Excelを使っていると、「自分が今どのバージョンを使っているのか」気になったことはありませんか？特にVBAマクロを実行したときに「なぜか動かない」「友人のPCでは動いたのに自分の環境ではエラーが出る」といった経験をした人は少なくないはずです。実はその原因の多くがExcelのバージョンの違いにあります。この記事では、初心者でも3分で理解できるように、Excelのバージョン確認方法とVBAを使った自動判定テクニックを徹底解説します。
Excelのバージョンを確認する基本の方法
Excelのイメージ
まずは誰でもすぐにできる「手動での確認方法」からご紹介します。Excelのバージョンによって操作手順が異なるため、自分の環境に合わせて確認してください。
Excel 2013/2016/2019/365での確認手順
最新のUIに近いこれらのバージョンでは以下の手順を行います。
- メニューをクリックします。
- を選択します。
- をクリックすると、バージョン番号やビルド番号が表示されます。
この画面では、Excelのエディション（例Microsoft 365 Apps for Enterprise）や64bit/32bitの情報も確認できます。
Excel 2010での確認手順
Excel 2010の場合は、 → をクリックすると右側にバージョン情報が表示されます。
Excel 2007での確認手順
やや古いExcel 2007では少し異なります。
- をクリックします。
- を選択します。
- 左メニューの をクリックすると、下部に「Microsoft Office Excel 2007について」が表示されます。
VBAでExcelバージョンを一瞬で確認する方法
実は、VBAを使えば手動操作をしなくても自動的にExcelのバージョンを判定できます。複数台のPCで作業する人や、配布するマクロの互換性チェックをしたい人にとっては必須テクニックです。
基本のVBAコード例
以下のコードを実行すると、現在のExcelバージョンがメッセージボックスに表示されます。
Sub CheckExcelVersion()
MsgBox "あなたのExcelバージョンは" & Application.Version
End Sub
Application.Versionの戻り値は数値文字列です。例えば「16.0」はExcel 2016/2019/365、「15.0」はExcel 2013、「14.0」はExcel 2010を意味します。
より詳細な情報を得る応用コード
バージョン番号だけでなく、64bit/32bitかどうかまで確認したい場合は以下のようにします。
Sub CheckExcelDetails()
Dim ver As String
ver = Application.Version
MsgBox "Excelバージョン" & ver & vbCrLf & _
"製品名" & Application.Name & vbCrLf & _
"フルパス" & Application.Path & vbCrLf & _
"64bit判定" & IIf(Application.OperatingSystem Like "*64*", "64bit", "32bit")
End Sub
これで、トラブルシューティングや環境把握が圧倒的にスムーズになります。
Excelバージョン別の互換性と注意点
バージョン確認ができたら、次に知っておくべきは互換性の違いです。バージョンごとにサポートされている機能や関数、VBAの挙動が異なるため注意が必要です。
| バージョン | 主な特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| Excel 2007 | リボンUI導入、拡張子が.xlsxへ変更 | 古いため一部関数や新しい形式非対応 |
| Excel 2010 | Sparklinesなどの新機能追加 | セキュリティサポート終了済み |
| Excel 2013 | クラウド連携強化 | 古いアドインとの互換性に注意 |
| Excel 2016/2019 | 新関数（TEXTJOINなど）追加 | 古いPCでは動作が重い場合あり |
| Excel 365 | 常に最新機能が利用可能 | バージョンが自動更新されるため共有環境で差異が出る |
excelバージョン確認VBAに関する疑問解決
Q1: Application.Versionは小数点の数値ですが、どのExcelに対応していますか？
代表的な対応は以下の通りです。14.0=Excel 2010、15.0=Excel 2013、16.0=Excel 2016以降（2019・365含む）です。
Q2: Excel 365ではバージョン番号が変わらないのですか？
はい。Excel 365は「16.0」と表示されますが、実際はビルド番号で機能差があります。定期的に「更新プログラム」情報を確認するのがおすすめです。
Q3: マクロ配布時にユーザーのExcelバージョンを自動判定できますか？
可能です。先ほどの応用VBAコードを組み込むことで、ユーザー環境に応じた処理分岐を実現できます。
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まとめ
Excelのバージョンを確認する方法は手動での画面確認とVBAによる自動判定の2つがあります。特にVBAを使えば、複数環境でのエラーを事前に防ぎ、業務効率を圧倒的に向上させることができます。また、Excel 365のように常に進化する環境では、バージョン番号だけでなくビルドや機能差も意識することが重要です。今すぐ自分のExcelバージョンを確認し、より快適な作業環境を手に入れましょう。
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