2025年10月14日、ついにWindows10のサポートが終了しました。「サポートが切れたら使えなくなるの?」「本当に全く使えないの?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。結論から言えば、Windows10は使えます。ただし、「使える」と「安全に使える」は全く別の話です。
この記事では、実際に企業の情報システム部門(情シス)が直面している現実と、Windows10サポート終了後の実用的な対応策を徹底解説します。
- Windows10サポート終了後の実態パソコンは動くが深刻なセキュリティリスクを抱える状態になる
- 情シスが最も懸念する5つのリスクサイバー攻撃、業務停止、法令違反、取引先からの信頼失墜など
- 3つの現実的な選択肢Windows11移行、ESU延長サポート、新PC購入の比較と判断基準
- Windows10サポート終了の衝撃!今まさに起きている現実とは
- 情シスが最も恐れる!Windows10サポート終了後の5大リスク
- 情シスが推奨する3つの現実的な選択肢を徹底比較
- 情シスが語る現場の本音!移行の壁と対策
- 実際に役立つ!Windows11移行前に知っておきたいPowerShellコマンド集
- よくある悩みをズバッと解決!Windows10サポート終了前後のトラブルシューティング
- 情シスが実際に使っている!Windows10大量移行のための便利ツールとテクニック
- 知らないと損する!Windows10とWindows11の便利な設定変更
- 現場の声!実際に起きた移行トラブルとその解決方法
- ぶっちゃけこうした方がいい!
- Windows10サポート切れたけど全く使えないの?情シスの意見とはに関する疑問解決
- 今すぐパソコンやスマホの悩みを解決したい!どうしたらいい?
- まとめWindows10サポート終了は「全く使えない」わけではないが、危険すぎる
Windows10サポート終了の衝撃!今まさに起きている現実とは
2025年10月14日、Windows10のサポートが終了しました。これは単なる「期限切れ」ではありません。マイクロソフトが提供していたセキュリティ更新プログラム、バグ修正、テクニカルサポートが全て停止するという意味です。
実際、最新のStatCounterデータによると、2025年9月時点でWindows10のシェアは依然として40.5%を占めています。つまり、世界中で数億台のパソコンがサポート切れの状態で稼働し続ける可能性があるのです。
興味深いことに、一部の地域では既にサポートが終了したWindows7のシェアが急上昇するという奇妙な現象も報告されています。日本とシンガポールでは2025年7月から9月にかけてWindows7のシェアが急増し、特にシンガポールでは92%という異常な数値を記録しました。これは統計上の誤差と考えられていますが、一部のユーザーがWindows11を嫌って古いOSに戻っているという現象も起きているのです。
サポート終了後もWindows10は本当に使えるのか?
答えは「イエス、でも」です。Windows10はサポート終了後も起動し、基本的な機能は動作します。メールを開いたり、エクセルで作業したり、インターネットで検索することも可能です。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。情報システム部門で20年以上の経験を持つ専門家によれば、「パソコンが動く」ことと「安全に使える」ことは全く違うと警鐘を鳴らしています。
Windows10サポート終了の最大の問題は、新たに発見されたセキュリティの脆弱性に対する修正プログラムが一切提供されなくなることです。2020年にサポートが終了したWindows7の例を見ると、サポート終了後にIPAのデータベースで791件もの脆弱性が公表されています。これらの「穴」は永遠に放置されたままとなり、サイバー攻撃者にとって絶好の標的となるのです。
情シスが最も恐れる!Windows10サポート終了後の5大リスク
企業の情報システム部門が直面している現実は、個人ユーザーの想像を遥かに超えています。ここでは、情シスが最も懸念している具体的なリスクを詳しく見ていきましょう。
リスク1サイバー攻撃の標的になる危険性が激増
サポート終了後のOSは、攻撃者にとって「宝の山」です。Windows XPのサポート終了後に猛威を振るったランサムウェア「WannaCry」は記憶に新しいでしょう。2017年に発生したこの攻撃では、日本でも日立製作所やJR東日本が被害を受け、国内だけで600カ所、2000台の端末が感染しました。
イギリスの国民保健サービス(NHS)では、業務用パソコンの90%がWindows XPを使用していたため、大量の端末が感染し、医療業務に深刻な支障をきたしました。
サポート終了したOSは、攻撃者にとって既知の脆弱性を悪用できる「無防備な標的」なのです。メールに添付された不正ファイルを開いた瞬間にウイルスが侵入し、社内ネットワーク全体に拡散するケースも想定されます。
