chromeの場合はGoogleアカウントで同期、Firefoxはアカウント同期機能を使います。

Outlookのメールデータ(PSTファイル)は、旧プロファイルの

C:\Users\旧ユーザー名\Documents\Outlook Files

フォルダにあることが多いので、これを手動で新しいユーザーフォルダにコピーしてからOutlookでインポートしてください。ただし、Microsoft 365を使っている場合はメールデータがクラウド上にあるので、新しいアカウントでサインインすれば自動的にダウンロードされます。

実際の現場でよく遭遇する「謎のトラブル」とその対処法

ここからは、マニュアルには書いていないけど実際の現場ではしょっちゅう起きる「あるある」なトラブルについて、体験ベースで解説します。

切り替えボタンを押すと灰色の画面が一瞬出て消える現象

これは2026年1月にリリースされたWindows11の更新プログラム(KB5074109)が適用された環境で特に多く報告されている症状です。この更新では認証周りの変更が入っており、一部のアプリケーションが応答しなくなったり予期しないエラーが発生したりする問題がありました。

対処法としては、まずWindows Updateを最新にすることです。2026年1月24日にリリースされた修正パッチ(KB5078127)でこの問題は修正されています。「設定」→「Windows Update」を開いて、「更新プログラムのチェック」をクリックし、利用可能な更新があればすべてインストールしてください。もし「最新の更新プログラムが利用可能になったらすぐに入手する」のトグルがオフになっている場合は、手動で「ダウンロードしてインストール」を選択する必要があります。

子供がMinecraftにサインインしたらアカウントが乗っ取られた問題

これは笑い話のようですが、実際にかなりの件数が報告されています。家族共用のパソコンでお子さんがMinecraftにサインインしたら、Windows自体のサインインアカウントがお子さんのMicrosoftアカウントに勝手に切り替わってしまうのです。

この場合の対処法は、まず「設定」→「アカウント」→「ユーザーの情報」で「すべてのMicrosoftアプリへのログインを自動的に停止」をクリックします。いったんMicrosoftアカウントとの連携を切ってから、改めて自分のMicrosoftアカウントでサインインし直すか、ローカルアカウントへの切り替えを行います。今後の予防策として、お子さん用には別のWindowsアカウントを作成して「家族」として追加し、アカウントを分離しておくことを強くおすすめします。

パスワードが正しいのに「正しくありません」と表示される問題

これは情シスに来る相談の中でもトップクラスに多いやつです。原因の8割は入力するパスワードの種類を間違えていることにあります。アカウント切り替えの最終ステップで求められるのは「現在のWindowsパスワード」、つまりローカルアカウントのパスワードです。ここにMicrosoftアカウントのパスワードを入力してしまう人が非常に多いのです。

もうひとつ見落としがちなのが、キーボードのCapsLockがオンになっているケースです。パスワードは大文字・小文字を区別するので、CapsLockが有効だと全部大文字で入力されてしまいます。画面右下の入力インジケーターで「A」と表示されていないか確認してください。

それでもダメなら、以下のPowerShellコマンドでローカルアカウントのパスワードを強制リセットしてしまいましょう。別の管理者アカウントからサインインして実行してください。

$NewPassword = Read-Host -AsSecureString "新しいパスワードを入力"

Set-LocalUser -Name "対象のユーザー名" -Password $NewPassword

パスワードをリセットしたら、新しいパスワードでサインインしてからMicrosoftアカウントへの切り替えを試してください。

WACのキャッシュが原因で認証がループする問題

Windows Account Manager(WAM)の認証キャッシュが壊れていると、Microsoftアカウントのサインイン画面でループしたり、認証が一向に完了しなかったりすることがあります。これは情シスの現場でもかなり厄介な部類のトラブルです。

この場合は、

dsregcmd /cleanupaccounts

コマンドが効きます。管理者権限のコマンドプロンプトで実行してください。このコマンドはWAMのキャッシュされた認証トークンをすべて削除します。実行後はパソコンを再起動して、改めてMicrosoftアカウントへの切り替えを試してください。

