iPhoneのクイックスタートは、「データのバックアップなし」「ケーブル配線なし」「iTunesも必要なし」で、古い端末から新しいiPhoneへデータ移行することができます。
しかし、不安に思う点がありますよね…。
自分のアプリとか写真とか消えたらどうしよう💦
そもそも、クイックスタートで全部のデータって移行出来るの?
不安や疑心暗鬼に思う気持ちはすごくわかります。
本記事では、誰でも安心安全にデータ移行ができるように、iPhoneのクイックスタートでデータ移行ができないものがあるのかどうか。もしあるのであれば、それは何なのかについて、回答していきたいと思います。
そもそもiPhoneのクイックスタートの手順がわからない方は、別の記事で詳しく解説していますので、そちらをご覧ください。
また、iPhoneのクイックスタートを始める前に知っておきたい注意点なんかも別の記事で詳しく解説していますので、クイックスタートを始める前に事前に調べておきたいとか失敗してなんで失敗したかわからない方は、ぜひ参考にしてください。
iPhoneのクイックスタートでデータ移行できないものって?
iPhoneのクイックスタートとは、新旧2台のiPhoneを近づけるだけで、古いiPhoneから新しいiPhoneへデータを直接転送できる機能です。有線ケーブルの必要もなく、ワイヤレスでデータを転送するため、パソコンやiCloudにバックアップを一切とっていないという人でも、新旧2台のiPhoneが手元にあれば簡単移行できます。
写真やアプリといったデータの移行も簡単にできます。
しかし、iPhoneのクイックスタート機能を使ってもデータ移行出来ないものが7つあります。
クイックスタートでデータ移行できないもの
- App Storeでの配信を終了しているアプリ。
- 最新のiOSに対応できていないアプリ。
- iTunes Storeを使ってダウンロードした音楽や動画のデータ。
- LINEのトーク履歴はデータ移行できない。(バックアップが必要)
- ゲームアプリはデータ移行できるものとできないものがある。
- PayPayは再度ログインが必要になるのでクイックスタートではデータ移行ができない。
- Apple Payのクレジットカードの情報はデータ移行できないので再設定が必要。
それでは、1つ1つ詳しく解説していきます。
App Storeでの配信を終了しているアプリ
機種変更する時に、今日常的に使用しているアプリが気づいたら配信終了となっていて、今ある古いiPhoneの中にしかデータがないという状況になることがあります。
iPhoneのクイックスタートは、データ移行完了後、アプリの情報をApp Storeから、新しい端末にダウンロードします。その際に、Appleストアで既に終了しているアプリについては、情報がダウンロードできないので、クイックスタートではデータの移行はできません。
App Storeでの配信を終了しているアプリで新しいiPhoneへデータ移行したい場合は、iTunes・iCloud・Airdropからアプリデータ移行できる場合があります。もちろん、すべてのアプリが移行できるわけではありませんが、ダメモトでもいいから何とかしたい人は、iTunes・iCloud・Airdropからアプリデータを移行できるか試して下さい。
最新のiOSに対応できていないアプリ
新しいiOSに対応していないアプリは、クイックスタートでデータ移行する新しい端末では利用できない場合があります。
例えば、この記事を書いている時は、iOS15.1が最新なのですが、対応していないアプリは不具合を起こしてしまうリスクがあります。
つまり、クイックスタートでデータ移行をしてしまうと、データが消える・アプリを起動できなくなるなどのリスクがあります。
日常的に使うアプリや重課金しているアプリ、絶対に消えて欲しくないアプリなどがあるのであれば、事前にアプリ側でデータ移行の手続きやiCloudでバックアップなどをしておく必要性があります。
メジャーどころのアプリは、だいたい大丈夫だとは思いますが、クイックスタートでデータ移行しようと思ったのにできないなんてこともゼロではありませんので、事前に確認が必要です。
iTunes Storeを使ってダウンロードした音楽や動画のデータ
クイックスタートでは、iTunes Storeを使ってダウンロードした音楽や動画のデータは移行できません。
