PowerPointで図形を使って資料を作成していると、「あれ、図形が重なって見えづらい」「後ろに隠れている図形を選択したい」といった悩みが出てきますよね。そんなときに役立つのが、PowerPointの「オブジェクトの選択と表示」機能です。これを使うと、複雑なスライドでも図形の重なり順を簡単に調整できるんです。
今回は、初心者の方でもわかりやすいように、図形の重なりを上手に扱う方法を、実際の操作手順とともにご紹介します。
図形の重なり順を変更する基本操作
PowerPointのイメージ
まず、図形の重なり順を変更する基本的な方法から見ていきましょう。
図形を選択する
重なっている図形の中から、順番を変更したい図形をクリックして選択します。
「図形の書式」タブを開く
画面上部の「図形の書式」タブをクリックします。
「配置」グループを確認する
「配置」グループ内にある「前面へ移動」や「背面へ移動」のボタンを使って、図形の順序を変更します。
前面へ移動選択した図形を他のすべての図形の前面に移動します。
背面へ移動選択した図形を他のすべての図形の背面に移動します。
これらの操作で、図形の重なり順を調整できます。
「最前面へ移動」や「最背面へ移動」を使う
さらに、図形を最前面や最背面に移動させたい場合は、以下の操作を行います。
最前面へ移動選択した図形をすべての図形の最前面に移動させます。
最背面へ移動選択した図形をすべての図形の最背面に移動させます。
これらの操作で、図形の重なり順を一気に変更できます。
「オブジェクトの選択と表示」機能を活用する
複雑なスライドで図形が多くなると、手動での重なり順の変更が難しくなります。そんなときに便利なのが、「オブジェクトの選択と表示」機能です。
「ホーム」タブを開く
画面上部の「ホーム」タブをクリックします。
「選択」ボタンをクリック
「編集」グループ内の「選択」ボタンをクリックし、表示されるメニューから「オブジェクトの選択と表示」を選択します。
「オブジェクトの選択と表示」ウィンドウを確認する
右側に「オブジェクトの選択と表示」ウィンドウが表示され、スライド上のすべてのオブジェクトが一覧表示されます。
図形の順序を変更する
ウィンドウ内で、順番を変更したい図形をクリックして選択し、上下の矢印ボタンを使って順序を調整します。
図形を非表示にする
ウィンドウ内で、非表示にしたい図形の目のアイコンをクリックすると、その図形がスライド上から非表示になります。再度クリックすると表示されます。
この機能を使うと、複雑なスライドでも効率よく図形の重なり順を調整できます。
図形の結合機能で新しい図形を作成する
PowerPointには、複数の図形を組み合わせて新しい図形を作成する「図形の結合」機能があります。
複数の図形を選択する
Shiftキーを押しながら、結合したい図形をクリックして選択します。
「図形の書式」タブを開く
画面上部の「図形の書式」タブをクリックします。
「図形の結合」ボタンをクリック
「図形の挿入」グループ内の「図形の結合」ボタンをクリックし、表示されるメニューから目的の結合方法を選択します。
接合選択した図形を1つの図形に結合します。
型抜き/合成重なった部分を型抜きして新しい図形を作成します。
切り出し重なった部分を切り出して新しい図形を作成します。
重なり抽出重なった部分のみを抽出して新しい図形を作成します。
単純型抜き最初に選択した図形を基に型抜きします。
これらの機能を使うと、思い通りの図形を簡単に作成できます。
よくある質問や疑問
Q1: 図形の順序を変更しても、他の図形に影響はありませんか？
図形の順序を変更しても、他の図形の位置やサイズには影響しません。重なり順だけが変更されます。
Q2: 「オブジェクトの選択と表示」機能は、どのバージョンのPowerPointで使用できますか？
「オブジェクトの選択と表示」機能は、PowerPoint 2016以降のバージョンで使用できます。
Q3: 図形の結合後、元の状態に戻すことはできますか？
図形の結合を行った後は、「元に戻す」操作で結合前の状態に戻すことができます。
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まとめ
PowerPointで図形の重なりを自在に操るためには、「図形の順序を変更する基本操作」「オブジェクトの選択と表示機能の活用」「図形の結合機能の活用」の3つのポイントを押さえることが大切です。これらの機能を使いこなすことで、より魅力的なスライドを作成することができます。
他にも疑問やお悩み事があれば、お気軽にLINEからお声掛けください。
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