なお、このコマンドを実行するとMicrosoft Storeやメールアプリなど、Microsoftアカウントでサインインしているすべてのアプリからサインアウトされます。各アプリで再度サインインが必要になりますので、その点は覚悟しておいてください。

切り替え前に必ず実施すべきバックアップ手順

ここまでさまざまなトラブルシューティング方法を紹介してきましたが、どの方法を試すにしてもバックアップを取ってから作業するのが鉄則です。特にレジストリの操作やプロファイルの移行を行う場合、バックアップがなければ取り返しがつかない事態になりかねません。

システムの復元ポイントを手動で作成する

Windowsには「システムの復元」という機能があり、パソコンの状態を特定の時点に戻すことができます。アカウント切り替えの作業を始める前に、必ず手動で復元ポイントを作成してください。

「スタートメニュー」で「復元ポイントの作成」と検索し、表示されたシステムのプロパティ画面で「作成」ボタンをクリックします。わかりやすい名前(例「アカウント切り替え前」)をつけて保存しましょう。もし作業中に何かおかしくなっても、この復元ポイントに戻せば元の状態に復旧できます。

レジストリのエクスポートを取っておく

レジストリを直接編集する場合は、編集対象のキーを右クリックして「エクスポート」を選択し、.regファイルとして保存しておきましょう。万が一レジストリの編集で問題が起きた場合、このファイルをダブルクリックするだけで元の状態に戻せます。

特にProfileListのバックアップは重要です。コマンドプロンプトから以下のコマンドでもエクスポートできます。

reg export "HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList" C:\Temp\ProfileList_backup.reg

Cドライブ直下にTempフォルダがない場合は事前に作成してください。このバックアップファイルは、作業が完全に成功したことを確認するまで削除しないでおきましょう。

会社のパソコンで切り替えできないときに確認すべきポイント

会社から支給されたパソコンでアカウント切り替えの問題が起きている場合、個人のパソコンとは事情がまったく異なります。ここでは、法人環境特有の注意点と確認方法を解説します。

グループポリシーによる制限を確認する方法

まず、現在のパソコンに適用されているグループポリシーの設定を確認しましょう。コマンドプロンプトを管理者として開き、以下のコマンドを実行してください。

gpresult /h C:\Temp\gpresult.html

このコマンドは、現在適用されているすべてのグループポリシーをHTMLレポートとして出力します。出力されたファイルをブラウザで開いて、「コンピュータの構成」や「ユーザーの構成」の中に、アカウントの種類や切り替えに関するポリシーが設定されていないか確認してください。

特に、「ユーザーがMicrosoftアカウントを追加できないようにする」というポリシーが有効になっている場合は、管理者が意図的にMicrosoftアカウントへの切り替えをブロックしています。この設定はレジストリの

HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System

にあるNoConnectedUserの値で制御されています。値が1ならMicrosoftアカウントの追加が禁止、3ならMicrosoftアカウントでのサインインが完全に禁止されています。

法人環境では、これらのポリシー設定はIT管理者が組織のセキュリティ要件に基づいて設定しているものです。自分で勝手に変更するとセキュリティインシデントになりかねないので、必ずIT管理者に相談してから対応してください。

Microsoft Entra ID(旧Azure AD)参加デバイスの場合

近年はクラウドベースのデバイス管理を導入している企業が増えています。あなたのパソコンがMicrosoft Entra ID(旧Azure AD)に参加している場合、ローカルアカウントからMicrosoftアカウントへの切り替えという概念自体が当てはまりません。Entra ID参加デバイスは組織のアカウントで管理されており、個人のMicrosoftアカウントでの切り替えは設計上サポートされていません。

先ほど紹介した

dsregcmd /status

の「Device State」セクションでAzureAdJoined: YESと表示されていれば、このケースに該当します。このような場合は、IT管理者に相談してデバイスの管理方針を確認するのが正しいアプローチです。

知っておくと便利なWindows11のアカウント関連設定

Windows Helloを使ったパスワードレスサインインの設定

Microsoftアカウントへの切り替えが完了したら、ぜひ設定しておきたいのがWindows Helloです。顔認証や指紋認証に対応したパソコンなら、パスワードもPINも入力せずに一瞬でサインインできるようになります。

