「さっきメンションしたの、見てくれた?」と同僚から言われて、ヒヤッとした経験はありませんか。確認したはずのTeamsには何も通知が表示されておらず、重要なメッセージを見逃していたことに気づく。このような「静かなる事故」は、リモートワークが当たり前になった現代において、想像以上に深刻な問題を引き起こします。
実は、Teamsの通知が来ない原因の約8割は、アプリのバグやPCの故障ではなく、設定の見落としによるものです。しかも、その設定箇所は1つではなく、複数のレイヤーに分かれているため、どこを直せばいいのかわからないという方が非常に多いのが現状です。
この記事を読めば、Teamsの通知トラブルを自分で解決するための知識が身につき、二度と重要なメッセージを見逃すことがなくなります。
- 通知が来ない原因を4つの階層に分けて論理的に特定する方法を解説
- Windows、Mac、iPhone、Androidなど全デバイス対応の具体的な設定手順を網羅
- 2025年7月に完全移行した新しいTeamsでの通知の仕様変更と対処法を紹介
- Teamsの通知が届く仕組みを理解しよう
- 階層1あなたのステータスが通知をブロックしていないか確認する
- 階層2Teamsアプリ全体の通知設定を見直す
- 階層3特定のチャネルの通知設定を確認する
- 階層4PCやスマートフォン本体(OS)の通知設定を確認する
- それでも解決しない場合の追加トラブルシューティング
- 通知管理のベストプラクティス
- 情シス10年選手が教える「通知トラブルの本当の原因」
- 知らないと損する「緊急メッセージ」機能の活用法
- 診断ログの取得方法と活用のコツ
- 現場でよく遭遇する「謎の通知トラブル」とその解決法
- 通知を見逃さないための「鉄板設定」
- ぶっちゃけこうした方がいい!
- Teamsの通知が来ないときによくある質問
- 今すぐパソコンやスマホの悩みを解決したい!どうしたらいい?
- まとめ
Teamsの通知が届く仕組みを理解しよう
問題を解決するためには、まずTeamsの通知がどのような仕組みで届くのかを理解することが重要です。多くの方が勘違いしているのですが、Teamsの通知は単純にアプリが鳴らしているわけではありません。
Teamsの通知は、4つの階層(レイヤー)を順番に通過して、初めてあなたの画面やスマートフォンに届きます。この4つの階層とは、「あなた個人のステータス」「Teamsアプリ全体の設定」「特定のチャネルやチャットの設定」「PCやスマートフォン本体(OS)の設定」です。
たとえるならば、あなたに届くメッセージは、4つの関門を通過する必要があるということです。どこか1つでも通行止めになっていれば、通知はあなたに届きません。この構造を理解しておくと、問題が発生したときに「どの階層で止まっているのか」を論理的に特定できるようになります。
これから紹介する解決手順は、この4つの階層を上流(あなた自身の状態)から下流(OS設定)に向かって順番に確認していくというアプローチを取ります。この順番で確認することで、最も効率的に原因を特定できます。
階層1あなたのステータスが通知をブロックしていないか確認する
通知が来ない原因として最も多いのが、実はこの「ステータス設定」です。Microsoftのサポートフォーラムでも、通知トラブルの相談の多くがこのステータス設定に起因しているという報告があります。
確認場所と手順
Teamsを開いたら、画面右上にあるあなた自身のプロフィール写真(アイコン)をクリックしてください。すると、あなたの名前の下に現在のステータスが表示されます。
ここで注目すべきは、ステータスが「取り込み中」や「応答不可(Do Not Disturb)」、あるいは「集中モード」になっていないかどうかです。これらのステータスは、すべての通知を一時的にシャットアウトする強力なモードであり、意図せずこの状態になっていることが非常に多いのです。
特に注意が必要なのは、Outlookのカレンダーと連携している場合です。会議の時間になると、Teamsのステータスが自動的に「会議中」や「取り込み中」に切り替わる設定になっていることがあります。会議が終わった後もステータスが戻らないまま、気づかずに過ごしているケースが意外と多いのです。
解決策
ステータスをクリックして、緑色の「連絡可能」に戻しましょう。もし「応答不可」にしていた場合でも、特定の重要な人物からの通知だけは受け取りたいという場合は、Teamsの設定から「優先アクセス」を設定することで、指定した連絡先からのメッセージだけは「応答不可」中でも通知を受け取ることができます。
階層2Teamsアプリ全体の通知設定を見直す
