GoogleスプレッドシートのVLOOKUP関数は、膨大なデータの中から必要な情報を瞬時に取り出す便利な機能です。しかし、初めて使う方にとっては、少し敷居が高く感じられるかもしれません。そこで、今回は初心者の方でもわかりやすいように、VLOOKUP関数の基本から応用までを、実際の例を交えて解説します。
VLOOKUP関数とは?
VLOOKUP関数は、指定した範囲の中から検索条件に一致するデータを抽出する関数です。VLOOKUPの「V」は「Vertical(垂直)」を意味し、表を縦方向に検索して対応する値を取り出します。例えば、商品コードを入力すると、対応する商品名や価格を自動で表示させることができます。
VLOOKUP関数の基本的な使い方
VLOOKUP関数の構文は以下の通りです
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, 検索の型)
それぞれの引数について詳しく見ていきましょう。
検索値
検索値は、検索したいデータを指定します。例えば、商品コードや顧客IDなどが該当します。
範囲
範囲は、検索対象となるデータの範囲を指定します。検索値が含まれる列を左端に配置し、必要なデータが含まれる列を範囲に含めます。
列番号
列番号は、範囲内で検索値に一致するデータが見つかった行から、何列目のデータを取り出すかを指定します。範囲の左端の列を1列目として数えます。
検索の型
検索の型は、検索方法を指定します。完全一致で検索する場合は「FALSE」または「0」を指定します。近似一致で検索する場合は「TRUE」または「1」を指定します。一般的には、完全一致を指定することが多いです。
実際の例で学ぶVLOOKUP関数
例えば、以下のような商品マスタがあるとします。
商品コード | 商品名 | 価格 |
---|---|---|
S1-001A | みかん | 100 |
S1-002B | りんご | 150 |
S1-003C | バナナ | 120 |
この表から、商品コード「S1-002B」に対応する商品名と価格を取り出す場合、以下のようにVLOOKUP関数を使用します。
商品名を取得する場合
=VLOOKUP("S1-002B", C4, 2, FALSE)
価格を取得する場合
=VLOOKUP("S1-002B", C4, 3, FALSE)
これらの関数を入力すると、それぞれ「りんご」と「150」が表示されます。
VLOOKUP関数の応用プルダウンリストとの連携
VLOOKUP関数は、プルダウンリストと組み合わせることで、より便利に活用できます。例えば、商品名をプルダウンリストから選択すると、対応する価格が自動で表示されるように設定することができます。
手順は以下の通りです
- プルダウンリストを作成するセルを選択します。
- メニューから「データ」→「データの入力規則」を選択します。
- 「リストを範囲から選択」を選択し、商品名の範囲を指定します。
- 「保存」をクリックします。
次に、VLOOKUP関数を使用して、選択した商品名に対応する価格を表示させます。
=VLOOKUP(D2, C4, 3, FALSE)
ここで、D2セルにはプルダウンリストから選択した商品名が入力されており、その商品名に対応する価格が自動で表示されます。
よくある質問や疑問
Q1: VLOOKUP関数でエラーが表示される場合、どうすればよいですか?
VLOOKUP関数で「#N/A」エラーが表示される場合、検索値が範囲の左端の列に存在しない、または完全一致で検索しているのに近似一致を使用している可能性があります。検索値が範囲の左端の列にあること、検索の型を「FALSE」に設定していることを確認してください。
Q2: VLOOKUP関数で複数の条件を指定する方法はありますか?
VLOOKUP関数は1つの検索値しか指定できませんが、複数の条件を組み合わせて検索する方法があります。例えば、新しい列を作成し、複数の条件を結合したキーを作成し、そのキーを検索値として使用する方法があります。
Q3: VLOOKUP関数でワイルドカードを使用することはできますか?
はい、VLOOKUP関数ではワイルドカードを使用することができます。アスタリスク(\*)は任意の文字列に一致し、疑問符(?)は任意の1文字に一致します。検索の型を「FALSE」に設定することで、ワイルドカードを使用した検索が可能です。
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まとめ
VLOOKUP関数は、Googleスプレッドシートでデータを効率的に検索・抽出するための強力なツールです。基本的な使い方をマスターすれば、さまざまな場面で活用することができます。プルダウンリストとの連携やワイルドカードの使用など、応用的な使い方も覚えておくと、さらに便利に活用できるでしょう。
他にも疑問やお悩み事があれば、お気軽にLINEからお声掛けください。
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