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Windows11のスタートアップを設定する方法とは?起動が劇的に変わる全手順を徹底解説

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「パソコンの電源を入れてから作業を始められるまで、毎朝何分も待たされている…」そんな経験はありませんか? Windows11を使っていると、いつの間にかスタートアップに大量のアプリが登録され、起動のたびにパソコンが重くなっていくことがあります。逆に、毎日必ず使うアプリを手動で立ち上げる手間にうんざりしている方もいるでしょう。

実は2026年1月のWindows11アップデートでは、特定のスタートアップアプリが原因でexplorer.exeがハングし、タスクバーが消えるという深刻なバグが確認されました。Microsoftはすでに修正パッチ(KB5074105)を配布していますが、この問題はスタートアップ設定の重要性をあらためて浮き彫りにしています。

この記事では、初心者でも迷わずできる基本的なスタートアップ設定から、レジストリやタスクスケジューラを使った上級者向けのテクニック、さらには2026年2月時点の最新トラブル情報まで、すべてを網羅して解説します。読み終えるころには、あなたのWindows11は見違えるほど快適になっているはずです。

ここがポイント!

  • 設定アプリ・タスクマネージャー・スタートアップフォルダの3つの方法で自在にスタートアップを管理できるようになる
  • 不要なスタートアップを見極めて無効化し、起動速度を大幅に改善する具体的な判断基準がわかる
  • 2026年最新のバグ情報やSmart App Controlの仕様変更など、知らないと損する最新事情も把握できる
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  1. そもそもスタートアップとは何か?仕組みを正しく理解しよう
  2. 設定アプリからスタートアップを管理する方法
    1. 設定アプリでスタートアップのオンオフを切り替える手順
    2. どのアプリを無効にすべきか?判断基準を知ろう
  3. タスクマネージャーでスタートアップを詳しく分析する方法
    1. タスクマネージャーの起動とスタートアップタブの見方
    2. 効率モードで起動後のパフォーマンスも改善する
  4. スタートアップフォルダを使って任意のアプリを自動起動させる方法
    1. 個別ユーザー用のスタートアップフォルダを開く
    2. ショートカットを作成してスタートアップに登録する
    3. 全ユーザー共通のスタートアップフォルダとは
  5. レジストリやタスクスケジューラで行う上級者向けのスタートアップ管理
    1. レジストリでスタートアップを確認する
    2. タスクスケジューラで隠れた自動起動を見つける
  6. サービスの自動起動を管理してシステム全体を最適化する
    1. コンピュータの管理からサービスを確認する
  7. 2026年最新のスタートアップに関するトラブルと対処法
    1. explorer.exeがハングしてタスクバーが消えるバグと修正パッチ
    2. Smart App Controlの仕様変更で再インストール不要に
    3. 新しいスタートメニューのデザイン変更にも注意
  8. スタートアップ最適化で起動速度を最大限に引き出すコツ
    1. 高速スタートアップの功罪を理解する
    2. 視覚効果を調整してリソースを確保する
    3. 定期的なスタートアップの棚卸しが重要
  9. PowerShellで実現するスタートアップの完全可視化と一括管理
    1. 隠れたスタートアップを一発で洗い出すPowerShellコマンド
    2. 結果をテキストファイルに保存して証跡を残す方法
    3. レジストリのスタートアップエントリをPowerShellで直接確認する
    4. 不要なレジストリスタートアップエントリをPowerShellで削除する
  10. イベントビューアーで起動時間を数値で計測する方法
    1. Diagnostics-Performanceログで起動時間を確認する
    2. PowerShellで起動時間の履歴を一括取得する
  11. コマンドプロンプトで使える実践的なスタートアップ管理コマンド
    1. wmicコマンドでスタートアップを一覧表示する
    2. systeminfo コマンドで起動時刻を確認する
  12. 現場で頻繁に遭遇するスタートアップトラブルと解決策
    1. アンインストールしたはずのアプリがスタートアップに残り続ける問題
    2. 起動時に黒い画面(コマンドプロンプトのような窓)が一瞬表示されて消える現象
    3. スタートアップを全部無効にしたら逆に調子が悪くなったケース
    4. Windows Updateの後にスタートアップが勝手にリセットされる問題
  13. msconfig(システム構成)によるクリーンブートの実践手順
    1. クリーンブートを実行する具体的な手順
  14. PowerShellで高速スタートアップのオンオフを確認・変更する
    1. 現在の高速スタートアップの状態を確認する
    2. 高速スタートアップを無効化する
  15. Sysinternals Autorunsで死角のないスタートアップ監査を行う
  16. 知っておくと差がつくスタートアップ関連の便利な設定
    1. スタートアップの遅延起動でログオン直後の重さを軽減する
    2. 「前回のウィンドウを復元する」設定の罠
    3. Microsoft PC Managerで手軽にスタートアップを管理する
  17. ぶっちゃけこうした方がいい!
  18. Windows11のスタートアップ設定に関するよくある疑問を解決
    1. スタートアップを無効にしたらアプリは削除されるの?
    2. スタートアップに登録したのにアプリが起動しない場合はどうすればいい?
    3. スタートアップアプリが多いと起動以外にも影響はある?
    4. 高速スタートアップは有効のままでいいの?
  19. 今すぐパソコンやスマホの悩みを解決したい!どうしたらいい?
  20. まとめ