ステータスに問題がなければ、次はTeamsアプリ自体の通知設定を確認します。ここでは、どのような種類の活動(メンション、チャット、リプライなど)に対して、どのような方法(バナー、音声など)で通知を受け取るかを設定できます。
確認場所と手順
Teamsの画面右上にあるプロフィール写真の横の「三点リーダー(…)」をクリックし、「設定」を選択します。その後、左側のメニューから「通知とアクティビティ」を選んでください。
ここで確認すべきポイントは複数あります。まず、「チャットメッセージの通知」のセクションです。「@メンション」だけでなく、すべてのチャットで通知が来るようにしたい場合は、「編集」ボタンを押して「バナーとフィード」を選択してください。
次に、「外観とサウンド」セクションにある「通知音を再生する」のスイッチがオン(青色)になっているかを確認します。視覚的なバナー通知は表示されても、音が鳴らないために気づかないというケースも少なくありません。
また、万が一通知を見逃した場合のセーフティネットとして、「見逃したアクティビティのメール」を「できるだけ早く」などに設定しておくことをお勧めします。これにより、Teamsで通知を見逃しても、メールで知らせてもらえます。
新しいTeamsでの注意点
2025年7月1日にClassic Teams(旧バージョン)のサポートが終了し、現在は新しいTeamsに完全移行しています。新しいTeamsでは、通知システムが大幅に刷新されており、以前のようにWindowsの通知センターを経由するオプションがなくなっています。
新しいTeamsでは、通知はアプリ内で管理される統合型システムに変更されました。そのため、以前のTeamsで使っていたカスタム通知音などの設定が引き継がれていない可能性があります。移行後に通知トラブルが発生した場合は、改めて新しいTeamsの設定画面で通知設定を確認し直してください。
階層3特定のチャネルの通知設定を確認する
「他のチャットやチャネルは通知が来るのに、なぜかこのプロジェクトのチャネルだけ静かだ」という場合は、チャネル単位の個別設定を疑いましょう。Teamsでは、チャネルごとに通知のオン・オフを細かく設定できるため、知らない間に特定のチャネルの通知がオフになっていることがあります。
確認場所と手順
通知が来ない特定のチャネル名にカーソルを合わせ、右側に表示される「三点リーダー(…)」をクリックします。メニューから「チャネルの通知」を選択してください。
ここで確認すべきは、「すべての新しい投稿」の項目です。これが「オフ」になっていると、そのチャネルへの新規投稿があっても通知が届きません。「バナーとフィード」に変更することで、通知が届くようになります。
さらに、そのチャネル内のすべての返信(リプライ)についても通知が欲しい場合は、「すべての返信を含める」のチェックボックスをオンにしてください。デフォルトでは、自分がメンションされた場合や、自分の投稿への返信のみ通知される設定になっていることが多いです。
なぜチャネル通知は個別設定なのか
Teamsのチャネル通知がデフォルトで「オフ」または「メンションのみ」になっているのには理由があります。大規模な組織では、多数のチャネルに所属することになり、すべてのチャネルのすべての投稿で通知が鳴ると、業務に支障をきたすほどの通知量になってしまいます。
そのため、Microsoftは「本当に重要な通知だけを届ける」というアプローチを取っています。逆に言えば、重要なチャネルについては、自分で明示的に通知をオンにする必要があるということです。
階層4PCやスマートフォン本体(OS)の通知設定を確認する
ここまでの3つの階層をすべて確認しても通知が来ない場合、Teamsは正常に通知を送っているのに、PCやスマートフォン本体(OS)がその表示をブロックしている可能性が高いです。Microsoftの公式ドキュメントでも、OS側の設定が通知トラブルの一般的な原因として明確に挙げられています。
Windows 11での確認手順
Windows 11をお使いの場合は、「スタート」メニューから「設定」を開き、「システム」、「通知」の順に進みます。まず、画面上部の「通知」のトグルスイッチがオンになっていることを確認してください。
次に、アプリの一覧をスクロールして「Microsoft Teams」を探し、そのスイッチがオンになっていることを確認します。さらに、Teamsをクリックして詳細設定を開き、「バナー」の表示が許可されていること、そして「通知センターに通知を表示する」がオンになっていることも確認しましょう。