「設定」→「アカウント」→「サインインオプション」を開くと、利用可能な認証方法が表示されます。顔認証は「顔認識(Windows Hello)」、指紋認証は「指紋認識(Windows Hello)」から設定してください。一度登録しておけば、以降はカメラに顔を向けるか指をセンサーに当てるだけでロック解除が完了します。パスワードの入力ミスで「正しくありません」と表示されるストレスからも解放されます。

パスキーを設定してさらにセキュリティを強化する

2025年以降、マイクロソフトはパスキーの普及を積極的に推進しています。パスキーはパスワードに代わる新しい認証方式で、フィッシング詐欺に対してほぼ完全な耐性があります。Microsoftアカウントでパスキーを設定しておけば、パスワード自体を廃止して、より安全でより便利なサインイン環境を実現できます。

パスキーの設定は、ブラウザでMicrosoftアカウントのセキュリティ設定ページにアクセスし、「サインイン方法の追加」から「顔、指紋、PIN、またはセキュリティキー」を選択して進めてください。Windows Helloと組み合わせると、パソコンのロック解除からWebサービスへのサインインまで、すべてパスワードなしで完結します。

家族のアカウントを適切に分離・管理する方法

家庭でパソコンを共有している場合、家族それぞれに個別のアカウントを作成して使い分けることで、先ほどのMinecraft乗っ取り事件のようなトラブルを防げます。「設定」→「アカウント」→「家族」から家族メンバーを追加できます。子供のアカウントには年齢に応じた利用制限を設定でき、使用時間の管理やコンテンツフィルタリングも可能です。

ここで大事なポイントは、家族のメンバーもそれぞれ個別のMicrosoftアカウントで管理することです。ひとつのMicrosoftアカウントを複数人で共有すると、OneDriveのデータが混ざったり、購入したアプリのライセンスが錯綜したりと、あとから収拾がつかなくなります。面倒でも、家族の人数分だけMicrosoftアカウントを作成してください。

ぶっちゃけこうした方がいい!

ここまで読んでくださった方、本当にお疲れさまでした。かなりの情報量だったと思います。正直なところ、情シスを10年以上やってきた人間として言わせてもらうと、アカウント切り替えで深刻にハマったら、新しいアカウントを作ってデータを移行するのが圧倒的に早いです。

もちろん、この記事で紹介したdsregcmdやレジストリのProfileList確認、資格情報マネージャーの整理、SFC/DISMコマンドの実行といった手順を試す価値はあります。軽度の問題ならこれらで解決します。でも、何時間もかけてあれこれ試して、それでも「問題が発生しました」から抜け出せないなら、その時間は新しいアカウントを作ってrobocopyでデータを移す作業に充てたほうが建設的です。

新しいアカウントを作る→Microsoftアカウントで紐づける→旧アカウントからデータをコピーする。この3ステップなら、よほどデータが多くても30分から1時間で終わります。破損したプロファイルの修復に半日かけるよりも、はるかに確実で精神的にも楽です。

そしてもうひとつ強く言いたいのは、切り替え作業をする前に必ずBitLockerの回復キーを控えておくことです。これだけは本当に冗談抜きで大事です。回復キーがなくてパソコンにアクセスできなくなった、という相談は企業のIT部門でもしょっちゅう来ます。「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「デバイスの暗号化」でオンになっていたら、そのまま回復キーを確認して、スマホで写真を撮るなり紙にメモするなりしてください。30秒でできることなのに、やらなかっただけで最悪の場合データが全部吹き飛びます。

正直、マイクロソフトがMicrosoftアカウントを推す方向に舵を切っている以上、今後はローカルアカウントでの運用がどんどん不便になっていきます。クラウド同期、パスキー、Windows Hello、デバイスの暗号化、これらはすべてMicrosoftアカウントを前提に設計されています。プライバシーを重視してローカルアカウントを使い続けるという選択肢も理解できますが、利便性とセキュリティの面ではMicrosoftアカウントに軍配が上がるのが正直なところです。特にパスワードを忘れたときの回復手段に関しては、Microsoftアカウントのほうが圧倒的に安心です。ローカルアカウントのパスワードを忘れたら、管理者アカウントがなければリカバリーの難易度が跳ね上がりますからね。

この記事が、アカウント切り替えで悩んでいるすべての方の助けになれば幸いです。トラブルが起きたときは焦らず、まずは原因の切り分けから始めてみてください。そして覚えておいてください、最悪の場合でも「新しいアカウントを作ってデータを移す」という最強の切り札が常にあります。

Windows11でMicrosoftアカウントへの変更に関するよくある質問

切り替えるとデータやアプリは消えてしまいますか?

