Google スプレッドシートを使っていると、「特定の条件に合ったセルに色を付けて、視覚的にわかりやすくしたい」と思うことはありませんか?そんなときに便利なのが「条件付き書式」です。さらに、Google Apps Script(GAS)を使うことで、これを自動化して作業効率を大幅にアップさせることができます。
今回は、初心者の方でもわかりやすいように、GASを使ってスプレッドシートの条件付き書式を自動で設定する方法を、実際の例を交えて解説します。
条件付き書式とは?
条件付き書式とは、セルの内容に応じて、自動で色を変えたり、文字を太字にしたりする機能です。例えば、以下のような使い方ができます。
- 「未達成」と書かれたセルを赤色にする
- 「完了」と書かれたセルを緑色にする
- 数値が100以上のセルを黄色にする
これにより、データが一目でわかりやすくなり、作業効率が向上します。
GASで条件付き書式を自動設定するメリット
GASを使って条件付き書式を設定することで、以下のようなメリットがあります。
- 手動での設定を省略できる
- 複数のシートに一括で適用できる
- 条件を変更する際に、スクリプトを修正するだけで済む
特に、複数のシートを管理している場合や、条件が頻繁に変わる場合には、GASを使うと非常に便利です。
実際にGASで条件付き書式を設定してみよう
では、実際にGASを使って条件付き書式を設定してみましょう。以下の手順で進めていきます。
- スプレッドシートを開くまず、条件付き書式を設定したいスプレッドシートを開きます。
- スクリプトエディタを開くメニューの「拡張機能」から「Apps Script」を選択します。
- スクリプトを入力する以下のコードをエディタに貼り付けます。
function setConditionalFormatting() {
var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet();
var range = sheet.getDataRange();
var rule1 = SpreadsheetApp.newConditionalFormatRule()
.whenTextContains('未達成')
.setBackground('#FF0000')
.setRanges)
.build();
var rule2 = SpreadsheetApp.newConditionalFormatRule()
.whenTextContains('完了')
.setBackground('#00FF00')
.setRanges)
.build();
var rules = sheet.getConditionalFormatRules();
rules.push(rule1);
rules.push(rule2);
sheet.setConditionalFormatRules(rules);
}
- スクリプトを実行するエディタの「実行」ボタンをクリックして、スクリプトを実行します。
- 結果を確認するスプレッドシートに戻り、「未達成」や「完了」と書かれたセルが、それぞれ赤色や緑色に変わっていることを確認します。
コメント