もう一つ重要なのが「集中モード」(旧「フォーカスアシスト」)の確認です。タスクバーの右端にある通知センターのアイコンをクリックして、集中モードが有効になっていないかを確認してください。集中モードが有効になっていると、緊急の通知以外はすべてブロックされます。
macOSでの確認手順
Macをお使いの場合は、Appleメニュー(画面左上のリンゴマーク)から「システム設定」を開き、「通知」を選択します。左側のアプリ一覧から「Microsoft Teams」を探し、「通知を許可」のスイッチがオンになっていることを確認してください。
macOSで特に注意が必要なのは、「集中モード」です。Macの集中モードがオンになっていると、Teamsを含むすべてのアプリからの通知がブロックされます。さらに、iPhoneを同じApple IDで使用している場合、iPhoneで集中モードを有効にすると、それがMacにも同期されて自動的に集中モードが有効になることがあります。
この同期を防ぎたい場合は、iPhoneの「設定」から「集中モード」を開き、「デバイス間で共有」のスイッチをオフにしてください。これにより、iPhoneで集中モードを有効にしても、Macの通知には影響しなくなります。
iPhoneでの確認手順
iPhoneでTeamsの通知が来ない場合は、「設定」アプリを開き、「通知」をタップします。アプリ一覧から「Teams」を探してタップし、「通知を許可」がオンになっていることを確認してください。
また、Teamsアプリ内の設定も確認が必要です。Teamsを開き、左上のプロフィール写真をタップして「通知」を選択します。「通知を表示」のトグルがオンになっていること、そして必要な通知カテゴリ(チャット、メンション、返信など)がそれぞれ有効になっていることを確認してください。
iPhoneでよくある問題として、デスクトップでTeamsを使用している間はモバイル通知がブロックされるという仕様があります。これはバッテリー消費を抑え、同じ通知が複数のデバイスで重複して表示されることを防ぐための機能です。デスクトップで5分間操作がないと、自動的にモバイルに通知が切り替わります。
この動作を変更したい場合は、Teamsアプリの「通知」設定から「通知をブロック」セクションを開き、「他のデバイスでアクティブなとき」のトグルをオフにしてください。
Androidでの確認手順
Androidスマートフォンの場合は、「設定」アプリから「アプリ」または「アプリと通知」を開き、「Teams」を探してタップします。「通知」を選択し、通知が有効になっていることを確認してください。
Androidで特に注意すべきなのは「バッテリー最適化」の設定です。バッテリー節約機能が有効になっていると、Teamsがバックグラウンドで動作することを制限され、通知が遅延したり、届かなくなったりすることがあります。「設定」から「バッテリー」、「バッテリー最適化」と進み、Teamsを「最適化しない」に設定することで、この問題を解決できます。
それでも解決しない場合の追加トラブルシューティング
上記の4つの階層をすべて確認しても問題が解決しない場合は、以下の追加対策を試してみてください。
Teamsアプリの再起動とサインアウト・サインイン
一時的なアプリの不具合は、再起動で解決することがあります。Teamsアプリを完全に終了し(タスクバーのアイコンを右クリックして「終了」)、再度起動してみてください。
それでも改善しない場合は、Teamsからサインアウトし、再度サインインしてみましょう。アカウント認証の問題が原因で通知が届かないケースもあります。
キャッシュのクリア
Teamsのキャッシュが破損していると、通知を含むさまざまな機能に問題が発生することがあります。Windowsの場合、Teamsを完全に終了した状態で、エクスプローラーのアドレスバーに「%appdata%\Microsoft\Teams」と入力してフォルダを開き、中のファイルをすべて削除してからTeamsを再起動してください。
ただし、新しいTeamsを使用している場合は、キャッシュの保存場所が異なります。「設定」から「アプリ」、「Microsoft Teams」を探し、「詳細オプション」から「リセット」を選択することで、キャッシュをクリアできます。
アプリの再インストール
上記の方法でも解決しない場合は、Teamsアプリを一度アンインストールし、最新バージョンを再インストールしてみてください。特に、旧バージョン(Classic Teams)から新バージョンへの移行がうまくいっていない場合、再インストールで問題が解決することがあります。
IT管理者への確認
企業や組織でTeamsを使用している場合、IT管理者がグループポリシーで通知設定を制限している可能性があります。自分で設定を変更できない項目がある場合や、設定を変更しても反映されない場合は、IT部門に確認することをお勧めします。