リスク2業務に必須のアプリケーションが使えなくなる
多くのソフトウェアベンダーは、サポートが終了したOSでの動作保証を打ち切ります。これにより、以下のような深刻なトラブルが発生する可能性があります。
- 会計ソフトや販売管理システムがアップデートできなくなり、最新の税制改正に対応できない
- インターネットバンキングやクラウドサービスが利用不可になり、取引業務が停止
- Webブラウザやメールソフトが最新バージョンに更新できず、セキュリティ上の脆弱性を抱え続ける
実際、Microsoft社も発表しているとおり、Windows10のサポート終了と同時にOffice2016とOffice2019のサポートも終了しています。Office2024とOffice2021はWindows10で動作しますが、サポート対象外となります。
リスク3法令違反や取引先からの信頼失墜
情報セキュリティに関する法律や規制では、常に最新のセキュリティ対策を講じることが求められます。サポート切れのOSを使い続けることは、事実上「脆弱性を放置している状態」であり、個人情報保護法やISMS認証などの基準に抵触する可能性があります。
例えば、顧客情報が漏洩した場合、法令違反による行政指導や罰金だけでなく、取引停止やブランドイメージの失墜といった企業活動全体への打撃につながります。
さらに見落としがちなのが、取引先からの評価です。近年、取引先企業からセキュリティチェックを受けるケースが増えています。その際に「サポート切れOSを利用している」と判定されれば、新規取引のチャンスを逃すリスクも高まります。取引先によっては、サポートが終了したOSを使用している企業を「セキュリティ意識の低い企業」とみなし、サプライチェーン攻撃のリスクから取引を見直す可能性もあるのです。
リスク4マイクロソフトからの公式サポートが受けられなくなる
Windows10のサポートが終了すると、マイクロソフトからの公式サポートを受けられなくなります。特にシステムやソフトウェアに技術的な問題が発生した場合、公式の修正パッチやサポートを受ける手段がなくなるため、解決に大きな時間とコストを要することになります。
また、コンピューターに搭載されるMicrosoft Office製品にもサポート期限が設定されており、OSのサポート終了によって、これらの製品も更新されなくなります。サポートが切れた状態で使い続けると、セキュリティリスクや機能面での問題発生率が高まるだけでなく、事態が悪化した場合、業務全体が停止する恐れも出てきます。
リスク5パフォーマンスと安定性の低下
新しいハードウェアやソフトウェアとの最適化が行われなくなるため、システムのパフォーマンスが徐々に低下する可能性があります。セキュリティ更新の欠如により、システムの安定性が損なわれ、予期せぬクラッシュや動作不良が増加する恐れがあります。
これらの要因から、サポート終了後にWindows10を使い続けることで、社員一人ひとりの生産性の低下が懸念されます。業務効率が落ちれば、それは企業の競争力の低下に直結します。
情シスが推奨する3つの現実的な選択肢を徹底比較
Windows10のサポート終了に対して、情報システム部門が検討すべき選択肢は主に3つあります。それぞれのメリット・デメリット、コスト、適用場面を詳しく見ていきましょう。
選択肢1Windows11へのアップグレード【最も推奨される方法】
Windows11への無償アップグレードは、最も確実で長期的に安全な選択肢です。現在使用しているWindows10が正規にライセンスされていて、ハードウェアがWindows11のシステム要件を満たしていれば、無料でアップグレードできます。
Windows11の最小システム要件は以下の通りです。
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| プロセッサ | 1GHz以上で2コア以上の64ビット互換プロセッサまたはSoC |
| メモリ | 4GB以上 |
| ストレージ | 64GB以上 |
| システムファームウェア | UEFI、セキュアブート対応 |
| TPM | トラステッドプラットフォームモジュール(TPM)バージョン2.0 |
マイクロソフトが提供する「PC正常性チェックアプリ」を使えば、お使いのPCがWindows11にアップグレード可能かを簡単に確認できます。
Windows11への移行には、1台あたり1時間から2.5時間程度の時間がかかります。数十台から数百台規模で法人PCを利用している企業の情報システム・総務担当は、早めの取り組みが必須となります。
選択肢2ESU(拡張セキュリティ更新プログラム)の利用【つなぎの選択肢】
ESU(Extended Security Updates)は、Windows10のサポート終了後も、登録済みのPCに重要なセキュリティ更新プログラムを継続して受け取れる有償のプログラムです。
個人向けESUの料金と内容
