WindowsでのTraceroute（tracert）活用法【初心者向け解決ガイド】

「インターネットが遅い」「ウェブサイトが表示されない」など、ネットワークのトラブルに直面したとき、原因を特定するのは難しいものです。そんなときに役立つのが、Windowsに標準搭載されているコマンド「tracert（トレースアート）」です。この記事では、初心者の方でもわかりやすく、tracertの使い方とその活用法をご紹介します。

tracertとは？

Windowsのイメージ

tracertは、インターネット上でデータが目的地に到達するまでの経路を調べるためのコマンドです。これを使うことで、どのルーターを経由しているか、どこで遅延が発生しているかなどを確認できます。例えば、ウェブサイトの読み込みが遅いと感じたときに、tracertを使って問題の箇所を特定することができます。

tracertの使い方

tracertを使用するには、以下の手順でコマンドプロンプトを開きます。

上記のコマンドは、「www.example.com」への経路を調べるものです。実際には、調べたいウェブサイトのドメイン名やIPアドレスを入力してください。

tracertの結果の読み方

tracertの結果は、以下のような形式で表示されます。

各行は、データが通過したルーターを示しており、各ルーターまでの往復時間（RTT）がミリ秒単位で表示されます。最終行が目的のウェブサイトに到達したことを示しています。

tracertの便利なオプション

tracertには、以下のような便利なオプションがあります。

• -dホスト名の解決を行わず、IPアドレスのみを表示します。これにより、結果の表示が速くなります。
• -h 最大ホップ数経路の最大ホップ数を指定します。デフォルトは30です。
• -w タイムアウト各応答のタイムアウト時間をミリ秒単位で指定します。

例えば、ホスト名の解決を行わずに、最大ホップ数を20に設定するには、以下のように入力します。

tracertの活用例

tracertは、以下のような場面で役立ちます。

• ウェブサイトが遅いどのルーターで遅延が発生しているかを特定できます。
• 特定のウェブサイトにアクセスできないどの経路で問題が発生しているかを確認できます。
• ネットワークのトラブルシューティングネットワークの問題箇所を特定し、対処方法を考える手助けとなります。

よくある質問

Q1: tracertの結果に「*」が表示されるのはなぜですか？

「*」は、タイムアウトや応答なしを示します。これは、途中のルーターがICMPパケットに応答しない設定になっている場合などに発生します。必ずしも問題があるわけではありません。

Q2: tracertの結果が遅い場合、どうすればいいですか？

遅延が発生しているホップを特定し、そのホップ以降のルーターやサーバーの状態を確認することで、原因を特定できます。また、インターネットサービスプロバイダー（ISP）に問い合わせることも有効です。

Q3: tracertの結果を保存する方法はありますか？

はい、以下のようにコマンドを入力することで、結果をテキストファイルに保存できます。

これにより、「tracert_result.txt」というファイルに結果が保存されます。

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まとめ

tracertは、ネットワークの経路を調べるための強力なツールです。初心者の方でも、基本的な使い方と結果の読み方を理解すれば、ネットワークのトラブルシューティングに役立てることができます。ぜひ、実際に試してみてください。

他にも疑問やお悩み事があればお気軽にLINEからお声掛けください。