Excelで小数点以下を切り捨てる方法に悩んでいませんか？このページでは、数値の切り捨て処理をもっとスムーズに、効果的に行うための実践的なテクニックを完全に解説します。「切り捨て」と一口に言っても、実は様々な方法があるんです。あなたの作業を一段と効率的にする方法を、わかりやすく学べます。
Excelで小数点以下切り捨てる基本的な方法
Excelのイメージ
Excelで数値の小数点以下を切り捨てる最も基本的な方法は、ROUNDDOWN関数を使うことです。この関数を使うことで、指定した小数点以下の桁数で簡単に切り捨てを行うことができます。では、まずその使い方を詳しく見ていきましょう。
ROUNDDOWN関数の基本的な構文
ROUNDDOWN関数の構文は以下の通りです
=ROUNDDOWN(数値, 桁数)
数値切り捨てを行いたい数値を指定します。
桁数切り捨てたい桁数を指定します。たとえば、小数点以下2桁を切り捨てたい場合は「2」、1の位で切り捨てたい場合は「0」を指定します。
これで、数値をどこまで切り捨てるかを決めることができます。例えば、「12.987」を1桁で切り捨てる場合、`=ROUNDDOWN(12.987, 1)` の結果は「12.9」になります。
ROUNDDOWN関数の使い方例
実際に、以下のようにデータを使ってROUNDDOWN関数を適用してみましょう。
| 元の数値 | 切り捨て後の数値（桁数1） |
|---|---|
| 12.987 | 12.9 |
| 56.678 | 56.6 |
| 3.14159 | 3.1 |
このように、ROUNDDOWN関数を使えば、簡単に指定した桁数で数値を切り捨てることができます。
他の切り捨て関数とその使い方
ExcelにはROUNDDOWN関数以外にも、数値の切り捨てを行うための関数があります。それぞれの関数の特徴を把握して、用途に応じて使い分けましょう。
FLOOR関数による切り捨て
FLOOR関数も切り捨てを行う関数の1つです。ROUNDDOWN関数と異なる点は、指定した値に最も近い「整数倍」に切り捨てることです。
=FLOOR(数値, 基準値)
数値切り捨てを行いたい数値を指定します。
基準値切り捨ての単位となる数値を指定します。例えば「10」を指定すると、10の倍数に切り捨てます。
FLOOR関数の使い方例
| 元の数値 | 基準値10 | 切り捨て後の数値 |
|---|---|---|
| 87.4 | 10 | 80 |
| 45.2 | 10 | 40 |
| 132.8 | 10 | 130 |
FLOOR関数は、10円未満の端数を切り捨てて、10円単位で値を調整したいときに便利です。
Excelの切り捨て関数でよくある疑問
ここでは、Excelでの切り捨て処理に関するよくある疑問を解決します。
ROUNDDOWN関数と表示形式の違い
Excelで小数点以下を切り捨てる際、関数を使う方法とセルの表示形式を使う方法があります。表示形式を変更する方法は、あくまで「見た目」のみを変更するもので、実際のデータは変更されません。
表示形式を変更する場合、セルの数値が変更されず、見た目だけが変わることに注意が必要です。たとえば、数値が「3.14159」の場合、表示形式で小数点以下2桁を指定すると、「3.14」と表示されます。しかし、実際の値は「3.14159」のままです。
この違いを理解しておくと、計算結果に影響を与えることなく数値を調整できます。
ROUNDDOWN関数とROUNDUUP関数の違い
ROUNDDOWN関数とROUNDUP関数は、どちらも数値の端数を処理する関数ですが、切り捨てと切り上げの違いがあります。ROUNDDOWNは端数を「切り捨て」、ROUNDUPは「切り上げ」ます。
ROUNDDOWNを使うと小数点以下を単純に削除しますが、ROUNDUPを使うと、指定した桁より下の桁を常に切り上げます。
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まとめ
Excelでの小数点以下の切り捨てには、ROUNDDOWN関数やFLOOR関数などの便利な関数を使うことができます。それぞれの関数の特徴を理解し、目的に合わせて使い分けることで、効率的に作業を進めることができます。
数値の見た目だけを変更したい場合は、表示形式を利用するのも一つの手ですが、計算結果に影響を与えないように注意しましょう。どんな方法を使うかは、あなたの作業の目的に最適な方法を選ぶことが重要です。
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