通知管理のベストプラクティス
通知トラブルを解決したら、今後同じ問題が起きないよう、通知設定を最適化しておきましょう。ここでは、多くのビジネスパーソンに有効な通知設定のベストプラクティスを紹介します。
通知音を有効にする
視覚的なバナー通知は便利ですが、他の作業に集中しているときは見逃してしまいがちです。「設定」から「通知とアクティビティ」を開き、「通知音を再生する」をオンにすることで、画面を見ていなくても音で気づくことができます。
プレゼンテーション中の通知を制御する
画面共有やプレゼンテーション中に、プライベートなチャットが全員に見えてしまうのは避けたいものです。「設定」から「通知とアクティビティ」を開き、「会議および通話中は通知を表示しない」をオンにすることで、会議中は不要な通知を抑制できます。
クワイエットタイムを設定する
ワークライフバランスのために、業務時間外は通知をオフにしたい場合は、モバイルアプリの「クワイエットタイム」機能を活用しましょう。夜間や週末に通知が来ないよう、時間帯を指定することができます。
優先アクセスを設定する
「応答不可」モードを使用しつつも、特定の重要な連絡先(上司やクライアントなど)からの通知だけは受け取りたい場合は、「優先アクセス」機能を活用しましょう。「設定」から「プライバシー」、「優先アクセスを管理」と進み、優先連絡先を指定できます。
情シス10年選手が教える「通知トラブルの本当の原因」
ここからは、情報システム部門で10年以上Teamsの導入・運用に携わってきた経験から、一般的な記事には書かれていない「現場のリアル」をお伝えします。正直なところ、ユーザーから「通知が来ない」と相談を受けたとき、私たちが真っ先に疑うのは、設定画面に書いてある内容とは少し違うポイントなのです。
VPN接続時に通知が遅延する問題は設定では解決しない
テレワークが当たり前になった今、VPN接続時にTeamsの通知が遅れる、または全く届かないという問題は非常に多く発生しています。そして残念ながら、この問題はTeamsの設定をいくら見直しても解決しないケースがほとんどです。
なぜなら、この問題の根本原因はネットワーク構成にあるからです。多くの企業VPNは「フルトンネル」方式を採用しており、すべてのインターネット通信が会社のネットワークを経由します。Teamsのリアルタイム通信(特に通知やビデオ通話で使用されるUDP通信)は、この経路を通ることで大幅な遅延が発生します。
Microsoftの公式見解としても、TeamsトラフィックについてはVPNをバイパスする「スプリットトンネル」方式を推奨しています。これは、Teamsへの通信だけはVPNを経由せず、直接インターネットに出ていく設定です。ただし、セキュリティポリシーの関係でスプリットトンネルが許可されていない企業も多く、その場合はユーザーレベルでは対処が難しいのが現実です。
もしあなたがVPN接続時に通知トラブルを経験しているなら、まずは社内のネットワーク担当者やIT部門に相談することをお勧めします。「Teamsのスプリットトンネル設定は可能か」と聞いてみてください。技術的には、Microsoft 365のIPアドレス範囲だけをVPNから除外する設定が可能です。
プロキシサーバー環境での通知ブロック問題
企業のネットワークでは、セキュリティ対策としてプロキシサーバーを経由してインターネットに接続するケースが一般的です。しかし、このプロキシがTeamsの通知をブロックしてしまうことがあります。
特に問題になるのは、SSL検査(SSL Inspection)を行っているプロキシです。SSL検査は、暗号化された通信の中身を検査するセキュリティ機能ですが、Teamsの通信に対してこれを行うと、認証エラーや通信遅延の原因になります。Microsoftは、Teams、Skype、SharePointへのトラフィックについてはSSL検査を除外することを推奨しています。
ユーザーとしてできる対処法は限られていますが、もしVPN接続直後に「プロキシへのログイン」を求めるポップアップが何度も表示される場合は、それが通知トラブルの原因である可能性が高いです。この場合もIT部門への相談が必要になります。
複数アカウント・複数テナント問題という「闇」
情シスとして日々対応していて最も頭を悩ませるのが、複数のTeamsアカウントを使い分けているユーザーからの通知トラブルです。たとえば、自社のTeamsアカウントと、取引先のテナントにゲストとして招待されたアカウントを持っている場合などです。
