Excelを使っていると、データの中から特定の情報を探し出す場面がよくありますよね。そんなときに役立つのが、XLOOKUP（エックス・ルックアップ）関数です。今回は、初心者の方でもわかりやすいように、XLOOKUP関数の基本から応用までを丁寧に解説します。
XLOOKUP関数とは？
Excelのイメージ
XLOOKUP関数は、Excel 2021以降やMicrosoft 365で使用できる新しい検索関数です。従来のVLOOKUP関数やHLOOKUP関数に比べて、より柔軟で使いやすくなっています。
- 検索範囲の制約がないVLOOKUPでは検索値が左端の列にある必要がありましたが、XLOOKUPではどの位置にあっても検索できます。
- 列番号を指定しなくて良いVLOOKUPでは戻り値を取得するために列番号を指定する必要がありましたが、XLOOKUPでは戻り範囲を直接指定できます。
- エラーハンドリングが簡単検索値が見つからなかった場合に表示するメッセージを簡単に設定できます。
- 検索方向の指定が可能上から下だけでなく、下から上への検索もできます。
XLOOKUP関数の基本的な使い方
XLOOKUP関数の構文は以下の通りです
=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り範囲, , , )
例えば、以下のような商品リストがあるとします
| 商品ID | 商品名 | 価格 |
|---|---|---|
| 101 | リンゴ | 150 |
| 102 | バナナ | 100 |
| 103 | ぶどう | 200 |
このリストから、「102」の商品IDに対応する商品名を取得したい場合、以下のように入力します
=XLOOKUP(102, , B2:B4)
この数式は、\:の範囲から「102」を探し、対応するB列の値（商品名）を返します。
応用編XLOOKUP関数の便利な使い方
XLOOKUP関数は、基本的な検索だけでなく、さまざまな応用が可能です。
3.1 見つからなかった場合のメッセージを表示する
検索値が見つからなかった場合に、「該当なし」などのメッセージを表示することができます。例えば
=XLOOKUP(104, , B2:B4, "該当なし")
この数式では、\:の範囲から「104」を探し、見つからなければ「該当なし」と表示します。
3.2 部分一致で検索する
XLOOKUP関数では、ワイルドカードを使用して部分一致検索を行うことができます。例えば、「*バナナ*」と入力すると、「バナナ」を含むすべての商品名が対象となります。
=XLOOKUP("*バナナ*", B2:B4, C2:C4, "該当なし", 2)
この数式では、B2\:B4の範囲から「バナナ」を含む商品名を探し、対応するC列の価格を返します。
3.3 検索方向を指定する
検索方向を指定することで、最新のデータを取得することができます。例えば、下から上に検索したい場合、検索モードに「-1」を指定します。
=XLOOKUP(102, , B2:B4, "該当なし", 0, -1)
この数式では、\:の範囲から「102」を下から上に検索し、対応するB列の値（商品名）を返します。
XLOOKUP関数を使う際の注意点
XLOOKUP関数を使用する際には、以下の点に注意してください
- 対応バージョンExcel 2021以降やMicrosoft 365でのみ使用可能です。お使いのExcelが対応しているか確認しましょう。
- 引数の順序引数の順序を間違えると、正しい結果が得られません。構文をよく確認して入力しましょう。
- 範囲の整合性検索範囲と戻り範囲の行数や列数が一致していないと、エラーが発生します。範囲を正しく指定しましょう。
よくある質問や疑問
Q1: XLOOKUP関数はどのバージョンのExcelで使えますか？
XLOOKUP関数は、Excel 2021以降やMicrosoft 365で使用可能です。Excel 2019やそれ以前のバージョンでは使用できません。
Q2: VLOOKUP関数とXLOOKUP関数の違いは何ですか？
VLOOKUP関数は検索値が左端の列にある必要がありますが、XLOOKUP関数ではその制約がありません。また、XLOOKUP関数では列番号を指定せずに戻り範囲を直接指定できます。
Q3: XLOOKUP関数で複数の結果を取得することはできますか？
はい、XLOOKUP関数ではスピル機能を使用して、複数の結果を一度に取得することができます。戻り範囲に複数の列を指定することで、対応する複数の値を取得できます。
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まとめ
XLOOKUP関数は、従来のVLOOKUP関数やHLOOKUP関数に比べて、より柔軟で使いやすい検索関数です。基本的な使い方から応用までをマスターすることで、Excelでの作業効率が大幅に向上します。ぜひ、日々の業務で積極的に活用してみてください。
他にも疑問やお悩みがあれば、お気軽にLINEからお声掛けください。
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