そもそもスタートアップとは何か?仕組みを正しく理解しよう

Windowsのイメージ

Windowsのイメージ

スタートアップとは、Windows11にサインインしたタイミングで自動的に起動するアプリやサービスの仕組みのことです。セキュリティソフトやクラウドストレージの同期ツール、チャットアプリなど、バックグラウンドで常に動いていてほしいプログラムを登録しておくと、毎回手動で起動する手間が省けます。

ただし、ここに落とし穴があります。アプリをインストールするたびに、知らないうちにスタートアップへ自動登録されるケースが非常に多いのです。気づかないまま放置していると、起動時に10個も20個ものアプリが一斉に立ち上がり、パソコンが使えるようになるまで数分かかるという事態になりかねません。

Windows11のスタートアップには、大きく分けて3つの登録経路があります。ひとつ目は、設定アプリやタスクマネージャーから管理できるシステム登録型のスタートアップです。ふたつ目は、スタートアップフォルダにショートカットを配置する方法です。そして三つ目が、レジストリに直接書き込まれるタイプで、一部のソフトウェアはこの方法で自動起動を実現しています。

これらの違いを理解しておくことが、スタートアップを正しく管理する第一歩です。ひとつの場所だけ確認して「全部無効にした」と思っていても、別の場所に登録されているアプリが裏で動き続けていることがあるからです。

設定アプリからスタートアップを管理する方法

もっとも手軽で初心者にもおすすめなのが、Windows11の設定アプリを使った方法です。グラフィカルなインターフェースで直感的に操作でき、各アプリが起動時間にどの程度影響するかも一目でわかります。

設定アプリでスタートアップのオンオフを切り替える手順

まず、タスクバーのスタートボタン(Windowsマーク)を右クリックして「設定」を選びます。設定ウィンドウが開いたら、左側のメニューから「アプリ」をクリックし、右側に表示される一覧の中から「スタートアップ」を選択してください。

すると、現在スタートアップに登録されているアプリの一覧が表示されます。それぞれのアプリ名の横にはトグルスイッチ(オン・オフの切り替えボタン)が付いており、オンにすればサインイン時に自動起動し、オフにすれば自動起動を停止できます。

ここで注目してほしいのが、各アプリの下に表示される「影響」の表記です。「影響大」と書かれているアプリは、起動時にCPUやディスクを大量に消費するため、本当に必要かどうかを慎重に判断しましょう。「影響なし」や「影響低」のアプリは、オンにしていても起動速度にはほとんど影響しません。

どのアプリを無効にすべきか?判断基準を知ろう

「全部オフにすれば最速になるのでは?」と思うかもしれませんが、それは危険です。セキュリティソフトやシステム保護に関わるサービスを無効にすると、パソコンが無防備な状態になってしまいます。

判断のコツは、「毎日必ず使うもの」と「バックグラウンドで動いていないと困るもの」だけを残すことです。たとえば、Microsoft OneDriveを日常的に使っているならオンのままでよいでしょう。一方で、たまにしか使わない動画編集ソフトやゲームランチャーは、使うときだけ手動で起動すれば十分です。Microsoft Teamsも、テレワーク中心の方は有効のままでよいですが、プライベート用のパソコンなら無効化して問題ありません。

タスクマネージャーでスタートアップを詳しく分析する方法

設定アプリよりも詳細な情報が欲しい場合は、タスクマネージャーを使いましょう。タスクマネージャーでは、各アプリのCPU使用時間やディスクI/Oの具体的な数値まで確認でき、パフォーマンスのボトルネックをピンポイントで特定できます。

タスクマネージャーの起動とスタートアップタブの見方

タスクマネージャーを開くには、スタートボタンを右クリックして「タスクマネージャー」を選択するか、キーボードでCtrl + Shift + Escを同時に押します。タスクマネージャーが開いたら、左側のアイコン一覧から「スタートアップアプリ」(上から5番目のメーターのようなアイコン)をクリックしてください。

ここでは設定アプリと同じようにアプリの一覧が表示されますが、タスクマネージャーならではの情報として「スタートアップへの影響」が4段階で評価されています。

影響レベル 具体的な基準
なし スタートアップが無効化されている状態
低い影響 CPU使用時間が合計300ミリ秒未満、かつディスク使用量が292KB未満
中程度の影響 CPU使用時間が300ミリ秒~1秒、またはディスク使用量が292KB~3MB
大きい影響 CPU使用時間が1秒以上、かつディスク使用量が3MB超

この数値を参考にしながら、影響が「大」のアプリを中心に、本当に自動起動が必要かどうかを見直していくと効率的です。無効にしたいアプリを選択して、ウィンドウ上部の「無効にする」ボタンをクリックするだけで設定完了です。逆に有効化したい場合は「有効にする」をクリックします。

効率モードで起動後のパフォーマンスも改善する

タスクマネージャーには、2026年現在注目されている「効率モード」という機能もあります。これはスタートアップとは直接関係ありませんが、起動後にバックグラウンドで動いているアプリのプロセス優先度を下げることで、フォアグラウンドの作業を快適にする機能です。「プロセス」タブで対象のアプリを右クリックし、「効率モード」を選択すると適用できます。スタートアップの最適化と組み合わせると、体感速度がさらに向上します。

