Excelでエラーを一括非表示にする方法：初心者向け解説

皆さん、Excelを使っていて「#DIV/0!」や「#N/A」などのエラー表示に困ったことはありませんか？特に、データを入力していないセルにこれらのエラーが表示されると、見た目が気になりますよね。今回は、これらのエラーを一括で非表示にする方法を、初心者の方にもわかりやすく解説します。

エラー表示の原因とその影響

Excelのイメージ

まず、なぜこれらのエラーが表示されるのかを理解しましょう。

代表的なエラーの種類

これらのエラーは、データが未入力の段階でも表示されることがあり、作業中のシートが見づらくなる原因となります。

IFERROR関数を使ってエラーを非表示にする

エラーを非表示にする最も簡単な方法は、IFERROR関数を使用することです。この関数を使うことで、エラーが発生した際に指定した値を表示させることができます。

IFERROR関数の基本的な使い方

例えば、セルをセルB1で割る計算を行うとします。通常の数式は以下のようになります。

=/B1

しかし、B1がゼロの場合、「#DIV/0!」というエラーが表示されてしまいます。これをIFERROR関数で対処するには、以下のように数式を変更します。

=IFERROR(/B1, "")

この数式では、/B1の計算結果がエラーの場合、空白（””）を表示するように設定しています。これにより、エラー表示を回避できます。

VLOOKUP関数でのエラー対策

VLOOKUP関数を使用している場合、該当データがないと「#N/A」エラーが表示されます。これを防ぐためには、以下のようにIFERROR関数で囲みます。

=IFERROR(VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, FALSE), "該当なし")

このように設定することで、データが見つからない場合でも「該当なし」と表示され、エラー表示を避けることができます。

条件付き書式でエラーを目立たなくする方法

IFERROR関数を使わずに、エラーを視覚的に目立たなくする方法もあります。それが、条件付き書式を使用する方法です。

条件付き書式の設定手順

1. エラーが表示されているセル範囲を選択します。
2. メニューの「ホーム」タブから「条件付き書式」をクリックし、「新しいルール」を選択します。
3. 「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選び、以下の数式を入力します。

=ISERROR()

※は選択した範囲の先頭セルです。
4. 「書式」ボタンをクリックし、表示されたダイアログで「フォント」タブを選択、色を「白（背景色と同じ色）」に設定します。
5. 「OK」をクリックして設定を完了します。

これにより、エラーが表示されているセルの文字色が背景と同じになり、エラーが見えなくなります。

エラーチェック機能を無効にする方法

Excelには、自動的にエラーを検出して緑色の三角マークを表示するエラーチェック機能があります。これが気になる場合は、以下の手順で無効にすることができます。

エラーチェック機能の無効化手順

1. 「ファイル」タブをクリックし、「オプション」を選択します。
2. 「数式」カテゴリを選び、「バックグラウンドでエラーチェックを行う」のチェックを外します。
3. 「OK」をクリックして設定を完了します。

これで、緑色の三角マークが表示されなくなります。

よくある質問や疑問

IFERROR関数はどのバージョンのExcelで使用できますか？

IFERROR関数は、Excel 2007以降のバージョンで使用可能です。もしそれ以前のバージョンをお使いの場合は、IF関数とISERROR関数を組み合わせて同様の処理を行うことができます。

エラーを非表示にすると、データの正確性に影響はありますか？

エラーを非表示にすることで、見た目は整いますが、エラーの原因自体が解決されるわけではありません。データの正確性を保つためには、エラーの根本原因を確認し、適切に対処することが重要です。

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まとめ

今回は、Excelで表示されるエラーを一括で非表示にする方法を紹介しました。IFERROR関数や条件付き書式、エラーチェック機能の設定を活用することで、作業中のシートを見やすく整えることができます。ぜひ試してみてくださいね。

他にも疑問やお悩み事があればお気軽にLINEからお声掛けください。