個人ユーザー向けのESUは、1年間30ドル(日本では3,500円)で提供されています。ただし、以下の3つの方法で無償または実質無料で登録できる場合があります。
- PC設定を同期している場合追加費用なし
- 1,000 Microsoft Rewardsポイントと交換
- 1回限りの購入3,500円(税込み)
1つのMicrosoftアカウントで最大10台のデバイスまで管理可能です。ただし、ESUで提供されるのはセキュリティ更新のみで、新機能の追加や不具合の修正、テクニカルサポートは含まれません。
法人向けESUの料金体系
法人向けのESUは、デバイス1台あたり年間61ドルで提供されます。ただし、ESUは累積課金となるため、2年目に登録する場合は1年目分も支払う必要があります。
- 1年目61ドル
- 2年目122ドル(1年目+2年目)
- 3年目244ドル(累積)
最大3年間のサポート延長が可能ですが、価格が倍増していくため、長期的にはWindows11への移行やPC買い替えの方がコスト面でも有利です。
選択肢3Windows11対応PCへの買い替え【ハードウェア要件を満たせない場合】
現在使用しているPCがWindows11のシステム要件を満たさない場合、新しいPCへの買い替えを検討する必要があります。
PCの推奨買い替えサイクルは5年ほどといわれています。Windows7のサポート終了時に購入したPC(2019-20年)をそのまま使い続けることで、不具合や故障が発生する可能性がさらに高くなります。
早期の買い替えをおすすめする3つの理由
- 自社の利用環境や働き方に応じた最適な機種を選べる
- PCの動作速度や操作性が向上し、業務効率が上がる
- 事前準備や稼働検証など、ゆとりを持って移行・運用ができる
サポート終了間近に買い替えを検討すると、駆け込み需要により希望の機種が品薄になったり、事前検証が間に合わなかったりするケースも考えられます。また、2025年前後はGIGAスクール構想で購入したPCを買い替える学校も増えるため、機器やソフトの入手困難が業務に影響を与える可能性もあります。
情シスが語る現場の本音!移行の壁と対策
企業の情報システム部門は、Windows11への移行において様々な困難に直面しています。ここでは、実際の現場で起きている問題と、その対策について詳しく見ていきましょう。
移行作業の負担は想像以上に大きい
情シスにとって、OSのアップグレードやPCの買い替えといった作業は大きな負担です。数十台から数百台のPCを管理する企業では、以下のような作業が必要になります。
- 現在のWindows10 PCのバージョンとスペックの確認
- Windows11への互換性チェック
- 業務で使用しているアプリケーションの動作検証
- データのバックアップと移行
- キッティング作業(各種ソフトウェアやセキュリティ設定、周辺機器のセットアップ)
- ライセンス管理やPC利用者とのID紐づけ
- PC配布後の個別問い合わせ対応
特に、専任のIT担当者がいない中小企業では、準備や移行作業に手間取る可能性が高く、通常業務に影響が出ることも少なくありません。
基幹システムの問題で移行できないケース
ある企業の情シス担当者は、こう語っています。「前職の一人情シスでの心残りの一つに、社内からWindows7を抹殺できなかったことがあります。基幹システムがレガシーで、一部がWindows7でしか動かなかったため、ネットワークから隔離して運用していましたが、絶対に危険なんです」
このように、基幹システムがレガシーで古いOSでしか動作しないというケースは、特に製造業や医療機関で多く見られます。三次元測定器や特殊な医療機器など、専用機として古いOSを使わざるを得ない状況もあります。
こうした場合の対策として、以下のような方法が考えられます。
- 完全にオフライン化して専用機として運用する
- 仮想デスクトップ環境(VDI)を利用してセキュリティを確保する
- ネットワークから物理的に隔離した環境で運用する
ITアウトソーシングの活用が鍵
情シスだけで対応が難しい場合には、ITアウトソーシング(業務代行)を活用することがおすすめです。専門のITサポート会社に移行作業を委託すれば、作業の効率化とリスク回避が同時に実現できます。
結果として、自社の業務への影響を最小限にしながら、安全にWindows11へ移行することが可能になります。約20年にわたる経験とノウハウを持つIT企業も増えており、Windows11への移行やセキュリティの見直しをサポートしてくれます。
実際に役立つ!Windows11移行前に知っておきたいPowerShellコマンド集
Windows11への移行を検討する前に、まず自分のPCの状態を正確に把握することが重要です。ここでは、実際の現場で使われている便利なPowerShellコマンドとコマンドプロンプトのコマンドを紹介します。
たった1行で分かる!PCがWindows11に対応しているか確認する方法
多くの人が「うちのPCはWindows11にできるの?」と悩んでいますが、実はコマンド一発で確認できます。
方法1TPM 2.0の確認(最も重要)