スタートアップフォルダを使って任意のアプリを自動起動させる方法

設定アプリやタスクマネージャーに表示されないアプリでも、スタートアップフォルダにショートカットを配置することで自動起動させることができます。自分でインストールしたソフトウェアや、特定のフォルダ、さらにはWebページまで、サインイン時に自動で開くように設定できる柔軟な方法です。

個別ユーザー用のスタートアップフォルダを開く

キーボードでWindowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを表示させます。ここに「shell:startup」と入力してOKをクリックすると、現在サインインしているユーザー専用のスタートアップフォルダが開きます。

このフォルダの実際のパスは「C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup」です。AppDataフォルダは通常隠しフォルダになっているため、エクスプローラーのアドレスバーに直接入力するか、上記のshellコマンドを使うのが確実です。

ショートカットを作成してスタートアップに登録する

スタートアップフォルダを開いたら、そこに自動起動させたいアプリのショートカットを配置します。もっとも簡単な方法は、スタートメニューの「すべてのアプリ」一覧からアプリのアイコンをドラッグして、スタートアップフォルダにドロップするやり方です。たとえばメモ帳やGoogle Chromeなど、毎日使うアプリをここに入れておくと便利です。

もうひとつの方法として、スタートアップフォルダ内で右クリックし、「新規作成」から「ショートカット」を選択して手動で作成することもできます。「参照」ボタンからアプリの実行ファイルを指定し、ショートカット名を入力して「完了」をクリックすれば登録完了です。

さらに上級者向けのテクニックとして、ショートカットのプロパティを編集して「リンク先」に引数を追加することで、特定のWebページを開いた状態でブラウザを起動させることもできます。たとえばGoogle Chromeのショートカットのリンク先を「”C:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe” example.com」のようにすると、サインイン時に指定したサイトが自動で開きます。

全ユーザー共通のスタートアップフォルダとは

Windows11には、現在のユーザーだけでなくすべてのユーザーに共通のスタートアップフォルダも用意されています。「ファイル名を指定して実行」で「shell:common startup」と入力するとアクセスできます。パスは「C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup」です。

ここにショートカットを追加するには管理者権限が必要です。家族共用のパソコンや企業の共有端末で、全員に共通のアプリを自動起動させたい場合に使います。ただし、個別ユーザーの設定と両方に登録されていると二重起動になることがあるので、片方のフォルダだけに登録するよう注意してください。

レジストリやタスクスケジューラで行う上級者向けのスタートアップ管理

設定アプリにもタスクマネージャーにもスタートアップフォルダにも表示されないのに、なぜか自動起動するアプリがある…そんなときは、レジストリタスクスケジューラを確認する必要があります。一部のソフトウェアはレジストリに直接エントリを書き込んで自動起動を実現しているためです。

レジストリでスタートアップを確認する

レジストリエディタを開くには、「ファイル名を指定して実行」で「regedit」と入力します。スタートアップに関連する主要なレジストリパスは以下のとおりです。

現在のユーザーの自動起動アプリは「HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run」に格納されています。すべてのユーザーに共通の自動起動アプリは「HKLM\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run」および「HKLM\Software\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run」(32ビットアプリ用)に記録されています。

レジストリの編集は誤操作するとシステムが起動しなくなるリスクがあるため、変更前には必ずレジストリのバックアップを取得してください。レジストリエディタのメニューから「ファイル」→「エクスポート」で現在の状態を保存できます。

タスクスケジューラで隠れた自動起動を見つける

タスクスケジューラでは、「サインイン時」や「システム起動時」にトリガーされるタスクを確認できます。スタートメニューで「タスクスケジューラ」と検索して起動し、「タスクスケジューラライブラリ」を展開すると登録済みタスクの一覧が表示されます。「トリガー」列に「ログオン時」と書かれているものがスタートアップ相当の動作をしています。

不要なタスクは右クリックから「無効」を選べば停止できます。ただし、Windows Update関連やセキュリティ関連のタスクを無効にするとシステムに悪影響を及ぼす可能性があるため、内容をよく確認してから操作しましょう。

サービスの自動起動を管理してシステム全体を最適化する

アプリのスタートアップとは別に、Windowsにはバックグラウンドサービスと呼ばれる仕組みがあります。これはユーザーの目に見えない裏側で動作するプログラムで、印刷スプーラーやBluetoothサービス、Windows Updateなどが該当します。

コンピュータの管理からサービスを確認する

スタートボタンを右クリックして「コンピュータの管理」を選択し、左ペインの「サービスとアプリケーション」を展開して「サービス」をクリックすると、登録されているすべてのサービスが一覧表示されます。各サービスの「スタートアップの種類」が「自動」になっているものは、パソコン起動時に自動で動き出します。

たとえば、プリンタを接続していないパソコンでは「Print Spooler」サービスを「手動」や「無効」に変更することでリソースを節約できます。ただし、Microsoftのサービスやセキュリティ関連のサービスは絶対に無効にしないでください。判断に迷ったら、そのサービスの名前で検索して役割を確認してから操作することをおすすめします。

2026年最新のスタートアップに関するトラブルと対処法

2026年に入ってから、Windows11のスタートアップ周りでいくつかの重要な変更やトラブルが発生しています。最新情報を把握しておくことで、思わぬ不具合に遭遇しても慌てずに対処できます。

explorer.exeがハングしてタスクバーが消えるバグと修正パッチ

2026年1月のセキュリティアップデート(KB5074109)適用後、特定のスタートアップアプリが原因でexplorer.exeがフリーズし、タスクバーやデスクトップアイコンが表示されなくなるという深刻なバグが報告されました。Microsoftはこの問題を認め、1月29日にリリースされたオプションの更新プログラムKB5074105で修正を配布しています。

