皆さん、こんにちは！今日は、ExcelのVLOOKUP関数を使って、複数の条件でデータを検索する方法についてお話しします。例えば、商品名と日付の両方に基づいて売上データを取得したい場合など、複数の条件でデータを探す必要がある場面がありますね。そんな時に役立つテクニックをご紹介します。
VLOOKUP関数の基本
Excelのイメージ
まず、VLOOKUP関数の基本をおさらいしましょう。VLOOKUPは、指定した値を縦方向に検索し、対応する列の値を返す関数です。構文は以下の通りです
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, [検索の型])
– 検索値探したい値
– 範囲検索対象のデータ範囲
– 列番号返したい値が存在する列の番号
– 検索の型TRUE（近似一致）またはFALSE（完全一致）
しかし、VLOOKUP関数は通常、単一の条件でしか動作しません。では、複数の条件で検索するにはどうすれば良いのでしょうか？
方法1ヘルパー列を使用する
最も一般的な方法は、ヘルパー列を追加して、複数の条件を一つの列に結合することです。具体的な手順は以下の通りです
- 検索対象のデータ範囲に、新しい列を追加します。
- この新しい列に、複数の条件を結合した値を入力します。例えば、顧客名と商品名を結合する場合、
=A2&B2のように入力します。
- VLOOKUP関数で、このヘルパー列を検索範囲として使用し、検索値も同様に結合した形式で指定します。
以下に具体例を示します。
例
| 顧客名 | 商品名 | 数量 | ヘルパー列 |
|——–|——–|——|————|
| 田中 | りんご | 10 | 田中りんご |
| 佐藤 | みかん | 5 | 佐藤みかん |
| 田中 | みかん | 7 | 田中みかん |
このようにヘルパー列を作成し、
=VLOOKUP("田中みかん", D2:D4, 3, FALSE)
のように使用します。
方法2CHOOSE関数を使用する
ヘルパー列を追加したくない場合、CHOOSE関数を使って仮想的な検索範囲を作成する方法もあります。以下のように行います
- VLOOKUP関数内で、CHOOSE関数を使って複数の列を結合します。
- 検索値も同様に結合した形式で指定します。
例
=VLOOKUP(検索値1&検索値2, CHOOSE({1,2}, 範囲1&範囲2, 返す範囲), 2, FALSE)
この方法では、仮想的にヘルパー列を作成するため、シートを変更せずに済みます。
方法3INDEX関数とMATCH関数を組み合わせる
もう一つの方法として、INDEX関数とMATCH関数を組み合わせて使用することも可能です。これにより、より柔軟な検索が可能となります。
例
=INDEX(返す範囲, MATCH(1, (条件1=範囲1)*(条件2=範囲2), 0))
この方法では、配列数式を使用するため、入力後にCtrl + Shift + Enterを押す必要があります。
よくある質問や疑問
Q1: ヘルパー列を使わずに複数条件でVLOOKUPを使用できますか？
はい、CHOOSE関数やINDEX/MATCH関数を組み合わせることで、ヘルパー列を使わずに複数条件での検索が可能です。
Q2: VLOOKUP関数で大文字と小文字を区別して検索できますか？
標準のVLOOKUP関数は大文字と小文字を区別しません。区別が必要な場合は、他の関数や方法を検討する必要があります。
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まとめ
今回は、ExcelのVLOOKUP関数を使って複数の条件でデータを検索する方法をご紹介しました。ヘルパー列を使う方法、CHOOSE関数を使う方法、そしてINDEXとMATCH関数を組み合わせる方法があります。それぞれの方法には利点と注意点がありますので、ご自身の状況に合わせて最適な方法を選択してください。もし他にも疑問やお悩み事があればお気軽にLINEからお声掛けください。
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