- 「Windows + R」キーを同時に押す
- 「tpm.msc」と入力してEnterキーを押す
- 「トラステッドプラットフォームモジュール(TPM)の管理」ウィンドウが開く
- 「状態」欄に「TPMは使用する準備ができています」と表示され、「仕様バージョン」が「2.0」であればOK
もし「互換性のあるTPMが見つかりません」と表示された場合、TPMが無効になっているか、そもそも搭載されていない可能性があります。
方法2PowerShellで詳細情報を取得
PowerShellを管理者権限で起動し、以下のコマンドを実行します。
Get-Tpm
このコマンドを実行すると、以下のような情報が表示されます。
- TpmPresentTPMが存在するか(True/False)
- TpmReadyTPMが使用可能か(True/False)
- TpmEnabledTPMが有効化されているか(True/False)
- TpmActivatedTPMがアクティブ化されているか(True/False)
全てがTrueであれば、Windows11の重要な要件の一つをクリアしています。
システム情報を一発で確認!現在のWindowsバージョンとスペックチェック
現在使用しているWindows10のバージョンやシステムスペックを確認するコマンドです。
Windows10のバージョン確認
コマンドプロンプトまたはPowerShellで以下を実行します。
winver
このコマンドを実行すると、「Windowsのバージョン情報」ウィンドウが表示され、現在のバージョン(例22H2)を確認できます。Windows10の最終バージョンは22H2で、これ以外のバージョンを使用している場合は既にサポートが終了しています。
詳細なシステム情報の確認
PowerShellで以下のコマンドを実行すると、システムの詳細情報が一覧表示されます。
Get-ComputerInfo
このコマンドは大量の情報を出力しますが、特に重要な項目だけを表示したい場合は以下のように実行します。
Get-ComputerInfo | Select-Object CsName, WindowsVersion, OsArchitecture, CsProcessors, CsTotalPhysicalMemory
これにより、コンピューター名、Windowsバージョン、アーキテクチャ(32bit/64bit)、プロセッサ情報、メモリ容量が表示されます。
めちゃくちゃ便利!Windows Updateの状態を確認・実行するコマンド
情シスの現場でよく使われる、Windows Updateをコマンドラインから制御する方法です。
Windows Updateモジュールのインストール
PowerShellを管理者権限で起動し、以下のコマンドを実行します。
Install-Module PSWindowsUpdate
初回実行時に「信頼されていないリポジトリ」という警告が表示されますが、「Y」を入力して続行します。
利用可能な更新プログラムの確認
Get-WindowsUpdate
このコマンドを実行すると、現在インストール可能な全ての更新プログラムが一覧表示されます。
更新プログラムのインストール
Install-WindowsUpdate -AcceptAll -AutoReboot
このコマンドは、全ての更新プログラムを自動的にインストールし、必要に応じて自動的に再起動します。「-AutoReboot」オプションを外せば、手動で再起動のタイミングを選べます。
よくある悩みをズバッと解決!Windows10サポート終了前後のトラブルシューティング
実際にユーザーが直面する具体的な問題と、その解決方法を詳しく解説します。
問題1「PC正常性チェック」でWindows11非対応と表示された場合の対処法
マイクロソフトが提供する「PC正常性チェック」アプリで「このPCではWindows11を実行できません」と表示された場合、多くのケースでTPM 2.0が無効になっているだけです。
具体的な解決手順
- PCを再起動し、起動時にBIOS/UEFI設定画面に入る(メーカーによって異なりますが、F2、F10、F12、Deleteキーなどを連打)
- 「Security」または「Advanced」タブを探す
- 「TPM」「PTT」(Intel製CPU)または「fTPM」(AMD製CPU)という項目を見つける
- 設定を「Enabled」に変更
- 設定を保存してBIOSを終了(通常はF10キーで保存&終了)
- Windowsが起動したら、再度「PC正常性チェック」を実行
メーカー別のBIOS起動キー一覧
- DellF2キー(起動時に連打)
- HPF10キーまたはEscキー → F10キー
- LenovoF1キーまたはF2キー
- ASUSF2キーまたはDeleteキー
- MSIDeleteキー
- 自作PC(GIGABYTE、ASRock等)Deleteキー
問題2Windows11にアップグレードしたらアプリが動かなくなった!
