皆さん、こんにちは。今日は、ExcelのVLOOKUP関数で「FALSE」を指定する理由と、その使い方についてお話しします。Excelを使っていて、「VLOOKUP関数」という言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、その中でも「FALSE」を指定する場面で迷われることがあるかもしれません。今回は、そんな疑問を解消していきましょう。
VLOOKUP関数とは？
Excelのイメージ
まず、VLOOKUP関数について簡単におさらいしましょう。VLOOKUP関数は、Excelでデータを検索する際に非常に便利な関数です。具体的には、指定した値を表の左端の列から探し出し、その行の中で指定した列の値を取得することができます。例えば、商品コードから商品名や価格を取得する際などに使用されます。
VLOOKUP関数の基本的な構成
VLOOKUP関数は、以下のように構成されています。
- 検索値（lookup_value）探したい値を指定します。
- 範囲（table_array）検索する範囲を指定します。検索値はこの範囲の左端の列から探されます。
- 列番号（col_index_num）取得したい値が含まれる列の番号を指定します。左端の列を1列目と数えます。
- 検索の型（range_lookup）検索方法を指定します。ここで「TRUE」または「FALSE」を指定します。
例えば、商品コードから商品名を取得する場合、以下のように関数を設定します。
=VLOOKUP("商品コード", 範囲, 列番号, 検索の型)
「FALSE」と「TRUE」の違い
VLOOKUP関数の第4引数である「検索の型」には、「FALSE」と「TRUE」を指定することができます。これらは、それぞれ以下のような意味を持ちます。
- FALSE（完全一致）検索値と完全に一致する値を探します。一般的にはこちらを使用することが多いです。
- TRUE（近似一致）検索値に近い値を探します。データが昇順に並んでいる場合に有効です。
「FALSE」を指定する場合の例
例えば、社員番号から社員名を取得する場合、社員番号は一意であり、完全に一致する必要があります。このような場合、検索の型に「FALSE」を指定します。
=VLOOKUP("社員番号", 範囲, 列番号, FALSE)
「TRUE」を指定する場合の例
一方、例えば成績評価のように、点数に応じて評価を与える場合、近似値を使用することがあります。例えば、80点以上が「A」、70点以上が「B」といった評価基準がある場合、点数が78点のときに最も近い70点の評価「B」を取得するために「TRUE」を使用します。
=VLOOKUP(78, 評価基準範囲, 列番号, TRUE)
ただし、データが昇順に並んでいる必要があります。
「FALSE」を指定する理由
多くの場合、VLOOKUP関数を使用する際には「FALSE」を指定します。なぜなら、商品コードや社員番号など、一意の値を検索する場合が多いためです。これらの場合、完全に一致する値を取得しなければ意味がありません。
例えば、商品コード「A001」を検索して商品名を取得する際に、近似値で「A002」の商品名が返ってきては困りますよね。ですから、このような場合には「FALSE」を指定して、完全一致の検索を行います。
「FALSE」を指定しないとどうなる？
もし、「FALSE」を指定せずに「TRUE」を指定した場合、または省略した場合、VLOOKUP関数は近似一致の検索を行います。これは、データが昇順に並んでいる場合には有効ですが、そうでない場合には予期しない結果を招くことがあります。
例えば、データが昇順に並んでいない状態で近似一致の検索を行うと、正確な結果が得られない可能性があります。ですから、データが昇順に並んでいない場合や、完全一致の検索を行いたい場合には、必ず「FALSE」を指定するようにしましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。VLOOKUP関数の第4引数である「検索の型」に「FALSE」を指定する理由と、その使い方についてご理解いただけたでしょうか。Excelでデータを検索する際には非常に便利な関数ですので、ぜひ活用してみてください。
他にも疑問やお悩み事があればお気軽にLINEからお声掛けください。
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