いいえ、消えません。ローカルアカウントからMicrosoftアカウントへの切り替えは、サインイン方法を変更するだけの操作です。デスクトップに保存したファイルもインストール済みのアプリもそのまま残ります。ユーザーフォルダのパスも変わりません。ただし、万が一に備えて、大切なデータのバックアップを事前に取っておくことは常に推奨されます。

切り替え後にローカルアカウントへ戻すことはできますか?

はい、可能です。「設定」→「アカウント」→「ユーザーの情報」の画面に「ローカルアカウントでのサインインに切り替える」というリンクが表示されるので、そこからいつでも元に戻せます。切り替え時に新しいローカルアカウント用のユーザー名とパスワードを設定する必要がありますが、手順自体はシンプルです。

「Microsoftアカウントでのサインインに切り替える」が表示されないのはなぜですか?

主に3つの理由が考えられます。ひとつ目は、すでにMicrosoftアカウントの情報がパソコンに記憶されている場合です。この場合は「すべてのMicrosoftアプリへのログインを自動的に停止」というリンクが代わりに表示されていることがあります。ふたつ目は、職場や学校の管理ポリシーで制限されている場合。みっつ目は、ビルトインAdministratorでサインインしている場合です。それぞれ対応が異なるので、前のセクションで該当する原因を確認してください。

携帯電話のメールアドレスでMicrosoftアカウントを作れますか?

携帯電話キャリアのメールアドレス(docomo.ne.jpやezweb.ne.jpなど)は、Microsoftアカウントの登録には使用できない場合があります。GmailやYahoo!メール、あるいはMicrosoftが提供するoutlook.jpやoutlook.comのアドレスを使用することをおすすめします。新しくメールアドレスを作りたい場合は、切り替え操作の途中でoutlook.jpのアドレスを新規作成する選択肢も用意されています。

パスワードが合っているのに「デバイス用に入力したパスワードが正しくありません」と出るのはなぜですか?

この画面で求められているのはMicrosoftアカウントのパスワードではなく、現在のローカルアカウントのパスワードです。紛らわしいのですが、「現在のWindowsパスワード」とはパソコンにサインインするときに使っているパスワードのことです。ローカルアカウントにパスワードを設定していない場合は、空欄のまま「次へ」をクリックしてください。どうしてもうまくいかない場合は、ローカルアカウントのパスワードを一度変更してから再度試す方法も有効です。

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まとめ

Windows11でローカルアカウントからMicrosoftアカウントへ変更できないトラブルは、原因がわかれば着実に解決できる問題です。まずは管理者権限の確認とインターネット接続の安定性をチェックし、それでもダメなら資格情報マネージャーの整理やシステムファイルの修復へと進みましょう。ウイルス対策ソフトの一時停止やクリーンブートも試す価値があります。

最終手段として、新しいローカルアカウントの作成やWindowsの修復インストールという方法もありますので、どんな状況でも解決の道は残されています。切り替えが完了したあとは、BitLocker回復キーの取得と本人確認を忘れずに行ってください。この記事で紹介した手順を順番に試していけば、きっとMicrosoftアカウントへのスムーズな切り替えが実現できるはずです。困ったときはぜひこの記事に戻って、該当する解決策をもう一度確認してみてくださいね。

この記事を書いた人
この記事を書いた人

企業の情報システム部門で10年以上、PC・アカウント・社内ネットワーク・Microsoft 365/Google Workspace運用を担当。年間数百件の問い合わせ対応(PC不調、メール送受信、Excel/Word資料、Teams会議、スマホ連携など)を通じて、初心者がつまずくポイントを「再現→原因切り分け→最短解決」の手順に落とし込んできました

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