この問題について、はっきり言います。デスクトップ版Teamsでは、現在アクティブになっていないテナントからの通知は基本的に届きません。これはバグではなく、残念ながら仕様です。自社のテナントでTeamsを開いているときに、ゲスト参加している別のテナントからメッセージが来ても、通知は表示されないのです。
この問題に対するワークアラウンドとして、現場で実際に使われている方法をいくつか紹介します。
まず、スマートフォンのTeamsアプリを活用する方法です。モバイル版Teamsは、複数テナントからの通知を受け取る機能がデスクトップ版より優れています。複数のアカウントでログインしておけば、どのテナントからのメッセージでもプッシュ通知を受け取ることができます。
次に、ブラウザのプロファイル機能を使う方法です。Microsoft EdgeやGoogle Chromeには、複数のプロファイルを作成する機能があります。それぞれのプロファイルで異なるテナントのTeams Webにログインし、ブラウザウィンドウを別々に開いておくことで、複数テナントからの通知を同時に受け取れます。
さらに、EdgeにはTeams Webを「アプリとしてインストール」する機能があります。これを使えば、ブラウザとは別のウィンドウでTeamsを開くことができ、デスクトップアプリに近い体験で複数テナントの通知を受け取れます。
ただし、これらはすべてワークアラウンドであり、根本的な解決策ではありません。Microsoftはマルチテナント対応の改善を数年前から約束していますが、完全な解決には至っていないのが現状です。
知らないと損する「緊急メッセージ」機能の活用法
「本当に重要なメッセージなのに、相手が通知に気づいてくれない」という経験はありませんか。実は、Teamsには相手が読むまで2分おきに最大20分間通知を送り続けるという強力な機能があります。それが「緊急メッセージ」(優先度通知)です。
緊急メッセージの送り方
チャット画面でメッセージを入力する際、入力欄の下にあるビックリマークのアイコンをクリックしてください。すると「重要」と「緊急」の2つのオプションが表示されます。
「重要」を選択すると、メッセージに「重要!」というバナーが付きますが、通知の挙動は通常と変わりません。一方、「緊急」を選択すると、相手がそのメッセージを既読にするまで、2分間隔で最大10回(20分間)通知が繰り返し送信されます。さらに、相手のステータスが「応答不可(Do Not Disturb)」になっていても、緊急メッセージの通知は届きます。
この機能は、医療現場での緊急連絡や、オンコールエンジニアへの障害通知など、本当に迅速な対応が必要な場面を想定して設計されています。
緊急メッセージの注意点と制限
ただし、この機能にはいくつかの重要な注意点があります。
まず、緊急メッセージは個人チャット(1対1またはグループチャット)でのみ使用可能です。チャネルへの投稿では使用できません。
次に、組織のポリシーによって無効化されている場合があります。IT管理者がTeams管理センターのメッセージングポリシーで「緊急メッセージを使用した優先度の高い通知の送信を許可する」をオフにしていると、この機能は使えません。もし緊急メッセージのオプションが表示されない場合は、IT部門に確認してください。
そして最も重要な注意点として、この機能は乱用厳禁です。すべてのメッセージを「緊急」にしてしまうと、本当の緊急事態の際に誰も反応しなくなります。いわゆる「オオカミ少年」状態になってしまうのです。緊急メッセージは、本当に即座の対応が必要な場合にのみ使用するようにしましょう。
診断ログの取得方法と活用のコツ
通知トラブルがどうしても解決しない場合、IT部門やMicrosoftサポートに問い合わせることになります。その際、診断ログを事前に取得しておくと、問題解決が大幅にスピードアップします。
ログ取得のショートカットキー
Teamsの診断ログは、わずか数秒で取得できます。Windowsの場合は、Ctrl + Alt + Shift + 1のキーを同時に押してください。Macの場合は、Option + Command + Shift + 1です。キーを押すと、「ファイルがダウンロードされました」という通知が表示され、ダウンロードフォルダに診断ログが保存されます。
取得されるログには、Teamsアプリの動作ログ、メディアスタックログ、シェル診断ログなどが含まれます。これらのログには、通知が正常に処理されているか、どこで問題が発生しているかの情報が記録されています。
ログ取得のタイミングが重要
ここで情シス経験者からのアドバイスですが、ログは問題が発生した直後に取得することが非常に重要です。時間が経つとログファイルがローテーション(古いログが削除されて新しいログで上書きされる)してしまい、問題発生時の情報が失われてしまいます。
