LINEボットとGoogle Apps Script（GAS）を活用して、LINEで受け取ったメッセージをGoogleスプレッドシートに自動で記録する方法をご紹介します。これにより、家計簿の管理やメモの整理など、日常生活の効率化が図れます。
LINEボットとGASの連携とは？
Googleスプレッドシートのイメージ
LINEボットとGASを連携させることで、LINEで受け取ったメッセージをスプレッドシートに自動で記録することができます。例えば、家計簿の管理をLINEで行い、その内容をスプレッドシートに記録することで、後で集計や分析がしやすくなります。
必要な準備と設定
LINEボットとGASを連携させるためには、以下の準備と設定が必要です。
LINE Developersでの設定
- LINE Developersにログインし、新規プロバイダーを作成します。
- プロバイダー内で新規チャネルを作成し、Messaging APIを選択します。
- チャネルの設定画面から、チャネルアクセストークンを取得します。
Googleスプレッドシートの準備
1. Googleスプレッドシートを新規作成します。
2. シート名を「postlist」とし、A列にメッセージ、B列に受信日時を記録するように設定します。
Google Apps Scriptの設定
1. スプレッドシートの「拡張機能」から「Apps Script」を開きます。
2. 以下のコードを貼り付けます。
javascript
const LINE_ACCESS_TOKEN = 'YOUR_ACCESS_TOKEN';
function doPost(e) {
const event = JSON.parse(e.postData.contents).events;
const replyToken = event.replyToken;
const userMessage = event.message.text;
const url = 'https://api.line.me/v2/bot/message/reply';
const ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
const sheet = ss.getSheetByName("postlist");
sheet.insertRows(2, 1);
const nowDate = new Date();
const nowHizuke = Utilities.formatDate(nowDate, 'Asia/Tokyo', 'yyyy/MM/dd HH:mm:ss');
sheet.getRange("").setValue(userMessage);
sheet.getRange("B2").setValue(nowHizuke);
const rowsSum = sheet.getLastRow();
const text = '保存されました -> ' + userMessage + ' (計:' + rowsSum + '行)';
UrlFetchApp.fetch(url, {
'headers': {
'Content-Type': 'application/json; charset=UTF-8',
'Authorization': 'Bearer ' + LINE_ACCESS_TOKEN,
},
'method': 'post',
'payload': JSON.stringify({
'replyToken': replyToken,
'messages': [{
'type': 'text',
'text': text,
}]
})
});
}
3. `YOUR_ACCESS_TOKEN`を取得したチャネルアクセストークンに置き換えます。
4. スクリプトを保存し、公開 > ウェブアプリケーションとして導入を選択します。
5. 「実行する関数を選択」で`doPost`を選び、「アクセスできるユーザー」を「全員（匿名ユーザーを含む）」に設定します。
動作確認と活用例
設定が完了したら、LINEでボットにメッセージを送信してみましょう。送信したメッセージと受信日時がスプレッドシートに記録されていることを確認できます。
例えば、家計簿として「昼食:食費:800円」と入力すると、スプレッドシートには品目、費目、金額が記録され、後で集計や分析が可能になります。
よくある質問や疑問
Q1: LINEボットの作成に費用はかかりますか？
LINEボットの作成自体は無料で行えます。ただし、LINE公式アカウントの利用には制限があり、月200通までのメッセージ送信が可能な無料プランがあります。それ以上の送信が必要な場合は、有料プランへの移行が必要です。
Q2: Google Apps Scriptのコードに不安があります。初心者でも大丈夫でしょうか？
はい、初心者の方でも安心して取り組めるように、ステップバイステップで解説しています。コードのコピー＆ペーストで動作するように設計されていますので、安心して実行してみてください。
Q3: スプレッドシートに記録されたデータをどのように活用できますか？
記録されたデータは、Googleスプレッドシートの関数やグラフ機能を活用して集計や分析が可能です。例えば、月ごとの支出合計を計算したり、費目ごとの割合をグラフ化することができます。
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まとめ
LINEボットとGoogle Apps Scriptを活用することで、日常生活のさまざまな場面で効率化が図れます。家計簿の管理やメモの整理など、ぜひ試してみてください。
他にも疑問やお悩み事があれば、お気軽にLINEからお声掛けください。
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