Googleスプレッドシートを使う中で、複数シートのデータを一括処理することに困った経験はありませんか？「これ、手作業でやるのは面倒…」「自動化できたら、仕事の効率が10倍速くなるのに…」そんな悩みを解消するために、今回は「Google Apps Script（GAS）」を使った、複数シートのデータ一括処理の方法をお伝えします。初心者でもできる簡単なステップから、さらに効率的に作業を進めるための応用テクニックまで、すぐに使える内容を紹介します！
これから紹介する内容をマスターすれば、あなたの業務の効率化に革命が起こること間違いなし！シートの集計作業やデータ入力作業が、もはや手作業でやる時代ではなくなります。さあ、これからのステップを踏み出して、Googleスプレッドシートをさらに活用していきましょう！
Google Apps Script（GAS）で複数シートを一括処理する基本ステップ
Googleスプレッドシートのイメージ
まずは基本的なスクリプトの書き方から始めましょう。複数のシートを一括で処理するためのGoogle Apps Scriptの基本的なコードとその流れを解説します。
スプレッドシートとGASエディターの準備
Googleスプレッドシートを開いた後、「拡張機能」メニューから「Apps Script」を選択し、GASエディターを開きます。新しいプロジェクトを作成する際は、エディター内のデフォルトコードを削除して、以下のコードを入力します。
複数シートの取得とループ処理
GASの中で、スプレッドシート内のすべてのシートを一括で処理するためには、`getSheets()`メソッドを使います。このメソッドを使うことで、シートをループで処理することができます。
javascript
function processMultipleSheets() {
var sheets = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getSheets();
for (var i = 0; i < sheets.length; i++) {
var sheet = sheets;
sheet.getRange('A1').setValue('Processed');
}
}
上記のコードでは、すべてのシートのA1セルに「Processed」という値を設定しています。これを実行すれば、スプレッドシート内の全シートのA1セルに「Processed」と自動的に入力されることが確認できます。
実行方法と確認
コードを入力後、「保存」ボタンを押して、プロジェクト名を付けます。その後、スクリプトエディターの上部にある「実行」ボタンをクリックします。実行が完了したら、すべてのシートのA1セルに「Processed」と表示されていることを確認しましょう。
応用編特定の範囲データを集計する方法
基本的なスクリプトに慣れてきたところで、次は少し応用編を見ていきましょう。複数シートから特定の範囲（例えばA1～A10）のデータを集計して、集計結果を別のシートに表示させる方法を学びます。
範囲指定とデータ取得
スプレッドシートの特定の範囲（例えば「A1:A10」）からデータを取得し、その合計を集計するスクリプトは以下の通りです。
javascript
function aggregateDataFromSheets() {
var sheets = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getSheets();
var total = 0;
for (var i = 0; i < sheets.length; i++) {
var sheet = sheets;
var range = sheet.getRange('A1:A10');
var values = range.getValues();
for (var j = 0; j < values.length; j++) {
total += values;
}
}
var summarySheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getSheetByName('Summary');
if (!summarySheet) {
summarySheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().insertSheet('Summary');
}
summarySheet.getRange('A1').setValue('合計');
summarySheet.getRange('B1').setValue(total);
}
このコードでは、各シートのA1～A10セルの合計を計算し、「Summary」シートに合計値を表示します。`getValues()`を使って範囲内の値を取得し、二重ループで値を加算しています。
Summaryシートの自動作成
もし「Summary」シートがまだ存在しない場合、このスクリプトは自動的に新しいシートを作成して、計算した合計を表示します。これにより、データの集計を自動で行い、効率的に結果をまとめることができます。
Googleスプレッドシート 複数シート処理に関する疑問解決
読者の皆さんがよく抱えるであろう疑問について、いくつかのポイントを整理し、解決策をお伝えします。
Q1. 複数シートのデータ処理が遅くなる原因は？
複数シートの処理が遅くなる原因として、`getRange()`や`getValues()`メソッドを頻繁に呼び出すことが挙げられます。データ量が多くなると、これらのメソッドが時間を要し、全体の処理速度が遅くなることがあります。効率化のためには、できるだけシートごとにまとめてデータを取得し、必要なデータのみを処理するように工夫しましょう。
Q2. 処理対象のシートが特定の名前の場合、どうすればよい？
特定の名前のシートのみを処理対象にしたい場合、`getSheetByName()`メソッドを使ってそのシートを直接取得できます。例えば、`getSheetByName('Sheet1')`と書けば、指定したシートのみを対象に処理ができます。
Q3. データを入力する場所を動的に変更するには？
データを入力する場所を動的に変更したい場合、例えばデータが入力された最終行を取得してそこに入力したい場合は、`getLastRow()`メソッドを使用することができます。これを利用すれば、データが入っていない行を動的に判断して入力場所を決めることができます。
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まとめ
Googleスプレッドシートで複数シートのデータを効率的に一括処理する方法について解説しました。基本的なループ処理から、応用的なデータ集計まで、Google Apps Scriptを使うことで、手作業の煩わしさを大幅に削減し、業務の効率化を実現できます。
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