こんにちは!今日は、Outlookで作成したVBAマクロにデジタル署名を追加し、安全に配布する方法についてお話しします。これを行うことで、マクロのセキュリティを高め、他のユーザーにも安心して使ってもらうことができますよ。
デジタル署名とは?
まず、デジタル署名について簡単に説明しますね。デジタル署名は、電子的な「印鑑」のようなもので、作成者が誰であるかを証明し、マクロが改ざんされていないことを保証します。これにより、受け取った人はそのマクロが信頼できるものであると確認できるんです。
自己署名証明書の作成方法
では、具体的にOutlookのVBAマクロにデジタル署名を追加する手順を見ていきましょう。まずは、自己署名証明書を作成します。
- エクスプローラーを開き、以下のフォルダに移動します。
- 32ビット版Officeの場合
C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\Office16\
- 64ビット版Officeの場合
C:\Program Files\Microsoft Office\root\Office16\
- 32ビット版Officeの場合
- その中にある
SELFCERT.EXE
というファイルをダブルクリックして実行します。
- 「デジタル証明書の作成」というウィンドウが表示されるので、任意の証明書名を入力し、「OK」をクリックします。
- 「SelfCert 成功」というメッセージが表示されたら、再度「OK」をクリックします。
これで、自己署名証明書の作成が完了しました。
VBAマクロへのデジタル署名の適用方法
次に、作成した証明書をVBAマクロに適用します。
- Outlookを開き、Altキーを押しながらF11キーを押して、VBAエディタを起動します。
- VBAエディタのメニューから「ツール」をクリックし、ドロップダウンメニューから「デジタル署名」を選択します。
- 「デジタル署名」ダイアログボックスが表示されるので、「選択」ボタンをクリックします。
- 先ほど作成した証明書を選び、「OK」をクリックします。
- 再度「OK」をクリックしてダイアログボックスを閉じます。
- 最後に、VBAエディタを閉じ、Outlookのマクロを保存します。
これで、マクロにデジタル署名が適用されました。
デジタル署名付きマクロの配布と注意点
デジタル署名を付けたマクロを他のユーザーに配布する際には、以下の点に注意してください。
- 受け取ったユーザーは、最初にあなたの自己署名証明書を信頼する必要があります。具体的には、証明書をインストールし、信頼された発行元として登録する必要があります。
- 自己署名証明書は、主に自分や限られた範囲での使用を想定しています。広く配布する場合は、信頼された認証機関から正式なデジタル証明書を取得することを検討してください。
- マクロに変更を加えた場合、デジタル署名は無効になります。その際は、再度署名を行ってから配布してください。
よくある質問や疑問
Q1: 自己署名証明書と正式なデジタル証明書の違いは何ですか?
自己署名証明書は自分で作成するもので、主に個人や限られた範囲での使用に適しています。一方、正式なデジタル証明書は認証機関によって発行され、広く信頼されるため、公共の場や多数のユーザーに配布するマクロにはこちらが適しています。
Q2: デジタル署名を付けたマクロを配布する際、受け取ったユーザーは何か特別な操作が必要ですか?
A2: はい、受け取ったユーザーは最初にあなたの証明書を信頼する設定を行う必要があります。具体的には、証明書をインストールし、信頼された発行元として登録する手順が必要です。
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まとめ
今回は、OutlookのVBAマクロにデジタル署名を追加し、安全に配布する方法をご紹介しました。これにより、マクロの信頼性とセキュリティを高めることができます。ぜひ試してみてくださいね。他にも疑問やお悩み事があればお気軽にLINEからお声掛けください。
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