これは非常によくある問題です。特に古い業務用アプリケーションでこの現象が発生しやすいです。
互換モードで動作させる方法
- 動かなくなったアプリケーションの実行ファイル(.exe)を右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「互換性」タブをクリック
- 「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックを入れる
- ドロップダウンメニューから「Windows 10」または「Windows 8」を選択
- 「管理者としてこのプログラムを実行する」にもチェックを入れる
- 「適用」→「OK」をクリック
それでも動かない場合は、アプリケーションベンダーにWindows11対応版の有無を確認するか、仮想環境(Windows 10の仮想マシン)で動作させることを検討しましょう。
問題3ESUに登録したのにセキュリティ更新が降ってこない
ESU(拡張セキュリティ更新プログラム)に登録したはずなのに、Windows Updateで更新プログラムが表示されない場合があります。
解決手順
- まず、Windows10が最新バージョン(22H2)になっているか確認
- 「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」を開く
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- ESUの登録状態を確認「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」→「詳細オプション」
- 「拡張セキュリティ更新プログラム」の項目が表示され、「有効」になっているか確認
もし表示されない場合は、以下のコマンドをPowerShellで実行してESUの状態を確認します。
Get-ItemProperty -Path "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion" -Name EditionID
問題4Windows11にアップグレードしたらネットワークドライブに接続できなくなった
これも頻発する問題です。Windows11ではSMB 1.0プロトコルがデフォルトで無効になっているため、古いNASやネットワークストレージに接続できなくなることがあります。
SMB 1.0を有効にする方法(非推奨セキュリティリスクあり)
- 「コントロールパネル」を開く
- 「プログラム」→「プログラムと機能」をクリック
- 左側の「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリック
- 「SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート」にチェックを入れる
- 「OK」をクリックして再起動
ただし、SMB 1.0は古いプロトコルでセキュリティリスクが高いため、可能であればNASやネットワークストレージのファームウェアを更新して、SMB 2.0以降に対応させることを強く推奨します。
情シスが実際に使っている!Windows10大量移行のための便利ツールとテクニック
企業で数十台〜数百台のPCを管理している情シスの現場では、効率的な移行作業が求められます。
複数のPCのスペックを一括で調べる方法
PowerShellのリモート実行機能を使えば、ネットワーク上の複数のPCの情報を一括で取得できます。
前提条件
- 対象のPCでPowerShellリモート実行が有効になっていること
- 管理者権限があること
- 同一ドメインまたはワークグループに参加していること
PowerShellリモート実行を有効化
対象PCで以下のコマンドを管理者権限のPowerShellで実行します。
Enable-PSRemoting -Force
複数PCの情報を一括取得
$computers = @("PC01", "PC02", "PC03")
Invoke-Command -ComputerName $computers -ScriptBlock {
Get-ComputerInfo | Select-Object CsName, WindowsVersion, OsArchitecture, CsProcessors, CsTotalPhysicalMemory
}
このコマンドを実行すると、指定した全てのPCの情報が一覧で表示されます。結果をCSVファイルに出力したい場合は、以下のように実行します。
$computers = @("PC01", "PC02", "PC03")
Invoke-Command -ComputerName $computers -ScriptBlock {
Get-ComputerInfo | Select-Object CsName, WindowsVersion, OsArchitecture, CsProcessors, CsTotalPhysicalMemory
} | Export-Csv -Path "C:\PCInfo.csv" -NoTypeInformation -Encoding UTF8
Windows Updateの適用状況を一括確認する方法
複数のPCでWindows Updateが適切に適用されているか確認するコマンドです。
$computers = @("PC01", "PC02", "PC03")
Invoke-Command -ComputerName $computers -ScriptBlock {
Get-HotFix | Select-Object -Last 10
}
このコマンドで、各PCに最近インストールされた更新プログラムの履歴を確認できます。
知らないと損する!Windows10とWindows11の便利な設定変更
サポート終了前後で役立つ、あまり知られていない便利な設定を紹介します。
自動更新を一時的に停止する方法(緊急時のみ使用)