Microsoftは具体的にどのアプリが原因かを公表していませんが、このバグに遭遇した場合は「設定」→「Windows Update」→「更新プログラムの確認」からKB5074105をインストールすることで解消できます。万が一タスクバーが消えてしまった場合は、Ctrl + Shift + Escでタスクマネージャーを直接起動し、「ファイル」→「新しいタスクの実行」で「explorer.exe」と入力して手動復旧する方法も覚えておくと安心です。

Smart App Controlの仕様変更で再インストール不要に

2026年2月10日に予定されているPatch Tuesdayアップデートでは、Smart App Controlのオンオフがシステムの再インストールなしで切り替えられるようになるという大きな変更が含まれています。Smart App Controlは信頼されたアプリケーションのみ実行を許可するセキュリティ機能ですが、これまでは一度有効にするとOSを再インストールしないと無効にできませんでした。

この機能は一部のサードパーティ製アプリの起動をブロックすることがあるため、スタートアップに登録したアプリが起動しない原因のひとつになっていました。2月のアップデート以降は「Windowsセキュリティ」→「アプリとブラウザーのコントロール」→「Smart App Control」から手軽に設定変更できるようになります。

新しいスタートメニューのデザイン変更にも注意

2026年1月のアップデート(KB5067036)により、Windows11のスタートメニューが大幅にリデザインされました。アプリがカテゴリ別にグリッド表示されるようになり、「すべてのアプリ」にワンクリックでアクセスできるようになっています。スタートメニューからスタートアップフォルダにアプリをドラッグ&ドロップする操作手順にも若干の変化がありますので、新デザインに慣れておくことをおすすめします。

スタートアップ最適化で起動速度を最大限に引き出すコツ

スタートアップアプリの取捨選択だけでなく、Windows11全体の設定を見直すことで、起動速度をさらに向上させることができます。

高速スタートアップの功罪を理解する

Windows11には「高速スタートアップ」という機能が標準で有効になっています。これはシャットダウン時にシステムの状態をhiberfil.sysファイルに保存し、次回起動時にそれを読み込むことで起動時間を短縮する仕組みです。

HDD搭載のパソコンでは体感できるほどの速度向上がありますが、SSD搭載機ではもともと起動が速いため恩恵は限定的です。さらに、高速スタートアップには「ドライバの競合が起きやすい」「Windows Updateが正常に適用されないことがある」「デュアルブート環境でドライブがロックされる」といった注意点もあります。月に1回は「再起動」(シャットダウンではなく)を実行して、メモリやドライバの状態を完全にリフレッシュすることが推奨されています。

視覚効果を調整してリソースを確保する

Windows11の華やかなアニメーションや透明効果は、見た目は美しいですがシステムリソースを消費します。「ファイル名を指定して実行」で「sysdm.cpl」と入力し、「詳細設定」タブの「パフォーマンス」セクションにある「設定」ボタンをクリックすると、視覚効果の調整画面が開きます。「パフォーマンスを優先する」を選択すると、すべてのアニメーションが無効になり、特にスペックが低めのパソコンでは起動後の動作が明らかに軽くなります。

定期的なスタートアップの棚卸しが重要

スタートアップの最適化は一度やって終わりではありません。新しいソフトウェアをインストールするたびに、気づかないうちにスタートアップエントリが追加されていることがあります。月に一度はタスクマネージャーのスタートアップタブを開いて、見覚えのないアプリが増えていないか確認する習慣をつけましょう。特にフリーソフトやバンドルソフトウェアの中には、インストール時にスタートアップ登録のチェックボックスが最初からオンになっているものが多いので要注意です。

PowerShellで実現するスタートアップの完全可視化と一括管理

Windowsのイメージ

Windowsのイメージ

設定アプリやタスクマネージャーでは表示されない「隠れたスタートアップ」が存在することをご存じでしょうか。情シス歴10年以上の経験から断言しますが、GUIツールだけでスタートアップを管理しているうちは、本当の最適化にはたどり着けません。ここからは、PowerShellとコマンドプロンプトを使って、スタートアップの全貌を丸裸にする実践テクニックを紹介します。

隠れたスタートアップを一発で洗い出すPowerShellコマンド

まずはPowerShellを管理者として起動してください。スタートボタンを右クリックして「ターミナル(管理者)」を選択するのがもっとも手軽です。起動したら、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。

Get-CimInstance Win32_StartupCommand | Select-Object Name, Command, Location, User | Format-List

このコマンドを実行すると、レジストリ、スタートアップフォルダ、共通スタートアップフォルダなど、あらゆる登録経路のスタートアップエントリが一覧で表示されます。各エントリには「Name」(表示名)、「Command」(実行コマンド)、「Location」(登録場所)、「User」(対象ユーザー)が含まれているため、どこに何が登録されているかが一目瞭然になります。

実際の現場でよくあるのが、「タスクマネージャーのスタートアップタブにはたったの5個しか表示されていないのに、このコマンドを叩いたら15個出てきた」というケースです。差分の10個は、レジストリの奥深くに直接書き込まれていたり、全ユーザー共通のRunキーに潜んでいたりします。タスクマネージャーは便利ですが、それだけを信用していると見落としが確実に発生します。