「通知が来なかった」と気づいたら、すぐにショートカットキーでログを取得し、そのログファイルを別の場所にコピーして保管しておきましょう。これだけで、IT部門への問い合わせ時に「いつ、何が起きたか」を正確に伝えることができます。
IT管理者向けのリモートログ収集機能
IT管理者の方向けの情報として、2025年以降、Teams管理センターからユーザーのデバイスに対してリモートで診断ログを収集する機能が追加されています。これにより、ユーザーに操作を依頼することなく、管理者側でログを取得してトラブルシューティングを行うことが可能になりました。ただし、この機能は現時点ではWindowsとMacのデスクトップクライアントのみ対応しています。
現場でよく遭遇する「謎の通知トラブル」とその解決法
ここでは、一般的なトラブルシューティング記事には書かれていない、現場で実際によく遭遇する「謎の通知トラブル」とその解決法を紹介します。
Teamsのウィンドウが最前面にあると通知音が鳴らない問題
「Teamsを開いているのに、チャットが来ても音が鳴らない」という相談を受けることがあります。実は、これは意図された仕様です。
Teamsは、アプリケーションウィンドウがアクティブ(最前面にフォーカスがある状態)な場合、通知音やバナー通知を表示しません。なぜなら、「すでにTeamsを見ているのだから、わざわざ通知で邪魔する必要はない」という設計思想だからです。
しかし、実際の業務では、Teamsを開いた状態で別の画面を見ていたり、デュアルモニター環境でTeamsをサブモニターに表示したまま作業していたりすることがよくあります。この場合、新着メッセージがあっても気づかないという問題が発生します。
この問題の対処法としては、Teamsウィンドウを最小化しておくか、別のアプリケーションを最前面にしておくことで、通知が表示されるようになります。根本的な解決策とは言えませんが、この仕様を知っているだけで、「なぜ通知が来ないのか」という疑問は解消されるはずです。
会議終了後もステータスが「会議中」のまま戻らない問題
Outlookのカレンダーと連携している場合、会議の時間になると自動的にステータスが「会議中」に変わります。しかし、会議が終わってもステータスが「会議中」のまま戻らないことがあります。この状態では、通知が抑制されてしまいます。
この問題は、Outlookの予定が終了時刻を過ぎても「進行中」として認識されているケースや、Teamsとカレンダーの同期に遅延が発生しているケースで起こります。
解決策は単純で、手動でステータスを「連絡可能」に戻すことです。プロフィールアイコンをクリックして、ステータスを明示的に変更してください。また、頻繁にこの問題が発生する場合は、Outlookのカレンダーとの自動同期設定を見直すか、一度Teamsからサインアウトして再度サインインすることで改善することがあります。
通知バッジの数字が実際の未読数と合わない問題
タスクバーのTeamsアイコンに表示される赤い数字(通知バッジ)が、実際の未読メッセージ数と一致しないことがあります。「5件の未読があるはずなのに、バッジには2と表示されている」あるいは「すべて既読にしたのに、バッジが消えない」といったケースです。
この問題は、Teamsのキャッシュデータと実際の状態との不整合が原因で発生することがほとんどです。解決策としては、まずTeamsアプリを完全に終了し、再起動してみてください。それでも改善しない場合は、キャッシュのクリアを試してください。
Windows 11の新しいTeamsの場合、「設定」から「アプリ」、「Microsoft Teams」を探し、「詳細オプション」から「修復」または「リセット」を選択できます。「修復」は設定を維持したままキャッシュをクリアし、「リセット」はすべての設定を初期状態に戻します。まずは「修復」を試し、それでも改善しなければ「リセット」を試してください。
特定の人からのメッセージだけ通知が来ない問題
「Aさんからのメッセージは通知が来るのに、Bさんからのメッセージだけ通知が来ない」という不思議な現象に遭遇することがあります。
この場合、まず確認すべきはそのチャットがミュートされていないかです。特定のチャットを右クリック(またはモバイルでは長押し)すると、「ミュート」というオプションがあります。これがオンになっていると、そのチャットからの通知はすべてブロックされます。
また、グループチャットの場合、チャットごとの通知設定が個別に存在します。チャット名の横にある「三点リーダー」をクリックして「通知」を確認し、設定が適切かどうか確認してください。
