世界の通信業界に革新的な変化が訪れようとしています。
楽天モバイルが米AST SpaceMobileと共同で、スマートフォンと衛星が直接通信できる画期的なサービスの提供を2026年に開始すると発表しました。
これは、通信インフラの常識を覆す革新的な取り組みといえます。
じゃあ、サクッとどういうことか話していきますね。
衛星通信サービスの全容と実現時期
楽天モバイルは、2025年春から日本での実証実験を開始する予定です。
その後、約2年間で60機もの商用衛星を打ち上げ、2026年内には日本全国をカバーする通信サービスの提供を目指しています。
特筆すべきは、この技術がもたらす通信速度です。実施された試験では、一般的な市販のスマートフォンと衛星間で下り14Mbpsという驚異的な通信速度を記録。
これは動画視聴やウェブ閲覧にも十分な速度といえます。
よくテレワークなどで最低10Mbps以上の回線がないと安定しないよって言われてたりしますが、これは余裕でテレワークいけそうですね。
他社との違いと技術的優位性
現在、衛星通信サービスへの参入を表明している通信事業者は複数存在します。
- KDDIは米SpaceXと提携
- NTTドコモは米Amazonなどの「Project Kuiper」と協力
- ソフトバンクは英OneWebに出資
しかし、楽天モバイルの三木谷浩史会長兼社長は「現時点でAST SpaceMobileの技術のみが真のブロードバンド衛星直接通信を実現できる」と自信を示しています。
サービスがもたらす革新的なメリット
このサービスが実現すると、以下のような画期的な変化がもたらされます。
第一に、地理的制約からの解放です。山間部や離島を含む日本全域でシームレスな通信が可能になります。
第二に、災害対策としての価値です。地上の通信インフラが被害を受けた場合でも、衛星通信は影響を受けにくいため、災害時の重要な通信手段となります。
実現までの道のり
楽天モバイルとASTの協力関係は2020年3月の出資から始まり、着実に進展しています。
- 2022年9月:ASTが試験衛星「BlueWalker 3」の打ち上げに成功
- 2022年11月:楽天モバイルが日本での実験試験局免許の予備免許を取得
- 2023年4月:英Vodafoneや米AT&Tとの共同でスマートフォン間の音声通話試験に成功
よくありそうな質問(FAQ)
既存のスマートフォンでも利用できますか?
はい、特別な機器は不要で、現在使用している一般的なスマートフォンでサービスを利用できます。
通信速度は安定していますか?
試験では14Mbpsという実用的な速度を記録しており、一般的なインターネット利用に十分な速度を提供できる見込みです。
料金はどうなりますか?
現時点で具体的な料金プランは発表されていませんが、サービス開始に向けて順次公開される予定です。
今後の展望と期待
このサービスの実現は、通信インフラの在り方を根本から変える可能性を秘めています。特に自然災害の多い日本において、安定した通信手段の確保は重要な社会的課題の解決につながります。2026年の本格展開に向けて、実証実験の進展と具体的なサービス内容の発表が期待されます。
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