日々、Googleスプレッドシートを使ってデータの集計や管理をしているあなた。複数シートを使う度に、「新しいシートを追加した時に数式を修正しなければならない…」と悩んだことはありませんか？そんな面倒を解消する方法が「Google Apps Script（GAS）」を使った自動化にあります。
この記事では、複数のシートを対象にしたデータ集計をGoogle Apps Scriptで自動化する方法を、わかりやすく説明します。シート数が増減しても手動での調整が不要になり、データ集計が一瞬で行えるようになります。この記事を最後まで読めば、あなたのGoogleスプレッドシートの使い勝手が格段に向上します！
Google Apps Script（GAS）を使う理由
Googleスプレッドシートのイメージ
Googleスプレッドシートで複数シートのデータを集計する際、最も大きな悩みの一つは、シートが増えるたびに数式を手動で修正しなければならないことです。特にシート数が多いと、数式の管理が煩雑になり、時間を無駄にしてしまいます。
そこで、GASを使うことで以下のような利点が得られます
- 自動化によって手作業を排除し、集計の手間を劇的に減らせる
- シートの増減にも柔軟に対応でき、数式の修正は一切不要
- 定期的に集計を行うトリガー設定が可能で、リアルタイムでデータが更新される
では、次に具体的なスクリプトの設定方法を見ていきましょう。
Google Apps Script（GAS）による自動集計の方法
GASを使って、Googleスプレッドシート内の複数シートからデータを集計する方法はとてもシンプルです。以下のステップで進めていきましょう。
スプレッドシートを準備
まずは、集計したいデータを含むスプレッドシートを開きます。シートの構成は必ず統一しておきましょう。例えば、各シートのA列に商品名、B列に売上金額などを配置します。
Google Apps Script（GAS）を設定
次に、Googleスプレッドシートのメニューから「拡張機能」→「Apps Script」を選択してGASエディタを開きます。エディタに以下のスクリプトを貼り付けます
function aggregateData() {
var ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
var sheets = ss.getSheets();
var aggregateSheet = ss.getSheetByName('集計');
if (!aggregateSheet) {
aggregateSheet = ss.insertSheet('集計');
} else {
aggregateSheet.clear();
}
var results = {};
// 各シートのデータを集計
sheets.forEach(function(sheet) {
if (sheet.getName() !== '集計') {
var data = sheet.getDataRange().getValues();
data.forEach(function(row) {
var item = row;
var amount = row;
if (!results) {
results = 0;
}
results += amount;
});
}
});
// 集計結果を「集計」シートに書き込む
var output = ;
for (var item in results) {
output.push]);
}
aggregateSheet.getRange(1, 1, output.length, 2).setValues(output);
}
このスクリプトは、スプレッドシート内のすべてのシートを自動で集計し、集計結果を新しく作成した「集計」シートに出力します。
スクリプトを保存して実行
スクリプトをエディタに貼り付けたら、名前を付けて保存し、実行してみましょう。初めて実行する際には、権限の承認が必要ですので、「権限を確認」を押して許可してください。
GASで定期的な集計を自動化する
Google Apps Scriptでは、スクリプトを定期的に実行する「トリガー」を設定することができます。これにより、毎日や毎月など、決まった頻度で自動的に集計を行うことが可能です。
トリガーの設定
スプレッドシートで「拡張機能」→「Apps Script」を開き、右側の「時計アイコン」をクリックします。「トリガーを追加」を選択し、時間主導型のトリガーを設定します。
例えば、「毎日午前9時」に集計を行いたい場合、このトリガーを設定するだけで、毎日決まった時間にスクリプトが自動実行され、集計が行われます。
トリガー設定での注意点
定期的な集計を設定する際は、実行時間が長くなり過ぎないように注意が必要です。無料プランのGASでは、一回の実行時間が最大6分に制限されています。それを超えるデータ量になると、スクリプトがタイムアウトして停止してしまう可能性があります。そのため、大量のデータを処理する際は、データを分割して集計するなどの工夫が必要です。
Googleスプレッドシート 複数シート処理に関する疑問解決
読者からよく寄せられる疑問にお答えします。
Q1: GASはスプレッドシートにどれくらいの影響を与えるのか？
A1: GASは、Googleスプレッドシートを動かす上で非常に軽量です。多くの処理を自動化することができ、スプレッドシートの使い勝手を大きく向上させます。ただし、あまりに大量のデータを処理しようとすると、スクリプトがタイムアウトすることもありますので、処理するデータの量に注意しましょう。
Q2: 複数のシートを処理する際のスクリプトの注意点は？
A2: 複数のシートを処理する場合、それぞれのシートに統一されたデータ構造が必要です。たとえば、商品名がA列、金額がB列に配置されている必要があります。また、スクリプト内でシート名を適切に指定することが重要です。
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まとめ
Googleスプレッドシートで複数シートのデータを効率的に集計するための最適な方法は、Google Apps Script（GAS）を活用することです。これにより、シートが増減しても手動で修正する必要はなく、自動で集計が行われ、定期的なデータ更新も可能になります。
もし、スプレッドシートを使った業務が煩雑になってきたら、GASを活用することで業務効率を大幅に改善することができます。今すぐ、あなたのスプレッドシートにGASを導入して、時間を節約し、集計作業を自動化しましょう！
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