それでも解決しない場合は、一度そのチャットを閉じて(チャット一覧から非表示にして)、相手に新しいチャットを開始してもらうことで解決することがあります。これは、古いチャットスレッドのメタデータに問題がある場合の回避策です。
通知を見逃さないための「鉄板設定」
ここまで様々なトラブルと解決策を紹介してきましたが、最後に、通知を見逃さないための「鉄板設定」をまとめてお伝えします。これは、数多くのTeams導入・運用を経験してきた中で、最も安定して通知を受け取れる設定パターンです。
デスクトップとモバイルの役割分担を明確にする
最も重要な考え方は、デスクトップとモバイルの役割を明確に分けることです。デスクトップでTeamsを使用している間は、モバイルの通知は自動的にブロックされる仕様になっています(5分間非アクティブになると、モバイルに切り替わる)。この仕様を理解した上で、どちらをメインにするかを決めましょう。
お勧めは、デスクトップをメインにして、モバイルはバックアップとして位置づけることです。デスクトップから離れる際(昼休み、外出など)には、ステータスを「離席中」に変更することで、モバイルへの通知切り替えがスムーズになります。
「見逃したアクティビティのメール」を有効にする
Teamsの通知設定には、見逃したメッセージをメールで通知する機能があります。「設定」から「通知とアクティビティ」を開き、「見逃したアクティビティのメール」を「できるだけ早く」に設定してください。
この設定により、Teamsで通知を見逃しても、数分後にメールで知らせてもらえます。メールとTeamsの両方をチェックする習慣があれば、通知を見逃すリスクは大幅に減少します。
重要なチャネルは「表示」と「すべての新しい投稿に通知」を設定する
チャネルの通知設定で、本当に重要なチャネルについては、「表示」をオンにし、さらに「すべての新しい投稿」の通知を「バナーとフィード」に設定してください。これにより、そのチャネルへのすべての投稿で通知が届くようになります。
ただし、あまりにも多くのチャネルでこの設定をすると、通知が多すぎて逆効果になります。本当に重要なチャネル(たとえば、自分が主担当のプロジェクト、緊急連絡用チャネルなど)に絞って設定することをお勧めします。
ぶっちゃけこうした方がいい!
さて、ここまで技術的な解説をたくさん書いてきましたが、正直なところを言わせてください。情シスとして10年以上、Teamsの通知トラブルに対応してきた経験から、本当に効果的な解決策は、実は技術的な設定よりも「運用の工夫」にあることが多いのです。
まず、通知に頼りすぎる働き方自体を見直すべきだと思います。Teamsの通知は、どんなに設定を完璧にしても、100%確実に届く保証はありません。ネットワークの一時的な不具合、アプリのバグ、OSのアップデート、VPN接続の問題など、予期せぬ要因で通知が届かないことは避けられません。
だからこそ、本当に重要な連絡については、Teamsの通知だけに頼らないというのが、私の結論です。緊急の案件は電話する、重要な依頼は「緊急メッセージ」機能を使う、締め切りのある仕事は定期的にTeamsを開いて確認する。このような「能動的な確認習慣」を持つことが、結局のところ最も確実です。
また、チーム内で「緊急連絡の場合は〇〇する」というルールを決めておくことも非常に効果的です。たとえば、「本当に急ぎの場合は電話する」「緊急メッセージ機能を使う」「件名に【緊急】をつける」など、明確なルールがあれば、通知の見逃しによる影響を最小限に抑えられます。
技術的な設定としては、シンプルに以下の3つを徹底するだけで十分です。第一に、自分のステータスを常に意識して、意図しない「応答不可」状態を避けること。第二に、OSの通知設定とTeamsの通知設定の両方が有効になっていることを定期的に確認すること。第三に、本当に重要なチャネルだけ通知をオンにして、ノイズを減らすこと。
複雑な設定や裏技に時間を費やすよりも、これら基本的な設定を確実に行い、あとは「通知が来なかったときのバックアッププラン」を持っておく方が、結果的にストレスなく仕事ができます。
最後に、もしあなたが通知トラブルで悩んでいるなら、遠慮なくIT部門に相談してください。特にVPNやプロキシが関係している場合は、ユーザー側では対処できない問題がほとんどです。IT部門は、このような問い合わせを待っています。「こんなことで聞いていいのかな」と思わず、気軽に相談してほしいと思います。私たちにとって、ユーザーが快適に仕事できる環境を作ることが、最大のやりがいなのですから。
Teamsの通知が来ないときによくある質問
会議のリマインダー通知が届きません。どうすればいいですか?
