ExcelのVLOOKUP関数は、データを検索する際にとても便利ですが、初心者の方にとっては少し難しく感じるかもしれません。特に、検索範囲を「固定」する方法は、理解するまでに時間がかかることもあります。今回は、このVLOOKUP関数の「固定」方法を初心者でも簡単に理解できるように解説します。最後まで見れば、あなたもVLOOKUPを使いこなせるようになりますよ!
VLOOKUP関数とは?まずは基本をおさらい
VLOOKUP(ブイ・ルックアップ)関数は、Excelでよく使われる関数の一つで、指定した値を縦方向のデータ範囲から検索し、対応するデータを取り出すものです。例えば、社員名簿から社員のIDを入力すると、そのIDに対応する名前を自動的に表示することができます。
VLOOKUPの基本的な書き方
VLOOKUP関数を使う基本の式は次のようになります。
- 検索したい値
- 検索範囲
- 検索範囲内で返したい列番号
- 完全一致または近似一致(TRUEまたはFALSE)
例えば、A2セルに「社員ID」を入力し、B2:B10の範囲に社員名がある場合、次のような式を使います。
=VLOOKUP(A2, B2:B10, 2, FALSE)
この式で、A2の社員IDをB2:B10範囲から検索し、一致する社員名を表示します。
VLOOKUP関数の「固定」とは?どうして必要なのか
ExcelでVLOOKUP関数を使うとき、検索範囲が動いてしまうことがあります。この問題を解決するためには、検索範囲を「固定」する必要があります。では、どうやって固定するのでしょうか?
固定の基本「$」記号を使う
VLOOKUPの検索範囲を固定するためには、範囲に「$」をつけます。例えば、セル範囲「B2:B10」を固定したい場合、次のように書きます。
=VLOOKUP(A2, $B$2:$B$10, 2, FALSE)
これで、式をコピーしても検索範囲は動かなくなります。特に、Excelで計算式を複数セルにコピーする場合、この固定方法は非常に重要です。
なぜ$を使うのか?例で学ぼう
もし、あなたがVLOOKUPの式を下にコピーしたとしましょう。何も固定せずにコピーすると、検索範囲がずれてしまいます。ですが、「$」を使うことで、範囲が常に同じ場所を参照し続けます。
例えば、次の式をA2からA10にコピーすると、次のように変わります
– 初めは =VLOOKUP(A2, $B$2:$B$10, 2, FALSE)
– コピー後も、範囲は$B$2:$B$10のままです
これが、検索範囲を固定する方法です。
VLOOKUP関数の「固定」を使った実践例
ここでは、実際にVLOOKUP関数を使って、どのように固定を利用するかを紹介します。
実際のデータでVLOOKUPを使ってみよう
例えば、以下のような社員名簿があります
| 社員ID | 名前 |
| —— | —- |
| 1001 | 山田太郎 |
| 1002 | 佐藤花子 |
| 1003 | 鈴木一郎 |
このデータを基に、A列に社員IDを入力し、B列に名前を表示させるとします。
1. A2に「1001」を入力。
2. B2に次の式を入力します
=VLOOKUP(A2, $A$2:$B$4, 2, FALSE)
3. この式をB3、B4にコピーします。
これで、社員IDを入力するだけで、自動的に名前が表示されます。もし、範囲を固定しなければ、コピーするたびに範囲がずれてしまうので、必ず「$」で固定しましょう。
よくある質問や疑問
VLOOKUP関数はどんな場面で使えるのか?
VLOOKUPは、データの中から特定の情報を引き出したいときに使います。例えば、社員名簿から社員の役職を調べたり、売上データから商品の価格を引き出す場合などです。非常に便利な関数なので、覚えておくと作業効率が格段に上がります。
VLOOKUPの「$」を使わないとどうなるのか?
「$」を使わずに式をコピーすると、範囲がずれてしまいます。例えば、コピー後に検索範囲が「B3:B11」になってしまうと、意図したデータを取得できなくなります。そのため、範囲を固定することが大切です。
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まとめ
VLOOKUP関数を使うときに、範囲を固定する方法は非常に重要です。これを覚えておけば、計算式をコピーしても正しいデータを取り出せるようになります。初心者の方でも、今回紹介したように「$」を使って範囲を固定することで、作業がスムーズに進むようになるはずです。ぜひ、このテクニックを活用して、Excelのスキルをアップさせてくださいね。
もし他にも疑問やお悩み事があれば、お気軽にLINEからお声掛けください。
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