Word VBAで改行を入れる方法とは？【初心者向け解決ガイド】

Wordで文書を作成していると、「この部分で改行を入れたい」「定型文を一気に挿入したい」といった場面がよくありますよね。そんなときに便利なのが、Word VBA（Visual Basic for Applications）を使ったマクロです。今回は、初心者の方でもわかりやすいように、Word VBAで改行を入れる方法を丁寧に解説します。

Word VBAで改行を入れる基本の方法
1. 改行を入れる定数を使う
2. Chr関数を使う方法
実践！特定の文字の下に改行を入れる方法
よくある質問や疑問
今すぐ解決したい！どうしたらいい？
まとめ

Word VBAで改行を入れる基本の方法

Wordのイメージ

Word VBAを使って改行を入れるには、いくつかの方法があります。まずは、最も基本的な方法から見ていきましょう。

改行を入れる定数を使う

Word VBAでは、改行を表す定数がいくつか用意されています。代表的なものは以下の通りです。

ここがポイント！

vbCrLfキャリッジリターンとラインフィードを組み合わせた改行（Windows環境で一般的）
vbCrキャリッジリターン（復帰）
vbLfラインフィード（改行）
vbNewLine環境に応じた改行（WindowsではvbCrLf、MacではvbCr）

例えば、以下のようにコードを書きます。

vba

Sub 改行付き定型文()

    Selection.TypeText "株式会社〇〇〇〇" & vbCrLf & _

                        "代表取締役 ワード一郎"

End Sub

このコードを実行すると、カーソル位置に「株式会社〇〇〇〇」と「代表取締役ワード一郎」が改行付きで挿入されます。

Chr関数を使う方法

Chr関数を使って、ASCIIコードを指定することでも改行を表現できます。

ここがポイント！

Chr(13)キャリッジリターン（復帰）
Chr(10)ラインフィード（改行）
Chr(11)垂直タブ（改行）

例えば、以下のようにコードを書きます。

vba

Sub 改行付き定型文()

    Selection.TypeText "株式会社〇〇〇〇" & Chr(13) & Chr(10) & _

                        "代表取締役 ワード一郎"

End Sub

このコードも、先ほどと同様に改行付きで定型文を挿入します。

実践！特定の文字の下に改行を入れる方法

次に、文書内の特定の文字の下に改行を自動で挿入する方法をご紹介します。例えば、「株式会社〇〇〇〇」の下に改行を入れたい場合、以下のようにコードを書きます。

vba

Sub 特定の文字の下に改行()

    With ActiveDocument.Range.Find

        .Text = "株式会社〇〇〇〇"

        .Replacement.Text = "^&" & vbCrLf

        .Execute Replace:=wdReplaceAll

    End With

End Sub

このコードを実行すると、文書内の「株式会社〇〇〇〇」の下に改行が挿入されます。これにより、定型文の挿入や書式の統一が簡単に行えます。