会議のリマインダーが届かない場合は、まずTeamsの「設定」から「通知とアクティビティ」を開き、「会議」セクションの通知設定を確認してください。また、Outlookのカレンダー通知設定も影響することがあるため、Outlookの通知設定も併せて確認することをお勧めします。カレンダーの同期に問題がある場合は、Teamsからサインアウトして再度サインインすることで解決することがあります。
スマートフォンでは通知が来るのにPCでは来ません。なぜですか?
この場合、PCのOS側の通知設定が原因である可能性が高いです。Windows 11の「設定」から「システム」、「通知」と進み、Teamsの通知が許可されているか確認してください。また、Windowsの「集中モード」が有効になっていないかも確認しましょう。集中モードが有効だと、PCの通知がすべてブロックされます。バッテリー節約モードが有効になっている場合も、通知が制限されることがあります。
特定のチャットやチャネルだけ通知が来ないのはなぜですか?
個別のチャットやチャネルの通知設定がオフになっている可能性があります。該当するチャットまたはチャネルを開き、名前の横にある「三点リーダー(…)」をクリックして「通知」設定を確認してください。「ミュート」になっている場合は解除し、チャネルの場合は「すべての新しい投稿」を「バナーとフィード」に設定してください。
新しいTeamsに移行してから通知が来なくなりました。どうすればいいですか?
新しいTeams(2025年7月以降の標準バージョン)では、通知システムが刷新されています。以前のClassic Teamsの設定は引き継がれないため、改めて通知設定を行う必要があります。「設定」から「通知とアクティビティ」を開き、すべての通知カテゴリを確認して、必要な通知が「バナー」または「バナーとフィード」に設定されていることを確認してください。また、Windows 11の場合は、「設定」、「システム」、「通知」から、新しいTeamsアプリに対する通知許可が与えられていることも確認してください。
Teamsを開いていないと通知が来ません。常に通知を受け取るにはどうすればいいですか?
Teamsがバックグラウンドで実行されていない可能性があります。Teamsの「設定」から「一般」を開き、「アプリケーションを閉じても実行を継続する」オプションがオンになっていることを確認してください。また、Windowsの場合は、スタートアップ時にTeamsが自動起動するよう設定することで、PCを起動するたびに自動的にTeamsがバックグラウンドで実行されるようになります。
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まとめ
Teamsの通知が来ないという問題は、一見複雑に見えますが、4つの階層を順番に確認していけば、ほとんどの場合5分以内に原因を特定できます。まずは自分のステータス、次にTeamsアプリ全体の設定、そしてチャネル単位の設定、最後にOSの設定という順番で確認してください。
特に、2025年7月の新しいTeamsへの完全移行以降、通知システムが変更されているため、以前の設定が引き継がれていない可能性があります。移行後に通知トラブルが発生した場合は、すべての設定を一から見直すことをお勧めします。
通知設定を最適化することで、重要なメッセージを見逃すことなく、かつ不要な通知に煩わされることもない、快適なTeams環境を構築できます。今すぐこの記事を参考に、あなたのTeams通知設定をチェックしてみてください。






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