でも安心して下さい。クイックスタートの機能ではデータ移行できませんが、「iCloudでバックアップをする」か「古いiPhoneと同じApple IDでログイン」すれば、iTunesストアの購入履歴から再ダウンロードすることが可能です。
なので、クイックスタートではデータ移行できませんが、新しいiPhoneでも同じ音楽や映画を楽しむことができます。
LINEのトーク履歴はデータ移行できない
LINEのトーク履歴はクイックスタートでは、データ移行できません。また、再度ログインが必要になるので、ユーザーIDとパスワードが必要になりますので、事前にメモしておきましょう。
LINEのトーク履歴を引き継ぐ場合は、LINEのホーム画面の右上にある「設定(歯車マーク)」>「トーク」>「トークのバックアップ」>「今すぐバックアップ」を選択して下さい。
また、アカウントを引き継ぐ場合は、LINEのホーム画面の右上にある「設定(歯車マーク)」>「アカウント引き継ぎ」>「アカウントを引き継ぐ」のボタンをオンにしてから新しいiPhoneでLINEを使うようにしてください。
しかし、クイックスタートでもLINEのデータをバックアップ設定や引き継ぎ設定なしで移行させる方法はあります。
別の記事で、詳しく解説していますので、そちらを参考にしてください。
ゲームアプリはデータ移行できるものとできないものがある
ゲームアプリは、クイックスタートではデータ移行できないものがあります。
データ移行できるのかできないのかハッキリしなくて、すごく厄介です💦
私の場合は、クイックスタートでモンストのデータ移行はできました。(でも、ビビリなので万が一消えた時の為に対策はしてました💦)
ですが、AppleのGameCenterをユーザーデータとして使っているゲームやMMORPG、FPS/TPS系のゲームメーカーのアカウントを作成・登録が必要なゲームアプリは、再ログインの必要があるためゲームデータだけ、新しいiPhoneに転送しても意味がない場合もあります。だって、ログインできないからね。
正直、すべてのアプリで確認したわけではないですが、アプリの設定で「データ引継ぎ」にかかわる内容のボタンがあれば、だいたいiPhoneのクイックスタートではデータ移行できないと思ってください。
アプリのアップデートによっては、事前のデータ移行の手続きやバックアップが必要なるか変わってきますので、アプリの内容次第で変わってきます。
私個人、情報が足りない部分がありますので、iPhoneのクイックスタートでデータ移行したけど「このアプリはできなかったよー」って情報がありましたら、コメント欄に書いてもらえると嬉しいです。
PayPayは再度ログインが必要になる
PayPayは、iPhoneさえあれば、財布を持たなくてもスーパーやコンビニ、飲食店などで支払いができてしまう大変便利なアプリです。
いちど慣れると、便利なシステムなのでお財布を持たないでも生活できてしまいます。財布の中には数千円しか入っていないという方も多いと思います。
そんな便利な決済アプリの「PayPay」ですが、クイックスタートでデータ移行できるのは、一部のデータだけなので、再度使用する為には、電話番号(ユーザーID代わり)とパスワードが必要になります。
他の電子決済系のアプリも大体が再ログインが必要になるので、ユーザーIDとパスワードが必須になります。
具体的な対策としては、クイックスタートを始める前に、自分のユーザーIDとパスワードの確認を行いましょう。クイックスタートでデータ移行が完了した後に、PayPayを開くと再度ログインする必要があります。再ログインの際に、ユーザーID(PayPayの場合は電話番号)とパスワードが必要になります。また、クイックスタートを完了した後に、必要だと気づいた場合は、古い端末からユーザーIDとパスワードの確認を行いましょう。
さらに、注意して欲しい点があります。
PayPayや他の電子決済系のアプリでもそうなのですが、ユーザーIDが電話番号になっている場合は、機種変更やキャリアから乗り換えで、電話番号が変わったら、絶対にアプリ側で事前に引継ぎの手続きを行いましょう。
事前にPayPayのアプリで手続きを行わないと、PayPay残高などが消えてしまいますので、しっかりと対応しておきましょう。
Apple Payのクレジットカードの情報はデータ移行できない
お財布がなくても支払いができるApple Payは大変便利です。
クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード、Suica、PASMOなど多くのカードに対応していますが、クイックスタートでは、データの移行は出来ず、再設定の必要があります。
クイックスタートを始めていくと、途中でApple Payの設定画面と「続ける」と書かれたボタンが表示されます。その際に、クレジットカードの情報を再度手動で設定する必要が出てきます。
SuicaやPASMOなどの交通系ICカードは、古い端末に登録してある情報を削除しないと、新しい端末データを保存することができませんので、クイックスタートではデータの移行はできません。
クイックスタートは、一部のデータを除き、古いiPhoneの情報を、そのまま新しいiPhoneで復元する機能なので、カードの性質上2枚存在できないものは、クイックスタート完了後にしっかり設定しなければいけません。
日常的に、iPhoneを使用してカード決済を使っている人は、クイックスタートでデータ移行した後には、カード情報が登録されているか確認をしましょう。
私の場合、クイックスタートをした次の日が仕事だったので、電車に乗る為にSuicaを利用しようとしたのですが、Apple Payに登録できておらず、駅の改札であたふた💦してしまったなんて恥ずかしい経験もしました。あなたは、私みたいにならないように、クイックスタートでデータ移行をした後は、Apple Payの設定を再度行っておきましょう。
クイックスタートを始める前の注意点
iPhoneのクイックスタートを始める前に知っておいて欲しい注意点が10個あります。
iPhoneのクイックスタート10個の注意点
- 携帯ショップで初期設定するとできない。
- iPhone 5S以前のiPhoneではできない。
- LINEは引き継ぎできない場合がある。
- 決済アプリや交通系アプリは引き継ぎできないアプリがある。
- クイックスタート中は1時間~2時間ほど端末が利用できなくなる。
- データの転送中は絶対に充電器を差したままにする。
- 古いiPhoneのアラーム設定が邪魔する場合がある。
- 「Apple School Manager」「Apple Business Manager」に登録されている場合はそもそもできない。
- 新しいiPhoneのストレージ容量が足りないデータ移行出来ない。
- 電話番号の変更がある時はアプリ側で設定が必要。
この10個は、iPhoneでクイックスタートを使いデータ移行をするのであれば、絶対に注意するべき点です。
詳しくは、別の記事で解説していますので、これからiPhoneでクイックスタートを使用としている人や一度試しにやってみたけどうまくいかなかった方は、こちらの記事をご参考下さい。
まとめ
iTunesを使ってパソコンでバックアップを取っていなくても、iCloudでバックアップを取っていなくても、写真やアプリのデータ移行ができる便利な機能が「クイックスタート」です。
しかし、クイックスタートだけでは、データ移行できないものもあります。
大きく分けると7つのデータはクイックスタートではデータ移行できません。
クイックスタートでデータ移行できないもの
- App Storeでの配信を終了しているアプリ。
- 最新のiOSに対応できていないアプリ。
- iTunes Storeを使ってダウンロードした音楽や動画のデータ。
- LINEのトーク履歴はデータ移行できない。(バックアップが必要)
- ゲームアプリはデータ移行できるものとできないものがある。
- PayPayは再度ログインが必要になるのでクイックスタートではデータ移行ができない。
- Apple Payのクレジットカードの情報はデータ移行できないので再設定が必要。
理解していないと、あとで困るのはあなた自身です。せっかく新しいiPhone買ったのに、不便だったらイヤですよね?日常的に使っている機能もしっかり使いたいですよね?
もし、あなたがiPhoneで、7つのデータ移行できないものを使っているのであれば、しっかりと対策をして新しいiPhoneに乗り換えてしまいましょう。
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ではでは、最後までご覧いただきありがとうございました。
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