業務の都合上、どうしても今すぐにWindows Updateを実行できない場合があります。
最大35日間更新を一時停止する方法
- 「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」を開く
- 「更新の一時停止」のドロップダウンメニューをクリック
- 最大5週間(35日間)まで一時停止可能
ただし、セキュリティリスクが高まるため、必要最小限の期間のみ使用してください。
Windows11のシステム要件チェックを回避する裏技(自己責任)
Windows11の公式要件を満たさないPCでも、レジストリを編集することでインストールできる場合があります。ただし、これは公式にサポートされておらず、動作保証もありません。自己責任で実行してください。
レジストリ編集による要件回避
- 「Windows + R」キーで「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「regedit」と入力してEnterキーを押す
- 以下のパスに移動HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\MoSetup
- 右側の空白部分を右クリック→「新規」→「DWORD(32ビット)値」
- 名前を「AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU」とする
- 値を「1」に設定
- レジストリエディタを閉じて、Windows11のインストールを試みる
この方法でインストールしても、将来的にセキュリティ更新が受けられなくなる可能性や、パフォーマンスの問題が発生する可能性があります。
現場の声!実際に起きた移行トラブルとその解決方法
実際の企業で発生した具体的なトラブル事例と、その解決方法を紹介します。
ケース1Windows11にアップグレード後、PCが起動しなくなった
これは非常に深刻な問題ですが、実際に発生することがあります。
対処法セーフモードで起動して復元
- PCの電源を入れて、Windowsロゴが表示されたら強制終了を3回繰り返す
- 自動修復モードが起動する
- 「詳細オプション」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」
- 「再起動」をクリック
- 「4」キーを押して「セーフモードを有効にする」を選択
- セーフモードで起動したら、「設定」→「システム」→「回復」→「復元」
- 「Windows 10に戻す」を選択(アップグレードから10日以内のみ可能)
10日以上経過している場合は、システムの復元ポイントから復元するか、最悪の場合はWindows10の再インストールが必要になります。
ケース2ESUの料金を支払ったのにライセンスが反映されない
Microsoft Storeから個人向けESUを購入したのに、Windows Updateで認識されない場合があります。
解決手順
- Microsoft アカウントでサインインしているか確認
- Windows10のバージョンが22H2であることを確認
- 以下のコマンドをPowerShellで実行してライセンス状態を確認
slmgr /dlv
このコマンドで詳細なライセンス情報が表示されます。ESUのライセンスが表示されない場合は、以下を試してください。
slmgr /ato
これでライセンスの再認証を試みます。それでも解決しない場合は、Microsoftサポートに問い合わせる必要があります。
ケース3大量のWindows10 PCを効率的に棚卸ししたい
企業の情シスでは、「どのPCがWindows11に対応しているのか」を効率的に把握する必要があります。
PowerShellで一括棚卸しスクリプト
以下のスクリプトを作成して、ネットワーク上の全PCの情報を収集できます。
# PC一覧ファイルを読み込む(事前にPC名のリストをテキストファイルで準備)
$computers = Get-Content "C:\PCList.txt"
$results = @()
foreach ($computer in $computers) {
try {
$info = Invoke-Command -ComputerName $computer -ScriptBlock {
$tpm = Get-Tpm
$os = Get-ComputerInfo | Select-Object WindowsVersion, OsArchitecture, CsProcessors, CsTotalPhysicalMemory
@{
ComputerName = $env:COMPUTERNAME
WindowsVersion = $os.WindowsVersion
Architecture = $os.OsArchitecture
Processor = $os.CsProcessors
Memory = ::Round($os.CsTotalPhysicalMemory / 1GB, 2)
TPMPresent = $tpm.TpmPresent
TPMReady = $tpm.TpmReady
TPMEnabled = $tpm.TpmEnabled
}
}
$results += $info
} catch {
Write-Host "Error connecting to $computer" -ForegroundColor Red
}
}
# 結果をCSVファイルに出力
$results | Export-Csv -Path "C:\Windows11Compatibility.csv" -NoTypeInformation -Encoding UTF8
Write-Host "Inventory complete! Results saved to C:\Windows11Compatibility.csv" -ForegroundColor Green
このスクリプトを実行すると、全PCの情報がCSVファイルに出力され、Excelで簡単に分析できます。
ぶっちゃけこうした方がいい!