結果をテキストファイルに保存して証跡を残す方法

企業環境では「いつ・何を・どう変更したか」の記録が重要です。PowerShellの出力をファイルに書き出すには、コマンドの末尾にパイプでOut-Fileを追加します。

Get-CimInstance Win32_StartupCommand | Select-Object Name, Command, Location, User | Format-List | Out-File “$env:USERPROFILE\Desktop\startup_audit.txt”

これでデスクトップに「startup_audit.txt」というファイルが生成され、現在のスタートアップ設定のスナップショットが保存されます。スタートアップの変更作業を行う前に必ずこのコマンドを実行して、変更前の状態を記録しておく習慣をつけましょう。何か問題が起きたときに「元の状態に戻す」ための命綱になります。

レジストリのスタートアップエントリをPowerShellで直接確認する

より詳細にレジストリ内のスタートアップエントリを調べたい場合は、以下のコマンドを個別に実行してください。

現在のユーザーのスタートアップを確認するには「Get-ItemProperty “HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run”」を実行します。すべてのユーザー共通のスタートアップを確認するには「Get-ItemProperty “HKLM:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run”」を実行します。32ビットアプリのスタートアップを確認するには「Get-ItemProperty “HKLM:\Software\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run”」を実行します。

ここで「知らないアプリ名」が出てきたら要注意です。情シスの現場では、過去にアンインストールしたはずのソフトウェアがレジストリにエントリだけ残っている(いわゆるゴミエントリ)というケースに頻繁に遭遇します。このゴミエントリが原因で起動時にエラーポップアップが表示されたり、起動速度が微妙に遅くなっているケースも少なくありません。

不要なレジストリスタートアップエントリをPowerShellで削除する

不要なエントリを特定したら、以下のコマンドで削除できます。「AppName」の部分を実際のエントリ名に置き換えてください。

Remove-ItemProperty -Path “HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run” -Name “AppName”

ただし、この操作は取り消しができません。削除前にかならず「Get-ItemProperty」で現在の値を確認し、先述のテキストファイル保存コマンドでバックアップを取っておくことを強くおすすめします。情シスの鉄則として、レジストリを触る前にはreg exportコマンドやレジストリエディタのエクスポート機能で該当キーのバックアップを取得する癖をつけてください。

イベントビューアーで起動時間を数値で計測する方法

「スタートアップを整理したけど、本当に速くなったのかよくわからない」という声をよく聞きます。体感ではなく数値で起動時間を計測する方法を知っておくと、最適化の効果を客観的に確認でき、さらに改善すべきポイントも明確になります。

Diagnostics-Performanceログで起動時間を確認する

Windowsには起動のたびに自動で起動時間を記録している仕組みがあります。この記録はイベントビューアーの「Diagnostics-Performance」ログに保存されています。確認手順は以下のとおりです。

  1. スタートメニューで「イベントビューアー」と検索して起動します。
  2. 左ペインから「アプリケーションとサービスログ」→「Microsoft」→「Windows」→「Diagnostics-Performance」→「Operational」の順に展開します。
  3. 右ペインの「現在のログをフィルター」をクリックし、イベントID欄に「100」と入力してOKを押します。
  4. 表示されたイベントの一覧がすべて起動記録です。各イベントをダブルクリックすると「Boot Duration」(起動所要時間・ミリ秒単位)が確認できます。

たとえば「Boot Duration: 45000ms」と表示されていれば、起動に45秒かかっていることを意味します。スタートアップの最適化前と最適化後で、この数値を比較すれば効果が一目瞭然です。

さらにイベントID「101」から「110」には、起動を遅くしている具体的な原因(特定のドライバーやアプリ名、所要時間)が記録されています。「どのアプリが何秒かかっているか」まで特定できるため、闇雲にスタートアップを無効化するのではなく、数値に基づいた的確な判断ができるようになります。

PowerShellで起動時間の履歴を一括取得する

イベントビューアーを毎回手動で確認するのは面倒ですよね。PowerShellなら、過去の起動時間を一括で取得してCSVファイルに保存できます。

Get-WinEvent -FilterHashtable @{LogName=”Microsoft-Windows-Diagnostics-Performance/Operational”; Id=100} | Select-Object TimeCreated, @{N=”BootTime(ms)”;E={$_.Properties.Value}} | Export-Csv “$env:USERPROFILE\Desktop\boot_history.csv” -NoTypeInformation -Encoding UTF8

このコマンドを実行するとデスクトップに「boot_history.csv」が生成され、Excelで開くと日時ごとの起動時間がずらっと並びます。グラフ化すれば「先月から徐々に遅くなっている」「特定のアプリをインストールした直後から悪化している」といった傾向が見えてきます。月次のパフォーマンスレポートとして活用しているIT部門もあります。

