Outlookの監査設定をしたいけれど、難しそうで手が出せないと感じていませんか?特にパソコンやスマホに詳しくない方にとって、セキュリティや監査設定は敷居が高く感じられるかもしれません。でも安心してください。今回は、初心者の方でもわかりやすく、Outlookの監査設定方法をステップバイステップでご紹介します。これを読めば、誰でも簡単に設定できるようになりますよ。
Outlookの監査とは?
まず、Outlookの監査とは何かを簡単に説明します。監査とは、「誰が、いつ、どんな操作をしたのか」を記録する仕組みのことです。これにより、万が一の不正アクセスや誤操作があった場合に、証拠として活用できます。例えば、退職した社員が自分のメールを勝手に操作していないか確認したいときなどに役立ちます。
監査設定の前に確認しておきたいポイント
監査設定を始める前に、以下の点を確認しておきましょう。
- Microsoft 365の管理者アカウントを持っていること
- Exchange Onlineの機能が有効になっていること
- Microsoft Purviewにアクセスできること
これらが整っていれば、監査設定を進めることができます。
監査を有効にする方法
監査を有効にする方法は、主に2つあります。
方法1: Microsoft Purviewを使う
Microsoft Purviewは、Microsoft 365の管理者向けのツールです。これを使って監査を有効にする手順は以下の通りです。
- Microsoft 365に管理者アカウントでサインインします。
- 左側のメニューから「コンプライアンス」を選択し、「Microsoft Purview」を開きます。
- 「監査」セクションをクリックし、「ユーザーと管理者のアクティビティの記録を開始する」を選択します。
- 表示されるバナーで「開始」をクリックします。
これで、監査が有効になります。変更が反映されるまでに最大60分かかる場合があります。
方法2: PowerShellを使う
PowerShellを使う方法もあります。こちらはコマンドを入力することで監査を有効にする方法です。具体的なコマンドは以下の通りです。
Set-AdminAuditLogConfig -UnifiedAuditLogIngestionEnabled $true
この方法は、より詳細な設定や自動化を行いたい場合に適しています。
監査ログの確認方法
監査ログを確認する方法も2つあります。
方法1: Microsoft Purviewを使う
Microsoft Purviewを使って監査ログを確認する手順は以下の通りです。
- Microsoft Purviewを開きます。
- 「監査」セクションをクリックし、「検索」タブを選択します。
- 検索条件を設定し、「検索」をクリックします。
- 表示された結果から、確認したいログを選択します。
検索条件には、日付やユーザー名、操作内容などを指定できます。
方法2: PowerShellを使う
PowerShellを使って監査ログを確認する手順は以下の通りです。
Search-AdminAuditLog -StartDate <開始日> -EndDate <終了日> | Export-Csv -Path "<保存先のパス>" -NoTypeInformation
この方法では、CSVファイルとしてログを保存することができます。
監査ログの保存期間と注意点
監査ログの保存期間は、使用しているMicrosoft 365のプランによって異なります。
- Microsoft 365 E3: 180日間
- Microsoft 365 E5: 1年間(拡張オプションで最大10年まで保存可能)
- Microsoft 365 Business: 180日間
長期間の保存が必要な場合は、E5プランへのアップグレードや、ログの定期的なエクスポートを検討しましょう。
よくある質問や疑問
Q1: 監査ログを確認するには、どのような操作が記録されるのですか?
監査ログには、以下のような操作が記録されます。
- メールの送受信
- メールの削除や移動
- フォルダーの作成や削除
- メールボックスへのアクセス(管理者や代理人による)
これらの操作が記録されることで、不正アクセスや誤操作の確認が可能になります。
Q2: 監査設定を変更した場合、すぐに反映されますか?
監査設定の変更は、最大60分程度で反映されます。変更後すぐに効果を確認したい場合は、時間をおいてから再度確認してください。
Q3: 監査ログの保存期間を延長するにはどうすればよいですか?
監査ログの保存期間を延長するには、Microsoft 365 E5プランへのアップグレードが必要です。また、ログを定期的にエクスポートして外部に保存する方法もあります。
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まとめ
Outlookの監査設定は、セキュリティやコンプライアンスの観点から非常に重要です。初心者の方でも、Microsoft Purviewを使えば簡単に設定できます。設定後は、定期的に監査ログを確認し、必要に応じて保存期間の延長やエクスポートを行いましょう。これらの手順を実践することで、組織のセキュリティを強化することができます。
他にも疑問やお悩み事があればお気軽にLINEからお声掛けください。





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