正直なところ、ここまで色々な選択肢を紹介してきたけど、個人的には「無理にWindows10を延命させるよりも、さっさとWindows11に移行した方が楽だし効率的」だと思う。
理由は簡単で、ESUで年間3,500円払い続けるより、Windows11に移行すれば追加コストゼロで最新のセキュリティと機能が手に入るから。しかも、1年後にはどうせ移行しなきゃいけないわけで、先延ばしにするメリットってあんまりない。
ただ、企業の情シスの立場で言うと、「全社一斉移行は確かに大変」というのも分かる。特に、古い基幹システムや専用ソフトウェアが動かなくなるリスクは無視できない。だから、段階的移行がベストプラクティスだと思う。
具体的には、こんな感じ。
- まず営業部門や管理部門など、比較的システム依存度の低い部署から移行を開始
- 製造部門や研究部門など、専用ソフトウェアを使っている部署は互換性検証に時間をかける
- どうしてもWindows10が必要な端末だけESUで延命させて、ネットワークから物理的に隔離
- 2026年の夏頃までには全社移行を完了させる
あと、バックアップだけは絶対にケチっちゃダメ。移行作業で何が起きるか分からないから、重要なデータは必ず外付けHDDかクラウドにバックアップしておく。Windows11のインストール前に、自動的にWindows.oldフォルダが作成されるけど、これも10日間しか保持されないから過信は禁物。
個人ユーザーなら、もっとシンプル。PC正常性チェックを実行して、OKが出たら即アップグレード。ダメだったら、素直に新しいPC買った方が幸せになれる。5年以上前のPCなら、どうせもう寿命だし、Windows11対応の新しいPCの方が確実に快適だから。
最後に一つだけ。「Windows7みたいに、古いOSの方が軽くて良い」って言う人もいるけど、それは幻想。セキュリティリスクを考えたら、最新OSを使うのが結局一番楽で安全。情シスの立場で言わせてもらうと、サポート切れのOSを使い続ける方が、よっぽど面倒くさいトラブルの元だから。
だから、ぶっちゃけ「悩むくらいならさっさと移行」が正解。これが20年以上ITの現場にいる僕の本音です。
Windows10サポート切れたけど全く使えないの?情シスの意見とはに関する疑問解決
Windows10のサポートが終了したら、パソコンは使えなくなるの?
いいえ、Windows10はサポート終了後も起動し、基本的な機能を使用することはできます。インターネットに接続して検索したり、ExcelやWordを開いたりすることも可能です。
しかし、マイクロソフトから更新プログラムやセキュリティパッチが提供されなくなることが大きな問題です。これは「新しい脅威に対して無防備になる」という意味で、業務で利用している企業にとっては、セキュリティ事故や業務停止につながる重大なリスクを抱えることになります。
個人ユーザーでもESUは購入できるの?
はい、Windows10では特別に個人ユーザーでもESUを購入できます。価格は1年間で3,500円(税込み)です。ただし、PC設定を同期している場合は追加費用なしで利用できたり、1,000 Microsoft Rewardsポイントと交換できたりする方法もあります。
ESUは2025年10月15日から2026年10月13日までの1年間有効です。それ以降の延長提供については、現時点では明らかにされていません。
Windows11へのアップグレードは今でも無料なの?