コマンドプロンプトで使える実践的なスタートアップ管理コマンド

PowerShellが苦手な方や、シンプルなコマンドで済ませたい場面では、従来のコマンドプロンプト(cmd.exe)も有効です。特に古いバッチファイルやログオンスクリプトとの互換性がある場面では、今でもコマンドプロンプトの出番があります。

wmicコマンドでスタートアップを一覧表示する

コマンドプロンプトを管理者として起動し、以下を入力します。

wmic startup list full

これで登録名、実行コマンド、登録場所、対象ユーザーを含むすべてのスタートアップエントリが一覧で表示されます。ただし、wmicコマンドは将来的に非推奨となる予定のため、可能であればPowerShellの「Get-CimInstance」への移行を推奨します。しかし現時点でもWindows11で問題なく動作するため、手軽に使える選択肢として覚えておいて損はありません。

systeminfo コマンドで起動時刻を確認する

「そもそもこのパソコンはいつ起動されたのか?」を確認したい場面もあります。特に共有端末では再起動されないまま何週間も稼働し続けていることがあり、これがパフォーマンス低下の原因になっていることが少なくありません。

systeminfo | find “起動時刻”

このコマンドで最後にOSが起動された日時が表示されます。英語環境の場合は「System Boot Time」で検索してください。もし起動時刻が1週間以上前だった場合は、一度再起動するだけでパフォーマンスが劇的に改善する可能性があります。情シスの世界では「困ったらまず再起動」と言われますが、これは本当に理にかなった話で、メモリリークやドライバの不具合が再起動でリセットされるためです。

現場で頻繁に遭遇するスタートアップトラブルと解決策

ここからは、情シスとして実際に社内から相談を受けることが多い「リアルなトラブル事例」と、その具体的な解決方法をお伝えします。ネットで検索してもなかなか出てこない、現場の知見です。

アンインストールしたはずのアプリがスタートアップに残り続ける問題

これは本当に多いです。ソフトウェアをアンインストールしたのに、パソコンを起動するたびに「〇〇が見つかりません」というエラーが表示される。設定アプリのスタートアップ一覧には表示されないのに、なぜか消えない。

原因のほとんどは、アンインストーラーがレジストリのRunキーやスタートアップフォルダのショートカットを削除し忘れていることです。解決するには、先述のPowerShellコマンド「Get-ItemProperty “HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run”」でエントリを確認し、該当するものを「Remove-ItemProperty」で削除します。スタートアップフォルダ内に壊れたショートカット(アイコンが白い紙のような見た目になっているもの)が残っていないかも確認してください。

起動時に黒い画面(コマンドプロンプトのような窓)が一瞬表示されて消える現象

この現象に不安を感じてIT部門に連絡してくる社員は多いのですが、大半は無害です。多くの場合、スタートアップに登録されたバッチファイルやスクリプトが実行されているだけです。たとえばネットワークドライブのマッピングスクリプトや、VPN自動接続のバッチファイルなどが該当します。

ただし、見覚えのないスクリプトが実行されている場合はマルウェアの可能性もゼロではありません。確認方法としては、タスクスケジューラで「ログオン時」トリガーのタスクを確認し、さらにスタートアップフォルダに「.bat」「.cmd」「.vbs」などの拡張子のファイルがないかチェックしてください。身に覚えのないファイルがあった場合は、すぐにセキュリティソフトでフルスキャンを実行しましょう。

スタートアップを全部無効にしたら逆に調子が悪くなったケース

「パソコンを速くしたい」一心でスタートアップを片っ端から無効にしてしまい、かえって問題が起きるケースは思った以上に多いです。たとえば、オーディオ管理ソフト(Realtek Audio ConsoleやDolby Accessなど)を無効にして音が出なくなったり、タッチパッドのドライバ系サービスを無効にしてジェスチャー操作が効かなくなったり、クラウドストレージの同期が止まってファイルが更新されなくなったり、といったことが起きます。

こういったトラブルを防ぐために、情シスの現場では「一度に無効にするのは2~3個まで」というルールを設けています。少しずつ無効にして、その都度再起動して問題がないか確認する。地味ですが、これがもっとも安全な方法です。一度にすべて無効にして問題が起きると、どれが原因だったのかの切り分けができなくなるからです。

Windows Updateの後にスタートアップが勝手にリセットされる問題

大型アップデートの適用後に、せっかく無効にしたスタートアップがオンに戻っている。これもよくある話です。特にMicrosoftのアプリ(Teamsやコルタナ、OneDriveなど)は、アップデートのたびにスタートアップが再度有効化される傾向があります。

根本的な解決は難しいのですが、対処法としては大型アップデート後にスタートアップの棚卸しをルーティンに組み込むことです。先述のPowerShellコマンドで保存しておいた「変更前のスナップショット」と比較すれば、何が復活したかをすぐに特定できます。

msconfig(システム構成)によるクリーンブートの実践手順

「パソコンの調子が悪いけど、スタートアップのどれが原因かわからない」という場合に最も効果的なのがクリーンブートです。これはスタートアップとサービスを最小構成で起動し、問題の原因を絞り込む診断手法で、Microsoftのサポートチームも推奨している方法です。

クリーンブートを実行する具体的な手順

  1. 「ファイル名を指定して実行」で「msconfig」と入力し、システム構成を開きます。
  2. 「サービス」タブを開き、左下の「Microsoftのサービスをすべて隠す」にチェックを入れます。これにより、サードパーティのサービスだけが表示されます。
  3. 「すべて無効」をクリックします。
  4. 「スタートアップ」タブを開き、「タスクマネージャーを開く」をクリックします。
  5. タスクマネージャーで有効になっているスタートアップアプリをすべて無効にします。
  6. タスクマネージャーを閉じてシステム構成に戻り、「OK」をクリックして再起動します。

