パソコンを使っていると、「このファイルは読み取り専用です」と表示されて、編集できないことがありますよね。特に、Windows 11にアップデートしてからそのような場面に遭遇することが増えた方も多いのではないでしょうか？また、大切なデータを他人に見られたくないとき、ファイルやフォルダーを暗号化して保護する方法も気になりますよね。
今回は、そんなお悩みを解決するために、Windows 11での「読み取り専用の解除方法」と「ファイル・フォルダーの暗号化設定」について、わかりやすくご紹介します。
読み取り専用の解除方法
Windowsのイメージ
ファイルのプロパティから解除する
まず最初に試したいのが、ファイルのプロパティから「読み取り専用」のチェックを外す方法です。
- 編集したいファイルを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「全般」タブの「属性」欄にある「読み取り専用」のチェックを外します。
- 「適用」をクリックし、「OK」を押して設定を保存します。
これで、通常は編集が可能になるはずです。
フォルダーのプロパティから解除する
複数のファイルが含まれるフォルダーの場合、そのフォルダー自体に「読み取り専用」の設定がされていることがあります。
- 該当のフォルダーを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「全般」タブで「読み取り専用」のチェックを外します。
- 「適用」をクリックし、「このフォルダー内のファイルに適用する」を選択してから「OK」を押します。
これで、フォルダー内のすべてのファイルが編集可能になるはずです。
WordやExcelの「読み取り専用」の解除
Office製品で作成したファイルは、保存時に「読み取り専用」として保存されることがあります。
- 該当のファイルを開きます。
- 「ファイル」タブをクリックし、「情報」を選択します。
- 「読み取り専用で開きますか？」と表示された場合は、「いいえ」を選択します。
- その後、通常通り編集を行い、「名前を付けて保存」などで上書き保存します。
これで、再度「読み取り専用」と表示されることなく編集が可能になります。
ファイルやフォルダーの暗号化設定
大切なデータを他人に見られたくない場合、暗号化を行うことでセキュリティを強化できます。
EFS（Encrypting File System）による暗号化
Windows 11 Pro以上のエディションでは、EFSを使用してファイルやフォルダーを暗号化できます。
- 暗号化したいファイルやフォルダーを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「全般」タブの「詳細設定」をクリックします。
- 「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
- 「適用」をクリックし、「このフォルダー、サブフォルダーおよびファイルに適用する」を選択してから「OK」を押します。
これで、指定したファイルやフォルダーが暗号化され、他のユーザーからアクセスできなくなります。
BitLockerによるドライブ全体の暗号化
BitLockerは、ドライブ全体を暗号化する機能です。これにより、PCが盗まれた場合でもデータを保護できます。
- 「スタート」メニューから「設定」を開きます。
- 「プライバシーとセキュリティ」→「デバイスの暗号化」を選択します。
- 「デバイスの暗号化」のスライダーを「オン」に設定します。
これで、PC全体が暗号化され、セキュリティが強化されます。
WinRARを使用した暗号化
Windows 11 Homeエディションなど、EFSが利用できない場合でも、WinRARなどの圧縮ソフトを使用して暗号化が可能です。
- WinRARをインストールし、起動します。
- 暗号化したいフォルダーを右クリックし、「WinRARで圧縮」を選択します。
- 「アーカイブ名とパラメーター」ウィンドウで、「パスワード設定」をクリックします。
- 「パスワードを要求する」にチェックを入れ、パスワードを設定します。
- 「OK」をクリックし、圧縮を完了させます。
これで、圧縮ファイルを開く際にパスワードが必要となり、セキュリティが強化されます。
よくある質問や疑問
Q1: 読み取り専用の解除ができない場合はどうすればよいですか？
ファイルが「読み取り専用」で開かれる理由として、インターネットからダウンロードしたファイルや、他のユーザーが設定したパスワード保護が考えられます。これらの場合、パスワードを入力するか、ファイルの所有者に確認する必要があります。
Q2: 暗号化したファイルを他のPCで開くにはどうすればよいですか？
EFSで暗号化したファイルは、同じMicrosoftアカウントでサインインしているPCでのみアクセス可能です。別のPCで開く場合、そのPCに暗号化証明書をインポートする必要があります。
Q3: WinRARで暗号化したファイルを解凍するにはどうすればよいですか？
暗号化したRARファイルを解凍する際、設定したパスワードを入力する必要があります。パスワードを忘れた場合、解凍することはできませんので、パスワードの管理には十分注意してください。
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まとめ
Windows 11では、ファイルやフォルダーの「読み取り専用」の解除や、暗号化設定を行うことで、データの編集やセキュリティを強化できます。操作は少し手間に感じるかもしれませんが、大切なデータを守るためには非常に重要なステップです。
もし、操作中に不明な点やお困りのことがあれば、お気軽にLINEからお声掛けください。
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