はい、現在使用しているWindows10が正規にライセンスされていて、ハードウェアがWindows11のシステム要件を満たしていれば、無料でアップグレードできます。
Microsoftは無料アップグレードに対するサポートをいずれ終了する権利を留保していますので、早めにアップグレードすることをおすすめします。
また、Windows11にアップグレードした後、10日間以内であればWindows10に戻すことができます。それ以降は復元できませんので注意が必要です。
Windows10を使い続けた場合の最大のリスクは何?
最大のリスクは、新たに発見されたセキュリティの脆弱性に対する修正プログラムが一切提供されなくなることです。
ウイルスやマルウェアの感染リスクが大幅に高まり、個人情報の漏洩や重要なデータの破損・暗号化といった深刻な被害を受ける可能性があります。企業の場合は、顧客データや業務に関わる重要なファイルが漏洩すれば、信頼性の低下や法的な責任問題に発展することもあります。
Windows11への移行が間に合わない場合はどうすればいい?
移行が間に合わない場合は、以下の対策を組み合わせて対応することをおすすめします。
- ESUに登録してセキュリティ更新を継続する
- セキュリティソフトを最新版に更新し、適切に設定する
- 不要なアプリケーションやサービスを停止してアタックサーフェスを減らす
- 重要なデータのバックアップを定期的に実施する
- 可能な限り早急にWindows11への移行計画を立てる
ただし、これらはあくまで一時的な対策であり、長期的にはWindows11への移行やPC買い替えが必須です。
今すぐパソコンやスマホの悩みを解決したい!どうしたらいい?
いま、あなたを悩ませているITの問題を解決します!
「エラーメッセージ、フリーズ、接続不良…もうイライラしない!」
あなたはこんな経験はありませんか?
✅ ExcelやWordの使い方がわからない💦
✅ 仕事の締め切り直前にパソコンがフリーズ💦
✅ 家族との大切な写真が突然見られなくなった💦
✅ オンライン会議に参加できずに焦った💦
✅ スマホの重くて重要な連絡ができなかった💦
平均的な人は、こうしたパソコンやスマホ関連の問題で年間73時間(約9日分の働く時間!)を無駄にしています。あなたの大切な時間が今この悩んでいる瞬間も失われています。
LINEでメッセージを送れば即時解決!
すでに多くの方が私の公式LINEからお悩みを解決しています。
最新のAIを使った自動応答機能を活用していますので、24時間いつでも即返信いたします。
誰でも無料で使えますので、安心して使えます。
問題は先のばしにするほど深刻化します。
小さなエラーがデータ消失や重大なシステム障害につながることも。解決できずに大切な機会を逃すリスクは、あなたが思う以上に高いのです。
あなたが今困っていて、すぐにでも解決したいのであれば下のボタンをクリックして、LINEからあなたのお困りごとを送って下さい。
ぜひ、あなたの悩みを私に解決させてください。
まとめWindows10サポート終了は「全く使えない」わけではないが、危険すぎる
Windows10のサポートが終了した今、「全く使えないわけではない」という事実と、「安全に使えるわけではない」という現実を理解することが重要です。
パソコンは起動し、基本的な機能は動作します。しかし、セキュリティの脆弱性が放置され、サイバー攻撃の標的となるリスクが激増することは避けられません。特に企業では、顧客情報の漏洩、業務停止、法令違反、取引先からの信頼失墜など、想像以上に深刻な影響が出る可能性があります。
情シスの現場では、Windows11への移行作業の負担、基幹システムの互換性問題、コストの制約など、様々な困難に直面しています。しかし、それでも早期の移行が最も確実で安全な選択肢であることは間違いありません。
もし移行が間に合わない場合は、ESUを活用して最低限のセキュリティを確保しつつ、できるだけ早くWindows11への移行を実現することが重要です。個人ユーザーの方も、無償または低コストでESUを利用できる方法があるので、ぜひ検討してみてください。
Windows10のサポート終了は、単なる「期限切れ」ではなく、セキュリティ環境を見直す重要な転換点です。今こそ、適切な対策を講じて、安全なデジタル環境を構築する時です。






コメント