初心者でもできる！Google Apps Scriptでスプレッドシートのテーブルデータを簡単に取得する方法

Google スプレッドシートに入力されたデータを、Google Apps Script（GAS）を使って効率的に扱いたいと思ったことはありませんか？特に、テーブル形式で整理されたデータをプログラムで取得・操作する方法は、業務効率化や自動化に非常に役立ちます。今回は、初心者の方でもわかりやすいように、GASを使ってスプレッドシートのテーブルデータを取得する方法を解説します。

GASでスプレッドシートのテーブルデータを取得する基本の流れ
テーブルデータをオブジェクト形式で取得する方法
複数条件でのデータ検索方法
よくある質問や疑問
今すぐ解決したい！どうしたらいい？
まとめ

GASでスプレッドシートのテーブルデータを取得する基本の流れ

Googleスプレッドシートのイメージ

まずは、スプレッドシートからデータを取得する基本的な流れを押さえておきましょう。

スプレッドシートを開く
対象のシートを選択する
データ範囲を指定して取得する

具体的なコード例を見てみましょう。

function getData() {

  const ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet(); // スプレッドシートを取得

  const sheet = ss.getSheetByName("Sheet1"); // シート名「Sheet1」を取得

  const data = sheet.getDataRange().getValues(); // データ範囲を取得

  Logger.log(data); // ログに出力して確認

}

このコードでは、現在開いているスプレッドシートから「Sheet1」を取得し、そのシートのデータ範囲を取得しています。取得したデータは二次元配列として格納され、ログに出力されます。

テーブルデータをオブジェクト形式で取得する方法

取得したデータをそのまま扱うのも良いですが、よりわかりやすく操作するためには、オブジェクト形式で取得する方法がおすすめです。以下のコード例では、ヘッダー行をキーとして、各行のデータをオブジェクトとして取得しています。

function getTableData() {

  const ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();

  const sheet = ss.getSheetByName("Sheet1");

  const values = sheet.getDataRange().getValues();

  const headers = values.shift(); // ヘッダー行を取得

  const data = values.map(row => {

    let obj = {};

    row.forEach((cell, i) => {

      obj] = cell;

    });

    return obj;

  });

  Logger.log(data); // ログに出力して確認

}

この方法では、例えば以下のようなデータが取得できます。

[

  {ID: 1, 名前: "田中", メール: "tanaka@example.com"},

  {ID: 2, 名前: "佐藤", メール: "sato@example.com"}

]

このように、データをオブジェクト形式で取得することで、各項目に名前でアクセスできるようになり、コードの可読性が向上します。

複数条件でのデータ検索方法

取得したデータから特定の条件に合致するものを検索したい場合、以下のようなコードで実現できます。

function searchData() {

  const ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();

  const sheet = ss.getSheetByName("Sheet1");

  const values = sheet.getDataRange().getValues();

  const headers = values.shift();

  const data = values.map(row => {

    let obj = {};

    row.forEach((cell, i) => {

      obj] = cell;

    });

    return obj;

  });

const result = data.filter(item => item.名前 === "田中" && item.メール === "tanaka@example.com"); Logger.log(result); // ログに出力して確認 }

このコードでは、名前が「田中」でメールが「(mailto:tanaka@example.com)」のデータを検索しています。`filter`メソッドを使用することで、複数の条件に合致するデータを簡単に取得できます。