再起動後に問題が解消されていれば、無効にしたサービスやスタートアップアプリのどれかが原因です。ここから半分ずつ有効に戻していく「二分法」で原因を特定します。サービスの半分を有効にして再起動し、問題が再発すれば有効にした半分の中に原因があり、再発しなければ残りの半分に原因がある、という具合に絞り込んでいきます。

この手法は時間がかかりますが、原因不明のブルースクリーンやフリーズの8割近くはこの方法で特定できるというのが、長年の現場経験から得た実感です。問題を特定したら、そのサービスやアプリを無効にしたまま運用するか、アプリの再インストールやアップデートで対応します。

作業が終わったら、msconfigを再度開いて「通常スタートアップ」に戻すことを忘れないでください。「選択的スタートアップ」のまま放置すると、本来必要なサービスが停止したままになるリスクがあります。

PowerShellで高速スタートアップのオンオフを確認・変更する

GUIの設定画面から高速スタートアップの設定を変更するには何段階もの操作が必要ですが、PowerShellなら一行で確認・変更が可能です。

現在の高速スタートアップの状態を確認する

管理者権限のPowerShellで以下を実行します。

Get-ItemProperty “HKLM:\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Power” -Name HiberbootEnabled

「HiberbootEnabled」の値が「1」なら有効、「0」なら無効です。

高速スタートアップを無効化する

Set-ItemProperty -Path “HKLM:\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Power” -Name HiberbootEnabled -Value 0 -Type DWord -Force

逆に有効にしたい場合はValueを「1」に変更して実行します。複数台のパソコンを管理している情シス担当者であれば、このコマンドをリモート実行用のスクリプトに組み込むことで、全社端末の高速スタートアップを一括で制御することもできます。

Sysinternals Autorunsで死角のないスタートアップ監査を行う

PowerShellやタスクマネージャーだけでは可視化しきれないスタートアップエントリが実はまだあります。Windowsのスタートアップは、レジストリのRunキーやスタートアップフォルダだけでなく、シェル拡張、ブラウザヘルパーオブジェクト、Winsock Provider、ドライバ、コーデック、印刷モニターなど、驚くほど多くの場所に仕込まれる可能性があります。

これらすべてを網羅的に確認できるツールが、Microsoftが公式に提供しているSysinternals Autorunsです。Microsoftの公式サイトからダウンロードでき、インストール不要で実行できます。起動すると、あらゆるスタートアップエントリがタブごとに分類されて表示され、チェックを外すだけで無効化できます。

情シスの視点で特に重宝するのが、「Verify Code Signatures」機能です。これをオンにすると、デジタル署名のないスタートアップエントリが赤やピンクでハイライト表示されます。正規のソフトウェアは通常デジタル署名を持っているため、署名のないエントリはマルウェアや古いソフトの残骸である可能性が高く、優先的に確認すべき対象になります。

セキュリティ意識の高い組織では、定期的にAutorunsの出力をエクスポートして保管し、前回との差分を比較するという運用を行っています。新しく追加されたエントリがあれば、正当なソフトウェアによるものか、不審な変更ではないかを確認するわけです。

知っておくと差がつくスタートアップ関連の便利な設定

スタートアップの遅延起動でログオン直後の重さを軽減する

スタートアップアプリが多い場合、すべてが同時に起動しようとするため、サインイン直後の数十秒間はパソコンが非常に重くなります。この問題に対する現場のテクニックとして、タスクスケジューラを使った「遅延起動」があります。

具体的には、スタートアップフォルダからアプリのショートカットを削除し、代わりにタスクスケジューラで「ログオン時」トリガーに「30秒遅延」を設定したタスクとして登録します。タスクスケジューラで新しいタスクを作成し、「トリガー」タブで「ログオン時」を選択、「詳細設定」の「遅延時間を指定する」にチェックを入れて30秒や1分を設定するだけです。こうすることで、ログオン直後は最低限のアプリだけが起動し、30秒後に追加のアプリが順次立ち上がるため、ログオン直後の「固まり」を回避できます。

「前回のウィンドウを復元する」設定の罠

Windows11には「サインイン情報を使用してデバイスのセットアップを自動的に完了する」というオプションがあり、これが有効になっていると、シャットダウン前に開いていたアプリやフォルダが自動的に復元されます。「設定」→「アカウント」→「サインインオプション」から確認でき、スタートアップに登録していないのに毎回同じアプリが開くという「謎の現象」の正体がこれだったというケースは非常に多いです。

この設定はスタートアップとは独立した仕組みのため、スタートアップをいくら整理しても解決しません。不要であればオフにしておきましょう。

Microsoft PC Managerで手軽にスタートアップを管理する

2026年現在、MicrosoftはPC Manager(旧Microsoft PC Manager)というツールを公式に提供しています。Microsoft Storeからインストールでき、スタートアップアプリの管理、ストレージのクリーンアップ、パフォーマンスの最適化をワンクリックで実行できます。タスクマネージャーよりも視覚的にわかりやすく、初心者にはこちらの方がとっつきやすいかもしれません。ただし、レジストリレベルの隠れたスタートアップまでは管理できないため、あくまで補助ツールとして活用してください。

ぶっちゃけこうした方がいい!

