Google スプレッドシートを使っていると、同じような作業を何度も繰り返すことがありますよね。たとえば、毎月の売上データをまとめたり、社員の出勤簿をチェックしたり…。そんなときに便利なのが、Google Apps Script（GAS）を使った自動化です。
今回は、GASを使ってスプレッドシートのデータを繰り返し処理する方法を、初心者の方にもわかりやすくご紹介します。プログラミングに不安がある方でも安心して取り組める内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
Googleスプレッドシートのイメージ
GASって何？
Google Apps Script（GAS）は、Googleが提供するスクリプト言語で、Google スプレッドシートやGmail、Google カレンダーなど、Googleのサービスを自動化することができます。例えば、スプレッドシートのデータを自動で集計したり、Gmailで定期的にメールを送信したりすることができます。
繰り返し処理とは？
繰り返し処理とは、同じような作業を何度も繰り返す処理のことです。たとえば、スプレッドシートのA列に書かれた名前を順番に読み取って、B列に対応するデータを入力するような作業です。これを手作業で行うと時間がかかりますが、GASを使えば自動で処理できます。
for文を使って繰り返し処理を実行しよう
GASで繰り返し処理を行うには、for文を使います。for文は、指定した回数だけ処理を繰り返すための構文です。以下のように書きます。
javascript
for (let i = 2; i <= lastRow; i++) {
// 処理内容
}
このコードでは、2行目から最終行まで、1行ずつ処理を繰り返します。`i`は行番号を表しており、`getRange(i, 1)`でi行目の1列目（A列）のセルを取得できます。
実際のコード例
実際に、A列に書かれた名前を順番に読み取って、B列に「こんにちは、○○さん！」と入力するコードを見てみましょう。
javascript
function greetNames() {
const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet();
const lastRow = sheet.getLastRow();
for (let i = 2; i <= lastRow; i++) {
const name = sheet.getRange(i, 1).getValue();
const greeting = 'こんにちは、' + name + 'さん！';
sheet.getRange(i, 2).setValue(greeting);
}
}
このコードを実行すると、A列に書かれた名前に対して、B列に挨拶が自動で入力されます。
トリガーを使って定期実行しよう
GASでは、トリガーを使ってスクリプトを定期的に実行することができます。たとえば、毎日決まった時間にスクリプトを実行したい場合に便利です。
トリガーを設定するには、スクリプトエディタの「時計」アイコン（トリガー）をクリックし、「トリガーを追加」を選択します。そこで、実行したい関数や実行頻度を設定できます。
よくある質問や疑問
Q1: GASを使うには特別なソフトウェアが必要ですか？
いいえ、GASはGoogleが提供するオンラインのスクリプトエディタを使用しますので、特別なソフトウェアは必要ありません。Googleアカウントがあれば、すぐに始められます。
Q2: プログラミング経験がなくても大丈夫ですか？
はい、大丈夫です。今回ご紹介したコードは、初心者の方でも理解しやすいように書かれています。少しずつ学びながら進めていきましょう。
Q3: 他のGoogleサービスとも連携できますか？
はい、GASを使うことで、GmailやGoogle カレンダー、Google ドライブなど、さまざまなGoogleサービスと連携することができます。例えば、Gmailで定期的にメールを送信したり、Google カレンダーに予定を追加したりすることができます。
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まとめ
今回は、Google Apps Script（GAS）を使ってスプレッドシートの繰り返し処理を自動化する方法をご紹介しました。プログラミングに不安がある方でも、少しずつ学びながら進めていけば、効率的に作業を進めることができます。
他にも疑問やお悩み事があれば、お気軽にLINEからお声掛けください。
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