Googleスプレッドシートを使っていて、「複数のシートからデータをまとめたい！」と感じること、よくありますよね。特に、シートごとにデータが増える度に、手動でまとめたり、集計するのは面倒で時間がかかります。でも、もしこの作業を自動化できたら、あなたの時間はもっと有意義に使えます。今回は、誰でも簡単にできる方法で、スプレッドシート内の複数シートをまとめたり、効率よく集計したりする方法をご紹介します。
今回紹介するテクニックは、初心者の方でもすぐに実行可能なものばかり。さらに、実務で使えるヒントを盛り込みながら、各関数の使い方をわかりやすく解説していきます。これを学べば、作業効率が劇的に向上し、スプレッドシートをマスターした気分になれること間違いなしです！
複数シートを簡単にまとめる方法
Googleスプレッドシートのイメージ
複数のシートを1つにまとめる方法として、まず最もシンプルで便利なのが「配列」を使う方法です。この方法を知っておくと、面倒な作業を一発で解決できます。
1-1. 配列を使ったデータの結合
Googleスプレッドシートでは、中括弧「{}」を使うことで、複数のシートを簡単に結合できます。この方法で、シートごとに分かれているデータを1つに集めることができます。
例えば、シート1とシート2のA2:B4の範囲を結合したい場合、次の数式を使います。
= {'シート1'!A2:B4; 'シート2'!A2:B4}
シート1とシート2のデータが縦に並べられる形でまとめられます。これで、追加されたデータが自動で更新されるようになります。
1-2. 横に並べる方法
もし複数シートのデータを横に並べたい場合は、配列内で「,」を使って区切ります。
例
= {'シート1'!A2:B4, 'シート2'!A2:B4}
これにより、シート1とシート2のデータが横に並べて表示されます。視覚的に分かりやすい形で整理できるので、どのデータがどのシートにあったものか一目でわかります。
集計の自動化！UNIQUE関数とSUMIF関数の使い方
データが集まった後は、集計作業が次の課題になります。ここで便利なのが、UNIQUE関数とSUMIF関数です。この2つの関数をうまく組み合わせることで、複数シートのデータを効率よく集計できます。
2-1. UNIQUE関数で重複しないデータを抽出
まず、集計したい項目の「一意の値」を抽出するために、UNIQUE関数を使います。例えば、商品名の重複を取り除きたい場合、次の数式を使います。
= UNIQUE(A2:A7)
これで、A2からA7の範囲から重複しない商品名がリスト化されます。集計する際に、この一意のリストを基に計算を行うと、重複が排除された状態でデータを集計できます。
2-2. SUMIF関数で条件に基づいて合計を算出
次に、重複を取り除いたデータごとに、合計を計算したい場合は、SUMIF関数を使います。例えば、商品名ごとに価格を合計したい場合、次の数式を使います。
= SUMIF($A$2:$A$7, C2, $B$2:$B$7)
この数式では、A列の「商品名」に対して、C2セルにある商品名を検索し、対応するB列の価格を合計します。
高度な集計方法！QUERY関数を使いこなす
さらに高度な集計を行いたい場合は、QUERY関数を使うと、条件に基づいた抽出や集計ができます。QUERY関数はSQLライクな構文を使うため、直感的で強力なツールです。
3-1. 複数シートをQUERY関数で集約
複数シートのデータを集計するために、QUERY関数を使うと、さらに効率的にデータを扱うことができます。例えば、シート1とシート2のA列とB列をまとめる場合、次のような数式を使います。
= QUERY({'シート1'!A2:B; 'シート2'!A2:B}, "SELECT * WHERE Col1 is not null")
この数式では、2つのシートからデータをまとめた後、Col1（商品名）がnullでないデータを抽出しています。これにより、空白の行が取り除かれ、必要なデータだけが集計されます。
3-2. グループ化と集計の活用
さらに、QUERY関数を使ってデータをグループ化し、集計することもできます。例えば、シート1とシート2のデータを商品名ごとに合計を出したい場合、次のような数式を使います。
= QUERY({'シート1'!A2:B; 'シート2'!A2:B}, "SELECT Col1, sum(Col2) WHERE Col1 is not null GROUP BY Col1")
この数式では、商品名（Col1）ごとに価格の合計（Col2）を求めています。これにより、商品の集計が一目で分かるようになります。
Googleスプレッドシート複数シート処理に関する疑問解決
ここでは、よくある疑問について解決策を紹介します。
QUERY関数を使ったデータの動的更新について
QUERY関数を使うと、追加されたデータも自動的に反映されるので、将来的にデータが増えても手動で修正する必要はありません。これは、大量のデータを扱う場合に非常に便利です。
配列とQUERY関数の違いは？
配列を使った方法は、シンプルで軽量なため少量のデータ処理に向いています。一方、QUERY関数は、より複雑な集計や抽出に向いており、大規模なデータに対しても非常に強力です。用途に応じて使い分けることが大切です。
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まとめ
Googleスプレッドシートで複数シートのデータを処理・集計する方法について紹介しました。今回ご紹介した方法を使うことで、手作業での集計作業を自動化し、効率的にデータを扱うことができます。
ぜひ、これらのテクニックを活用して、Googleスプレッドシートをもっと便利に使いこなしてください。
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