ここまでスタートアップの管理方法をあれこれ紹介してきましたが、情シスを10年以上やってきた人間として、ぶっちゃけた話をさせてください。

正直なところ、スタートアップの最適化に時間をかけすぎるのは本末転倒です。レジストリを1つ1つ確認して、イベントビューアーでミリ秒単位の改善を追い求めて…それ自体が楽しい人は良いのですが、大多数の方にとっては「パソコンが快適に使えればそれでいい」はずです。

だから個人的にはこうした方がぶっちゃけ楽だし効率的だと思います。まずタスクマネージャーのスタートアップタブを開いて、「影響大」になっているアプリのうち、毎日使わないものをオフにする。これだけで8割の人は十分です。所要時間は3分もかかりません。そのうえで月に1回、新しいアプリをインストールした後に同じチェックをする。たったこれだけの習慣で、パソコンの起動速度は常にそこそこ快適な状態を維持できます。

PowerShellやレジストリの操作は、「タスクマネージャーで無効にしたのに消えないアプリがある」とか「何かが起動時にエラーを吐いている」といった具体的な問題が発生したときの切り札として持っておく、という位置づけがベストです。包丁の研ぎ方を知っているからといって毎日研ぐ必要がないのと同じで、高度なテクニックは必要なときにだけ使えばいい。

それと、見落とされがちですが一番効果があるのは「不要なソフトウェアをそもそもインストールしない」ことです。フリーソフトのインストーラーに同梱されたツールバーやユーティリティソフトを「次へ次へ」と全部入れてしまう癖がある人は、インストール時にカスタムインストールを選んで不要なチェックボックスを外すだけで、スタートアップの汚染をかなり防げます。入口を守る方が、入ってきた後に掃除するよりずっと楽です。

最後にひとつ。SSDを搭載しているパソコンであれば、スタートアップを多少減らしたところで起動時間の差は数秒程度です。もしHDDのパソコンで起動に何分もかかっているなら、スタートアップの最適化よりもSSDへの換装を検討する方がよほど劇的な改善になります。現在は1TBのSSDが1万円前後で手に入る時代です。情シスの現場で「パソコンが遅い」という相談を受けたとき、SSD換装で解決したケースは数え切れないほどあります。ソフトウェアの設定をいじるよりハードウェアを変えた方が早い、というのもまた現実の話です。

Windows11のスタートアップ設定に関するよくある疑問を解決

スタートアップを無効にしたらアプリは削除されるの?

いいえ、削除されません。スタートアップを無効にしても、アプリ自体はパソコンに残ったままです。単に「パソコン起動時に自動で立ち上がらなくなる」だけなので、使いたいときには従来通り手動で起動できます。気軽にオフにして問題ありません。

スタートアップに登録したのにアプリが起動しない場合はどうすればいい?

まず設定アプリでそのアプリのスイッチがオンになっているか確認してください。オンになっているのに起動しない場合は、スタートアップフォルダ内のショートカットが壊れている可能性があります。ショートカットを一度削除して作り直してみましょう。また、2026年2月以降はSmart App Controlがアプリの起動をブロックしている可能性もあるため、「Windowsセキュリティ」の設定も確認してみてください。アプリ自体のバージョンが古い場合は、最新版にアップデートすることで解決する場合もあります。

スタートアップアプリが多いと起動以外にも影響はある?

あります。スタートアップで起動したアプリの多くは、起動後もバックグラウンドで動作し続けます。そのため、メモリの消費量が増加し、起動後の通常作業にも影響を与えます。特にRAMが8GB以下のパソコンでは、ブラウザのタブを複数開くだけで動作が重くなるといった症状が出やすくなります。スタートアップの見直しは起動速度だけでなく、全体的なパフォーマンス改善にも直結する重要な作業です。

高速スタートアップは有効のままでいいの?

SSD搭載の一般的な使い方であれば、有効のままで問題ないケースがほとんどです。ただし、デュアルブート環境を使っている方や、シャットダウン後にUSB機器の認識がおかしくなる症状がある方は無効にすることを検討してください。「コントロールパネル」→「電源オプション」→「電源ボタンの動作を選択する」→「現在利用可能ではない設定を変更します」から、「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外せば無効化できます。

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まとめ

Windows11のスタートアップ設定は、パソコンの起動速度と日常のパフォーマンスの両方に大きく影響する重要な要素です。設定アプリやタスクマネージャーで手軽に管理する方法から、スタートアップフォルダやレジストリを使った細かなカスタマイズまで、自分のスキルレベルに合わせた方法で最適化できます。

2026年1月にはスタートアップアプリが原因でexplorer.exeがハングする深刻なバグも発生しており、定期的なスタートアップの見直しとWindows Updateの適用が、快適で安定したパソコン環境を維持するために欠かせません。まずは今すぐタスクマネージャーを開いて、不要なスタートアップアプリがないか確認するところから始めてみてください。たった5分の作業で、明日からのパソコンライフが確実に快適になるはずです。

この記事を書いた人
この記事を書いた人

企業の情報システム部門で10年以上、PC・アカウント・社内ネットワーク・Microsoft 365/Google Workspace運用を担当。年間数百件の問い合わせ対応(PC不調、メール送受信、Excel/Word資料、Teams会議、スマホ連携など)を通じて、初心者がつまずくポイントを「再現→原因切り分け→最短解決」の手順に落とし込んできました

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